« 2006年06月 |
メイン
| 2006年08月 »
2006年07月31日
[味呂](銀座) 蟹の旬
蟹好きの銀髪は、いつも悩む。
銀座の味呂に行った。予約もなしに飛び込んだ。伝統を感じさせる立派な店で、接待などの予約客が中心の店らしい。飛び込みの我々は門前払いされるかもしれないと身構えたが、杞憂だった。女将がにこやかに迎えてくれた。
味呂は何時も美味しい蟹を食べさせることが出来ると言う。何故なら一番美味しい蟹を求めて漁場を移動するからだそうだ。
日本近海では資源保護のため漁の期間を限定している。ところが北海道ではロシア船が、いつでも市場に蟹を提供している。韓国や北朝鮮は日本海での漁期を守っているのだろうか。
上海蟹ははっきりしている。メスは卵を抱えたとき、オスはメスよりちょっと遅めでワタが濃厚になったときが最盛期で、春夏は食べない。ルールがあるのかないのかよく分からない中国だが、上海蟹については妙に厳格である。
毛蟹やズワイガニだって美味しくない時期もあるはずだ。脱皮をする時期や、卵を産んだ直後が不味い時期に当たるのだろう。
漁場によって味は変わらないのだろうか。どんな生き物も食べるものや環境によって味は変わる。例えば、回遊魚である鮪が一番美味しい時期は好物のイカが一番美味しくなる時期だ。青森県大間沖にイカを追って来る冬がベスト。年末年始の価格高騰期というだけでなく、味も一番なので値も張る。
味の決め手は餌と環境であることは牛豚鶏だって、他の魚だって鮪と一緒だ。蟹が例外であるはずがない。
味呂の毛蟹

味呂の生簀には蟹が群れていた。しかし、出てきた蟹は暖かくなかったので、オーダーを取ってから生簀に居た蟹を茹でたわけではなさそうだ。茹で立てを期待したが拍子抜けした。しかしベストの食べ方についても意見が分かれるからややこしい。
獲れたばかりの蟹を、獲れた場所ですぐに茹でて食べるのが一番美味しいに決まっている。しかし、獲れた場所で茹でて送ってもらうのがいいか、活き蟹を食べる直前に茹でるのがいいのか難しい。
魚道場の茹で立てずわいがに

魚道場は熱々の蟹を出してくれる。北陸の蟹漁の最盛期を外して出すのは、客に安くて美味しいものを食べて欲しいからと言う。魚道場は食べる直前に茹でる派だ。
北海道で活かにを買って帰り、家で茹でてみたがあまり美味しく感じられなかった。レシピ通り塩加減は驚くほど濃くしたが物足りない。蟹の味が湯に逃げてしまったのだろうか。
浜茹では獲れたばかりの蟹をまとめて茹でるので、蟹の味が湯に染み出しても他の蟹の旨みを吸収するという。プラスマイナスゼロ+αといったところか。やはりプロにはかなわない。
同じ店でも日によって当たりハズレがある。同じ日でも蟹によって当たりハズレがある。いくら考えても蟹はやっぱり難しい。
味呂
東京都中央区銀座2-6-5 越後屋ビル裏 地下1階
TEL (03)3562-4017
http://www.f-ajiro.co.jp/
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック
2006年07月30日
焼酎サーバー
焼酎を飲む容器が揃った。
焼酎ブームである。個人的には日本酒の方が旨いと信じているが、最近ようやく美味しい焼酎の飲み方が分かってきた。
昔は銀髪が焼酎を飲むことは殆どなかった。飲むとしたらホッピーで割って飲むぐらい。下町のナポレオンの呼び名で一世を風靡した「いいちこ」が第一次焼酎ブームを牽引したが、そのときから普及したのがお湯割りに梅干。味のない「いいちこ」には梅干が必要だった。
蕎麦屋ではそば焼酎「雲海」のそば湯割り。これにも一時はまったことがある。ロックでレモンを浮かべて飲むことを好んだ時期もある。寿司屋で「森伊蔵」や「佐藤」をロックで飲んだときは感激したが、転機が訪れたのはスコッチをストレートで飲み始めてからだ。
ウイスキーも以前はロックか水割りにしていた。アイラ・ウイスキーをストレートで飲んでからは氷や水を加えることはなくなった。特に氷がいけない。氷を入れると冷たくて呑み易くなるが、氷が溶けるに従って味が薄くなってしまう。
ウイスキーのアルコール度数は40度を超える。それに比べて焼酎の主流は25度。焼酎をストレートで飲めないはずがない。そこで、しばらくは焼酎をストレートで飲んでいた。しかし、食事に合わせるのに最適なアルコール度数は15度前後。日本酒、ワイン、紹興酒がほぼ同じ度数であるのは偶然ではないと信じている。
それならば焼酎も水で割って15度前後にしてしまえば、食事にも合う酒になる理屈だ。鹿児島では黒ジョカで飲むが、事前に焼酎は水と合わせてお互いを馴染ませておくと旨くなる。ここに来てようやく伝統の飲み方が一番と思えてきた。
そんなとき、タイミングよく子供たちが父の日に焼酎サーバーをプレゼントしてくれた。サーバーには焼酎と水を入れてある。

偶然とは恐ろしいもので、こりゃまたタイミングよく風長閑のママが2合徳利を氷水で冷やせる備前焼のクーラー酒器セットをくれた。

サーバーから水に馴染んだ焼酎を徳利に入れて冷やす。まぁー、旨いのなんの。
翌日二日酔いに苦しんだ。休日に家で呑んで二日酔いになるなんて。何をやっているんだろうね、銀髪は。
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック
2006年07月29日
地域限定お菓子で知る地方名産品
飛行機や電車の待ち時間に土産物屋をのぞくと目に付くのが地域限定お菓子だ。
宇都宮で餃子味のカールとベビースターせんべいを見つけた。どちらもあまり美味しいとは思えない。どこに行っても見かける地域限定お菓子だが、いったい何種類出ているのだろうか。

ネットで調べてみたら、案の定、地域限定お菓子を集めている人がいた。それにしても、その数の多さに驚愕した。これなら地方の名産品が何か知るための参考になる。
北海道=ジンギスカン、鮭、夕張メロン、ミント、味噌ラーメン、チーズ
東北=牛たん、ほたて、ラ・フランス、りんご、サクランボ、あきたこまち
北関東=餃子、女峰いちご、とちおとめ
北陸=かに、雪国まいたけ、コシヒカリ
信州=まつたけ、味噌、野沢菜、あんず、ブルーベリー
東京=もんじゃ
山梨=ほうとう、ワイン、緑茶
静岡=わさび、桜えび、うなぎ、みかん
名古屋=名古屋コーチン、ひつまぶし、手羽先、味噌かつ
関西=たこ焼き、お好み焼、抹茶
中国・四国=お好み焼
九州=明太子、とんこつラーメン
沖縄=ゴーヤチャンプルー、黒糖、シークサワー、パイナップル、とうがらし
カールだけでなく、かっぱえびせん、ポッキー、じゃがりこ、ベビースター、ポポロンなどあるわあるわ。

果物の産地は種類も多い。意外に健闘しているのが名古屋。いつも名物がないと思っていたが、特徴があってお菓子になりやすい料理があるようだ。
東京がもんじゃぐらいしかないのが寂しい。江戸前の寿司や天ぷらではお菓子にならない。大阪も粉物しかないのは東京と同じ。東西の大都市はお菓子屋さんからは見捨てられているようだ。
京料理は素晴らしいが、これもお菓子にはなり難い。
地方限定お菓子でご当地の酒の肴を選ぶヒントになるかもしれないと思ったが、やっぱり無理だった。我々酒飲みは鼻を利かせるしかないようだ。
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック
2006年07月28日
[アカシア](新宿) 懐かしのロールキャベツ
東京でロールキャベツと言えばここだ。
最初に来たのはいつだったろうか。まだスタジオ・アルタが二幸デパートだった頃だ。表通りはアルタだけでなくヨドバシやさくらやが出来て景色が変わった。しかし、裏に回れば殆ど変わっていない。
創業は1961年。スタジオ・アルタの裏の路地にアカシアは今もある。新宿駅東口からすぐの好立地にもかかわらず、この近辺は昔からの店が多数残っている。バブルの時期に各地で再開発が行われたが、その波に乗らなかったためにバブル崩壊後もしぶとく生き残ることができたようだ。
後輩から羽田空港にもアカシアがあると聞いたときには驚いた。いつも日本航空を利用していたので気付かなかったが、第2ターミナルにあるらしい。違う店ではないかと思ったが「あのロールキャベツはしょっぱいですね」と言われて、アカシアの支店だと確信した。最初に食べたときの印象が「随分と濃い味だな」というものだったからだ。
澄まし汁で煮込んだ母のロールキャベツとはまったくの別物で驚いた。ロールキャベツはそれなりの器に入ってくるのだが、ご飯はどんぶりで出て来て驚いた。キャベツの中身は挽き肉ではなくコンビーフではないかと疑った。しっかりと練られていて挽き肉の粒々感がない。

後輩にはごはんと一緒に食べるようにアドバイスした。アカシアのロールキャベツは単品で酒の肴にするようなものではない。ごはんのおかずなのである。大学に入って一人暮らしをするようになってから、何度か足を運んだ。もちろん昼。ごはんを大盛りにすればしっかり満腹になった。
アカシアはロールキャベツで有名な店だが、他にもいろんな種類の料理がある立派な洋食屋さんである。しかし、行くのはいつも突然思い出したとき。従ってロールキャベツ以外の料理は口にしたことがない。この日は1時を過ぎていたがしばらく待たされた。ロールキャベツを懐かしがるのは銀髪ただ一人。同行した二人はメニューを吟味している。ロールキャベツが看板だと力説する銀髪に対して、思い出に付き合わされては迷惑だと無視をする。二人が頼んだのはシチカレとキャベハヤ。
シチカレ(左)とキャベハヤ

シチカレとはポークシチューとカレー、キャベハヤはロールキャベツとハヤシライスを一皿に盛ったもの。目の前に並んだ料理を見て感心した。懐かしさとは無縁の人の方が楽しみ方を知っている。
今度は違うものを食べようと思ったが、次に来るのはいつになるやら。そのときはやっぱりロールキャベツを食べるに違いない。
アカシア
東京都新宿区新宿3-22-10
03-3354-7511
http://www.restaurant-acacia.com/acacia.htm
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック
2006年07月27日
[宇都宮餃子Part2] 青源みそしる亭&宇味家
宇都宮は餃子しかないのかな?
客先に向かうタクシーの運転手さんに「餃子以外に何かないの?」と聞いたら首を傾げたまま返事がない。仕方がない。「お奨めの餃子やさんは?」と聞いたら「宇都宮餃子館」「みんみん」「正嗣(まさし)」が三傑と言う。客先訪問を終えて乗ったタクシーの運転手さんも同じ答え。宇都宮餃子館とみんみんは前回行った。タクシーは正嗣に連れて行ってくれた。
タクシーを降りて狭い路地を入った。みんみんの近く、先日も通った路地に正嗣はあったが定休日。地方都市でその地の名物店にタクシーで乗りつけて休みだったことが度々ある。観光客がタクシーに期待するのは飲食店情報。自分が奨める店ならば定休日ぐらい覚えておくのがプロではないだろうか。ましてや宇都宮は餃子を町をあげて売り込んでいる。宇都宮餃子会もタクシー協会も怠慢のそしりは免れない。
憤懣やるかたなく別のタクシーを拾ってJR駅に向かった。あてもなく歩くのも億劫なので駅の広告を見て隣接するパセオに行った。「みんみん」など数店あるがどれもアンテナショップみたいな小さい店だ。他を探そうかと踵を返したが、思いとどまった。
止む無く入った店は「青源みそしる亭」。ところがこれががヒットとなるのだから面白い。
意外と美味しいのに感心して説明書を読むと、寛永2年(1625年)創業の「青源味噌」が開いた店とのこと。さすが老舗だけにいい加減なものは出さない。自慢の味噌を随所に使っていい味を出している。
雷さま餃子とネギ味噌焼餃子

餃子を食べて他の料理も食べたくなった。メニューの酒のつまみコーナーに餃子ウインナー(5本で315円)なるものを見つけた。頼んだら「本数が足りないので出せません」と言われてがっかり。仕方なく定番の焼き餃子をつまみに飲んでいるとウインナーが4本入った皿が出てきた。客に出すには1本足りなかったらしい。4本分払うと言ったがサービスだと言ってお金を受け取らない。ますますこの店が好きになった。
青源焼餃子と餃子ウインナー

腹一杯になったが、グルメ紀行のノルマでもう一軒。駅前の「宇味家」に行った。おつまみの種類が多く、先客には酒盛りをしている若いグループがいた。
名物はパン粉をつけて揚げた餃子のようだが2軒目ではちょっと重い。定番の焼き餃子と水餃子を頼んだ。
焼き餃子と水餃子

にんにくとにらがこれまで食べた中では一番効いている。にんにく好きには堪らないだろうが、ちょっと不安がよぎった。案の定、家に帰ったら文句を言われた。
電車で周りに居た人には迷惑だったろう。
これまで宇都宮で4軒の餃子屋さんに行った。代表的な餃子館、みんみんが特別抜きんでていたわけでなく、青源も宇味家も悪くなかった。ランキングは個々人の好みに頼るしかないだろう。
個人的には青源みそしる亭が一番。その理由は?
そうです。ウインナーのおかげです。おばちゃんアリガトネ!
青源みそしる亭(パセオ店)
http://www.aogen.co.jp/
宇味家
http://www.umaiya.jp/
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月26日
[時代おくれ](京橋) 野菜を食べよう
野菜にこだわっている店を見つけた。
♪一日たくさん酒を飲み 肴はメチャクチャこだわって 上手なお酒を飲みながら 1年ずっと酔っ払うー♪(原曲:一日二杯の酒を飲み 肴は特にこだわらず 上手なお酒を飲みながら 1年一度酔っ払う)
故河島英五の名曲「時代おくれ」をカラオケでよく歌うが、いつも歌詞を替えて銀髪の歌にしてしまう。
まず店名「時代おくれ」に惹かれた。そして野菜中心のメニューに。暴飲暴食の胃にはとても優しくて向いているような気がした。歩いて行ける距離で、ブリジストン本社の向かい側と分かり易い。
メニューにはずらり野菜が並ぶ。面倒なので未入荷の谷中生姜を除く1ページ目の料理を全品頼むことにした。
茹でたて枝豆は朝摘み枝付の野田産。胡瓜は加賀太胡瓜と普通のものを2種類。茄子は太めの泉州茄子と眞々田農園の水茄子でこれも2種類。宮崎のとうきび(とうもろこし)、眞田農園の人参、北海道産木熟トマト。これらを自家製のもろみ、マヨネーズ、アンデスの塩、沖縄の塩などをつけて食べる。

先日、博多「浜秀」で知ったばかりの加賀太胡瓜は、浜秀で分からなかった形と素の味を生食で確認した。これは胡瓜ではなく瓜だ。
トマトは木で熟したものを刈り取る。輸送中に緑が赤に変わるトマトとはものが違う。丸ごとかじるともっと美味いだろう。
どれも美味しいが半分ほど食べたら飽きてきた。相方がしきりに肉や魚を食べたいと言うが許さない。今日は精進料理から一歩も譲れない。そこで肉ではないがにんにくの素揚げを頼んだ。青森産の大粒のにんにくはホコホコして美味しい。揚げ油がサッパリ尽くしの後で妙に際立ち欲求不満が緩和された。もう一品は長芋を細く刻んだもの。長芋素麺のネーミングに負けて頼んだ。

折角の野菜を残してはもったいないので完食したが、2人では多過ぎたようだ。4人以上で来るべきだったと後悔した。しかし今日は視察。次回は野菜だけでなく他の料理も楽しもう。
とってもいい店だと思うから苦言を少々。お通しはむかご。

むかごとは山芋の葉の付け根にできる小指の頭ほどの球芽。珍しくて面白いが、これが500円では他の料理の料金と乖離度が大きすぎる。席料としたほうが納得できる。
生ビールはエビスだが、小さいグラスに入って600円。陶器なので中が見えない。飲んだ感じでは半分が泡で満たされていた。3杯目をサービスしてくれたからいいようなものだが、意地汚い酒飲みはこんなところが細かい。
女将の染谷さん。期待しているのでお願いしますね。
「時代おくれ」の歌は ♪時代おくれの 男になりたい♪ で終わる。
こんな文句を言うようでは、銀髪は最後の最後も、歌詞を替えてて歌わなければならない。
♪時代おーくーれのー 男ーになれーないー♪
時代おくれ
東京都中央区京橋1-1-9 入船本館ビルB1
03-6225-4535
http://www.vegedinning.com
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック
2006年07月25日
[サリュコパン](日本橋) 気軽に夜景を
リーズナブルな値段で美しい夜景を見ることができるレストランがある。
10年前に比べたら高層ビルからの夜景がきれいなレストランが増えた。高級洋食レストランだけでなく、割烹、焼肉、焼き鳥、インド料理など料理も多彩。
しかし、静かで雰囲気のいいところで夜景を見ながら食事を楽しみたい。しかも安くとなると選択肢は限られてくる。
少人数で同期会や同窓会を開きたい。女性もいるので居酒屋よりちょっと洒落たレストランの方がいい。洒落たレストランとなると必然的に会費は高騰する。割勘をいいことに高い酒や料理を頼む輩が必ずいて、せっかくの親睦会なのに「もう2度と参加しない」と不満を持って帰る人もいる。友情を壊す一番の原因が数千円、いや数百円ではあまりにも悲しい。
そこで銀髪イチオシのレストラン、それがサリュコパンである。東京駅から歩いて約5分。中央通り沿いに建つ大日本インキのビル(ディックビル)の18階にあり、もう少し進めば日本橋高島屋に達する。18階とは言え夜景は素晴らしい。日本橋界隈は高層ビルが殆どないため東京タワー、レインボーブリッジ、新宿高層ビル群などが見える。
幹事として頼むのは4,000円の飲み放題コース。この日の料理は下の写真のとおり。枝豆以外は各人に配されるので、大皿から取る手間もいらず遠慮することもない。

飲み放題はビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、ウーロン茶などから選ぶ。飲めない人もウーロン茶を何杯も飲めば元が取れるだろう。いい酒を飲みたい人は自分で払えばいい。自分で払って皆にふるまうぐらいの気持ちが必要だろう。
客層は周辺の会社員たちなので、雰囲気は悪くない。ただし、恋人同士ではちょっと辛いかもしれない。窓際の二人席で愛を語りたいなら、男はもっと高層のビルで奮発することを覚悟した方がいい。それでも、時々若いカップルを見ることもある。周りのおじさんたちも興味を持つのは最初だけで、酔えばカップルのことなどすぐに忘れてくれる。
大人数であればパーティールームもある。着席でも立食でもOKで、週末には結婚式にも使われる。銀髪もしばしばパーティールームを使う。飲み放題を頼むが、もらい物の高級酒などを持ち込む。飲み放題料金を払っているので、自分で酒を持ち込んでくれれば、店側の酒の消費量が減り、お店もハッピーだ。常連でなくても相談する価値がある。
飲み放題コースで驚くほど美味しい料理や酒を期待するのは無理な話だが、場所・雰囲気・夜景を考慮すれば納得のリーズナブルなレストランだと思う。
サリュコパン 第一ホテル日本橋店
東京都中央区日本橋3-7-20 ディックビル18F
03-3273-1717
http://www.salutcopain.com/
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (3)
| トラックバック
2006年07月24日
[ビーチェ](新橋) 夜景のきれいな店
カレッタ汐留47階、東京でもトップクラスの夜景を見ることができるレストランに行った。
夜景がきれいなレストランと言っても、完璧な状況を作ることができるのは1年の内にそうたくさんはない。太陽に輝く街が夕焼けで赤く染まり、薄暮になり、次第に灯かりが浮き上がってくる。やがてビルのネオンが様々な色を発し、道路はテールランプの川となる。
冬は日没が早すぎて、夏は遅すぎる。夕食の時間を約2時間と想定する。6時からスタートするのであれば終わるのは8時。その間に日が暮れなければならない。理想的な日没時間は7時。今がその時期だが雨が邪魔をする。
以前、夜景のきれいなレストランで有名な聖路加タワーの最上階へ行った。窓際の席はいつも一杯で、ようやく予約が取れた日は雨。窓の外は白く霞み灯かりは最後まで浮かんで来ることはなかった。
ビーチェは1926年にミラノで創業して、全世界に20以上の店舗を展開する。2002年、カレッタ汐留にオープンしてしばらくは予約が取れないレストランとして有名だった。今は比較的予約を入れやすいが、完璧なシチュエーションを作り上げることは難しい。
この日の天気予報は晴れだったが、6時頃雨が降り出した。不安がよぎったが後戻りはできない。
恋人たちに人気のレインボーブリッジが見える側ではなく、銀座・日本橋方面が見える窓際を予約してある。会食の相手は既に到着していた。いつものようにメニューを開き、いつものように銀髪が仕切る。
水牛のスモークモッツァレッラとフルーツトマトのオーブン焼き

他の料理にも共通することだが、盛り付けが絵画のようで美しい。
ホワイトアスパラガスとタレッジオチーズのフォンデューポーチドエッグ添え

ポーチドエッグは壊して食する。
幸い天気予報は大きく面目を失することはなく、灯かりが次第に浮き上がってきた。夕焼けを見ることはできなかったが夜景には問題なさそうだ。
的鯛とファンネルの蒸し煮

的鯛(マトウダイ)は体に丸い斑点があり、これが的に見えることからこの名前がつけられた。白身の上品な身でオーストラリア時代によく食べた。
和牛フィレ肉のパンチェッタロール空豆のペースト添え

ハンバーグにベーコンを巻いた料理はよく見るが、高級和牛に高級なイタリアベーコン(パンチェッタ)を巻いてある贅沢な一品。脂身が少ないヒレ肉に脂身の多いパンチェッタの組み合わせの妙。香りも良くていい出来だ。
日はすっかり暮れた。昭和通りの左側に一際光輝く筋がある。最初に見たときは橋と思った。しかし、あの方向に橋があるはずがない。店の人に聞いたら中央通りと言われて驚いた。
店には悪いが、実はこの日本一明るい中央通の夜景が今日のメインディッシュだ。料理の評価を忘れて、しばらく中央通とその周辺の銀座・日本橋を見つめ続けた。

「君よ!あれが銀座の灯だ!」
ビーチェ東京
東京都港区東新橋1-8-1 カレッタ汐留47F
03-5537-1926
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック
2006年07月23日
A-5等級 佐賀牛
「こだわり」サイトで高級牛肉を販売しようか.。そんな企画が持ち込まれた。
いつからだろう。スーパーで牛肉を買うと「A-4等級」など、格付け表示が記されるようになった。「銀座らん月」などに行くと、最高のA-5等級松坂牛使用と謳っている。ところでこの格付けはどんな意味があるのだろうか。
格付けは(社)日本食肉格付協会が行っている。アルファベットは1頭の牛から枝肉(皮、骨、内臓などを除いた肉)の取れる割合が多い順にABCの3段階に分けられる。同じ体重でも枝肉の割合が多ければ、それだけ質の高い肉が取れるらしい。
数字の部分は「脂肪交雑(霜降り度合い)」、「肉の色沢」、「肉のしまりときめ」、「脂肪の色沢と質」の総合評価点を5段階で表す。
ABCは歩留まり等級、1~5は肉質等級で組み合わせると15段階あり、最高がA-5ということになる。
「こだわり」で販売しようと企画しているのはA-5等級の佐賀牛である。日本全国で○○牛というのは150程あるらしいが、代表格は松坂牛、神戸牛。3番目は近江牛なのか米沢牛なのかよくわからない。佐賀牛は急速に評価を上げてきており、いつか三大和牛の一つになるかもしれない。いずれにしても既に最高水準に達している模様だ。博多「せいもん払い」でも看板メニューになっている。
ステーキ、焼肉での試食会があった。残念ながら銀髪は参加できなかったが、数ヶ月前に我が家に佐賀牛を送ってもらった。そのときの肉が下の写真。

ステーキ、焼肉の試食会には参加できなかったが、翌日のすき焼き試食会には出席した。

佐賀牛のしゃぶしゃぶは食べたことがないが、個人的には霜降りの高級和牛の食べ方としてはしゃぶしゃぶが一番だと思う。2番目はすき焼きか。これだけの霜降りは脂っこいとの評価もあるが、脂に旨みがあるのも事実。しゃぶしゃぶやすき焼きであれば、鍋の後半には野菜や豆腐が肉や脂の旨みを吸い取って肉以上の人気者になる。うどんを入れても美味。
ステーキならフランベ(アルコールに火をつけて香りをつける)したり、焼肉なら好みの状態まで脂を落とす。つけだれなどにも工夫したい。脂を落とすのは惜しいが、美味く感じる焼き方は個々人の好みがある。
高級牛肉をどのように食べるか、いずれ「こだわり」のスタッフから提案があるだろう。さてA-5の佐賀牛をいくらで販売してくれるのだろうか。興味津々である。
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月22日
[築地でお買い物] 鮪のカマ
久し振りの築地です。
いつも金曜日は飲みすぎる。自重するときは翌日がゴルフ。そんな訳でしばらく築地に行かなかった。今回は6時起きで築地に向かった。
深酒の影響で寝過ごしてしまうのを、「残り物に福あり」と言い訳して築地に到着するのはいつも8時半頃。ところが築地周辺で路上駐車できるのは9時まで。6月1日から始まった民間による駐車違反の取締りが怖い。そこで今回は早めに家を出たのだった。
築地場内市場に入ると、いつものように左右を物色しながら狭い通路を早足で歩く。あちこちに鱧があり、「安くしてあげるよ」と声がかかるが鱧の調理は無理。

いつものように母が喜ぶ鮪を買うことにしたが、どんな鮪を買うか決めていない。この日はやたらと大きなカマが目に付いた。
いつもはメバチマグロのカマが殆どで、数百円で売られている。ところが、この日は本マグロなどの大きなカマが多い。やはり、早い時間に来たらいいものがあるということだろうか。市場の中央辺りで飛びっきり大きなカマを見つけた。6,000円の値札がついているが、大量の大トロが取れそうなので買うことを決めた。
しかし、巨大なカマは自分で捌くことは難しい。「切り分けてもらえますか?」と頼んだら、若い店員が不機嫌そうに「自分でやってください」と言う。それを聞いて店主らしい中年の男性は椅子に座り気まずそうに横を向いた。これを見て、この店で買うのを止めた。
なおもズンズン歩いて、市場の一番奥まで行ったらまたまた巨大な本鮪のカマを発見した。その店は嬉しいことにいつも買う「大作」だった。以前にもカマを買ったことがあるが、きれいに切り分けてくれた。今回も丁寧に捌いてくれる。骨の部分は電動のこぎりで我が家でも調理しやすいサイズにしてくれた。値段は2,500円。前の店が親切だったら6,000円を払っていた。あの若造に感謝、感謝だ。
巨大カマからは刺身用にカマトロ、赤身を取る。小さいナイフを使って可能な限り身を削ぎ落とした。それでもまだカマにたくさん身がついているのでグリルで塩焼きにした。写真は一人前。つまり、この4倍以上の肉があった訳だ。

結構食べたが、量が多いと飽きて食べられない。かなりの量の赤身が残ったが、翌日も同じ料理では芸がない。そこで、カレーにすることにした。
「マグロは血の臭いがする」といつもは敬遠する下の娘が、今回のマグロは「血の臭いがしない」と喜んで食べていた。カレーだって美味いに違いない。
鮪カレーであることは内緒にしてカレーライスを供した。「エー!何この肉?」と言うのを待ったが、娘たちは意に介さず食べている。「何が入っているか分かる?」耐え切れずに聞いた。「鮪でしょ!カレーの匂いがしたので、絶対お父さんは鮪を使うと分かっていた」と口を揃える。
確かにオーストラリア産の巨大ロブスターを買ってくれば、刺身、オーブン焼き、カレーのコースになるし、他の素材も同様の運命を辿ることが多い。完全に読まれていた。
「どう?」「うん、美味しいよ!お代わり!」
早起きして、築地に行って、魚を捌いて、料理して、大変な苦労が報われた瞬間である。
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月21日
[魚新](日本橋) コレドで天ぷら
久し振りにコレド日本橋の天ぷら屋に行った。
白木屋、東急百貨店と続いた跡地にコレド日本橋がオープンしたのは2004年3月末。コレドはCORE+EDO(江戸の中心)からの造語であることは前にも書いた。威容を誇る新ビルのビル風で傘が壊れたのが2度あり、恨めしく思っている。
それでも話題の店が進出してきたので、嬉しい気持ちもないわけではない。
魚新は25年居た六本木を捨て、コレド日本橋にやって来た。開店当初はいつも予約が一杯で入れなかったが、しばらくして落ち着いてからは使い易くなった。日本橋界隈は天ぷら屋さんがたくさんあり色んな店に行っているが、魚新の今も清潔な店内を気に入っている。
寿司屋のような店名は、明治23年に鮮魚店として赤坂で創業したことによる。創業者に恥じないように、特にネタの魚介類の仕入れは厳しいそうだ。天ぷら屋さんにしてはお刺身にも力が入っているようだ。

天ぷらはいわゆる正統派で品の良い品が次々に出てくる。特に変わったネタも使わず、面白みに欠けるきらいはあるが、それも魚新の特徴なのかもしれない。
コレド日本橋には世界最大の証券会社、メリルリンチ証券の日本法人が入っている。外国人も多数働いているだろうが、不思議なことに魚新で会ったことはない。寿司よりも火を通す天ぷらの方が外国人に受けそうだが、意外なことに寿司の方に人気がある。
ニューヨーク在住の友人が一時帰国したとき、真っ先に食べたいと言ったのが天ぷら。そして、その彼を連れてきたのが魚新だった。ニューヨークではカウンターで食べる天ぷら屋さんが殆どないそうだ。寿司屋は彼の地でもたくさんある。

お腹が一杯に近いのに、それほど食べた感じがしない。これが品の良い正統派のなせる業か。気持ち的にはもう数品揚げてもらいたいのを我慢した。
煮物に続いてコースの最後は天茶を選んだ。これで満腹。

この店で変わったものはと言えば、かき揚げをくずして食べる「天ばら」。魚新オリジナルの丼らしいが、まだ食べたことがない。次回はこれを食べに来ようかな。
魚新
東京都中央区日本橋1-4
03-5205-7661
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック
2006年07月20日
[とりとんくん](下北沢) 下北っ子居酒屋
下北沢でお気に入りの居酒屋ができた。
「安くて良さそうな店を見つけたぞ!」Sが喜色満面で言った。中学時代の同級生5人で下北沢に繰り出した。秋に開く同期会の打ち合わせのために度々集まるが、費やす時間は圧倒的に飲み会の方が多い。それを見越してSが前日に下見に回ったらしい。
下北沢は若者の町である。従って、安く飲める店は多いが、お味は値段相応しか期待できない。いつも行く店は地元に住むSに任せ、皆がオーダーしたものを食べ、無難なものを飲み、言われた金額を支払う従順な銀髪に徹している。
「とりとんくん」はまだ3ヶ月前にできたばかりで、新開店の常であるが店員も元気で活気に満ちている。メインの焼き鳥や焼きとんは一部を除いて殆どが90円。急に懐が大きくなってあれもこれも頼んだ。もも、ネック、つくね、ぼんちり、やげん(軟骨)、皮、白レバー、豚バラなどなど。前に来た事があるとSが言ったら、サービスでハラミが10本追加された。順番に出てきてはたいらげたので量の感覚が麻痺してしまったが、写真を並べて驚いた。未だに体重オーバーになっている理由が判明した。

Sを誉めたのは値段はともかく、満足できる味だったことだ。特にぼんちりとレバーがいい。ぼんちりを置く店は随分と増えたが、脂がなくなるぐらい焼いてしまってがっかりすることが多い。レバーもミディアムで仕上がっている。鳥が生でも食べられるほど鮮度がいいため、焼き過ぎないで客に出せる。刺身が出てくるのが楽しみになってくる。
驚いたことに、刺身は鶏だけではない。豚の刺身もある。軽く炙ったり、湯通ししているのかと聞いたら、まったくの生だと言う。友人の説明ではNHKでも豚は生で食べることが出来ると放映していたらしい。
鶏(左)と豚(右)

鶏は砂肝、心臓、肝臓、ささ身の4種。豚は肝臓、心臓、タンの3種。
榛名美山鶏と薩摩輝北豚を使っているそうで、どちらも鮮度が良く美味い。豚は鶏に比べてしっかりした肉質である。鶏は662円、豚は504円と良心的な値段でグルメ冒険ができるのが楽しい。
この他の名物は自家製の燻製と静岡おでん

燻製はたくわん、卵、チーズ、ムール貝、ソーセージ、ピーナツなんでもござれ。
おでんの目玉は静岡名物の黒はんぺん。
年寄りには壁を飾るけばけばしいポスターと、がんがん鳴り響く音楽が辛いかもしれないが、酔っ払えば気にならなくなってくる。Sは調子に乗って隣の席の20歳前後の専門学校生グループに溶け込んでしまった。熊本の酒「美少年」が自分のことだと言って受けまくっている。
Sは彼らから先にお酒をご馳走になり、お返しに食べきれずに残した焼き鳥と新しいお酒を差入した。一人いい顔をしていたが料金は我々全員で割勘。一気飲みして大喜びしている子供のような連中を見ていると、文句を言う気も失せて皆笑顔で店を出た。
とりとんくん
東京都世田谷区北沢2-15-3
03-5430-5156
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック
2006年07月19日
[サームロット](新宿) 新宿エスニック
タイ料理とベトナム料理。どっちが美味しいかな。
新宿にはタイ料理屋が多い。一番大きな店は歌舞伎町にあるバンタイかな?宮廷料理を含む立派な料理が味わえる。小さな店も多く、その一つが花園神社近くにあるサームロットだ。
どの店でもあるのがタイ風さつま揚げのトーマンプラーとトムヤンクンで、銀髪の好物である。
小さな螺旋階段を上がると、カフェのようなサームロットがある。店内は明るく、天井から吊るされたテレビにはタイ語の番組が流されている。いや、タイ語の字幕が出ているので、タイの番組ではないかもしれない。いずれにしても何語かわからない。
料理はタイ料理だけでなく、ベトナム料理もある。あれもこれもある店は、どれもこれも中途半端な出来の料理が多くちょっと不安になる。日本人の店員にどちらの料理がメインかと聞いたら、強いて言えばタイ料理、なぜならコックは全てタイ人だからと答えた。
それなら安心と、好物のさつま揚げを頼んだ。

タイ料理屋に行けば必ず頼む料理だが、店によって微妙に味が違う。ちょっと辛いのは一緒だが、香辛料が他より効いている感じだ。見た目は日本のさつま揚げと変わらないし、材料も魚をすり潰して練ったものだから日本人には食べ易い。タイで食べたら日本に帰りたくなるに違いない。
トムヤンクン

一方、定番のトムヤンクンはどこで食べてもそれほど当たりハズレがない。唐辛子、レモングラス、香菜などが効いている。この店のトムヤンクンは思ったよりも辛くて、銀髪好みだ。殆ど一人で飲み干してしまった。
ネームクルック

サームロットで一番人気と言うネームクルックはスパムハムのようなタイハム、揚げごはん、ピーナッツなどを炒めてサラダ菜に包んで食べる。ミントやシャンツァイなども一緒に食べるように言われたが、それらの香草は癖が強すぎる。
友人は一包みを食べただけで、次を口にしようとしない。どうやら大きめの唐辛子のかけらを口にしたらしく、水ばかり飲んでいる。そういえばトムヤンクンも一杯目を飲み干すことが出来ないでいる。
バンタイミョウ

なーんだ、辛いものが苦手なんだと気がついた。銀髪はほぼ満腹状態だが、空腹そうな友人が可哀想になった。そこでベトナム料理のバンタイミョウを追加することにした。水で戻したライスペーパーにひき肉や野菜を包んで食べる。ひき肉は干しエビを入れたニョクマムで味付けしてあるようだ。まったく辛くないので友人の顔にようやく笑みが浮かんだ。
タイ料理だけでなく、ベトナム料理も置いてある理由が分かってきた。激辛が好きな銀髪のような人間ばかりではない。
あれもこれもあるが、どれもそこそこ満足できるお味だった。値段もリーズナブルなせいか、周りの客は若いカップルが多い。同伴と思われる着物の女性が浮いているが、どうやら中国クラブのママらしい。新宿らしい光景だ。
たくさん食べ残して店を出た。膨らんだお腹をへこまそうとバッティングセンターに行った。2回目の300円を機械に入れて数発目に何とホームランが出た。光る掲示板、唸るサイレン。ジャイアンツに入ってあげようかと思うほど舞い上がった。記念品(ハンカチ)をもらって意気揚々と新宿を引き上げた。
サームロット
東京都新宿区歌舞伎町1-2-19 三権ビル2F
03-3205-0148
http://www.saamrot.com
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月18日
[今井](大阪道頓堀) 関西風おでんとうどん
大阪に行く度に行こうと思っていた店に、ようやく行った。
大阪に向かう新幹線の中で、備え付けの雑誌「ひととき」を手に取った。笑いたくなるほどの偶然というか、いいタイミングで大阪特集をやっていた。他所者からすると大阪のイメージはキタではなくミナミである。奇抜でギトギトして、何ともエネルギッシュな街に思える。銀髪の期待通り、記事で紹介されているのはミナミ・道頓堀界隈の飲食店だ。
その中に偶然というか、必然というか、道頓堀「今井」が紹介されていた。かねてよりずっと、今井ではうどんすきを食べたいと思っていたが、記事での推奨は「定番」のきつねうどんと「大阪独自の味」として関東煮(カントダキ)=おでんだった。素直に従うことにした。
ギトギトの道頓堀の中にあって和風の静かな佇まいは、大阪の友人が何度もこの道を通っているのに気付かなかったと言うのも頷ける。中に入ると清潔で明るく、新しく出来た店のように感じてしまう。煙草を吸うか聞かれたので「吸わない」と答えたら2階に案内された。入り口は狭いが奥行きがあり、意外と広い。
ビールを頼んで、おでんを肴にすることにした。約1,800円のおでんは随分高く感じたが、これを食べに来たのだからここで心変わりはできない。ビールを飲んで待つがなかなか出て来ない。ようやく出てきたおでんは、グツグツと音を立てて茹だっている鍋仕立てだった。

なかなか出て来ないと苛立っていた気持ちも、この演出を見たらアッサリと納まった。鍋の中には、うずら、牛スジ、鴨のねぎま、こんにゃく、焼き豆腐、揚げ豆腐、ホタテ、生麩、紅白のつみれが入っている。高いと思ったお値段も、これだけ入っていれば納得だ。
普通のおでんに比べ、つゆの味は濃いめで甘い。鴨の脂だろうか、つゆの上に油が浮いている。素人ではこれだけ砂糖を入れて調理できないだろうと思う甘さだが、具によく合うだけでなく、半分以上飲んでしまう程いいお味のつゆだった。
ダラダラ飲んでいたい気分を追い払って、メインはきつねうどん。大阪の友人はきざみうどんを頼んだ。
「きざみうどん」とは初耳だが、味付けをしないきざんだ油揚げを乗せた物。きつねに比べてあっさり味のうどんのようだ。銀髪は定番のきつねうどん。

厚めの油揚げは妙な甘さがなく美味い。きつねうどんなど滅多に食べることがないので比較のしようもないが、大阪人が絶賛するのだからそのお味に間違いはないだろう。ねぎは散らばらないように斜め切りしているそうで、細かなところも気配りがしてある。
たかがきつねうどんに735円は高いとネットに書いてあったが、実際に食べてみたらグルメ紀行としては懐に優しく満足できる一品に思えた。
道頓堀 今井
大阪市中央区道頓堀1-7-22
06-6211-0319
http://www.d-imai.com/
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック
2006年07月17日
[桂花](熊本) 熊本ラーメン
熊本に行って、桂花ラーメンの本店を見つけた。
ランチをどこにするか決めないまま、下通りのアーケードを歩いた。右に左に目を走らせるがそそられる店は見つからない。半分ほど歩いたところで右側のクラブ通りの突き当たりに見覚えのある店名を発見した。「桂花」だ。同名の中華料理屋もあちこちにあるが、新宿のラーメン屋の桂花なら嬉しい。
近くに行くと、間違いなく熊本ラーメン「桂花」の本店だと分かった。決めた。今日のランチはここに決めた。本店の味を確かめることにした。

ところがメニューの多さには驚いた。東京の桂花はラーメン専門店で、桂花、太肉(ターロー)、阿蘇など数種類のラーメンしかないが、本店はちょっとした町の中華料理屋だ。炒飯、唐揚、餃子など多種類の料理がある。東京にあって熊本にないのはサラダ付きの完全食かな。
本店には酒類まで置いてある。ずるいじゃないか。東京は客の回転を重視するためかビールすら置いていない。缶ビールぐらい置いたって良さそうなものだといつも思っていたが、本店の方が客に優しい。
こんな桂花が東京にあったらいいのになー。夜にビールもない食事なんて許せないから、桂花に行くのは昼か飲んだ後しかない。
食べたのは桂花ラーメン570円。

他の料理も頼みたかったが、比べるなら定番の桂花ラーメンがいい。麺、スープともに新宿の桂花と変わらないが、値段は新宿の650円に比べて80円も安い。さすが本店だけある。
固めの太い麺は初めて食べたときに茹で足りないと思ったもの。白濁したスープは九州ラーメンの伝統を守る。どれも新宿と同じだ。
東京では酒を飲んだ後に新宿で途中下車して食べたくなる桂花。それをやると、体重を減らすことに苦労する羽目に陥ると分かっていながら我慢できない。3分の1だけ食べるぐらいならいいだろうと言い訳して店に入るが、スープまでしっかり飲んでいつも後悔する。
前日の深酒がたたって胃が疲れているが、いつものようにスープも殆ど残さず飲み尽くしてしまった。
桂花本店に来て新宿の支店を懐かしく思った。何だか逆の気もしないではないが‥
桂花ラーメン総本店
熊本県熊本市花畑町11-9 K-1ビル
096(325)9609
http://keika-raumen.co.jp/
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月16日
[浜秀](福岡西中洲)
山笠の喧騒から逃れて西中洲に行った。
タクシーに乗って浜秀と言ったが運転手はわからない。教えられたとおりに「春駒」の裏通りと言ったらすぐにわかった。天神や中洲から至近距離にありながら、西中洲は独特の雰囲気を持つ。寿司の「河庄」などの名店があることでも知られる街だが、最近新しい店が次々と誕生して話題のスポットでもある。
料亭風の古い佇まいの店がある一方で、モダンなビルに新形態の店が進出している。先日行った夢翔は新しいタイプの店だったが、浜秀は昔ながらの和風の店である。タクシーの運転手が知らなかったのだから新しい店なのだろうか。それでも中洲のクラブの女性たちは皆知っていたので、評判が高い店に違いない。
付け出しは山芋とうずらの卵、よもぎ麩、かがぶときゅうりと続く。

「かがぶ」と「きゅうり」の和え物かと思ったら、「加賀太胡瓜」が正解。文字どおり 石川県加賀名産のきゅうりとのこと。佐藤浩市がビールのCMでガブリと食べて評判になったらしい。
続いて刺身。

鯛、鯖、ヒラス(ヒラマサ)、鮪、雲丹のイカ巻き。鯖と雲丹が特にいい。やっぱり博多に来たら鯖は欠かせない。刺身の盛り合わせは二皿出てきたが、こちらの皿はすぐになくなった。部下の方はなかなか減らない。こちらに取り上げようとしたら慌てて箸を出す。
あこう、あんかけ豆腐、白身魚の蒸し物

あこうはハタ科の高級魚で漁獲量が少ないというだけでなく、味もいいことが値段の高い理由だろう。確かに美味しい。皮ごと食べ尽くした。
お食事はうなぎとごはんが別々に出てきた。

うなぎは地元相島産の天然うなぎ。肉厚で甘味を抑えたタレが秀逸だ。蒲焼風だが焼き魚にタレを塗ったイメージだ。海外のうなぎは直径10センチにもなる大きさで、白身魚と同様に切り身をソテーやフライにして使われることが多い。海外駐在をしていた頃を思い出した。
うなぎの蒲焼は甘過ぎて胸焼けすることもあるが、この店の料理は銀髪の口に合う。お客様が柳川のうなぎ屋の話を始めた。「柳川の蒲焼は特に甘い」と言うと、彼のお奨めは白焼き。それなら食べに行きたい。わさび醤油が合うだろう。
さて、浜秀。これから老舗の名店をどのように追いかけていくのか。興味がある。
浜秀
福岡県福岡市中央区西中洲1-35
092-752-0531
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック
2006年07月15日
山笠
山笠で賑わう博多に行った。
暑い!! 飛行機を降りると瞬く間に体温が上昇した感じだ。通路だから暑いのかと思ったが、空港を出てタクシー乗り場を歩いたら汗が噴き出してきた。
博多は梅雨明けしたのだろうか。
客先訪問を終えて櫛田神社に行く。賽銭を投げ入れ、手を合わせる。あれこれ言おうかと思ったが、祈り忘れがあったら悔いが残る。「すべてうまくいきますように」と祈願する。神様は分かってくれただろうか、馬鹿にするなと怒るだろうか。
汗が下着からワイシャツに居所を替えてきたのが分かる。冷気を求めて川端商店街のアーケードを歩くことにした。飾り山笠が一際大きくそびえ立っている。川端ぜんざいに誘われたが匂いを嗅いだだけで、甘い香りに酔ってしまった。

案内役を買って出てくれたMさんが、突然「水をかけますか?」と聞く。いくら暑いと言っても背広姿で水を浴びるわけにはいかない。生返事をするとMさんは100円ショップのダイソーにサッサと入っていった。外で待っていると小さなバケツを抱えて出て来た。山笠の男衆に水をかける勢い水のためだと説明されて、納得した。
道端には大きなポリバケツに水がタップリ入っているが、余所者は使えないので近くのビルのトイレで水を汲んだ。背広姿に小さな青いポリバケツ。地元の人に笑われて、誉められて顔見世が始まるのを待つ。博多座の前の通りから車の往来が途絶えた。いよいよ顔見世が始まる。
号砲とともに一番流れがスタートした。最初はオムツをした子を抱えて、次に子供の手を引いて男たちが歩いてくる。その後ろを大きな板を掲げた子供たち。そして小走りに山(山車)の担ぎ手の男たち。威勢のいい掛け声と共に山が目の前を駆け抜けていく。

5分後に二番流れがスタートする。再び号砲。足元に置いていたバケツを持ち上げる。先ほど間合いをはかったので失敗はしないと思うが一発勝負。警戒中のお巡りさんにかかるかもしれないが逮捕は免れるだろう。30メートル、20、10と近づいてきたところで急に自信がなくなった。それでも思い直してバケツを胸の位置まで持ち上げた。
周りの人達が一瞬ひるんで身を引いたのを感じる。何だか主役になったようで勇気が出た。一気に水を解き放つ。水は高い放物線を描きながら山に達した。大成功である。練習なしでこの成果。天才かもと自画自賛。すぐに調子に乗る。
ホッとしてバケツを下ろすと隣のおばさんが「私もいただきました」と微笑む。スカートには点々と水の跡。「許容範囲ですね」と返してこちらも微笑む。
祭りは見るよりやる方が楽しいに決まっている。それでも、Mさん機転のバケツが他の見物客より一段上の楽しみを作ってくれた。本番の追い山は15日早朝に行われた。今年は見ることができなかったが、来年は必ずとの思いが湧き上がる。スピード感溢れる本番の追い山に、うまく勢い水をかけることが出来るだろうか。
六番目の流れが通過して道路規制が解除、再び車道に車が溢れてきた。打ち上げのために料理が並べられているテントを羨ましく横目に見て歩く。汗だくで戻ってくる男たちのために、女たちが忙しく働いている。
ビールが飲める店を探したが山笠の見物客でどこも一杯。そこで洒落たイタリア料理屋にビールだけだがと断って入れてもらった。
男たちの熱い祭りが終わると、とびっきり暑い夏が始まる。
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月14日
[潮夢来](新橋) 手頃な高級中華
冨麗華の姉妹店が汐留にあると聞いて行った。
東麻布にある冨麗華は日本一美味しい中華料理店との評判が高い。連れて行ってくれたのは中国人の友人だったが、ちょうど上海蟹のシーズンでなかなか予約が取れなくて随分と苦労をかけた。
冨麗華は店の雰囲気、料理の質はもちろんだが、そのサービスに感激した。食べるのにてこずる上海蟹をきれいに捌いて食べやすくしてくれた。こちらが何も言わなくても、料理を全て個々人に分けて出してくれた。中華料理は大皿でドーンと出て好きなだけ取って食べるのがいいところだが、客との食事会だと皿に残った料理を譲り合い押し付け合いとなってしまう。他の店でウエイターに取り分けて出すように頼むと、嫌な顔をされて気分を害したこともある。
潮夢来も冨麗華と同じようなサービスをしてくれる。取り分ける方法なら、大皿をいくつも乗せるための大きなテーブルが不要だ。店にとっても意外と合理的な方法なのかもしれない。小さなテーブルなら収容人数も多くなるはずだ。大皿をいつまでもテーブルで遊ばせておく必要も無い。
さて潮夢来。待ち合わせの時間より早く店に入って、前もって料理を選ぶことにした。行ってみたら前に一度来た事があることを思い出した。そのときはランチだったが、冨麗華よりリーズナブルだということはホームページでも確認しているので選びやすい。店に着く前から料理の目玉は決めていた。北京ダックとフカヒレの姿煮である。
可愛い店員との相談が始まった。
まず五種前菜盛合せを決める。以前来たとき麻婆豆腐が美味しかったので、最後も決まった。白いごはんがいいと思ったが、麻婆豆腐にも合うさっぱりした高菜チャーハンがいい言われて従った。間にもう一品欲しいので、本場の酢豚を加えた。町の中華屋さんでは食べられない代物なので、お客様は驚き・喜ぶに違いない。フカヒレは2人前を3人で分けてもらうことにした。
準備万端、2人のお客様が相前後して到着した。
五種前菜盛合せ

フカヒレ姿煮

北京ダック

黒酢の酢豚

高菜炒飯と麻婆豆腐

どの料理も評判がいい。冨麗華と比較すると可哀想だが充分満足できる。なんたって、フカヒレの姿煮だってあるのだから。量も腹一杯プラスちょっとだけαというところだから完璧だ。コース料理ではないのでデザートもなく無駄が無い。満足、満足。
潮夢来
東京都港区東新橋1-6-1 日本テレビタワー1F
03-5568-1818
http://www.chuugokuhanten.com
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月13日
[ジュンバタン メラ](赤坂) インドネシア料理
暑い日々にうんざりしたら、暑い国の料理を食べよう!
赤坂は面白い街だ。狭いエリアに種々雑多な料理屋がひしめき合う。一番多いのが韓国料理屋だが、他にも面白い店は多い。赤坂見附駅を出て田町通りを少し歩き、坂を上り一ツ木通りに入ってすぐ左のビルの地下にジュンバタンメラはある。
階段を降りると除々に異国情緒が漂ってくる。店は意外と広く、右手にはステージがある。日によって生演奏があるようだ。インドネシアの音楽といえばバリ島のケチャが有名で、是非行きたいと思っていたが未だ実現していない。最近ではテロが頻発して物騒なので、観光客も減っているだろう。
メニューを開くと懐かしさが込み上げてくる。インドネシアには行ったことがないが、サテなどの代表的な料理はシンガポールでも食べられる。屋台ではこのインドネシア風焼き鳥がメインとなっている。シンガポールへは何度も行っているので、懐かしいという訳だ。
酒はまずビール。インドネシアのビール「ビールビンタン」を飲んだ。暑い日に向いているビールだ。ビールの後は椰子の酒「アラック」にした。甘いのかと思ったら、結構強いスピリッツ系の酒だ。焼酎を飲んでいるような気になる。
ビールビンタン、アラック

サテは一皿2本でいずれも500円。まず4種類の串を頼んだ。シンガポールのサテはもっとピーナッツソースが効いていたように思うが、この店のサテはサッパリ系だ。
サテアヤム(鶏)、サテサピ(牛)

サテタンブリナス(鶏、辛い)、サテカンビン(羊)

鶏の辛い串焼きは本当に辛くて口の中がヒリヒリした。ビールを飲んでいる間に冷え切ってしまった体から、再び汗がドッと噴出してきた。
シンガポールを懐かしんでばかりもいられない。インドネシアの代表的な焼きそばを頼んだ。
バミゴレン(焼きそば)

そして、忘れてならないものはインドネシアの伝統食品テンペだ。テンペとは大豆の煮豆を発酵させたもので、食感はしっかりしている。肉の代用品として使われることも多いが、大豆だけに健康食品である。
これを焼き鳥風にした串焼きと、カレーのような煮込み料理を2品頼んだ。ココナツの入った煮込み料理はタイのレッドカレーに似て辛くて美味い。白いごはんに良く合った。
サテテンペ、サンパル ゴレン テンペ

アー、バリ島に遊びに行きたいなー
東京都港区赤坂3-20-8
03-3588-0794
http://www.jbm-gr.com/jbm/index.html#
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック
2006年07月12日
[越](新橋) 大衆割烹
気の置けない友と居酒屋に行った。
先日、「梅美津」を載せた時、兄に紹介されたのが梅美津の数軒先の「越」だった。階段を上り扉を開けると正面にカウンター席、右手に座敷のテーブル席がある。最近は座敷であぐらをかくのがきつくなってきた。そこで勧められた正面のクーラーの冷気が心地良い席ではなく、左端の席を選んだ。銀髪は壁を、友は冷蔵庫を背にすることができて楽チンだ。
まずビールと言ったら大、中、小のどれにするか聞かれた。永らく居酒屋らしい店に行ってないので無難に中を頼んだら、友は大を頼むという。そこでこちらも大に変更した。出てきたジョッキの大きさを見て二人ともニヤッとした。昔、ビアガーデンなどで散々飲んだ大ジョッキを思い出したためだ。最近、こんな大きなジョッキを使う居酒屋は少なくなった。
初めての店なので女性の店員にお奨めを聞いたら、人気ランキング表を渡された。そこで1番から順番に頼むことにした。「刺身もお奨めですよー」と言われて、気の弱い二人は断ることができない。友はしめさば、銀髪はマゴチを頼み、同じ皿に盛ってくるように言った。女性の店員に「この店の娘さん?」と聞くと、「他の人の娘さんです」と応える。可愛い顔して中年オヤジのあしらい方は堂に入っている。
人気ランキングは一番から順に、いわしのはさみ揚げ(620円) うわさのジャガ明太(620円) 豚の角煮(730円) 自家製がんも(600円) かにしゅうまい(730円) 牛アスパラ巻(780円) かに爪(780円)と続く。
いわし、ジャガ明太

いわしはミンチにしたものをシソで挟んで揚げたもの。ジャガ明太は熱い鉄板に細切りのジャガイモと、さらにその上に明太子を乗せる。鉄板が熱いうちにジャガイモと明太を混ぜ合わせて食べる。これらがトップ2に位置するのは頷ける。我が家のメニューに加えよう。
角煮、がんも、しゅうまい

牛アスパラ巻、かに爪、刺身

個人的にはかにしゅうまいを3位に上げたい。
ビールを飲み終わって焼酎を1本頼んだが、底にわずかに残ったところで満腹になりもう飲めない。いつの間にか店内は満員御礼。もちろん隣にもサラリーマンと思しき中年3人組。そこで余った焼酎のボトルを彼らに「飲んでください」と渡した。拍手喝さい、喜んで受け取る彼らと談笑しばし、今度は先方からお返しのステーキが2切れ来た。
双方でお礼を言って一期一会、袖振り合うも他生の縁。いやはや、野郎ばかりの居酒屋も楽しいもんだ。友の愚痴を聞く会も、いつの間にか単なる飲み会になって何の話をしていたか忘れている。嫌なことを忘れて、楽しくさせてくれるのが酒の最高の効用だ。
大衆割烹 越
東京都港区新橋2-9-17 雪村ビル2階
03-3591-6601
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (9)
| トラックバック
2006年07月11日
[食道園](大阪) 放るもん?
大阪名物は「ホルモン」と言っちゃっていいのかな?
大阪の焼肉と言えばホルモン。昔、ホルモン焼き屋と焼肉屋とは別物と信じていた。大阪の友人にねだってホルモン焼き屋に連れて行ってもらったら、ロースやカルビもあり普通の焼肉屋と変わりなくがっかりした記憶がある。それでも、大阪で焼肉と言えば内臓肉のイメージが強い。
ホルモンの語源は、「捨てられるもの=放るもん」から来ていると信じていた。この説を採る代表者が食道園だそうで、内臓肉=放るもんを全国に広めた立役者と言える。
もっとも、生理活性物質(ホルモン)から来たというのが正解で、「内臓を食べる=元気になる」イメージから、ホルモンと名づけられたらしい。
それでも、食道園が「放るもん」説を喧伝したため、ホルモン焼きを大阪名物とみんなが思うようになったのだから、食道園は大阪焼肉界の大功労者と言っていい。
食道園は関西で10店舗以上ある焼肉屋の老舗だ。レジに置いてあったパンフレットを読むと、日本式焼肉の先駆者とある。1946年(昭和21年)に大阪千日前に開業し、部位ごとに味付けした肉を客自らが焼いてタレを付けて食べるシステム=日本式焼肉を開発した。当時、韓国にもなかったシステムだった。その後無煙ロースターをメーカーと開発したのも食道園。先駆者であり続けた。
他の連中がカルビ、ロース、タン塩など定番の料理を頼んだ後、メニューを渡された。例によって食べたことのないものを探す。最初に目についたのがブリスケ(880円)。

ブリスケとは胸の肉で、見た目はカルビなどと変わらない。脂が乗っていてカルビとロースの中間のような味だ。
次がツラミ(720円)

漢字で書けば多分、面身と書くのだろう。しっかりとした肉質でこれは美味である。他の連中にも食べさせたら、最初は恐る恐るだったが口にすると美味いを連発。食わず嫌いはもったいない。
もう一品はハチノスと腱の湯引き(400円)

ハチノスも腱も食べたことがあるが湯引きしたものは初めて。いずれも岩塩と胡椒で食べる。ハチノスは意外に軟らかい。腱は煮込みなどで食べたことはあるが、湯引きは初めて。ゼラチン質がシンプルに味わえてなかなかいい。
皆も銀髪がいなければ絶対頼まないと言いながら、喜んで食べていた。食道園で食べた「放るもん」はさすが本場の味だった。
食道園
http://www.syokudoen.co.jp
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月10日
[かぶと](大阪森ノ宮) 創作串焼き
アイデア満載、命名も面白い創作串焼きの店に行った。
東京人が、いきなり森ノ宮に行こうと考えるはずがない。森ノ宮に仕事場がある大学時代の友人を訪ねたら、近くに大人気の店があると連れて行かれた。予約しないとなかなか入れないそうだ。一本80円~150円と格安だが安かろう悪かろうではない。一本一本手間をかけている。
外は梅雨らしからぬ強い雨。悪天候は店に災いをもたらし、我々には予約なしでも入れる幸運を呼んでくれた。
カウンター席だけの細長い店は、女将一人が切り盛りしている。アイデア料理を共に創作して、人気店に育てた大将は病気でいなかった。
数ある創作料理の中から今日食べたものを勝手に順位つけさせてもらおう。
1番は「イタリアントマ豚」

トマトを豚肉で巻いて焼いたものだが、仕上がりにオリーブオイルをかける。イタリア料理にオリーブオイルとトマトは欠かせない。トマトと豚(トン)を合わせたネーミングも面白い。
2番は「メキシカンミートスティック」

とうもろこしを混ぜてあるのでメキシカンの名を冠した。カレー味なのでインディアンではないのかと友人がちゃちゃを入れるので助け舟を出すことにした。カレー独特の香りはクミンによるもの。メキシコ料理でもクミンは主要な香辛料の一つである。チリコンカンやタコスの香りもクミンによるもので、ほのかなカレー味と言える。メキシカンミートスティックは立派なメキシカンテイストだった。
3番はアジ梅肉

以前はいわしを使っていたが、不良のため安定的に手に入れることができなくなったそうだ。梅肉を挟んだ焼き物はアジでも充分美味しい。
青とうにチーズを詰めて豚肉を巻いた「青とうチーズ」、トロを豚肉で巻いた「ねぎトロ」なども面白い。さけのハラスにはバジルを添えて出すなど、洋風の遊びも随所にある。
ごはんもので人気は「いくら茶漬け」

普通の御飯ではなく、串焼き屋らしく焼きおにぎりを使って一工夫。隣の客が頼んだものを撮らせてもらった。
面白くて、安くて、美味しい。お店にとっては大変な苦労だろうが、客にとっては嬉しい店だ。いつも混んでいるのは当たり前だ。東京でもこんな店がきっとあるはずだ。知っている人は教えて欲しい。
かぶと
大阪市東成区中道1-2-30
06-6971-3690
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月09日
[ルイ13世] 最高級レミーマルタン
フランスの王様ではありません。最高級ブランデーのことです。
レミーマルタンの「ルイ13世」は40年~100年熟成されたグランドシャンパーニュ地区産葡萄原酒を100%使用、バカラ社製のクリスタルデキャンタで飾られた優雅な最高級コニャックだ。メーカーの希望小売価格は16万円。クラブで飲んだら50万円は下るまい。
宝石をちりばめたバカラのデキャンタ入り「レミーマルタン ルイ13世ダイヤモンドスペクタキュラー」は525万円で売られた。500万円以上ともなると、酒ではなく宝飾品。「勝手にやってろ!」の世界だ。
この最高級ブランデーがなぜ「ルイ13世」と名付けられたのかよく分からない。
ルイ13世は17世紀フランス・ブルボン朝創生期の王でリシュリュー枢機卿に支えられて立憲君主制の基礎を築いた。これだけでは「昔、世界史で見たことがあるなー」と思うだけだが、この時代を舞台にしたのがダルタニヤンが活躍する「三銃士」。年配者なら小説や映画で胸躍らせたことがあるだろう。
三銃士と聞いて、ルイ13世とその時代がイメージできた。三銃士はフランス人にとっては日本人にとっての宮本武蔵などの剣豪小説に匹敵する、もっとも親しみのある物語かもしれない。ルイ13世は偉大な王として評価されているのだろうか。
それにしても、「神武天皇」とか「明治天皇」という日本酒は見たことがない。もしかしたら「織田信長」「徳川家康」という酒があるかもしれない。
ルイ13世をご馳走になった。「戴きものだから皆で飲みましょうと」ということだったが、サイドボードに大事に飾ってもいい数少ない酒。

もらい物でもなかなか太っ腹だ。大勢で飲むとアッと言う間になくなっていく。味がわかる連中ではない。「いい経験をした」と言うために飲んでいる感じだ。ロックや水割りで飲むのを禁止して、ストレートで飲むことを強要したらお代わりする奴はいなくなった。
16万円もするのだから旨いに決まっている。しかし、値段は希望小売価格約15,000円のXOの10倍以上だが、お味も10倍というわけではない。XOはグランドシャンパーニュ地区産葡萄原酒を85%以上使用、平均熟成年数10年~37年の原種をブレンドしている。
100%、50年~100年のルイ13世には及ばないが、XOだって最高級のコニャック。充分満足できる。
ルイ13世の16万円は希少性とバカラのボトルのお陰でついたお値段かもしれない。虚栄心をくすぐるには適当な価格かも。
「こんな酒を飲むのはばかばかしい」と言ったら負け惜しみに聞こえるだろうか。それにしても、飲ませてくれた人には感謝、感謝。いい経験でした。銀髪にとっても‥
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月08日
ナッツのロースト
目からうろことはこんなことを言うのだろうか。
アメリカ出張でのことである。アメリカの飛行機会社の機内食に期待などしていなかった。しかし、目からうろこだったのは機内食の前に出た酒の肴、ナッツだった。
飛行機が飛び立ち安定飛行に入ると機内サービスが始まる。最初は飲み物のサービスだ。飲み物と同時に酒の肴として乾き物が出される。日本航空の国際線ではJALオリジナルのドライ納豆が出てくる。これが美味しくて全日空ではなく日本航空を選んでしまうのは銀髪だけだろう。一緒におかきのおつまみも渡されるのだが、これを返していつもドライ納豆に替えてもらう。
他の航空会社ではおかきやナッツのおつまみしかない。アメリカン航空にはもちろんドライ納豆はない。従って、出てくるおつまみがナッツ程度なのは分かっていた。他社と同様袋入りかと思ったら、小さな器にアーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、クルミ、ピーナッツなどを入れて出てきた。

ワインを一口飲んで、カシューナッツを手にして驚いた。温かいのである。オーブンで温めて持ってきたようだ。ナッツを温めて食べるなんて聞いたことがないが、口に入れるとこれがなんと美味いのだ。考えてみたら、豆類は茹でたりローストしたりと調理して食べる。温かい方が香り高く、美味しいのは当たり前のことだ。
枝豆だって茹で立ての方が美味しい。ちょっと気の利いた店は作り置きしたものでなくホカホカの枝豆を出してくれる。銀杏は火に炙って塩を振って出てくる。アーモンドやカシューナッツだってローストし立てが美味いに違いない。それが無理ならオーブンで温めなおした方が美味いはずだ。
繊細な日本人に対して、大雑把なアメリカ人と信じられているが、ナッツに関して言えば一手間加えたアメリカ人の方が上だった。「なーんだ、ミックスナッツかー」と思ってしまうところを目からうろこにしてしまった。
高級食材でも珍味でもない何の変哲もない素材に、ほんのちょっと手を加えただけで感動させられてしまった。こんなことをアメリカ人にやられたら、ちょっと悔しい。
ショットバーやスナックで、ナッツをオーブントースターで温めて出したら、気の利いたおつまみとしてうけるかもしれない。
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック
2006年07月07日
[鳥源](新宿) 老舗の鳥料理屋
ブラブラ歩いて良さそうな店を物色する。うまく当たれば嬉しい。
今日は新宿で食事会。待ち合わせの時間より早く着いたので、どの店に入るか下調べをすることにした。
紀伊国屋書店を出て区役所通りをしばらく歩く。歌舞伎町に向かって左折、歌舞伎町から青梅街道に出ていくつかの飲食店ビルを見上げていると、おばさんから声がかかった。
「7時まで生ビール半額ですよ!」は魅力的だが、琴線には触れない。曖昧な笑顔を残しておばさんから離れ、尚も適当な店を探すが相手の好みを考えると今ひとつ決め手がない。
こんなときは選考基準を絞ることだ。まず日本食であること。待ち合わせの場所から近いこと。これで3軒に絞られたので、後は空いてるところに入ればいい。予約なしでも候補が3軒もあればどこかに入れる。
相手が来て第一候補の店に向かうが道を間違った。何という体たらく。道を一つ間違えたらしく、幸いすぐに見つかった。雰囲気のある店構え、外から店内が見えないせいか、小さい店なのに何かしら入り難い風格が感じられた。最近の焼き鳥屋はチェーン店が多く、若者で溢れているが、この店は落ち着いている。ところがカウンターに座ってメニューを見ると英語の説明書きもある。ちょっと意外だ。
まずビール、そして刺身を頼む。

刺身が美味ければ、焼き鳥が不味いことはまずない。普通、鳥さしはささ身のはずだが、柔らか過ぎるのでカウンターの向こうの女性に聞いたら、やはりささ身。驚く客は銀髪だけではないらしい。
熱燗を頼むと目の前でつけてくれる。こんな光景が今では特別なサービスに思えてくるから不思議だ。
ぼんちり、レバー、上等な出来栄えだ。鳥は特に有名な産地のものではないが、この店用に吟味された鳥を使っているそうだ。

手羽先とつくね鍋を頼んだ。手羽先はパリッと焼かれて香ばしい。やっぱり鳥のスープはおいしいね。

壁のお品書きを見上げたら不思議な料理「金ぷら」に目が止まった。最初にメニューを見たとき、キンピラと勘違いしてオーダーから除外した品であることに気付いた。衣に卵黄を混ぜているので金色に見えることからの命名らしい。柔らかな肉で香ばしく揚がってなかなかいい。

感心していると若い店員がやってきた。揚げ油は鳥の脂身を煮て作る自家製とのこと。豚のラードは珍しくないが、鶏なんて初耳だ。
鳥源は60年も続く古い店で、若い店員と思った彼が三代目だった。グルメ記事を書いていると言うと、店のこと、料理のことを説明してくれた。残念なことに今日我々は看板料理を食べ損なったことが分かった。
つくねを黄身につけて食べることを考案したのがこの店で、「どっちの料理ショー」にも出たらしい。迷った末に頼まなかった水炊きも博多風の看板料理。
近いうちに再訪することを若くてハンサムな三代目に約束して店を出た。
鳥源
東京都新宿区新宿3-17-11
3354-7868
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月06日
[つじホルモン](名古屋) ホルモン(大腸)焼き
名古屋の夜は今回もお肉。
Tさんは銀髪の取材に何が適切かよく考えてくれる。銀髪が珍しいものが好きだということもよく理解している。そこでホルモンということになった。ここのホルモンは名古屋らしい味噌だれにつけてある。
普通の焼肉屋と同様にロースやカルビなどの肉もあるのだが、Tさんはまったく関心がないようだ。ホルモンを5人前頼もうとする。総勢4人に対して5人前とは多過ぎると思ったが、Tさんは譲らない。銀髪もTさんと違った意味で普通の肉には関心がない。銀髪が意思表示したのはレバー刺しと心臓刺し。
レバー(左)、心臓(右)

レバー刺しは定番の胡麻だれ、心臓刺しはしょうが醤油で食べた。心臓刺しは珍しく、銀髪も食べた記憶はない。レバーに比べればあっさりした味だが、肉自体の味の差と言うよりもつけだれの違いの方が大きいようだ。
ホルモン

さていよいよ本命のホルモン。Tさんの指導に従って焼く。皮の部分を下にしてしばらく焼いてからひっくり返し、脂の部分を軽く炙る。焼く順序を逆にすると、脂が落ちてしまって全体が縮み美味しくないそうだ。従って、人数分だけ網の上に載せて慎重に裏表を見極めて焼く。ホルモンの脂はサーロインなどの脂と違って、くどくなく、いい味をしている。
きゅうりとせせり

この店のホルモン以外のお奨め料理は「キューリ」。肉に並んで書いてあるので、内臓の部位のどこかを指すのかと思ったら、文字通りの胡瓜。胡麻油の風味が良く、叙々苑のレタスのサラダに通じるものがある。肉の脂っぽさを中和して食欲を更に増す。
もう一つのお奨めは鶏のせせり(首)で、牛に比べればさっぱりしている。
30分ほど遅れて、もう一人到着。レバー焼きとたん塩を追加。悪くないがホルモンを食べると物足りない。もう2人前ホルモンを追加した。みんないい歳なのによく食べる。肉を好きな人は元気だ。肉ばかり食べている外国人にワールドカップで勝てないのが分かるような気がする。
つじホルモンは値段も高くなく、若者や女性に人気があり、錦店は最近オープンした3軒目の店。我々の右に若い男2人組み、左に女性3人組。いずれも我々の後に入ってきたが、おやじ5人組に圧倒されてか早々にいなくなった。
肉をたらふく食べて酒の入ったおやじ達の夜は、まだまだ始まったばかりだ。
つじホルモン
愛知県名古屋市中区錦3-20-1 第七錦ビル1F
052-202-5139
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月05日
ワニ (銀座らんげつ)
ワニを食べたことがありますか?
銀座らん月は面白い店だ→「らん月」。すき焼きやしゃぶしゃぶの老舗だが、常に新しい素材や料理に果敢にチャレンジしている。今年は創業60周年メニューとして、月替わりで創作料理を披露している。新作や創作料理を頼みたいのはやまやまだが、仲間で行くと定番の料理に落ち着くのが残念だ。
定番料理でも面白いものがある。ワニのから揚げである。みんなを驚かせたくて、いつもワニをオーダーする。遅れてやってきた女性に正体を明かさず食べさせた。美味しいと言ったところで、ワニだと教えると目を剥く。それでもまた箸を伸ばすのだから本当に美味しいのだろう。

ワニの肉は鶏のささ身に似ていると言われる。ささ身は脂が少ないため普通に火を通すだけだとパサパサになり、食感が悪い。揚げると油のお陰で食べやすくなる。同様にワニの料理は唐揚げがもっともポピュラーな料理法だ。冷凍肉であればなおさらである。
らん月以外でワニを食べたのは2回だけ、オーストラリアでのことである。
最初に食べたのは世界のへそと言われる世界最大の一枚岩エアーズロックの近く、アリススプリングのシェラトン・ホテルだった。確かアウトバック・プレートと言うオーストラリア特産物のセット料理だったと思う。
カンガルー、エミュー(世界でダチョウの次に大きな鳥)と一緒にワニを食べた。シンプルな塩味だけの串焼きで、焼き鳥感覚で食べた。ワニの肉は固いとのイメージがあったが、鳥のささ身ほどパサパサではなく、柔らかくて美味しかった。グロテスクな見かけに似合わず品のいい味で気に入った。
2回目はゴールドコーストの野外バーベキューレストランだった。残念ながら高級ホテルで食べたワニとは別物で、噛み切れないほど固くて不味かった。素材と調理人の腕がまったく違っていたのだろう。多くの日本人観光客が口にするのはゴールドコーストのワニの方だから、固くて不味いとの風評が広まる。
日本に星の数ほどある焼き鳥屋でも、味の差は天と地ほどある。生でも食べられる新鮮な鳥を、火が通り過ぎないように焼いたものと、タイや中国から輸入した冷凍焼き鳥をしっかり焼いたものとの違いは歴然としている。
不味いものを1度食べただけで、いつまでもブラックリストに載せないで、美味いものにぶつかるまで何度もチャレンジすることが必要だ。
ワニがそれだけの価値がある食べ物かは意見が分かれるかもしれないが、ハンドバッグやベルトにするだけではもったいない。
「らん月」
http://www.ginza-rangetsu.com/index.html
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月04日
[利久](仙台) 牛たん料理
久し振りに仙台に行った。仙台なら牛たん。宇都宮の餃子よりちょっと高い。
利久のことは日本橋の「味太助」を書いたときにも取り上げた。今、仙台で一番人気の店ではないだろうか。牛たんの元祖は太助だが、後発でまだ新しい部類に入る利久が既に17店舗を有して老舗たちを圧倒している。仙台駅3階の牛たん通りにもあり、お土産・お持ち帰り品も豊富だ。
仙台の担当をしている部下に言わせると、牛たんの店を数軒食べ歩いたが、利久が一番と太鼓判を押す。今日はダイエー近くの中央通店に行った。
牛タンを肴にダラダラと酒を飲もうかと思ったが、どう見てもそのような雰囲気ではない。酒をそれほど飲まない部下を相手に時間をつぶしても仕方がない。定食を頼んでちょっとビールを飲むぐらいが適当なようだ。
牛たん焼きの「1.5人前定食」と「ちょっとぜいたくなシチュー」を頼んだ。

他の店に比べると牛たんは肉厚で、柔らかいとは言い難いが軽く噛み切れる程度の固さだ。唐辛子をかけるとビールの肴に相応しくなる。シチューは酒の肴にしては濃い味付けなので、ご飯と一緒に食べるべきものだろう。麦飯にかけて食べるとピッタリだが、食べ終わって満腹になれば酒が不味くなる。

タンシチューを食べたのは久し振りだった。子供の頃、我が家の日曜日には大量のシチューが用意された。親子5人には大き過ぎると思える寸胴鍋に一杯のシチューが、アッと言う間になくなったものだ。タンシチュー、テールシチューは我が家の思い出の料理だ。味付けはカレー味が多かったような気がするが、正確なところは兄たちの記憶に頼らなければならない。
立派な西洋料理屋で食べれば高価なタンシチューも、利久ではお手頃値段で食べられ、味もそこそこなら文句は言えない。東京の牛たん料理屋にもあるメニューなので、今度食べて比較してみよう。
利久にはキーマカリーや、ホワイトシチュー、チーズクリーム煮などがある。ハヤシもあるでよ!(年配者じゃないとわからないか?)
昼と夜では同じ定食でも値段が随分と違う。質や量が同じならランチが絶対お得だ。3割前後も夜の方が高い。夜に定食を食べると、食事の時間はすぐに終わる。長い夜をショットバーで過ごすにはお腹が一杯で酒が美味しく感じられない。
酒飲みは本当に困った人種である。
利休
http://rikyu-gyutan.co.jp
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック
2006年07月03日
[宇都宮餃子] みんみん×宇都宮餃子館
宇都宮に来たなら餃子。これを食べなきゃ来た意味がない。
宇都宮は東京から新幹線で1時間足らず。楽に日帰り圏内である。わざわざ泊まるほど期待できる食事も思いつかない。餃子をサッと食べてサッと帰る。宇都宮にとっては嬉しい反面、困った名物かもしれない。
客先を出て「みんみん」に着いたのは11時27分。店の前には行列が出来ていたが、11時30分にシャッターが上がると全員が席を確保できた。店内は意外と広い。
餃子は焼き餃子、揚げ餃子、水餃子の3種類だけで、いずれも一皿6個入り220円。ライスは100円、ビールは400円とリーズナブル。

出てきた3種類の餃子は、料理法が違うだけで同じ餃子のようだ。皮は薄く、具は特に変わったところもない。東京の亀戸餃子に近いような気がするが、亀戸餃子を食べたのは遥か昔だから定かではない。自家製と思われるラー油がたっぷり入った器が置いてあるが、辛いもの好きの銀髪にとっては高得点の材料だ。
銀髪グルメとしてはここで終わりにはできない。店の外にも人が溢れ出した「みんみん」を出てもう1軒行くことにしたが、近くの数店は客の入りが悪いのでJR駅の方に向かった。宇都宮を担当している部下は繁華街がJR駅の近くではなく、反対方向の東武駅周辺であることを知らなかった。JR駅までの大通りには餃子専門店はなく、長い道のりを汗一杯かいてようやく駅近くの「宇都宮餃子館」に入った。
「みんみん」では我慢したが、これだけの水分を体から失ったら補給しなければならない。餃子と言えばビールである。部下は「みんみん」でごはんを食べていたが、銀髪に餃子とごはん、水では可哀想すぎる。
「宇都宮餃子館」は「みんみん」と異なり、中身の具が異なるたくさんの種類の餃子がある。2軒目なので控え目に野菜餃子、スタミナ健太餃子、しそ餃子18個入り1,000円の3種盛り合わせを頼んだ。(写真ではどれがどれかわからないね)

単品で頼むと野菜280円、スタミナ380円、しそ380円。ビールは500円で「みんみん」と比べるとかなり高い。JR駅前の好立地なので客は地元の人より旅行者が多いようで、壁には有名人の色紙がたくさん貼ってある。
皮は「みんみん」と同じ薄い皮だ。2軒だけで判断するのは危険だが、宇都宮餃子は薄い皮が特徴のようで、にんにくが入ったものが多い。どちらも美味しいが、特別に感動するようなものでもない。餃子専門店なら亀戸餃子のように単品勝負の方が好ましい。
皮は手作り皮特有のもちもち感がある方が個人的には好きだが、パリッとした薄皮の焼き餃子も嫌いではない。
いずれにしても、宇都宮にはたくさんの餃子屋さんがある。高くても一皿数百円。夜なら一日4~5軒回っても、腹にも懐にも負担はないだろう。自分のナンバーワンを探し出すのも楽しい。
我が家の娘たちも、大好きな「お父さんの餃子→「うさちゃん餃子を作ろう」
」以上のものを見つけることができるかもしれない。
見つけちゃったら、ちょっと寂しいけど‥
みんみん 宇都宮市馬場通り4-2-3 本店 他10店舗
http://www.minmin.co.jp
宇都宮餃子館 JR宇都宮駅東口駅前店 他13店舗
http://www.gyozakan.jp
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (3)
| トラックバック
2006年07月02日
ベーコン
ベーコンも所変われば、調理法も異なる。
ベーコンとは豚のバラ肉を、血絞りをした後、重量の3~6%の塩、調味料などに漬け置きした後、余分な塩を取り除くために水に浸し、整形し、燻煙して作る。普通のベーコンはバラ肉を用いるが、ロース肉で作ったものをカナディアンベーコン、肩肉で作ったものをショルダーベーコンという。
イタリア製のパンチェッタは生ベーコンとして知られるが、軽く燻製してあるようだ。燻製に使うのは桜と言うのが日本橋の「ウノ」。自家製のパンチェッタは桜をチップにしないで木のまま使う。チップでは悪い臭いがついて美味しくないそうだ。
ベーコンは料理の脇役としても活躍する。オムレツに入れても野菜と炒めてもいい。白菜やキャベツと煮込むだけで美味しいスープができる。カリカリに焼いたベーコンをサラダの上に乗せたら、ドレッシングなど不要だ。
ベーコンは朝食に欠かせない素材だ。日本でも海外でも朝食バイキングに必ず並べられる。
ところが日本と海外では料理の仕方がまったく違う。日本では軽く火が通る程度に焼くが、海外では脂が抜けるほどしっかり焼く。ナイフで切るというより割る感じになってしまう。力を入れると割れた後にナイフが皿に強く当たり、大きな音がするため注意が必要だ。
海外のホテル(左)と日本のホテル(右)のベーコン

バイキングだからカリカリにするのかと思ったら、ベーコンエッグを別途頼んでも同じように料理されてくる。そうなるとこれが正しい料理法ということだろう。肉ばかり食べている外国人は脂っぽいものを好むような印象があるが、ベーコンの料理法から判断すると銀髪の偏見のように思える。
よく考えてみると日本人の方が脂好きなのかもしれない。牛肉は霜降り、まぐろは大トロ。「脂が乗っている」というのが美味しい証明のように使われる。外国産牛のステーキなどは固いと嫌われる。放牧で育てられる健康な牛だから、脂の乗りが悪いのは当たり前だ。
ベーコンをカリカリに焼くと香ばしい。脂っぽさも当然少ない。料理をする際、油がパチパチと飛ぶのが難点だが、時々海外に行ったときを思い出して作ってみる。
でもやっぱり、脂身が縮まない程度の焼き加減の方が好きだ。
あんなにいい味が出る脂を捨ててしまうのはもったいないと思うのは、貧乏性の銀髪だけだろうか。
投稿者 銀髪 : 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック
2006年07月01日
[仲巳屋](銀座) 馬刺し
銀座の馬肉専門店はこじま屋だけかと思っていたら、違う店があった。
「仲巳屋さんを知っていますか?」と聞かれた。その後は言われなくとも分かる。お誘いを断る理由もない。
中央通を日本橋から来ると、松屋を越えて左に折れる。王子製紙のビルの向かい側に目指す仲巳屋はある。昔、松屋の担当だったのでよく知った場所なのに、ちょっと迷ってしまった。時間が経つのは早く、記憶が薄れるのはもっと早い。
店はまだ新しく、清潔な雰囲気だ。グルメ紀行の取材なので、迷わずカウンターに座る。メニューを見ると銀髪にとって食べたことがない部位は、「たま」と「さお」。幸か不幸か予約を受けて、熊本に注文するとあって、頼むことはできなかった。他は食べたことがある部位ばかりだったが、同行者にとっては初めての体験。一通り刺身を頼んだ。
左がバラヒモ(ばら肉)、中央上からクラシタ(肩ロース)、タテガミ、赤身(後ろ足のもも)、右がバラオビ
(ばら肉)

刺身セットに入ってないもつ類は別に頼んだ。上からチクワ(大動脈)、心臓、レバー

大動脈は熊本の菅乃屋で食べたときは千切りだった。見せてもらった馬の大動脈はかなり大きく驚いた。
メインの前にホルモン(外腸)の煮込みを食べた。因みにお通しはミノのポン酢和え。
最後に何を食べるか迷った。名物はカツのようだが、焼いて食べたほうが肉本来の味を楽しめる。その店を語るなら一番高いのを頼むべし。従って、特選ステーキ6,800円を頼むことにした。もっとも、店員の奨めに無条件に従ったわけではない。一度は抵抗した。なぜなら高い肉は脂身が多く、霜降り牛をステーキにしたようなものと思ったからだ。我々には赤身で充分と思ったのだが、もっといいものを食べれば良かったと後悔したくもなかった。

結果は想像したとおりになった。我々には脂がきつすぎた。若い店員では我々の気持ちは分からないだろう。最後の一切れを互いに譲ったが、銀髪が譲り勝ちした。この一切れが明暗を分けたかもしれない。二人のお腹の具合に差が出た。
帰り際に店長の橋本さんに銀髪グルメ紀行の話をしたら、何と彼は以前から読んでいるとのこと。これは嬉しい。辛口の批評は吹っ飛んでしまった。代わりに出た言葉は「また来るよ、頑張ってくださいね」。
開店してからまだ1年程度。お客が増えれば仕入れを豊富にして、多種の新鮮な肉を常時提供する好循環が期待できる。こじまに負けないように頑張ってね。
仲巳屋
東京都中央区銀座3-7-12 王子不動産ビルB1
03-3538-2010
http://www.nakamiya-g.com
投稿者 銀髪 : 固定リンク