もつ鍋が再び人気になっているそうだが
オリンピックなどのスポーツ国際大会から憲法第9条改正論議に至るまで、日本人を語るに際して必ず出てくるのが農耕民族と狩猟民族の違いというものだ。和辻哲郎が比較文化論として言い出したことらしいが、農耕民族だから日本人は非戦闘的だと結論付ける評論家たちの話にはいつもうんざりする。欧米でも気候温暖なところは農業国であるし、日本人だけが平和主義者という根拠はどこにもない。
農作物が育たない地域は人種にかかわらず狩猟に頼らざるを得なかった。獲物は毛皮・骨も無駄なく使う。内臓肉も貴重な食料なので色んな料理が発達した。日本ではマタギ料理などがあるが、焼肉以外で一般的なのはもつ煮込みくらいしかない。
日本橋三越の近くにもつ専門店があると聞いて、喜び勇んで出かけた。
店の一番の自信作はもつ煮で、別売りのガーリックトーストと一緒に食べるように勧められた。土手煮風で味が濃いのでトーストに合うようだ。どこにでもあるもつ煮込みとは違うので、料理の名前も「もつ壱もつ煮」と店名を冠している。
他の料理は特別なものではないけれど水準は維持しているようだ。
トマトにはたまねぎを乗せてバルサミコソースがかけてある。レタスのサラダは半熟卵を割り混ぜて食べる。肉ばかりを食べた後は清涼感がある。
鍋は2人前以上をオーダーしなければならないがそれでも2,000円しない。実は銀髪にとって初めてのもつ鍋体験だった。もつ鍋はバブル経済崩壊後の1992年頃から安くて美味しいとブームになった。偏屈な銀髪はブームと聞くと背を向ける。粗悪な店も増えてブームが下火になる頃BSE問題が発生、壊滅的になったため食べる機会を逸してしまった。
前回のブームの時と異なり、景気上昇局面での人気復活。料理屋はこぎれいになり、使われるのは和牛のモツ。団塊の世代は還暦前後となり脂の乗ったカルビやロースよりヘルシーなモツを好むようになってきた。
もつ壱に関してはイタリア料理定番のトリッパのトマト煮込みを取り入れたり、バルサミコソースを使ったりと洋風のテイストを持ち込み女性にもアピールしている。
団塊の世代と女性がこれからは最大のターゲットだから、もつ壱の戦略は間違っていない。
日本の本格もつ料理をと意気込んだ銀髪にとってはちょっと拍子抜けだったが、これからもつ料理ブームがどのように膨らんでいくのか楽しみだ。フレンチやイタリアンに負けない和風もつ料理が発明されることを祈る。
日本橋 もつ壱
東京都中央区日本橋本町2-1-14 石橋ビルB1
03-3272-2276
センマイ刺し 580円
ピリ辛ハチノス 480円
もつ煮 580円
トリッパ 630円
もつ鍋 980円(1人前)
サラダ2種と生ビール2、焼酎3を加えて総額10,500円でした。
投稿者 銀髪 : 2007年01月26日 05:00
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