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2006年09月08日

[楊都](日本橋)

中華でも、今日は家庭料理を。

「今日は何にしようか?」会議の後、食事会となるが毎回頭を悩ます。お気に入りのところに行けば簡単だが、グルメ紀行のためにも違った所へ行きたい。
酒飲みばかりなので寿司屋に行けば殆どの連中が喜ぶが、一人だけ刺身は嫌いとごねる。
イタリアンなどで気取ろうとすれば、日本酒や焼酎はないのかと不満気な顔がチラホラ思い浮かぶ。

悩んでいるとTが、「美味しいものを食べたければ自腹で行けばいい。気軽で安い店にしましょう」と嬉しいことを言ってくれる。そこで、昔よく行った中華料理屋に行くことにした。Tがインターネットでその店の電話番号を探す。彼が見つけたのは個人の食べ歩きサイトで、日本橋界隈の店の格付け出ている。行こうと思った店は最低の☆1つ。Tの気持ちは萎えた。

他を見ると「楊都」に☆4つ。しかも最高の5つに限りになく近い4つとある。料金は似たようなものなので、☆☆☆☆に変更するのは自然な流れだ。ところが楊都に何度も行ったことがあるYは、おばちゃんが元気で餃子が美味いがそんなに差はないと言う。まあ、とにかく行ってみよう。

柳屋ビル地下2階の店に入ると客は誰も居ない。大テーブルは他の予約客に取られたので、6人用中テーブル2卓に案内された。Tがグルナビのサービス券(生ビールのタダ券)を渡すと「お金持ちなのにしっかりしてるのね!」ときつい一言。Yが言ったおばちゃんが元気という話は間違いない。

「高い物を頼むから心配しなさんな」と銀髪が言うと、「今日の趣旨に反します」とTに制された。料理の選択は部下に任せて、大人しくしておくことにした。
「餃子が美味しいらしいね」と誰かが言うと「餃子美味しいのよ!」とおばちゃんに諭される。

次々と料理が運ばれてきた、と言いたいところだが大テーブルの客が来てからスピードが落ちた。
大テーブルと中テーブルは隣り合わせのため、店の一角だけ人口密度が高い。残りの3分の2のスペースには客が一人だけである。

「何でこんな狭いところに押し込むんだ」とか「料理はいつ出てくるんだ」と吼えまくっている者がいるが、中テーブル2卓はこちらの希望だし、団体客2組は通常のこの店のキャパシティを超えているようなので、怒る気にはならない。何と言っても安い店なのだから。とにかく順番に来たものから食べる。

星4つが味の絶対評価であれば「」だが、値段との相対評価であれば頷ける。Fはかに玉と餃子が特に美味しかったと言った。エビチリも良かった。長めの時間差で出てきた料理は、大人数なのでテーブルに置かれた途端にあっという間に空になる。それが良かったのかもしれない。Tは餃子を1個しか食べられなかったと不満気だったが、足りないぐらいの方が美味しく思える。

お開きになる頃には、ガラガラだった3分の2のスペースもほぼ埋まっていた。メリル・リンチ証券の高給取りたちも居た。

料理を美味しく食べるこつは、①お腹が空いていること ②奪い合って食べること。
子供の頃はいつもそうだったから、あの頃のお袋の料理は最高だったのだ、と言ったら怒られるかもしれない。

投稿者 銀髪 : 2006年09月08日 06:03

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コメント

「料理を美味しく食べるこつ」「子供の頃」で思い出した。
私は四人兄弟の六人家族で育ったので、食卓は戦場だった。
品の良い家庭ではなかったので、料理が一人づつ皿に盛られる事は無く、
大皿に盛られた獲物を奪い合うのが習慣だった。
特に「エビフライ」は全員の好物で、我先にと奪い合った。
尻尾を残すと食べた数がバレルので、全員が尻尾まで食べる。
「何尾食べた?」との質問の答えを合計すると、必ず作った数の半分程度になる。しかし「エビフライ」は無い。
全員が「適正数量しか食べていない」と主張する。
今でも尻尾を食べる習慣は全員に残っている。
罪悪感と妙な連帯感を感じながら食べた食事は美味かった。

投稿者 柵捨郎 : 2006年09月08日 10:55

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