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2005年10月25日

[だぼ鯊] (日本橋)  活きはぜの天婦羅 

日本料理を代表するものは寿司と天婦羅。寿司、天婦羅と言えば江戸前。江戸前の天婦羅の代表格は穴子か。他は? 天婦羅の王様、海老は天草。悩んでいる場合ではありません。
そう、鯊(はぜ)なんです。

はぜは日本中で釣れる。子供の頃、釣りといったらはぜ釣りだった。餌はゴカイだったろうか、カレー団子だったろうか。入れ食いである。浮きはいらない。何にでも食いつき簡単にいくらでも釣れる下らない小魚との意味で、だぼはぜと言われる。
釣った記憶はあってもどうやって食べたか記憶がない。もちろん味も覚えていない。

先輩に連れられて天婦羅屋に行った。店の名は「だぼ鯊」。カウンターには客がくれたはぜの置物がある。だぼ鯊の名は冗談でも照れ隠しでもなく大将が惚れ込んだ魚のようだ。
ところが行ったのが春先だったため、はぜにありつけなかった。

それから度々通い、海老、あなご、稚鮎、ふきのとう、などなど季節のネタを堪能したがはぜはない。待つこと半年、9月に入りはぜを求めて再びだぼ鯊に行った。
席に着くや否や「はぜは入った?」と聞くと、うれしそうな大将の声。「ありますよ!」
使うのはその年に生まれたものだけ。しかも生きたはぜ。春に生まれ、秋に食べごろに成長する。冬になり卵を持つと身が細り味が落ちる。2年目以降はもう使えない。そう話す大将の顔はいつになく輝いている。

順番を無視して、すぐにはぜを揚げてもらう。身、腹、頭、骨と4ヶ所別々に揚げられたはぜがすぐに目の前に。

さっきまで生きていただけに尾びれがピンと広がり、身はふっくら、ほっくりとしている。
味はキスやメゴチに似るが、大将が惚れ込んだだけはある。
大将の顔が誇らしげ。「どうだ!美味いだろう!」と言いたそうな顔つきで胸をはる。
いつもより若々しく見える。

続いて海老、松茸、野菜、掻き揚げなどと続く。酒が進む。
最後に「もう一度はぜ!」と頼む。本当に品がいい魚だ。

今度の写真は裏側から

今日のはぜは松島産。もうじき江戸前のはぜが出てくる。
1匹が1,200円。9月~12月までの限定商品。試す価値はある。
だぼ鯊を屋号にしているが、「だぼはぜなんて言わせない!」との大将の本音が聞こえるようだ。

だぼ鯊
東京都中央区日本橋3-3-14
03-3271-7533

投稿者 銀髪 : 2005年10月25日 08:59

コメント

はぜ釣りは環七を走って、羽田近くでやった覚えがあります。
確か、ごかいを餌に入れ食い状態で2,30匹はすぐ釣れたような・・・。から揚げにしてビール飲みながら食べましたっけ。あと、確かいわきの方に「目光(めひかり)」という魚があって、同じようにから揚げが旨いのがありました。小ぶりのどじょうも唐揚げが旨いっすね。

投稿者 robert : 2005年10月25日 15:10

自分のお店にこの名前はつけないだろうなぁ・・・と思ったのですが、一度聞いたら忘れない名前のお店ですよね。行って食べたら絶対忘れないのではないでしょうか?とても美味しそうですよね。銀髪さんも通い続けた甲斐がありましたね。12月までに行ってみます!!

投稿者 Mina : 2005年10月26日 04:30

トラバ、ありがとうございました。
さっそくトラバ返しさせていただきます。

だぼ鯊、いですよね。
でも、なんどもいっているのに、そういえば鯊を食べたことをないことに気づきました。
迂闊だった・・・。

早速食べに行かねば・・・。

投稿者 プーキー2号 : 2005年11月06日 16:09

おーい弟よ!!
お前が小学生の頃俺はヤドカリの腹を餌に、博多湾でバケツ一杯櫨を釣ってたぞ。当時は油が高く、煮つけが主体で余った物は干して正月のお雑煮の出汁(?)に使ってたように記憶している。そうそう、夏にはアサリを洗濯桶一杯になるように採り、味噌汁の具、酒蒸、丼2~3杯の煮付け...。二度とアサリを採ってくるのは止めようと思ったものだ。
ps.忙しいだろうが、可能な限り連載してくれ。楽しみにしてます。
    お前ほど腕は良くないが、料理好きな兄貴より     

投稿者 st.kem : 2005年11月11日 21:06