中華でも、今日は家庭料理を。
「今日は何にしようか?」会議の後、食事会となるが毎回頭を悩ます。お気に入りのところに行けば簡単だが、グルメ紀行のためにも違った所へ行きたい。
酒飲みばかりなので寿司屋に行けば殆どの連中が喜ぶが、一人だけ刺身は嫌いとごねる。
イタリアンなどで気取ろうとすれば、日本酒や焼酎はないのかと不満気な顔がチラホラ思い浮かぶ。
悩んでいるとTが、「美味しいものを食べたければ自腹で行けばいい。気軽で安い店にしましょう」と嬉しいことを言ってくれる。そこで、昔よく行った中華料理屋に行くことにした。Tがインターネットでその店の電話番号を探す。彼が見つけたのは個人の食べ歩きサイトで、日本橋界隈の店の格付け出ている。行こうと思った店は最低の☆1つ。Tの気持ちは萎えた。
他を見ると「楊都」に☆4つ。しかも最高の5つに限りになく近い4つとある。料金は似たようなものなので、☆☆☆☆に変更するのは自然な流れだ。ところが楊都に何度も行ったことがあるYは、おばちゃんが元気で餃子が美味いがそんなに差はないと言う。まあ、とにかく行ってみよう。
柳屋ビル地下2階の店に入ると客は誰も居ない。大テーブルは他の予約客に取られたので、6人用中テーブル2卓に案内された。Tがグルナビのサービス券(生ビールのタダ券)を渡すと「お金持ちなのにしっかりしてるのね!」ときつい一言。Yが言ったおばちゃんが元気という話は間違いない。
「高い物を頼むから心配しなさんな」と銀髪が言うと、「今日の趣旨に反します」とTに制された。料理の選択は部下に任せて、大人しくしておくことにした。
「餃子が美味しいらしいね」と誰かが言うと「餃子も美味しいのよ!」とおばちゃんに諭される。
次々と料理が運ばれてきた、と言いたいところだが大テーブルの客が来てからスピードが落ちた。
大テーブルと中テーブルは隣り合わせのため、店の一角だけ人口密度が高い。残りの3分の2のスペースには客が一人だけである。
「何でこんな狭いところに押し込むんだ」とか「料理はいつ出てくるんだ」と吼えまくっている者がいるが、中テーブル2卓はこちらの希望だし、団体客2組は通常のこの店のキャパシティを超えているようなので、怒る気にはならない。何と言っても安い店なのだから。とにかく順番に来たものから食べる。
星4つが味の絶対評価であれば「?」だが、値段との相対評価であれば頷ける。Fはかに玉と餃子が特に美味しかったと言った。エビチリも良かった。長めの時間差で出てきた料理は、大人数なのでテーブルに置かれた途端にあっという間に空になる。それが良かったのかもしれない。Tは餃子を1個しか食べられなかったと不満気だったが、足りないぐらいの方が美味しく思える。
お開きになる頃には、ガラガラだった3分の2のスペースもほぼ埋まっていた。メリル・リンチ証券の高給取りたちも居た。
料理を美味しく食べるこつは、①お腹が空いていること ②奪い合って食べること。
子供の頃はいつもそうだったから、あの頃のお袋の料理は最高だったのだ、と言ったら怒られるかもしれない。
投稿者 銀髪 : 2006年09月08日 06:03
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