長野と言われるとピンと来ないが、信州というと名物はたくさんある。みそ、おやき、馬そして牛。信州牛を食べに行った。
全国を回っていると和牛の銘柄牛がたくさんあるのに驚く。松坂牛、神戸牛、但馬牛、近江牛、米沢牛、飛騨牛、佐賀牛。どれが一番かと聞かれると困ってしまう。
食べ方はすきやき、しゃぶしゃぶ、ステーキ、焼肉のどれかになるのだが、牛を味わい尽くしたいなら焼肉屋が一番だろう。レバー、ミノなどの内臓も余すことなく食べることができるからだ。
しかし、さしの入ったいい肉を食べるならしゃぶしゃぶが一番と思う。野菜、豆腐も摂ってバランスよく食べるとなればしゃぶしゃぶに軍配が挙がるだろう。すき焼きもいいが脂が抜けないため使う肉は一段下がいい。それでもすき焼きは銀髪には甘すぎる。
美山亭は長野駅から車で15分ほどの高台にある。創業して14年と言うが、夜景も楽しめる雰囲気のある料理屋だ。離れ屋に入れば他の客と顔を合わせることはない。お忍びにはいいかもしれない。
事前にしゃぶしゃぶコースを頼んでおいたが、初めて信州牛を食べるのだからまず刺身を味わいたい。これも予約が必要と一度は断られたが、板さんの配慮で食すことができた。
信州牛の特徴は長野特産のりんごを食べさせていることだそうだ。老舗のすき亭が信州牛売り込みのため「りんごで育った信州牛」という売り口上を広めた。美山亭もこれにあやかってこの売り口上を使っていたが、すき亭からクレームがあって今は禁じられているそうだ。
牛にりんごを食べさせると食欲増進、健康維持ができ、いい霜降りができるのでどこの牧場でもりんごを食べさせているようだが、なかなか商売は厳しい。
刺身を何もつけないでかじってみたが、りんごの味がするわけではない。しゃぶしゃぶにして食べてみると、何とも言えないふくよかな味がして美味い。肉の旨みかなと思ったが、どうもごまだれに秘密があるようだ。バターのような風味がある。女将さんに聞いてみたら生クリームが入っているとのことだった。
これは家庭でも使えそうだ。スーパーのちょっと安い肉でもこのタレなら美味く食べられそうな気がする。
銀髪以外は60代の方々だったので、食べきれず残った肉が銀髪の前に並べられた。50歳にもなって若手というわけでもないが、折角の信州牛を残すのはもったいない。遠慮なく頂いた。
室温で溶けかけた肉を鍋に入れてすぐに助け出すと、胡麻だれに運ぶ間に赤色が完全に消える。口に入れるとバターの風味が広がる。
今日は若手で良かったと思った。
雲上閣「美山亭」
長野県長野市上松3-6-35
026-235-3800
http://www.miyamatei.com
投稿者 銀髪 : 2006年01月30日 06:13
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