中国人の友人に「香港に行くなら是非マカオにも行ってください。」と言われた。マカオと言えばカジノ。何度も行っているがギャンブルはあまり好きではないので気乗りがしない。「変貌するマカオを見たら中国がわかりますから」と言われて週末を利用して渋々行くことにした。
香港からヘリコプターで約15分。フェリーだと約1時間でマカオに着く。香港がイギリスから、マカオがポルトガルがら中国へ返還された。こんなに近くにあるにもかかわらず、香港の発展に比べ取り残された感があったマカオだが、ここに来て動き出したらしい。
新しいカジノの建設ラッシュになっていると聞いていたが、フェリー乗り場に近いマンダリン・ホテルへ向かう途中ですぐに変化に気付いた。マンダリン・ホテルは中心街からポツンと離れて建っている印象があったが、そのホテルの隣接地に巨大なカジノができていた。
しかも周辺にはカジノおよびカジノにあやかっての大建築現場が複数見られる。
新しい大カジノSAND’sに入ってみる。
ラスベガス・スタイルと謳っているだけに「賭場」の印象が強かったリスボアなどと比べると確かに違う。広大なワンフロアにバカラやブラックジャックなどのテーブルが、脇の壁と通路にはスロットマシーンが整然と並ぶ。豪華な内装に、優雅な雰囲気はラスベガスに似ている。
ラスベガスとの大きな違いは客がアジア人(主に香港人・中国人)であること。これまで香港人や日本人を相手にしていたマカオが、経済発展で金持ちが増えてきた中国人に軸足を移し始めたのは明らかだ。成る程これが中国人の友人が見て来いと言った理由に違いない。
テレビや雑誌では味わえない雰囲気、勢いを肌で感じることができただけでなく、空恐ろしい気持ちを抱いた。
中国だけではない。東アジア圏の発展は欧米先進国の注目の的である。アメリカは影響力維持に必死だ。それでは日本は何をやっているのか?多額の援助を半ば強制されてきたのに、美味しいところは他国に持っていかれようとしているのを看過するつもりなのか。
憂鬱な気持ちを抱きながらも腹は減る。マカオと言えばやはり旧宗主国のポルトガル料理を食べなければならない。例によって、ホテルのコンシエルジェに予約を取ってもらう。
行ったのはヘンリーズ・ギャラリー(Henri’s Gallery)。こんじんまりした気さくな店だ。
頼んだのは鰯、アフリカン・チキン、カレー・クラブ、ポルトガル風チャーハン。
醤油をかけて食べればまさに鰯の塩焼きだ。
ちょっとスパイシー。ポルトガル料理でなんでアフリカンなのだろう?
カレーに蟹のエキスが染み出している。生きている蟹を調理しないとこんな味は出ない。贅沢な一品。ご飯にかけても美味い。
3品とも代表的なポルトガル料理ばかり。ポルトガルは遥か昔は日本ともっとも交流があった国だけに、料理は日本人の口に合う。ポルトガルワインもリーズナブルな値段で美味しかった。
暗い店内で露出不足だったため、写真が鮮明でないのが残念。美味しさが伝わってくれるだろうか心配。
マカオは大規模な開発が進行中であるが、中心街を離れるとポルトガル植民地だった頃の雰囲気が色濃く残っている。香港との違いも鮮明で楽しい。しかし、今は共に中国。これからどう変貌するのか。
さて、満腹になったところで、久し振りに天下国家でも論じ合いましょうか?
投稿者 : 2005年12月05日 07:55
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