新宿職安通りの韓国料理屋に行った。
新宿駅東口を出て区役所通りの坂を上り切った突き当たり、職安通り界隈にたくさんの韓国料理屋がある。いつもは行きあたりばったりだが、今日の目的の店は約3年前から決まっていた。
あの日、俄かに太陽が雲に覆われ空が泣き出した直後に、選択する余裕もなく目の前の韓国料理屋に飛び込んだ。。店に入るや否や閃光が走り轟音が鳴り響いた。瞬く間に雨は道路に叩きつけられて跳ね返り、傘を持っていても足元から濡れるような状態になった。我々は傘すら持っていなかったのだ。
銀髪が運良く席を確保した後に、あっという間に入り口に列が出来上がった。我々の幸運をビールで祝い、肉を焼きながら隣のビルを見ると、そこにある韓国料理屋はガラガラである。いい方の店に飛び込んだとほくそえんでいたら、程なくして観光バスが隣の店の前に止まり、たくさんの韓国人旅行客が降りてきた。ほくそ笑んだのも束の間、隣に飛び込むべきだったと後悔した。雨に濡れなかっただけでも、神様に感謝しなければならないと慰めた。
あの日から憧れとなった店に入ると、職安通りが見渡せる2階の窓際の席に通された。焼肉用でない洋風のテーブル、椅子が据えられており、キムチやにんにくの強烈な匂いがなければ洋食レストランと間違えそうだ。メニューを見ると普通の韓国家庭料理のようだ。
キムチを含めて3種類の料理が出てきた。皿はまさに学食で使われるような代物だ。白菜キムチは古漬けだが、あまり辛くない。ジャコの唐辛子を食べても辛くない。
2~3杯分を予想したが、たっぷり入っている。少し甘いが、よく冷えていて飲みやすい。
銀髪の知らないような変わった料理はないので、定番料理である海苔巻、チャプチェ、海鮮チヂミを頼んだ。
ジャントウ、プルコギ、野菜の3種の海苔巻。ジャントウがこの店のオリジナルで、紫色のご飯を巻いてあって面白い。素朴な味の海苔巻だった。
どちらも量が多く、2人では食べるのに苦労する。店員はすべて韓国人で、彼女たちに通ぶって「ヤンニン(コチジャンより辛いみそ)をください」と頼んだが通じない。置いてないようなので「コチジャン」と言ったが、これも無いと言う。発音が悪いのかと思って「何か辛いもの」と言ったらテーブルの上にある一味唐辛子の瓶を指差された。ところがこれがちっとも辛くない。料理が赤く覆われるほどかけたがそれでも辛くないので諦めた。
辛い料理や薬味がないのが何とも不思議な店だった。店の名前を見てすぐに気付くべきだった。あの日の観光客の店選びの基準が、安くて量が多い店にあったことを。
二人で食べて飲んで合計4,700円。大人数で行けばもっと多種の料理が食べられる。
味も悪くないので、同国人に人気なのも分かる。
3人の店員が手持ち無沙汰で雑談をしているところに水を求めたら、セルフサービスと言われた。やさしく水を機械から注いでくれたが、テーブルまでは自分で運んだ。やっぱり店名どおり学食の乗りだ。
3年前のあの日、神様が2重の幸運をくれていたことを知った。飛び込んだ店の方が高いが味は上だった。3年間、恨めしく思ってすいませんでした。
韓国学生街料理 広場
東京都新宿区大久保1-17-7
03-3207-5539
投稿者 銀髪 : 2007年01月06日 06:00
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