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2006年12月14日

[漁炎風ISARIBI](新宿)

昔はよく炉端焼き屋に行ったものだ。

30年以上前だろうか、炉端焼き全盛の時代があった。今はあまり見かけなくなったような気がする。銀髪が酒場にデビューしたのは大学に入ってからだから30年ちょっと前には、炉端焼き屋は東京でも地方都市でもたくさんあった。広い焼き場を必要とする炉端焼きは非効率でコスト高なのだろうか。
セントラルキッチン式の居酒屋に駆逐されたのかもしれない。

区役所通りに面したビルの3階で降りると、洋食の店のような炉端焼きでイメージした店とはかなり違う店があった。洋風のドアを開けると右側に焼き場があり、広いカウンター席がそれを囲む。接客は黒を基調とした服で身を包んだ女性たちが中心だ。きびきびとして気持ちがいい。

今日のお勧めの一枚物のメニューや、壁に貼ってある札を見るとかなり高めの値段設定なのがわかる。昔の懐かしい居酒屋炉端とは明らかに異なる。素材の殆どに産地が記されており、値段の高さを納得させるだけのこだわりも感じた。

まずお通し

女性スタッフにお勧めを散々聞いた挙句、牛スジの煮込みとメカジキのスペアリブを注文した。

牛スジ煮込みは自慢料理のトップに上げているだけに、かなりいい出来だ。但し、ハチノスなどの他の部位のモツも入っているので、牛モツの煮込みとした方が正確だ。フレンチやイタリアンに負けない内臓料理が日本にもあることが嬉しい。

スペアリブは背びれの部分で、滅多に口にすることが出来ない代物。かすべ(えいひれ)に通じるところもあるが、さすがに大型の魚らしく身は厚い。

目の前の野菜にも興味津々だ。鮮やかな緑と赤の万願寺唐辛子と竹の子を焼いてもらった。
唐辛子でもなく、ピーマンでもパプリカでもない京野菜の万願寺は素晴らしい大人の食べ物だ。

12月に新竹の子を食べるのは初めてだが、鹿児島産など12月には出回り始めるというから驚く。春先の竹の子には劣るものの、この時期に食べると感激してしまう。本格的な冬到来の前に、早くも春を感じさせてくれた。
野菜をつける2種類の味噌もいい出来で、野菜を食べ終わった後も酒の肴に最高だった。

料理以上に感心したのは副支配人の中野さんを始めとする、フロアスタッフの接客サービスだ。外国人のアルバイトに依存している店では味わえない心地良さを演出していた。

炉端焼きの割には料理人との距離が遠い店ではあるが、フロアスタッフがそれを補っている。料理は間違いなく和食だが、サービスはイタリアンやフレンチの店に近い。不思議な雰囲気の店ではある。

漁炎風ISARIBI
東京都新宿区歌舞伎町1-3-15 ザカテリーナビル3F
03-5285-0770

投稿者 銀髪 : 2006年12月14日 05:44

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コメント

炉端焼きが最初に出現した頃、柄の長いシャモジ型の棒の先っぽに焼きあがった商品を乗っけてカウンターに座っている客の目の前へ突き出すスタイルに大変な違和感を感じた。あれ以来、炉端焼きには近づいてもいない。
難しい商いだなと思うのは、いかに大シャモジで押し出してきても野菜類の焼き物は即座に冷えてしまうからだ。焼鳥でさえ、一挙に数本出てくると3本目あたりからは冷え切って棒にこびりついた肉を食べることになる。
にもかかわらず、このお店、「がんばっておられる」と感じたね。

投稿者 ヒマジンスキー : 2006年12月14日 14:55

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