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2007年03月02日

[寿司幸本店](銀座)

創業明治18年、120年の歴史を誇る銀座の有名寿司店


お客様の都合により食事会は思ったより早く4時にスタートした。ランチタイムから休み時間なしに営業している寿司幸本店に行くことにした。いつも予約で一杯の店だが、この時間なら問題ない。電話して店に着くと案の定貸切り状態だった。これなら他の客に気兼ねせず写真も撮らせてもらえるだろう。

白えび、あじ、まぐろのづけ

カウンターの中の主は寿司幸で24年の小林さん。若手の板さんを両脇に従えて我々3人の相手をしてくれる。職人を独占できる我々は幸せ者だ。

ひらめ、さより、のどぐろ、白子

昆布締めのさよりを1枚食べて写真を撮り忘れたことに気付いた。ズワイガニの網焼きと蟹ミソの一皿は完全に撮り忘れた。

お客様との会話が途絶えたところで遅まきながら気がついた。カウンターの上には魚のケースがない。板場の下に氷の冷蔵庫が隠されているのだ。
寿司幸本店では10年選手でもまだ修行の途中。客の前で握れるようになってから、本当の修行が始まるそうだ。単にいい材料を仕入れて客に供するだけが職人の仕事ではない。伝統の凄さを感じさせる小林さんの話の数々は面白かった。

酒もかなり回ってきた頃、5時過ぎには予約の客が入りだした。予約なしでドアを開ける客は1人でも断られている。

まぐろ、しまあじ、すみいか

うに、しいたけ、穴子

鉄火巻き、さば、こはだ、煮はま

べったら、椀物、玉

どれも文句のつけようがないが、久しぶりのせいかしまあじが特に良かった。椎茸は寿司幸2代目が編み出したかなり昔からの名物。小林さんが江戸前職人の誇りとして奨めてくれた煮はまぐりはもちろん美味い。

ぐるなびなどのグルメサイトは宣伝なので信用できないとの声がある。口コミ情報の方が役に立つという意見も多いが、寿司幸本店クラスの店になると口コミもあてに出来ない。
殆どのコメントは味と値段の評価に偏っている。安く食べたいなら築地で買って、自分で料理するのがもっともお得だ。
素材や料理法はもちろん重要な要素であるが、誰と食べるか、どこで食べるかも重要。店だけでなく客の側にも食を楽しむ姿勢・能力が必要だ。

食事の最中に爪楊枝を取って感激した。通常の楊枝に比べると細く・強い逸品。これを作れる職人は1人しか残っていないそうで、寿司幸の名をもってしても売ってくれないため人を介して仕入れている。家に帰って市販のものと比較したのが下の写真。値段は100倍もするとのこと。

魚の仕入れ値だけを想像して店の価値を測るのは、いかに愚かかというエピソードだと分かってもらえるだろうか。


寿司幸本店
東京都中央区銀座6-3-8
03-3571-1968


酒込みで1人約25,000円でした。

投稿者 銀髪 : 2007年03月02日 05:51

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