長野の夜はまだ終わらない
游月の女将の紹介で女性の居る店に寄って、再び居酒屋に戻った。既にブレーキが効かない事態に陥っている。小腹が空いたので通常ならラーメン屋だが、信州ラーメンというのは聞いたことがない。最後に蕎麦という気にもなれない。信州味噌で味噌ラーメンでも売り出せばいいと思うのだが、そんな素人考えは迷惑かもしれない。
2軒目からわずかに歩いたところに好みの居酒屋を見つけた。遅い時間なので客はまばらだったが、いつものように迷わずカウンターに座った。
お通しはシンプルに大根と卵。おでんでは必ず食べる2品だから文句はない。
游月も馬刺しを置いていたが熊本産だったので食べなかった。熊本で散々食べたので、わざわざ長野で食べることはないと思った。麦芽工房の馬刺しは信州産。それなら食べる価値がある。居酒屋で高額の霜降り肉というわけにはいかないが、厚めに切った馬肉は噛むほどに味が出てくる。
姫たらとはスケソウダラの子供。もちろん長野産ではないが、初めて食べた。ポルトガル料理でタラの干物をよく使うが、日本にもあるとは知らなかった。
「麦芽の地鶏鍋」は店名をつけるだけあって自慢の一品。鶏は信州松代真田地鶏と地元の素材なのが嬉しい。白濁したスープは博多風水炊きに似て美味。野菜などを煮込んだ後にラーメンを入れて食べると下手なラーメン屋よりずっと美味い。
若い料理長の半藤さんがまたいい。先日、名古屋の「香車」で思いついたこと、すなわち「刺身の盛合わせが食べきれずに余ったら、小さな鉄板や焼き石を出して火を通して食べさせるのはどうか」と言ったら、「それはいいアイデアですね」と賛成してくれる聞き上手。
「使わせてもらいますよ」と言うものだから、銀髪は調子に乗って何度も繰り返し同じことを話す。半藤さんはその都度にこやかに頷いてくれる。酔っ払いのあしらい方を心得ている。
翌日、部下にたしなめられた。本当に酔っ払いは仕方がない。反省しきりの銀髪だったが、きっと懲りずに同じことをやることだろう。
半藤さんに限らず、根気よく酔っ払いに付き合ってくれる全国の料理人様、様。感謝、感激、雨、あられです。
膳蔵 麦芽工房
長野県長野市権堂町2269
0120-46-1539/026-233-1539
http://www.keiz-inc.com
投稿者 銀髪 : 2007年02月12日 05:44
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