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2006年09月17日

[遊庵](五反田)  勝新が通った店

随分と前に行った店を勝新太郎で思い出した。

五反田のTOCに行ったときのことだ。問屋や小売店が集まるビルの下には食べ物屋がたくさんあるが、周辺で店を探すことにした。大通り沿いにはこれといった店は見当たらない。駅前まで戻らなければ何もないかと思いながら歩いていると、左の路地の向こうに数軒の店が点在。

焼き鳥屋、居酒屋などが多く、昼時なので開いている店は限られる。店構えがもっとも良くて、雰囲気がある「そば処 遊庵」に入ることにした。ドアを開けると1階は満席。路地裏にもかかわらず、周辺のサラリーマンたちで賑わっていた。

メニューを見ると焼き物やアイデア料理もたくさんあり、夜に来れば良かったと思わせる。壁には「勝新太郎も贔屓にしていた」といった貼り紙があった。「こんなところに?」と感激したが、遊庵は数年前まで赤坂・山王下にあったらしく、そのときのエピソードのようだ。

友人は天丼を頼んだ。他人のものは本当に美味そうに見える。

銀髪は迷わず盛りそばとけんちん汁のセットを頼んだ。

食べ終わる頃、ザルにぶち切れたそばが何本も残った。つなぎが少ないからだろうか。それなら嬉しいが‥
お目当てはけんちん汁の方だった。

小さい頃、けんちん汁とだごじゅる(団子汁=すいとん)が我が家の2大汁物だった。銀髪はだごじゅるの方が好きだったが、座頭市の物真似が得意だった次兄はけんちん汁が好きだった。兄は「けんちゃん」と呼ばれていたので、兄が好きだから「けんちゃん汁」だと本気で思っていた時期がある。

調べると鎌倉の建長寺が発祥で「建長汁」がなまったとする説、中華料理の一種である巻繊(けんちん)の汁だという説があるらしい。

材料は大根、にんじん、ごぼう、さといも、こんにゃく、豆腐など。これらを油で炒め、だしで煮込んだあと醤油などで味を調える。材料や料理法を見ると、汁がなければ「お煮しめ」とあまり変わらない。
考えてみると我が家の正月、おせち料理で最後に残るのは「お煮しめ」。たくさんの具材を使うので、少量のつもりがいつもたくさん作ってしまう。

食べ飽きた「けんちゃん」が、残ったお煮しめにお湯を加えて温めて食べた。そこで、けんちん汁になった、なんて説はどうだろうか。この方が分かりやすい。

遊庵のけんちん汁はみそ味で、昔懐かしいお袋の「けんちゃん汁」とは違うものだった。


そば処 遊庵
東京都品川区西五反田7-13-11
03-5487-2136

投稿者 銀髪 : 2006年09月17日 05:47

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コメント

あ、コメント書けるようになった…。勝新かあ。じゃあ私は渥美清が通ったラーメン屋でも載せようかな(笑)。

投稿者 arapro : 2006年09月17日 23:33

天丼も蕎麦も実に美味そうに撮れてますね。
ざるに残った切れたそばは、ざるに対して箸を垂直にして取るとうまく取れます。
これは、先代の小さん師匠が教えてくれた方法でワタクシはいつも蕎麦を食べる度にこの方法で一本残さず大好きな蕎麦を食しているのです。

投稿者 robert : 2006年09月18日 16:19

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