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2006年04月05日

[黒百合](金沢)  おでん屋で郷土料理

創業以来のだしにつぎたしながらおでんを作って50年。駅構内とも言える場所に黒百合はあった。

おでん屋はどこも同じかと思っていたが、やはり所変われば入れるものもかなり違う。もちろん大根、たまご、厚揚げなどの定番メニューもあるが、せっかく金沢に来たのだから他でないものを試してみたい。

一番に目に入ったのがブヨブヨした物体。「車ふ」と言うのだそうだが、煮崩れしない麩はだしをたっぷり吸っている。

車ふ

20cmほどの長いままのふきもおでん種としては珍しい。柔らかくなってだしをたっぷり吸ってなかなかの味だ。
おでんの鍋には串に刺さったものがたくさん入っている。左の方に目を移すと浅い鉄板にどて焼きが湯気を上げている。どて焼きは八丁味噌の方がいいと思いながらも、白い味噌のどて焼きも食べてみたくなった。ちょっと甘味の味噌にだしが効いていて思ったよりも美味い。

是非食べてみなさいと言われたのが白山固豆腐。にがりを多く使い、重石で水分を抜いた豆腐だ。これをわさびで食べる。しっかりした歯ごたえがあり豆腐とは思えない。

固豆腐

壁に目を移すと「岩魚の刺身」の紙が貼ってある。岩魚も固豆腐同様に白山の名物のようだ。店員の中山君に岩魚をオーダーすると「岩魚ですか?」と怪訝そうな顔をする。「岩魚だよ。頼んじゃ悪いかい?」と言ってもまだ納得のいかない様子。年長の店員に「岩魚はないの?」と聞いたら「もちろん、ありますよ!」と答えた。

岩魚の刺身

中山君は食べたことがないようだ。岩魚の刺身を一切れ食べさせてあげた。「どうだい?」「うまいですね!」嬉しそうに笑う顔が初々しい。まだ19歳、大学生のアルバイト。店のものでも食べたものがない料理が多いに違いない。「今度からは自信を持って岩魚を勧められるね」と言うと、元気に「ハイ!」と可愛い。

銀髪の後ろで客の動きを見ているのは28歳の3代目。カウンターの中で忙しく働いているのはそのお母さんとのこと。創業50年のファミリービジネスだ。

おでんだけでなく、刺身、焼き物いろいろある。金沢では「げんげんぼう」などの珍しい魚、金沢野菜、酒など知らないものがまだまだあるようだ。

帰りの電車を待つ間にブラッと入ってくる客も多い。金沢庶民の郷土の味を、財布の中身を気にしなくて楽しめる。

季節料理 おでん 「黒百合」
石川県金沢市広岡町ロー1番 金沢百番街内あじわい館1F
076-260-3722


投稿者 銀髪 : 2006年04月05日 06:32

コメント

のぞきにきましたよぉ☆
金沢お疲れ様です。私は豆腐もおふも大好きなので
固豆腐、一回食べてみたいものです。写真見てるとおなかすいてきちゃいますねぇ

投稿者 きく : 2006年04月05日 15:44

懐かしいお店が出てきたね。
結婚即大阪へ転勤し、担当したのが北陸でした。
銀髪君と同じで、電車待ちでよく利用しました。
お金が無い時はホームの立ち食い蕎麦「白山蕎麦」でしたが。
「車麩」「仙台の油麩」「沖縄の麩」みんなグルテンが豊富で料理の主材料に使うとなかなか美味しい一品になります。
「白山の固豆腐」は富山、福井でも食べました。福井では小さい子供が座れるほど固い豆腐を薄く切り、素揚げした物を食べましたが、チーズの一種かと勘違いするほど風味があり、珍味でした。

投稿者 st.kem : 2006年04月05日 17:33