日本で中華街と言えば横浜、神戸、長崎か。今回も神戸牛はスキップして中華に行くことにした。最初に乗ったタクシーの運転手さんに聞いたら東天閣が一番と言う。次の運転手さんは第一楼と言う。さてどちらにするか?
結論は簡単に出た。今回は日帰り出張のため、スタートを早くしたい。5時前に開いているのは第一楼だった。百余年の歴史を持つ旧館を使った名店・東天閣も魅力だったが、開いてなければ仕方がない。
3番目の運転手さんはよく喋る、喋る。店に着くまでしばしの観光案内。第一楼の話になると、これが神戸で一番と言う。「ここの広東料理は最高ですよ!お客さん」と来た。
ここも老舗だが、建物は震災で破壊されたため新しい建物。重厚で立派だ。
部屋に通されてメニューを見る。薄っぺらな冊子。他に立派なメニューがあるかと思いきや、これしかないと言われる。
コース料理の料金は数種類書いてあるが、アラカルト(単品)には値段が入っていない。
「各料理を人数分作りますので、人数によって一皿の値段は変わります。」と言われる。それなら一人前の値段を書けば良さそうなもんだ。仕方なくフカひれの姿煮が入るコース(一人12,000円)を頼む。
フカひれ以外の料理はお任せ。量は少なめで質を重視して欲しいと念を押した。中高年のオヤジたちはたくさんは食べれない。
真ん中に伊勢海老、上から右回りに蒸し鶏、海老、あわび、蟹、くらげ、豚肉、白身魚の揚げ物、貝柱、煮たタン、ピータンと豪華な前菜。
美味しいのだが妙な違和感がある。気持ちが悪い。
かじって驚いた。これまで食べた北京ダックの中でもトップクラスの味。特に皮(春餅・シュンピン)が美味い。広東料理屋なのになぜ北京ダックの味が飛びぬけているの?
普通の春巻きの皮より厚めの春餅で包んで揚げてある。パリパリの香ばしい春巻きではない。味はいいが異質の春巻き。ここで気付くべきだった。
この手打ち麺が格段に美味い。銀髪一人だけが何杯もおかわりした。腹いっぱいなのについ手が出る。他の料理も一流だが春餅と麺の美味さが際立っている。妙な違和感はこのあたりにあるかもしれない。
スイートポテトと揚げバナナのデザート、マスクメロンを食べ、勘定を払い店を出ても消えない不思議な気分。
帰って第一楼のホームページを開いてようやく分かった。タクシーの運転手に広東料理と教えられてすっかり信じてしまっていたが、この店は神戸随一の北京料理店だったのだ。食べ慣れた広東料理の味付けとは違っていたための違和感だったとようやく気付いた。
北京料理は粉を使った料理に特徴があり、秀逸だ。春餅と麺が美味かった謎も解決した。
オーダーするとき高級食材にこだわり、餃子や肉まんを省いてしまった。東京より割安だから高価なものを食べようと思って失敗した馬鹿な銀髪。
後悔は大きい。
第一楼のホームページ
http://www.daiichirou.co.jp/index.htm
投稿者 銀髪 : 2005年11月17日 07:00
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