フランス料理や高級イタリア料理に比べると、スペイン料理はリーズナブルな値段で楽しめるイメージがある。
銀座東映の裏手に目指す「エルチャテオ」があった。店に入ると予想通りで、イタリア料理屋に例えればトラッテリアとピッツェリアの中間のイメージだろうか。若いカップルや女性同士の客が殆どである。案内されたテーブルは、隣で30代と思われる女性が絶え間なく煙草の煙を撒き散らしているため移動した。
店員にお勧めの料理を聞いたが、アルバイトだろうか、あまり楽しそうではない。我がままやウンチクは封印して料理に専念することにした。
イベリコハム(ハモン・イベルコ)2,100円を頼んだ。この店では値段が高い部類に入る。スペイン産生ハムが日本に入ってきたのは2002年5月と意外と遅い。中田英寿が居たパルマで有名なイタリア産生ハム・プロシュートでも輸入解禁は1996年だから、どこのレストランでも輸入生ハムが食べられるようになったのは最近のことである。
10年ほど前、ロンドンから帰国する便で熟年夫婦と一緒になった。定年退職して夫婦でヨーロッパ旅行した帰りとのことであったが、旅の一番の思い出がプロシュートを食べたことと言う。あまりの熱弁に銀髪はとうとう耐え切れずに自分のかばんを開いた。お土産にしようと思って買ったプロシュートがそこに入っていた。
それをかばんから出して、酒の肴にしましょうと提案した。ご夫婦は驚き、一度は遠慮したものの、恐縮しながらも手を出した。それから3人でワインを大いに飲んで食った。いや飲んだのはもっぱら男二人だったが。機内食よりもずっと美味しいものを肴に盛り上がった。3袋あったプロシュートはすべてなくなった。
イベリコハムを食べるとワインが進む。低価格のスペイン・ワインは我々のん兵衛にとっては嬉しい限りである。白ワインがあっという間になくなってしまった。赤ワインを追加する。一番安いワインが1万円もするような店ならこんな飲み方はできない。
たこのカルパッチョ、イカの墨煮、スペイン風ブイヤベースを食べてお開きにした。もちろんスープはパンに吸わせてたいらげた。スペイン料理を食べに来たのだからパエリヤを頼むべきとも思ったが、今から頼んで料理が出てくるまで待っているともう1本ワインが必要になると思ってやめにした。
生ビール2杯、ワイン2本飲んで12,000円で済んだので、得をした気分になった。
それでまっすぐ帰宅したわけではないけれど。得をしたと思ったのが悪かった。
エルチャテオ 銀座店
東京都中央区銀座3-2-12 全研ビル
03-3535-7033
http://www.vidriog.co.jp
投稿者 銀髪 : 2006年04月06日 06:25
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