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2006年09月30日

スペイン大使館のパエリア

子供地球基金のチャリティー・パーティーに行った。

「こだわり」サイトのインタビューで、代表の鳥居晴美さんに地球子供基金について語っていただいた。銀髪が最初にお会いしたのは約1年前の「六本木グランドハイアット」で開かれたディナーパーティーであった。

子供地球基金発足記念として毎年行われる資金集めのパーティー「HAPPY BIRTHDAY EARTH」は、今年はスペイン大使館の協力を得て9月7日に開催された。銀髪も6,000円の参加費を払って出席した。去年はグランドハイアットでのディナーコース付だったが、今年はカジュアルな雰囲気のパーティーで、料理は期待できないと思っていた。

スペイン大使館の入り口には空港のセキュリティーチェックと同じ金属探知機が据えてあったが、この日はものものしい警戒はなく和やかな雰囲気で会場に進んだ。
会場となっている大使館のホールには華やかな衣装に身を包んだ国内外の女性が大勢集まっていた。男性はチラホラ。壁には世界の子供たちが書いた絵画がかかっている。

鳥居さんを見つけて挨拶した。「協賛会社寄贈のいいワインがありますので、ゆっくり楽しんでいってください」と言われて、同行したKと目を合わせて笑った。望むところだ。
シャンパンを1杯飲んで、白ワインに移った。ワインを片手に絵画を鑑賞して、一通り見て周るとグラスは空になる。お代わりを取りに行くと、おつまみの用意が出来ていた。

知った顔を発見し、発見されて、会話してはグラスを開ける。赤ワインに移ったところで、セレモニーが始まった。華やかなスペイン女性(多分)の司会で進行していく。鳥居さんが挨拶をして、スペイン大使が続く。

Kが「パエリアが食べたいですねー」と言う。案内状も見ないで参加したので食べ物はパンだけかと思っていたが、どうやらメインはパエリアらしい。挨拶が終わりそうだったので、早めに動き始めた。先ほどパンが置いてあった場所に、デーンと大きな鍋一杯にパエリアが炊けていた。

セレモニーの最中に既に半分が消えていた。大使よりもパエリアの方に人気があったのは一目瞭然だった。

セレモニーが終了して大勢の人がドッと押し寄せてきたときには、我々は既にパエリアの皿を手にして大鍋から離れていた。

スペイン料理店に行ってもなかなか大鍋で炊いたパエリアは食べられない。以前「ニューオータニ」

で開かれたパーティーで食べて以来2度目だった。

大変なボランティア活動をしている子供地球基金は鳥居さんが日本で設立して世界に広めたものだが、多くの海外の国・企業が支援しているだけに、明るく華やかな雰囲気も持ち合わせている。去年のホテルでのパーティーも良かったが、大使館を使ったパーティーも好感が持てた。

好感の理由はパエリア効果が大きかった? ウーン、それは否定しない。

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2006年09月29日

[紅葉川](京橋)  そば懐石

あー、勘違い。

宴会の幹事役となると、どの店にするか決めるのが大変だ。メンバー6人のうち、3人が60歳を大きく上回る。何れも海外経験が豊富で、口も酒量も若者に負けない。和洋中なんでもこなせるので、逆に選択肢が多すぎて選ぶ店が絞れない。いろんな選択の基準を設けて、Mさんが大腸手術から復帰したばかりなので、消化にいい蕎麦屋に行くことにした。

近くにやぶ久、藪伊豆などの名店もあるが、最終的に鴨南蛮や牡蠣そばなどを何度も食べに行った店に絞った。ところが店の名前が思い出せない。場所は日本橋三越の前で会社から近いので、見に行った。「紅葉川」と確認して会社に戻り、ネットで電話番号を調べて予約した。

行く前に確認の電話を入れたら銀髪の名前で予約は入ってないとのこと。押し問答をしている間にネットを開いてみたら、予約したのは京橋の紅葉川と気付いた。電話の相手に謝り、間違えた理由を言ったら、日本橋紅葉川の板さんが独立した店と教えてくれた。声のトーンからして仲は悪くないようだ。

京橋の店は思ったより立派だった。案内された個室は2階にあり、掘りごたつ式の8人部屋なのでゆったりと座れた。料理は前もって予約しておいたので、ビール、焼酎だけを頼んだ。

前菜、鴨焼き

日本橋の店と同様に京橋紅葉川も鴨を看板とする。前菜同様いい味だ。店の女性によると独立したのは日本橋の板長とのこと。味が確かなのも頷ける。

刺身、そば寿司、そば寿司(裏)

刺身も上等。まぐろはインドかと思ったら本マグロとのこと。上等なものを使っている。そば寿司はのり巻きか稲荷で出てくるとばかり思っていたので、握りを見て驚いた。米の代わりに蕎麦で握ってある。これは意外なほど美味い。

香の物、サラダ、茶碗蒸し

メインはやはり鴨たたき、そしてせいろそばと続く。

先輩方の話は続く。いつもはおしゃべりな銀髪も今日は聞き役に徹する。実に楽しい。途中で枝豆を頼み、焼酎をもう一本追加する。酔うほどに話のトーンは上がり、笑い声も大きくなる。まだまだ銀髪は鼻たれ小僧に思えてくる。

最後に水菓子を食べてお開きとなった。日本橋の本店には申し訳ないが、店を間違って悪くなかった。みんなご機嫌で店を出た。

しかし、焼酎2本も開けて、病み上がりのMさんの消化に良かったのかどうか分からない。


紅葉川 
東京都中央区京橋2-8-10 丸茶ビル1~2F
03-5524-5266

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2006年09月28日

[居酒屋レストラン よしもり?]   富山駅ビル3Fの居酒屋

銀髪グルメ紀行をスタートして丸1年経ちました。一周年の記事は大衆酒場です。

インターネットで調べて行くつもりになったのは、富山駅の駅ビル3階にある白えび亭だった。富山名物の「白えび」がメインの料理屋で、評判も良さそうだった。
ところが行ってみるとどんぶり屋さん。夜にご飯を食べない銀髪には相応しくない店だ。

最終便に乗るのにあまり時間もないので、同じ階の居酒屋に入った。定食屋と言ってもいい店だが、他に選択肢はない。見知らぬ町を雨の中、店を探し回る気にはならなかった。壁にはテレビがかかっており、ニュースを見ながら食事をすることにした。

それでも流石に駅ビルにあるレストランだ。旅行者向けに地元の料理が揃えてあり、メニューの表紙がそれらの料理で埋まっていた。それほど種類は多くないが、酒の肴にはちょうどいい。何より値段が安いのがたまらない。

ホタルイカの沖漬け、白えび刺身、サスの昆布じめ

ホタルイカの沖漬けは説明の必要がないだろう。白えびは今が旬で、ネットリして甘い。サスの昆布じめは初めて食べた。サスとはカジキマグロのことで、水っぽい身は昆布に水分を吸い取られ、代わりに昆布の旨みを吸い取っていい味になる。保存食なので特別美味しいわけではないが、日本酒が欲しくなる。

ビールから熱燗に代わって、料理を追加注文した。

白えびの唐揚、すり身揚げ、鱒ずし

白えびは唐揚にすると香りが出て刺身とは別物になる。すり身はこの地方の代表的家庭料理とのことだったが、やたらと塩っ辛い。いわし団子のようだが、フワフワした食感が初体験のすり身だ。食べているうちに、日本酒に合って塩辛さが気にならなくなってくる。部下のIは酒を飲まないためご飯代わりに定番の鱒ずしを頼んだ。

周りの客が6時前に慌しく勘定をして店を出て行こうとする。銀髪に気を遣って7時前の電車で帰ろうとしていたIを追い立てた。きっとIに都合のいい電車があるはずだ。無理に銀髪に付き合う必要はない。

Iが去った後、ゆっくり残りの酒を飲み終えて席を立った。

居酒屋のメニューに書いてあった下記住所は駅ビルのものではなかった。この店の名が「よしもり」だったかどうかは定かではないが、駅ビル3階に行けばすぐ分かる。

勘定をして、トイレに寄った後、階段を下りるために店の裏の通路を通ると、調理場で主人が大根のかつら剥きをやっていた。手馴れた職人技を見たら、しけた駅ビルの定食屋兼居酒屋が俄かに輝いて見えた。
横から見た主人の佇まいに彼の人生を垣間見たような気がして、料理に対する満足感が湧きあがってきた。

たまには、こんな居酒屋で呑むのもいいかもしれないと、思いながら空港に向かうタクシーに乗り込んだ。


居酒屋レストラン よしもり
富山県富山市新富町2-4-11
076-432-5005

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2006年09月27日

[中国茶房8](六本木)

以前紹介した格安北京ダックの本家本元に行った。

中国人の友人Rさんに紹介された店が中国茶房8、以前行こうとしたら予約で一杯だったので「中国茶房8恵比寿店」に行った。充分満足したがやはり本店に行きたい。Rさんに会う前に予約を入れた。予約の時間は夜7時、これで今日は行く店に迷うことはない。

Rさんとのミーティングが6時前に終わった。予約した時間を変更しようとして電話を入れた。予約を受けたのは中国人だったが、今度の電話は別の中国人。予約名簿に銀髪の名はなかった。それでも新たな予約を受け付けてもらった。但し、8時半までにお開きにしなければならない。充分だ。

タクシーに乗って六本木に向かったが、どう行くかはRさん任せ。着いた店はグランドハイアットホテルの目の前。Rさんが「六本木ヒルズが出来る前は、いつ行ってもすぐ入れた」という話が理解できた。どんな良い料理人にも運が必要だ。それをうまく掴んだようだ。

通された席は10人以上の宴会が行われていたテーブルの隣であまりいい席ではないが、Rさんの納得顔を見て我慢した。
メニューに載っている品数は半端ではない。オーダーはRさんにお任せした。中国人のウエイトレスと中国語でやりとりしている。ときどき日本語が交じる。中国語は何種類もあるので通じなくなったら日本語で意思疎通。不思議な世界だ。

鴨の肝、空芯菜炒め

羊の串焼き、鴨のハム、角煮

北京ダック

銀髪が選んだのは北京ダックだけ。北京ダックは狐色に焼いた皮を春餅(小麦粉で作った皮)に包んで食べる。通常はダックの皮を薄く削いだものを包むが、この店は皮だけでなく身も合わせて厚く削ぐ。そのため春餅は通常の倍くらいの大きさ。

身の脂が落ちているため、通常の甘味噌だれ以外にダックの脂も小皿で出てくる。前回はこれを無視してしまったが、今回は使ってみた。味に深みがでて実にいい。
ダックは余った肉をモヤシと一緒に炒めたもの、スープの2品もついてくるから、丸ごと一匹を食すことになる。

今回は3人で行ったのが良かったのか、本店だったからなのか、体調が良かったせいか、いずれにしても前回の恵比寿より美味く、たくさん食べた。

紹興酒も前回より上の10年物を飲んだ。料理も殆ど残らなかった。たらふく飲んで食って全部で12,000円超。銀髪は充分すぎるほど満足したのだが、Rさんを接待するのにこれで良かったのかと、ちょっと後ろめたさが残った。
兄弟づきあいしてもらっているので、マァいいか。次は期待してもらおう。

帰るときには複数の客が、席が空くのを待っていた。窮屈な席に案内されたときは虐げられたと憤懣やるかたない銀髪だったが、入れたのは運が良かったようだ。ちょっと気分をなおして店を出た。
よく考えてみると勝手な奴だ、銀髪は。


中国茶房8 六本木本店
港区西麻布3-2-13 コートアネックス六本木2F
03-5414-5708

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2006年09月26日

[みつい](津)  三重県津の寿し割烹

近くに海があるのだから‥

津は目の前に海があるのだからということで、タクシーお奨めの寿司屋に連れて行ってもらった。店に着いたのは11時20分頃で、まだ暖簾はかかっていない。運転手さんが心配する。恐る恐る扉を開けたらまだ仕込み中。しかし、嫌な顔一つしないで招き入れてくれた。運転手さんのホッとした顔を残して店に入る。

右にカウンターがあり、座敷、個室が左手から続く大きな店だ。ランチに備えてセットにつく小鉢がテーブルに積まれていた。我々は当然カウンター。しかし、まだガラスケースの中に魚は登場していない。待つこと数分、美しく輝く魚がケースに並んだ。

例によって地元の魚を要求したが、津の港に上がる魚は限られているとのこと。範囲を広げて三重県で獲れる魚を出してもらうことにした。伊勢、志摩、鳥羽と範囲を広げれば三重県は魚介の宝庫だ。

穴子

東京だったら穴子と言えば金沢八景沖の江戸前が一番と思うが、鈴鹿市伊勢若松の穴子は中部地区では江戸時代から最高級品としてもてはやされているそうだ。遠浅の海は他の魚にとっては住み辛いが、餌となるプランクトンが豊富で穴子にとっては絶好の生育場所になるようだ。
白焼で食べたいところだが、ここは寿司屋。それは望めない。煮つめはうなぎの蒲焼と同様にちょっと濃い目。甘味はそれほど強く感じない。評判どおりの味だ。

すずき、しまあじ、さば

すずきは津沖で獲れる数少ない魚。今日のすずきは体長60㎝といい型。すずき、しまあじは大将が「歯が折れますよ!」と言うのは大袈裟にしても、たしかに身がしっかりしている。シャリは少なめだが、寿司にしては分厚く切ったネタのお陰で噛み応えがある。

さばまでが三重産の魚。「夜にはもっと種類も揃うが、ランチの準備に忙しく、まだ仕込が終わってないのが残念、申し訳ない」と大将は恐縮する。
地元の魚ではないと言うが、あまりに見事な型の太刀魚には抗することが出来ず、握ってもらった。思ったとおり美味い。感心していると、揚げた骨がポン酢と共に出てきた。嬉しいサービスだ。

たちうおの寿司と骨の唐揚

43歳の若い大将、三井一浩さんは、明るく表情豊か、冗談も弾んで好感が持てる。
迎えに来てくれた別のタクシーの運転手さんも、評判がいい寿司屋と太鼓判を押していた。今日の寿司にも満足したが、次回は夜に来て、大将の悔いのないご馳走を楽しみたいものだ。

席を立ち勘定をしようとしたら、大将が何か作っている。ご当地の牛肉の寿司。いやいや参った。

勘定が終わっても、陽気な大将とずっと話していたい気分だった。

みつい
三重県津市大門3-15
059-222-3851

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2006年09月25日

[おぐ羅](銀座) おでん

これまで銀座・日本橋を散々食べ歩いているのにまだまだだね。

少し涼しくなってきたのでおでんを食べようということになった。お多幸は何度も行っているので、他にないかと聞いたら「おぐ羅」がいいと言う。名店とのことだが、恥ずかしながら知らなかった。地図を見たらいつも通る6丁目の道沿いにある。驚いた。

早速、予約の電話を入れた。名店だからとちょっと構えて電話したら、実に爽やかな応対。予約を受けたことを心底喜んでいる感じがして、心地良い。店に向かう足取りも軽くなる。
店は地下1階にあった。これではいつも通っていても気付かないはずだ。通された席はおでん鍋のまん前、その向こうに大柄の主人がドンと構えていた。

お客より早く着いて一人っきりの銀髪に若い店員が「涼しくなってきましたね」と話しかけてくれた。待つ間ビールを飲むことにして熊本産馬刺し、かつおのたたきを肴にした。かつおを食べてしまうと、その皿に煮込んだ豆腐を加えてくれた。

主人に「一等席ですね」と話しかけると、「おでん鍋を見渡せますからね」と微笑む。
銀髪にとっては店の主と面と向かって話ができるのが最高の幸せだ。

連れが来たので砂肝の唐揚、きんきの一夜干しを頼んだ。燗酒に替えたが、小さなコップの酒はすぐになくなる。待ってましたとばかり主人が注いでくれる。「つまみは何にしましょう」と急き立てられるが、おでんに行くまでのつなぎのつまみは主人との会話だけにした。

前もって断ったものの、カメラをパチパチやっているものだから、主人が「何をしているんですか?」と聞いてくる。ブログを書いていることを告げ、今撮ったばかりのデジカメの写真を見せてあげる。「きれいに撮れているでしょう?」「そうですねー」と会話が弾む。

おでん各種

いよいよ、おでんの時間だ。常連の連れがいいだこ、ぎんなん、つぶ貝を頼んだ。これを平らげると、主人のお奨めを選んでもらった。わらび、つみれ、じゃがいも、わかめ。つみれはアジのつみれ。どれも自らの味を汁に出し、他の材料が出した味を吸い込んで旨味を増している。

既に腹一杯だがどうしても気になっていたねぎまと大好きな大根を頼んだ。

ねぎま(ねぎとマグロ)のねぎが美味いこと美味いこと。「まぐろが可哀想ですね」と言ったら、「まぐろがあるからいいんですよ」と主人の答え。
「受けたのが誰か分からないけど電話の応対が素晴らしかったですよ」と言ったら「語尾を上げるように指導していますから」と嬉しそう。それで明るく爽やかに聞こえた訳だ。

「あんなに話す主人は見たことない」と連れは言うが、喜んで食べている客を目の前にしてムスッとしている職人はいない。喜びは口や態度で示してあげねば。

「ビールの後は何にされますか?」「おつまみ何か作りましょうか?」と隣の客に主人が話しかけているが、「欲しけりゃ言うから」と素っ気無い。今度はその客が「枝豆はまだか?」と居丈高。「注文を受けてから茹でますので、少し時間がかかります」と、それでも丁寧に対応する主人。偉いもんだ。

おでんはほんの一部しか食べなかった。つまみにはくちこくさやなど、珍味もある。こりゃ、近いうちにまた来なくっちゃ。

最後に出汁にきざみねぎを浮かしてお吸い物にしてくれた。あー、腹一杯だー!


おぐ羅
中央区銀座6-3-6 本田ビル地下1階
03-3574-8156

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2006年09月24日

ホノルルセンチュリーライド

「ばっかじゃないのー」と言われるけれど‥

今年目標にしていて果たせなかったこと、それはホノルルセンチュリーライド2006に参加できなかったこと。ホノルルといえばホノルルマラソンが有名だが、自転車に乗る人達にとってはセンチュリーライドが一大イベントだ。財団法人日本自転車普及協会と財団法人日本サイクリング協会が主催、日本航空が協賛で昨年の参加者3,428人中、日本人が1,958名だから日本人による日本人のための大会のように見える。

開催日は今日9月24日だ。最長距離100マイル(160キロ)を走る自信がないため、そしてこのところ腰痛がときどきあるため断念した。これまで1日に走った最長距離は成城から江ノ島までの往復120キロ。100マイルは未経験ゾーンになる。

来年のホノルルセンチュリーライドを目指して、先週3連休の中日、17日(日)を始動日とした。朝、5時に起床、朝食は味の素の「amino vital スマートエクササイズ」を食べた(飲んだ?)。「運動でスマートなカロリー消費が出来て、ダイエットにうれしいカロリーオフ」が売り文句だ。

今日は左端のスマートエクセサイズ

どこまで行くか明確には決めていないが、目標は相模湖にした。多摩川→浅川→八王子→高尾のコースを考えたが、結局高井戸近辺から甲州街道を走ることにした。日曜の早朝は車も少なく走りやすい。途中、日野でお神輿の列に道を塞がれてタイムをロスしたが、概ね予定通り。腰はまだ痛みを発していない。八王子まで1時間半、高尾まで2時間強と悪くないペースだ。

途中コンビ二でトイレに入り、お礼代わりにツナマヨのおにぎりを買って頬張った。持参したスポーツドリンクを飲む。これも脂肪を燃焼するというのが売り。

相模湖まで10数キロに迫った。楽勝だと思ったところが甘かった。だらだらと上り坂が続く。しばらくは時速20㎞超を維持していたので楽観していたが、やがて10㎞台に落ち、とうとう一桁のスピードに落ちて青息吐息。引き返そうかと思った。「高尾まで行った」と言ってもみんな感心してくれるだろうと思った。でも「相模湖まで行った」の方がインパクトあるよな、と思い我慢した。江ノ島に行ったときと同じ思いだ。→「自転車の独り言」


人の気配を感じて振り向くと、自転車に乗った大男。銀髪より若いが、体重は遥かに多いように見える。彼に抜かれてしばらく追ったが力尽きて悔しさがつのる。それでもヨタヨタと走っていると、10台以上の八王子のチームが大男を遥かに上回るスピードで銀髪を抜き、すぐに視界から消えた。僅かに残っていた悔しさも意地も吹っ飛んで、自転車を降りた。

数分間休んで再びこぎだしたら、ちょっと走ったところで大男が休んでいた。今度は彼と連れ立って走る。再び足が悲鳴を上げそうになったところで下り坂になった。長く急な下り坂を時速50キロ近くで駆け下りた。相模湖で30分ほど休憩して、戻ることにした。

駆け下りた坂は今度は急な上り坂となり立ちはだかった。大男はその道を戻ると言う。彼と別れ相模湖-津久井湖沿いの道に賭けた。もっと急な坂が現れるリスクもあったが、来た道を戻る元気は消えていた。既に50キロ以上を走っている。

賭けは当たった。上り坂も頻繁にあるが、時速10キロを下回らざるを得ないほどの坂は現れなかった。橋本、町田を経て世田谷通りに入った頃に走行距離100キロを超えた。家に帰って体重計に乗ったら起床した頃と比べて体重は1.5キロ減っていた。しかし、昼食を取ったら1キロ程戻った。足は重いが腰は最後までもった。

ホノルルセンチュリーライド2007には必ず出るぞ!

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2006年09月23日

[うま馬](東京駅)  

博多ラーメンのルーツとは

東京駅キッチンストリートにある「うま馬」に行った。うま馬は博多ラーメンのルーツと言われる「三馬路」の味を受け継ぐ店との記述がある。他の博多ラーメンとまったく違うというが、なぜそれがルーツなのか知りたくなった。

うま馬のラーメン

ネットは便利だ。日本のラーメンの歴史が書いてあるホームページを見つけた。(中川製麺http://www.nakagawaseimen.co.jpのホームページ)

九州ラーメンで代表的なのは、博多、熊本、鹿児島、久留米の4種類。昔はどれも同じかと思ったが、いろいろ食べてみると大分違うことがわかった。博多ラーメンが一番有名なので、他は亜流かと思ったがそうでもないらしい。

年表でみると、昭和12年久留米に最初の九州でのラーメン屋ができる。今の九州ラーメンのイメージ、豚骨味が確立されたのは昭和22年頃の久留米の店。久留米ラーメンが発祥といわれる所以だ。
博多ラーメンの白濁豚骨スープは昭和23年の「赤のれん」が元祖。市場の長浜に屋台が集まってから早茹での細めんが人気となり、博多ラーメンのスタイルが定着する。
熊本でのラーメンは昭和26年頃から始まり、昭和30年「桂花」がニンニクを取り入れて熊本ラーメン独自の味として定着する。
鹿児島ラーメンは、麺の太さ、具材など統一したものは確立されていない。
九州ラーメンに共通するのは長崎のちゃんぽん麺の影響か、豚骨スープがベースとなっていることぐらいで、それぞれがご当地ラーメンとしての独自性を打ち出していったようだ。

うま馬のいう三馬路は赤のれんより前の昭和16年頃のラーメン屋台だった。確かに博多で最初のラーメン屋のようだ。澄んだスープの支那そばとのことなので、ルーツと言っても我々が思う博多ラーメンとは随分違う。

ラーメンのうんちくサイトは山ほどあり、銀髪はそれらのラーメン好き達には遠く及ばない。最近コメントをしてくれているaraproさんなんが凄いもんだ。→http://blogs.yahoo.co.jp/arapro7
銀髪にとってスープはサッパリもコッテリも、麺の太さも形状も、特にどれが一番と思うこともない。
しかし、ラーメンはどうして日本人をこんなに夢中にさせるのだろうか。不思議だ。ラーメンは水戸黄門が最初に食べたというが、ラーメン文化が爆発したのは戦後。それが何故かも興味がある。

うま馬はラーメン専門店ではない。博多名物一口餃子はもちろん、酒のつまみも豊富だ。

メンマ、餃子、焼き豚

居酒屋気分で飲み食いして、最後にあっさりラーメンでしめるのもいいかもしれない。あっさりと言ってもやはり九州ラーメン特有の味はしっかりある。赤のれんとは違ってもルーツと言われるのも頷ける味だ。


千代田区丸の内1-9-1 東京駅1F キッチンストリート
03-6212-6003
http://www.hakataumauma.com/

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2006年09月22日

[河庄本店](福岡)  博多・西中洲の寿司割烹

博多で寿司屋と言えば河庄である。

博多の有名店の中で今まで縁がなかったのが寿司屋。寿司はカウンターで食べると決めているせいもあり、お客様との会食に使うことは避けてきた。河庄は寿司懐石もあるとのことだったので行くことにした。
創業は昭和22年。博多を代表する老舗寿司割烹だ。

店に入って左側に広いカウンター席がある。これを横目に見ながら座敷のある上の階に行く。我々にあてがわれた部屋は4人にしてはちょっと狭い。歴史や風格を取るか、今では当たり前になった掘りごたつ式の和室に変えるか、経営者が悩むところかもしれない。

料理は刺身から始まった。いかの上にうに、車えびの頭は殻を取り湯引きして食べやすくしている。中トロ、白身と文句のつけようがない。

あらのにこごり、ゴマ豆腐と野菜の煮物、酢の物などの小鉢数種

あらはどんな料理にしても美味い。小鉢は懐石らしい品のいい料理が並ぶ。酒飲みには絶好の品だが、大酒飲みは銀髪ただ一人の様子。仕事の話が中心となり、説明役の銀髪としては料理を味わうどころではなくなってきた。
聞き役に徹する他の人達の皿は次々と空いていくが、銀髪の箸の進みは遅い。それに反して喉を潤すため酒のピッチが早い。危険な兆候である。

土瓶蒸、あわびの焼き物、小鉢

もう土瓶蒸の時期になったのかと感慨深い。確かにだんだんと秋らしくなってきた。
あわびの焼き物が美味い。陳腐なコメントだが、軟らかくて味が深い。

仕事の話も一段落したので、なんとかみんなに追いつこうと料理を口に運ぶ。写真を撮る時間が惜しく、料理の内容を仲居さんに尋ねる余裕もない。
料理は量よりも質に重きを置くように前もって頼んでいた特別仕様。従って、定番のお品書きも用意されていなかったのが、残念だった。

椀物に続いて最後はもちろん寿司。名物の玉子焼きも乗っている。玉子焼きは白身を泡立たせてふんわりと仕上がっている。普通の玉子焼きとは明らかに違っている。

総じて品のいいきれいな懐石だった。しかし、出来ることなら次回はカウンターにしたい。寿司はカウンターで、板さんの講釈を聞きながら食事をするのが好きだ。

美人が横に居てくれたら、もっと楽しいけれど…


河庄本店
福岡県福岡市中央区西中洲5-13
092-761-0269

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2006年09月21日

[すぎの子](日本橋)  こだわりの居酒屋

今日も居酒屋で一杯、では終わらないが。

日本橋界隈の飲食店は八重洲仲通りの両側に集中している。中央通を越えて高島屋の右側、京橋に向かう辺りは店もまばらになる。しかし、酒飲みはどんなところでも、いい店を探して鼻をヒクヒクさせる。すぎの子はそんな酒飲みが好きな店のようだ。

人通りが少なくなった頃、すぎの子を目指す。地下だとちょっと入りにくい感じもするが、案内人がいるので臆することはない。中に入ると、普通の居酒屋。数組のサラリーマンのグループが静かに飲んでいる。まだ酒が入ったばかりのようだ。

お通しはジャガイモサラダと思ったら、蓮根のマヨネーズ和え。しゃきしゃきする食感がいい。だだ茶豆も茹で立てが出てきた。結構こだわりの店かもしれない。

メニューを見て一番に目に付いたのがハムカツ。「箱根」にもあったが、居酒屋でも定番の人気料理になっているのかもしれない。衣は箱根に比べて薄くて、こちらの方がハムカツらしい。「お肉屋さんのハムカツ」と書いてあるだけに、ハムにこだわった自信作のようだが、「安いハムじゃないとダメだよ!」と主人に軽口をたたいた。

ハムカツ(左)とその断面(右)

しかし、ヒマジンスキーさんのご指摘のように、薄いハムの味なんかわからない。圧倒的な比重を占めるのが衣と油なら、ハムの品質は二の次かもしれない。

新鮮な刺身がウリだとのことなので、「八丈島のいさき」を頼んだ。

渡り蟹の一口上げも興味を惹いた。ぶつ切りが出てくるのかと思ったら、子蟹のようだ。サワガニと違い身もしっかりついているので味がある。主人にこれを誉めたら、ただ揚げただけのものだから誉められても嬉しくないと言う。

それならお奨めは何だと聞いたら、自家製のさつま揚げだとのこと。

しっかり練り上げて弾力があり、味付けも良い。さすが自信作だ。「魚は何を使っているのですか?」と聞いたら、「当ててみてください」と言われた。
「そい?」と聞いたら、驚かれた。素人の口から出てくる魚の名前ではないらしい。鯛の歯ごたえとは違う。定番のスケソウダラがメインだろうと言ったが、結局答えは教えてくれなかった。

卵を5個使った玉子焼きもお奨めだと言われたが、腹一杯で頼めなかった。次回の楽しみに取っておこう。
居酒屋はたくさんあるが、店主のこだわり一つで印象もガラリと変わる。「この料理が自慢だから食べてくれ!」と言う店なら間違いはないと思った。


遊食工房 すぎの子
東京都中央区日本橋3-7-10 タンペイ日本橋B1F
03-3272-5188

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2006年09月20日

[難波](富山) 寿司割烹

天然の生簀と言われる富山湾。魚は地もので。

4時40分発の飛行機で東京に帰る予定だった。「銀座の寿司屋で美味いものでも食うか?」と聞かれて耳を疑った。新鮮な魚は目の前の海で豊富に獲れる。何で東京に戻る必要があろうか。即座に最終便に変更して、地魚を楽しむことにした。

富山全日空ホテルのコンシエルジェに向かった。可愛い2人の若い女性が、店探しを手伝ってくれた。彼女たちは富山でも評判の人気店を勧めてくれたが、連れは気に入らない。人気店は安くて美味い店に違いない。連れは値段が高い店でないと行きたがらない。
いくつかの高い店の候補の中から一番早く開く店に決めた。「難波」である。

タクシーに乗ってすぐかと思ったら、どんどん郊外に向かって行く。難波は表通りから外れた住宅街に近く、民家と間違えてしまいそうな店だった。それでもタクシーの運転手さんは迷いもしないで我々を無事送り届けてくれた。場所は辺鄙なところでも有名店だそうだ。

店の中に入るとグッと寿司屋らしくなる。清潔なカウンターが正面に、右に2つに仕切れる十畳の個室がある。5時前だというのに、すでに4人組の客がカウンターで盛り上がっている。その横に我々も陣取り、カウンターのガラスケースで出番を待つ魚を見渡した。

テーブルの上には今日仕入れた魚のリストが置いてあり持ち帰り自由。メモを取る必要がなくて有難い。魚の約8割は地元で獲れる魚だとのことで、ワクワクしてくる。
お通しは白えびのこぶ締めとプリンスメロンの漬物。つまみをお任せにしたら赤いか・のど黒、甘えびが出てきた。

テレビで紹介されてから、のど黒は一気に高級魚になってしまった。日本橋の「魚道場」でしばしば食べたが、刺身で食べるのは初めてだ。白身のトロとも呼ばれるそうだが、身の軟らかさや味はあいなめに似ている。

連れは既にトロ、タコ、イカの握りを食べて、のど黒の塩焼きを食べ始めた。

のど黒塩焼きと頭(右)

東京で食べるのど黒よりきれいな色の魚だ。いつものように頭をもらった。文字通りのどが黒い。お品書きにはのど黒のことを魚神と書いてあった。魚の神様となると有難さが増す。

銀髪は熱燗を頼んで、尚も刺身にこだわる。氷見産こはだ、白貝、あらを食べた。

あらは博多で食べるような大型クエとは種類も違うらしく、スズキの仲間でそれほど大きくならない。成る程、博多のあらほど脂は乗っていないが品のいい白身魚だ。

面白かったのが鬼えび。鬼殻えびとも呼ばれ、ごっつい顔をしている割にはネットリして美味だった。「ぼたん海老より美味い!」と言ったら連れが「ここのぼたん海老と比べなければ意味がない」と珍しくまっとうなことを言う。

鬼えびの横、前からの姿と剥き身

新湊産ボタンえびと殻焼き

食べてみたら彼の言うとおり。ぼたん海老も身はネットリのイメージがあるが、獲れたては車えびのようにプリッとしているのが分かった。これでは甲乙つけ難い。

お銚子を何本も開けたが、飛行機に乗り遅れないように腹八分目で切り上げた。

板さん2人と店の女性が玄関の外までお見送りしてくれた。若い助手かと思っていた板さんが、難波さん。店のオーナーだった。女性はその奥様。
若くして名店と呼ばれる店を作り上げたとは立派なものだ。

お値段は銀座の3割引の印象だった。産地で食べるのが一番だと再認識した。

難波
富山県富山市公文名34-12
076-493-8686
http://www1.odn.ne.jp/nanba

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2006年09月19日

[いし内](成田)

知らない町で居酒屋探し

ゴルフコンペの前日、朝早いスタートなので成田で泊まった。ホテルをチャックインしてすぐに外に出た。成田駅前なので居酒屋はたくさんあるはずだ。下調べはしてない。のん兵衛の嗅覚が頼りだ。

どこに行ってもチェーン店が幅をきかせている。値段に対する安心感はあるが面白みに欠ける。味は値段相応だし、我々おじさんたちより客層は若くて落ち着けない。やはり、違う店を探したい。ひととおり歩いて決めた。決め手は入り口にあった手書きのボードに肉類の刺身が入っていたこと。レバー刺しもある。こんな店は鮮度にこだわっているので魚もOKのはず。階段を上がってドアを開けると満員で断られた。入れなかった悔しさよりも、我々の嗅覚が正しかったことに自画自賛。

京成成田駅前に戻り、すぐ近くのビル2階の「いし内」に入った。客は誰もいない。さっきまで自画自賛して高くなっていた鼻は早くも折れてしまった。「まだ早い時間なので‥」と店員に言われても、先ほどの店は満員だった。3人は顔を見合わせたが覚悟を決めた。

成田は東京の通勤圏内だからこだわるのも変だが、地方に来たら地のものを食べるのが主義のため枝豆を頼んだ。枝豆は千葉を代表する作物。野田は出荷量日本一だ。枝豆は大豆になる。大豆は醤油の原料。野田にはキッコーマンがある。
実際、先ほど通った居酒屋の看板には「枝豆つかみ取り」と書いてあった。

お通しと枝豆

魚も地物を食べたいと尋ねたが、店の女性からは明確な答えが帰ってこない。そんなことを聞く客はいないのだろう。成田に来て東京からの旅行者気分は失礼かもしれないと思い、気持ちを東京の居酒屋にいる気分に切り替えたら楽になった。

銀髪の気持ち的にはアラが一番の目玉になりそうだった。銀髪が刺身を、Mさんがあらちりを頼んだ。

しめさば、中トロ、あら

壁には各種の一夜干しが並んでいる。一夜干しが自慢のようだ。その中から二ギスと鯖を頼み、サトイモの煮物、肉豆腐を加えた。

鯖、サトイモ、肉豆腐

最後のあらちりは出てきた部位が良かった。一番脂が乗ったところだ。ヒレのところをしゃぶると美味い美味い。内臓も食感があっていい。豆腐、えのき、ほうれん草も味が染みて良かった。

あらちり

「客がいない、いない」と茶化す我々に、「いつもはもっとお客さんが入っているのですが‥」と困り顔だった店の人。帰るときには他の客も入って面目は保たれた。
我々のん兵衛3人の嗅覚は正しいとの評価も崩れなかったようだ。

店名は大将の名詞「石内秀典」を見れば一目瞭然。石内さん、お騒がせしました。


和食工房 いし内
千葉県成田市花崎町814-56 京成成田駅前かわいビル2F
0476-24-2611

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2006年09月18日

[赤い鳥](津)  親子丼

津の名産品を探した。

三重県の名産品と言えば松坂牛、伊勢海老、的矢牡蠣などが代表的なものだ。伊勢名物「赤福」も忘れてはいけない。しかし津の名産品となると思いつかない。結局、範囲を三重県全体に広げて食い物を探すことにした。

もっとも、昼飯だから大袈裟に探す時間もない。食べることができる量だってたかが知れている。レストランが集まる津駅前のアストの地下に行くことにした。入った店は「赤い鳥」。本店は名古屋だが、使う素材は地元産のものにこだわっている。名古屋各店では三河地鶏と名古屋コーチン、岐阜では奥美濃古地鶏、津では熊野産の黒潮地鶏といったところだ。系列店では東京の新宿ルミネ「鶏匠庵」だけが例外で、三河地鶏を東京人に紹介している。

頼んだ料理は親子丼。名古屋コーチンを使ったものと、黒潮地鶏を使ったものと2種類あるが、もちろん黒潮地鶏を選んだ。値段も安い。

卵がトロトロの親子丼だ。これをグチャグチャと称して嫌う人もいる。最近はトロトロの方が主流になったような気がするが、銀髪にとってはどちらでもあまり気にしない。
実のところ、親子丼は甘いのであまり好きではない。卵とわずかな鶏肉を使うだけでは値段が高いと思って、昔は殆ど食べなかった。親子丼よりはカツ丼の方がボリュームがあるし、手間もかけているのでお得感がある。

親子丼は人形町の玉ひでが元祖と言われる。昼時には長い行列ができる。鶏肉は東京軍鶏、卵は普通の鶏卵を使うので厳密に言うと親子丼ではなく親戚丼だ。ここの親子丼も甘く、卵トロトロタイプだ。長時間並んで食べるほど美味いものではないと思うが、食べたことがあるからこそ言える台詞で、新興の人気ラーメン屋に並ぶより価値はあるだろう。

今まで食べた中で一番のお気に入り親子丼はショットバー「Bar 武蔵」のものだ。

ごはんに鶏肉、半熟ゆで卵、ねぎを乗せている。卵でとじることが親子丼のルールであれば、親子丼と名乗ることはできないだろう。しかし、鶏肉と卵で親子と言わせるのなら、親戚丼の玉ひでより理に叶っている。まあ、屁理屈にすぎない議論はこのぐらいにしとう。

赤い鳥のメニューを見ると、やはり夜来るべきだと思う。チェーン店でも地元の食材を使う姿勢は評価できる。旅行者の勝手な言い分かもしれないが‥

赤い鳥
三重県津市羽所町700番地アスト津B1
059-229-7111
http://www.akaitori.gr.jp

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2006年09月17日

[遊庵](五反田)  勝新が通った店

随分と前に行った店を勝新太郎で思い出した。

五反田のTOCに行ったときのことだ。問屋や小売店が集まるビルの下には食べ物屋がたくさんあるが、周辺で店を探すことにした。大通り沿いにはこれといった店は見当たらない。駅前まで戻らなければ何もないかと思いながら歩いていると、左の路地の向こうに数軒の店が点在。

焼き鳥屋、居酒屋などが多く、昼時なので開いている店は限られる。店構えがもっとも良くて、雰囲気がある「そば処 遊庵」に入ることにした。ドアを開けると1階は満席。路地裏にもかかわらず、周辺のサラリーマンたちで賑わっていた。

メニューを見ると焼き物やアイデア料理もたくさんあり、夜に来れば良かったと思わせる。壁には「勝新太郎も贔屓にしていた」といった貼り紙があった。「こんなところに?」と感激したが、遊庵は数年前まで赤坂・山王下にあったらしく、そのときのエピソードのようだ。

友人は天丼を頼んだ。他人のものは本当に美味そうに見える。

銀髪は迷わず盛りそばとけんちん汁のセットを頼んだ。

食べ終わる頃、ザルにぶち切れたそばが何本も残った。つなぎが少ないからだろうか。それなら嬉しいが‥
お目当てはけんちん汁の方だった。

小さい頃、けんちん汁とだごじゅる(団子汁=すいとん)が我が家の2大汁物だった。銀髪はだごじゅるの方が好きだったが、座頭市の物真似が得意だった次兄はけんちん汁が好きだった。兄は「けんちゃん」と呼ばれていたので、兄が好きだから「けんちゃん汁」だと本気で思っていた時期がある。

調べると鎌倉の建長寺が発祥で「建長汁」がなまったとする説、中華料理の一種である巻繊(けんちん)の汁だという説があるらしい。

材料は大根、にんじん、ごぼう、さといも、こんにゃく、豆腐など。これらを油で炒め、だしで煮込んだあと醤油などで味を調える。材料や料理法を見ると、汁がなければ「お煮しめ」とあまり変わらない。
考えてみると我が家の正月、おせち料理で最後に残るのは「お煮しめ」。たくさんの具材を使うので、少量のつもりがいつもたくさん作ってしまう。

食べ飽きた「けんちゃん」が、残ったお煮しめにお湯を加えて温めて食べた。そこで、けんちん汁になった、なんて説はどうだろうか。この方が分かりやすい。

遊庵のけんちん汁はみそ味で、昔懐かしいお袋の「けんちゃん汁」とは違うものだった。


そば処 遊庵
東京都品川区西五反田7-13-11
03-5487-2136

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2006年09月16日

服装のマナー

服装のマナーも大事だけれど‥

銀髪グルメ紀行を書き始めるよりずっと昔の話だ。高級クラブで、食べ物の話で盛り上がった。ちょっと気取った高級レストランの話をするお馬鹿な銀髪に対して、彼女は庶民的な料理屋の方がいいと言う。特にお好み焼やもんじゃが大好きで、店任せではなく自分が焼いてあげれば最高に美味しいとのこと。こんな台詞に男は弱い。その場で食事に行くことを約束してしまった。

数日後、電話がかかってきたが、先約があってその日はダメ。しばらくしてまた電話。熱心な営業努力に根負けして食事に行くことにした。彼女がクラブの女性らしくなく庶民的との印象にも負けた。それでもお好み焼では申し訳ないかなと思ったが、彼女の次の言葉ですべてを悟った。

「今日、私、凄い格好をしているの」

ボサボサ頭やジーパンのことではない。それならお好み焼にぴったりの服装だ。凄い格好とは胸元が大きく開いたイブニング・ドレスか、派手な着物姿に違いない。かくして仲睦まじく鉄板を挟んで食事する光景は、きれいさっぱり吹き飛んだ。
日本は食事の服装にあまりうるさくないが、行く店に似つかわしい服装かどうかは自分で判断しなければならない。彼女の格好に合わせた食事の料金はお好み焼とは桁が違った。

ちょっと前まではジーパン、チノパンなどは、高級レストランでは不可だったが、いつの間にか認知された。
先日、ラスベガスの日本食レストランで入店を拒否された。銀髪が短パン姿だったためだ。日本料理屋といっても鉄板焼きで派手なパフォーマンスをやるような気楽な店だ。

玉ねぎを火山に見立てた鉄板焼きショー

レストラン内を見たら、ジーパン姿にTシャツのラフな格好の客もいる。英語の聞き間違いかと思い確認したら、やはり短パンだけが不可。仕方なく部屋に戻って着替えて行った。時間に遅れてやって来た銀髪に、待たされてイライラしている皆の冷たい視線が注がれた。

ラフなイメージが強いオーストラリアでも高級レストランではネクタイ着用でないと入れない。昔、上司がオーストラリアに来たとき、洒落たイタリアンに連れて行った。ノーネクタイのラフな格好に着替えていた彼は、店から貸し与えられたネクタイをしてやっと入店を認められた。

パーティーでも格式高いものであれば、招待状には「ブラックタイ着用」との指示が書いてある。ネクタイ着用となれば当然ジャケットを着る。ネクタイにジーンズは似合わない。ブラックタイならばタキシード姿となる。これに合わせて女性の服装もフォーマルなものを要求される。

日本の高級レストランでの話。隣の男性4人組の中に、横座りに足を組んで食べている人がいた。フォークを持った側のひじはテーブルに乗って、その腕はV字型を維持していた。
その人が一番偉いようで、もちろん注意をする人はいない。店の人や他の客からの蔑視に気付かず、尊大に振舞っている姿は哀れだ。

♪ボロは着てても、心は錦。どんな花よりきれいだぜ♪ 水前寺清子の歌を聴いて、勝新太郎演じる座頭市が嬉しそうに微笑んだ。

服装のマナーも大事だけれど、まず品格をまとう必要がある人は多い。

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2006年09月15日

[葡萄酒サッカヴァン](四谷)

四谷で気軽にワインと料理を楽しめる店を見つけた。

今日は洋食にしよう。そう思って歩いてみると意外と見つからない。和食、中華、韓国などは何軒もあるのに洋食屋は見つからない。さすがに歩き疲れて和食の店でも仕方がないと思ったところで、居酒屋の2階の窓にワインの空き瓶が並んでいるのを見つけた。居酒屋でもワインが置いてあるのかと思ったが、すぐに気付いた。2階は別の店だ。

居酒屋の横の階段を上がったところに「葡萄酒サッカヴァン」の入り口があった。空き瓶が並んでいた窓際のテーブルに2組の先客がいた。中央に大テーブルがあり、客同士を隔てる仕事はワインの瓶が担っている。なかなかいい感じの店だ。

メニューをもらった。高いワインもあるが、手頃な値段のワインの品揃えもいい。料理もそれほど高くない。面白い料理もたくさんある。いい店を見つけたと自画自賛。酒飲みの嗅覚を侮ってはいけない。

大山地鶏のレバームース、トリッパと水ナスのサラダ

癖のないレバーがいい。トリッパはトマトソースの煮込みが定番だが、こんな料理もあるんだ。サラダとは珍しい。

カプレーゼとジャガイモのソテー

カプレーゼとははフレッシュトマトとモッツァレッラのサラダのこと。モッツァレッラはナポリから24時間以内に到着した水牛のチーズ。汐留の「ビーチェ」のものより美味しいかもしれない。コストパフォーマンスは間違いなく上だ。
この日の料理で一番高いのがこのカプレーゼの1,250円。他はみんな1,000円しない。

ジャガイモのソテー・アンチョヴィバター風味が特に良かった。店のホームページを見ると、アンチョヴィはトスカーナの最高メーカー「バレナ」とのことだったが、本当に秀逸だった。ジャガイモを食べた後、フランスパンを追加してつけて食べた。ワインが進む。
料理を追加する必要がなくなってしまった。申し訳ない。

本日のお奨め、福岡玄海産の魚介類など食べたいものもたくさんあった。
塩、オリーブオイル、バターにこだわり、化学調味料などよけいな添加物は一切使わないというが、どの料理も満足できて、このお値段。感心、感心。

料理人は一人、サービスするのはオーナー(副社長)の杉本氏一人だけ。テーブルに重ねられた皿に客が自ら取り分けて食べる。一流レストランのサービスを期待することはできないが、若い恋人たちでも気兼ねなく楽しめるに違いない。

ところで、サッカヴァンとはどんな意味なのだろうか。サッカバ(酒場)にかけているのだろうか。近いうちに再訪して確かめたいものだ。


葡萄酒サッカヴァン
東京都新宿区愛住町4-1 湯本ビル2F
03-3358-7650
http://www.sacavin.jp

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2006年09月14日

[かど屋吉川](南青山)  和食サロン

7月1日にオープンしたばかりの和食屋さんに行った。

友人に教えられた住所を目指して歩いた。友人から聞いたビルの名前は東急南青山ビルだったはずだが、あるのは小田急南青山ビル。そのビルの案内灯に「かど屋吉川」の名はないため、一度は通り過ぎたが、携帯電話で確認したら「小田急」が正解。後戻りして階段を下りるとすぐ目の前に店の暖簾を見つけた。

友人に「小料理屋」と聞いていたので、女将が割烹着を着てカウンターにいるような店かと思ったら、この情報も正確ではなかった。扉を開けると想像より立派なお店。若くて美人の女の子に迎えられて、ドギマギしてしまった。(そんな訳ないか?)

「あいにく個室が一杯で、申し訳ありません」と言われたが、「小料理屋」ならカウンターがいいと思って予約していたので悔いはない。顔見知りのKさんが取り仕切る店だが、黙ってきた甲斐あって、Kさんが銀髪を見つけて驚いた顔をした。驚きの後は、満面の笑み。嬉しいじゃないか。してやったりだ。

既に、1軒目でお腹が膨らんでいたので軽めの料理を頼むことにした。お通しに、蓮根のキンピラ、牛ほほ肉とごぼうの煮込み。二人で来たので料理は分けてそれぞれに出してくれた。牛ほほ肉が特に気に入った。

ビールの後、飲み物のメニューをもらった。ワインリストを見て目を見張った。随分高いなーと思って銘柄名を見たら、シャトー・ラトゥールやシャトー・マルゴー。できた年にもよるが、誰もが知る高級ワインをこの値段なら安いと言えるかもしれない。
でも、今日の銀髪にとっては日本食だから日本酒、飲みすぎないように熱燗、が無難なところだった。

長居をするつもりはなかったが、連れがお腹が空いたと騒ぐ。仕方なくサラダと鴨を頼んであげた。鴨も悪くない。

Kさんが先ほど入り口で迎えてくれた可愛い子を我々につけてくれた。個室の客は食事中に商談を済ませ、途中から女性相手の語らいを楽しむそうだ。女性のチャージもそれほど高くはないので、予約の時に要相談ということだろう。

可愛い子は連れについた。銀髪は大ママが相手をしてくれた。連れは調子に乗って、帰ろうとしないどころか、酒の追加を銀髪に盛んに促す。可愛い子のドリンクも銀髪に要求する。

店名の「かど屋」の由来は「コーナーハウス」。前身はメキシコ料理店。40年間親しまれた店の名を和訳して、和食サロン「かど屋 吉川」に生まれ変わった。
ドンペリが大好きな大ママはゴルフ焼けで元気一杯だが、カウンターを仕切る大ママの息子と若女将に店を任せて悠然たるものである。

Kさん、南青山の名店と言われる日が早く来るように祈っているよ。

かど屋 吉川
東京都港区南青山7-8-1 小田急南青山ビルB1F
03-3406-1198

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2006年09月13日

[シグネチャー](日本橋) マンダリン・オリエンタル・東京

日本橋三越の隣、マンダリン・オリエンタル・東京のフランス料理店に行った。

第六感なんてものが本当にあるのだろうか。疑問に思っても、偶然にしては出来過ぎなことが起こると信じないわけにはいかなくなる。

昔の職場の同僚だったHさんにメールをした。昼ごはんのお相手を頼もうと思ったのだ。返事はすぐに来た。「今日は私のお誕生日なので、会社の仲間がご馳走してくれることになっています。明日はいかが。」と書いてある。1年以上も連絡していなかったのに、久し振りに誘ったら誕生日とのこと。Hさんの引きの強さだろうか、驚いた。翌日の約束をした。

軽いランチのつもりだったが誕生日となれば、そんなわけにはいかなくなった。マンダリンのレストランは以前、中華料理屋の「センス」に行ったきり。今日は「シグネチャー」に行くことに決めて、ランチの時間を待っていたら電話が鳴った。なんと、これも昔の職場の先輩だったYさん。すぐ近くにいるので昼飯を一緒にどうかと言う。

Hさんの引きの強さに驚いた。これだけ偶然が重なると必然になる。3人でシグネチャーに行くことにした。高級ホテルの雰囲気プンプンの入り口からエレベーターに乗り、37階のレストランに向かった。エレベーターホールからラウンジ・バーが見える。右に行くと「センス」、左に行くと「シグネチャー」がある。入り口には黒のシックなドレスに身を包んだ美女が銀髪を待っていた。予約をしてないので待っているわけないが、そう思った方が気分がいい。

一番安い5,000円のコースを頼んだ。ケチったわけではないが、昼の食事としては適量だろう。蛙のフリットからコースがスタートした。

蛙、ホタテ、とうもろこしのスープ、白身の魚。ウエイターは料理を出して丁寧に料理について説明してくれる。さすが高級ホテルだ。単純な料理はなく、どれもアイデア料理で楽しい。

もっとも難しいのがメイン。ステーキなどが定番のように、奇をてらう料理ではない。白身の魚は、衣の歯ごたえがありすぎでちょっと辛かった。メインだけでもチョイス出来れば満足感は高くなるだろう。

女性にとって嬉しいのが最後のデザート。何も言わないのに、2種類のデザートが出てきた。Yさんは仕事が控えているためデザートをスキップして席を立った。銀髪は甘いものは食べないので、すべてHさんのものになった。

Yさんは娘が外国の航空会社でCAをしているため、休暇は優雅にスペイン旅行をしたそうだ。妬んだ銀髪が、この日のランチはYさん持ちだと冗談を言ったら、本当にYさんがご馳走してくれた。

Hさんの誕生祝のランチをYさんのお財布ですることができた。Hさんにいい顔ができて、美味しいランチを食べることができた。

本当に引きが強かったのは銀髪かもしれない。


シグネチャー 
東京都中央区日本橋室町2-1-1
マンダリン・オリエンタル・ホテル37階
0120-806-823

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2006年09月12日

[寿司大](築地)

昼は行列が出来る店として有名な店だ。

「寿司を食べたい」と言われて困った。相手が想定したのはグルメ紀行で紹介した「あきば」だが、先日行ったばかりで躊躇した。最近は行っていないが、お気に入りの六兵衛に電話をしたらカウンターは予約で一杯。そこで思いついたのが築地。探し出したのが寿司大だった。

行列が出来る店だと聞いたことはあったが、行くのは初めて。3店舗あるが、行くなら本店だろうと電話を入れた。心配したが簡単に予約が取れた。
タクシーに寿司大の名前を告げるとすぐに分かった。晴海通りを走り、勝鬨橋の手前で降ろされる。店は意外と小さく、ちゃんとした料理を出してくれるのだろうかと、ちょっとドキリとする。予約を入れていると言うと、2階に通された。ちょっと狭苦しくて不安は消えない。

お通しは鯖の炙り焼き。食べて少しホッとした。結構いける。刺身をつまみで食べることにして、お任せで造ってもらった。ホームページでは天然物しか使わないと書いてあったが、どこで獲れたか聞くのを遠慮した。すると板さんがゲタを我々の前に据えた後で、おもむろに説明を始めた。

相模湾の鯛、白魚、青森大間の本鮪中トロ、平貝、さんま、ボタン海老、青柳、新イカは北海道。仕入れする人と、料理人が異なるのか、つっかかりながらも最後まで説明し終えて、こちらもホッとした。

ボタン海老の頭は焼いてくれる。これをボリビアの岩塩で食べる。

ここで握りに行ってもいいのに、のん兵衛の銀髪はなおもつまみにこだわる。伊豆七島のかんぱち、しまあじ、九州のこはだを頼む。日本酒が進む。八海山純米酒4合瓶の2本目に入る。

岩塩、かんぱち、しまあじ、こはだ

寿司大のこだわりは塩だけでなく、醤油は広島のきぢ醤油。これを塗って焼く穴子焼きを頼んだ。甘くないので酒の肴に合う。今日一番の品だった。

愛知の赤貝を食べて、北海道礼文の馬糞うに、羽田沖の穴子、こはだを握りで食べてお開きにした。

同行したSさん、Oさんがあまり食べなかったのが気になった。アレンジが不味かっただろうか。やっぱり「あきば」にすべきだったのだろうか。
自由に好きなものを頼める寿司は喜んでもらえると思ったが、結構難しいのかもしれない。

寿司大の料理は問題なかったと思う。のん兵衛でも1万円でおつりが来るだろう。高級店と比べると可愛そうだが、充分満足できる。帰り際には満席になっていた。営業時間は朝まで。飲食業の人達が来るのかと思ったら、最近は外資系の勤め人が多いそうだ。

系列の旬味庵はもっと落ち着ける店らしい。今度はそちらに行ってみようと思った。

勝どき 寿司大
東京都中央区築地6-15-8
03-3541-3738

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2006年09月11日

[成