約10ヶ月振りに深町に行った。
前回「深町」に来たのは2月。その時期は春を告げる野菜を楽しんだ。たらの芽、ふきのとう、タケノコなどだ。今回は紅葉の季節。何が出てくるか楽しみにして行った。店の様子は前回行って分かっているので、お客様を連れて行ったも喜ばれる店であることは間違いない。
オーナー板さんの深町さんのことも分かっている。前回は真剣に天ぷらを揚げている姿に話しかけるタイミングが難しく、帰り際にわずかに会話しただけだった。しかし、気難しい職人の印象が、優しい笑顔で払拭された記憶に助けられて、今回はのっけから話しかけた。予想通り笑顔で接してくれた。
湯葉、くちこ、海老は前回と一緒。ビールを終えて頼んだ熱燗は立派な徳利に入って出てきた。
この前「おぐ羅」 で見たやかんと同じ素材と見た。「錫ですね」と言うと深町さんが嬉しそうに微笑んだ。学習効果が出た。前も同じ徳利で飲んだはずだが、気付かなかった。名店と謳われる店は料理だけでなく、道具にもこだわりを持っているところに共通点がある。
秋の素材はぎんなん、松茸、たまねぎだった。松茸はシーズン終盤のため開いているのが惜しかった。「八ツ花」 の方がいい時期だったかもしれない。たまねぎは「熱いから気をつけてください」と出されたのに、小粒だったので注意を無視して丸ごと口に放り込んだ。吐き出すことも呑み込むこともできずしっかり口の中を火傷した。
きす、ウニの紫蘇巻き、蛤の海苔巻、めごちは前回食べたものと一緒。ウニ、蛤は深町オリジナルの自信作かいつ食べても美味い。魚の天ぷらが出てくるたびに、その名前を銀髪が言う。これもあちこちで食べ歩いたこの1年の成果だ。
蓮根、新いか、椎茸、アスパラ。新いかは秋の代表、もちろんしいたけも寒い季節が旬になる。
やはり秋の代表的な魚、「ハゼはないんですか?」と聞いたらもちろんあったので、追加注文した。これは日本橋「だぼ鯊」の方が上のようだ。さすが店名にするだけあると、「だぼ鯊」を再評価した。今出回っているのは松島産なので、江戸前の季節が来たら「だぼ鯊」に行かなければならない。
穴子でコース終了。お食事は天ばら、天茶、天丼の中から選ぶ。あまり聞いたことがない天ばらを食べた。天ぷらをご飯に混ぜたものだが、なかなかいけた。
初めて来たお客様たちは喜んでくれただろう。2回目の銀髪には1回目ほどの驚きはなかったが、このクラスの天ぷら屋さんに毎回驚きを求めてはいけないのだろう。深町の名物は山の上ホテル仕込みのサツマイモの天ぷらだが、今回はスキップした。次回は食べたいものをしっかり決めて行きたい。
てんぷら深町
東京都中央区京橋2-5-2
03-5250-8777
投稿者 銀髪 : 2006年11月07日 06:00
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