上海蟹のシーズン到来。
グルメ達にとって今年最大のショッキングなニュースは活上海蟹が、外来生物規正法で一般客への販売を禁止されたことだろう。これまでは築地や上野、ときにはスーパーでさえ売られていたものが、日本の在来種に影響があるとのことで、飲食店関係者しか買えなくなってしまった。
料理法は生きたままの状態から約15分蒸すだけだから、自宅で簡単に食べられたものが、料理屋でしか食べられなくなった。嘆いていても始まらない。どの店で食べるか決めなければならない。
随分と悩んだが最終的に選んだのは、新橋汐留、日テレタワーの1階にある「潮夢来」だった。以前、潮夢来に行ったときはフカヒレ姿煮、北京ダックを2大メインにしたが、今回はフカヒレ姿煮、上海蟹をメインにした。
食べた時期や自らの体調などの違いもあり、同列には論じられないかもしれないが、一番美味しかったのは神田神保町の「新世界采館」。それまで食べていた上海蟹のイメージを一変させてくれた。一番品が良かったのが東麻布の「富麗華」だった。今日は接待なので富麗華にしようと思ったが、担当のFは上海蟹は食べたことがないのに嫌いだと言う。蟹ミソが嫌いなので、上海蟹は不味いと決め付けている。
そこで単品で上海蟹を食べることができる富麗華と同じ中国飯店グループの潮夢来にした。富麗華の良さは蟹を食べやすいようにきれいに捌いてくれることにある。潮夢来は富麗華に比べて雰囲気は落ちるが、味は同等で値段は安い。サービスは落ちるかと思ったが、期待通り蟹は捌いて出してくれた。全ての料理を個々に取り分けてくれるので、奪い合い、譲り合いがなくていい。
出始めの今はメスの卵が美味く、オスはもう少し寒くなった方がミソが濃厚になってくる。店の人にもメスを奨められたが味比べのためオス、メス2匹ずつ頼んだ。
上海蟹は嫌いだと言っていたFに無理矢理食べさせた。一口食べたFはグルメレポーターの石塚ばりに目を剥いた。美味いを連発して喜ぶ姿を見ていると、こちらも嬉しくなってくる。Fは自分の客がいることなどすっかり忘れて食に没頭している。
黒酢を主体にしたタレがかかっていて食べやすいが、銀髪的には何もつけないでそのまま食べたかった。蟹はお腹を冷やすと言われるので食べるときには黒酢、生姜茶、紹興酒の3点セットは欠かせない。でも今度行ったらタレは別に持ってきてもらおう。
つなぎでアスパラに似た中国野菜「芥蘭菜」の炒め物、焼き餃子、小龍包を食べた。Fはスープがたっぷり入った焼き餃子に感激して、再び石塚レポーターになっている。
これをみて他の二人もニコニコしている。
あっさり味の野菜炒飯と、麻婆豆腐は銀髪定番の締めくくり。山椒が効いた本格四川風麻婆豆腐はお気に入りの一品だ。サービスで出してくれた杏仁豆腐は意外と甘味が少なく本物の味だとEさんに言われて口にした。成る程、杏の香り高く品の良い甘さだった。
料理屋のチョイス、料理の内容・品数・量が完璧だったとみんなに散々おだてられて、銀髪は登る木を探した。
潮夢来
東京都港区東新橋1-6-1 日本テレビタワー1F
03-5568-1818
http://www.chuugokuhanten.com
投稿者 銀髪 : 2006年10月06日 06:00
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