デパートの中にも名店あり。
金沢の金城楼本店でパンフレットをもらって、東京駅の大丸に支店があることを知った。東京駅の飲食店は地下や低層階にあるものしか思いつかず、百貨店の上層階はすっかり忘れていた。味やサービスは本店での経験から問題ないと予想できたので、地方に戻られるお客様が新幹線の発車直前までくつろげる場所としては最適に思えた。
当然のことではあるが、本店の歴史ある建物に比べれば大丸店は質素な佇まいに見える。それでも個室に通されると、落ち着いた雰囲気はある。料理はコースを頼んで、追加も可能なスタイル。アラカルトだけのオーダーはできない。
先付けはあんこうの肝の入った豆腐。前菜はなまこ、いくら、ぎんなん・くわい・蓮のチップ。くわいのチップを食べて、金沢を思い出した。
金沢らしい材料は甘海老だけで、鯛と鮪ではちょっと寂しい。本店のようにブリの刺身が欲しいところだ。
えび芋、えび、麩などが入った煮物。金沢は加賀野菜が有名。えび芋とは○○
麩も金沢を代表する食材。以前大きな車麩の入ったおでんを金沢駅前のおでん屋で食べたのが懐かしい。
料亭らしい焼き物はかますの塩焼き。
メインはやはり冬期限定の蟹。小振りのメス蟹はコウバコともセイコとも呼ばれるが、大型のオス蟹と異なり身より卵が喜ばれる。築地で数百円で買えるし、小型なので家庭の鍋でも茹でることが出来る。地元の人が食べるのはもっぱらメス蟹の方だ。
このコースには肝心の鴨治部煮が入っていないので追加した。一口食べて驚いた。本店と違い、甘さ控えめである。東京人の口に合わせたのだろうか。
食事はジャコメシ、デザートはぶどうと洋ナシ。一口ずつ食べたが、それなりに手を加えてあって面白い。
加賀料理の伝統を忠実に守っている感のある本店に対し、伝統の良さを残しながら東京に適応している大丸店。比較が出来て本当に楽しかった。
金城楼東京八重洲店 (きんじょうろう)
千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店 8F
03-3214-2288
投稿者 銀髪 : 2006年12月13日 05:56
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