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2006年08月27日

[酒洛本所](高田馬場) 

定番のはしご酒が始まった。

「チョイと一杯のつもりで飲んで いつの間にやらハシゴ酒 気が付きゃホームのベンチでごろ寝 これじゃ身体にいいわきゃないさ 分かっちゃいるけど止められない」
植木等のスーダラ節が流行った頃は、のん兵衛の父親の歌と信じ、まさか自分も同じようになるとは夢にも思わなかった。さすがにホームのベンチはないが、朝の反省が夕方までしかもたないのは歌の通りである。

通常ならクラブかショットバーに行って気取ってスコッチのストレートを飲んでいる時間だが、そんな気分にはなれない。JR線高田馬場駅戸山口近くの餃子荘ムロを出て、早稲田口の方に向かった。学生時代にワープしたような怪しげな店が並ぶ界隈を、ワクワクした気分で歩いた。宮崎アニメに出てくる婆さんがやっているような店に入りたかったが、仲間二人は冷房が効いているこぎれいな店を望んだ。ムロの反動である。

しばし赤提灯の間をうろついた後で入ったのが「酒洛」だった。典型的な居酒屋風だが、店はきれいで冷房も効いている。メニューを吟味した挙句、頼んだのは餃子。まだみんな餃子にこだわっている。
厚い鉄板に乗って出てきた棒餃子を食べてみんな大絶賛、とはいかないが、溜飲を下げることはできたようだ。

周りの席を見渡すと、サラリーマンのグループが中心である。広くゆったりとした店内で気持ちがいい。満員でざわついているのも嫌だが、ガラガラなのも気持ち悪い。適度に埋まった客席を見ながら酒が進む。
せっかく見つけたいい感じの店なのに、みんなは餃子以外のつまみを頼もうとしない。焼酎のロックを飲んで満足しているようだ。

早稲田大学出身のNが女性店員に「早実優勝のサービスはないのか」と尋ねると、「早実は国分寺でしょ」と、つれない。「早実の出身者ですか?」と逆に突っ込まれて苦笑い。同窓でもないのに、早実にあやかって利を得ようとする魂胆を見透かされている。

女性店員をからかっている(からかわれている?)仲間を横目に、そろそろお開きかなと思ってトイレに立った。ところが席に戻ったらグラス一杯にお代わりが満たされていた。結局何らかのサービスを勝ち得ることができたのだろうか。二人が微笑んでいる。
まったく困った中年グループだ。

「チョイと一杯のつもりで飲んで‥‥」


酒洛本所SYARA HONJO
東京都新宿区高田馬場3-4-4 YSビル1F
03-3368-7767

投稿者 銀髪 : 2006年08月27日 05:57

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