たまには気楽にお袋の味を。
いつものようにMさんの案内で、部下のFと博多で食事をすることになった。待ち合わせ場所は「出会い橋で」と言われたが、福岡が地元のはずのFはどこか分からないと頼りない。タクシーに連れて行ってもらったが、下車して左に行って橋の文字を読んだら違う橋。こちらは「出会えない橋だ」と皮肉ってもMさんは現れない。電話をしたら、右手の出会い橋から出会えない橋に小走りで迎えに来てくれた。申し訳ない。
「イタリアンはどうですか?」と聞かれたが、男と連れ立っていく気にはならない。「お袋の味は?」に素直に反応した。狭い西中洲の道を少し歩いて「戻り駕」に着いた。いい雰囲気だ。「カウンターと座敷、どちらにしますか?」と聞かれ、「カウンターがいい」と応えた。カウンターの前には大皿の料理が並べられている。これを見ながら飲む楽しさを捨てることはない。
目の前のおからを頼もうとしたら、先ずお通しを出しますからと制された。生ビールを飲みながら逸る気持ちを抑えた。子供の頃10年間住んだ町だから、お袋の味にちょっと興奮気味だったかもしれない。お通しを2品の後に、おからを頼んだ。
思い出すと豆腐、油揚げ、おからは我が家の主要な食材だった気がする。白和え、おからの味噌汁は嫌いだったが、おからを野菜と煮込んだのは好きだった。濃い味の今日のおからは母のおからに似ているように感じた。東京でたべるおからは甘く水っぽい。
カナギとはイカナゴのこと。釜茹でのちりめんのイメージしかなかったが、干物で食べるのは初めてだ。Mさんが頼んだエイひれ同様に日本酒に合う。
博多に来たら必ず食べる鯖。ゴマ鯖は我が家のものとはちょっと違う。博多の店で食べるゴマ鯖は鯖のゴマ醤油和え。ゴマ醤油漬けといった感じが我が家のものだったと思うが記憶違いだろうか。
鯖の刺身はシンプルで脂が乗って美味い。
写真はないが、「近場で獲れた秋刀魚が美味しいから是非」と言われて塩焼きを食べた。気温は30℃以上もあるのに、もう秋刀魚を食べる時期になった。確かに朝晩は過ごしやい。
秋刀魚はFと分けて食べた。お子ちゃまのFは尻尾、銀髪は腹の方。新鮮ならば腹わたの部分も楽しみたい。
最後にがめ煮を食べて帰るつもりが、昔話に花が咲いて食べるのを忘れた。せっかく大皿の写真を撮ったのに…
東京人を前にすると、みんな標準語を話そうとするが、戻り駕では女将さんの博多弁を楽しく聞いた。博多弁で返したいが、小学6年生の時に東京に行ったため、聞いて理解できるが話すことはできない。それがちょっと悔しくて、悲しかった。
戻り駕
福岡県福岡市中央区西中洲5-6
092-761-1007
投稿者 銀髪 : 2006年09月05日 05:53
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