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2006年08月31日

[赤鬼](三軒茶屋)

三軒茶屋の超人気店に行った。

のん兵衛の兄貴と飲みに行くことになったので身構えた。のん兵衛の弟と飲むと翌日が辛いと兄も警戒した。お互い自宅になるだけ近づいて飲むことで意見が一致した。銀座界隈から離れれば、酔って調子に乗って馴染みの店になだれ込む心配がない。

「どっかいい店を探しといて!」と兄は言う。弟に投げてしまうのは年長者の特権だが、弟も自分の好みを探せる自由を得たことを素直に喜ぶ。
「インターネットではいい店なんか探せないぞ!」と人に任せておいて偉そうなことを言う兄。そんなこと言われても他に手段を持たない弟は、グルメの商業サイトを避けてあの手この手で探した。その結果見つけたのが、ナンバー1の誉れ高い「赤鬼」だった。

路地を歩いて探し当てた赤鬼は、一見したところ田舎の小屋。これも演出なのだろうか。6時をちょっと過ぎたところだったが客はまばら。人気ナンバー1を疑ったが、驚いたことに全席予約済みで座る席が無いと知らされた。
それでも店主と思しき人はとても丁寧に応対してくれる。予約客が来るまで2時間余あるカウンター席か、1時間余のテーブル席に座らせてくれるらしい。但し、カウンターは禁煙。
兄が喫煙者のため止む無くテーブルしか選択肢がなくなった。

まずビール。それから料理を選ぼうとしたが、これといって変わったものは無い。「お奨めは?」と女性の店員に聞いたら「メニューに載ってます」と来た。全部お奨めだと言いたいのだろうが、これはいけない。ひねくれたのん兵衛兄弟は直ぐにむくれる。

お通しと谷中しょうが

完熟トマトと冬瓜と桜えびのあんかけ

豆腐のコロッケと豚モツとキャベツのさっぱり煮

どれも美味しくて文句を言うこともないが、予約で一杯になる謎を解き明かしてはくれない。他に何か頼もうかとメニューが貼られた壁を見ていたら、料理メニューより圧倒的に多い貼り紙に気付いた。そうそう、ここは銘酒居酒屋だったのだ。

ところが、この兄弟は酒にうるさいくせに、ちょっと酔うと銘柄に対するこだわりは吹っ飛んでしまって、銘酒と言われてもあまり有難がらない。
徳利ではなくグラス売りなので、グラスから酒が溢れ出して受け皿に一杯になるのを期待するが、願い叶わずがっかりする。
大酒飲みは意地汚いのだ。

不満タラタラなのだが、同じ酒を銀座で飲めば何割増しか、もしかして倍の料金を取られるかもしれない。いい酒、珍しい酒を安く飲めるのがウリなのだろう。

1時間を僅かに超えたところでお開きにした。早く切り上げてくれて店員もホッとしただろうが、「急かせてしまって申し訳ありませんでした。次回はご予約をいただいてごゆっくり、云々」

超人気店でありながら、こんな礼儀正しさが多数の客を引きつけているのかもしれない。

赤鬼
東京都世田谷区三軒茶屋2-15-3
03-3410-9918

投稿者 銀髪 : 2006年08月31日 06:00

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