串揚げではなくて串かつ
「新大阪の弦」の記事でも書いたが、東京で串カツというと豚肉のネギ間を揚げたもののことで、少ない豚肉をねぎで量を嵩上げした料理のイメージが強い。串カツ=ネギ間豚カツが浸透しているために、東京では別の名称が必要になった。それが串揚げという訳だ。
大阪は材料に串を刺して揚げるものの総称を串かつという。串に刺しているものであれば魚介類でも野菜でも串かつである。串の坊は串カツ屋ということなので、本店は大阪にあると想像できた。店内を見渡すと法善寺の文字が目に入った。♪包丁一本さらしに巻いて♪だ。
テーブル席を担当する女性は中国人。カウンターの中でも外国語が飛び交っている。全員外国人かと思って、串を揚げる人に「あなたはどこの人?」と聞いたら「日本人です」と言われた。慌てて「僕はベトナム人と間違われるんですよ」と取り繕ったが胡散臭そうに睨まれた。
薬味の種類は豊富だ。塩はとらふぐ骨粉入り岩塩と変わっている。テーブルに置いてない醤油やマヨネーズなど別途注文したものを加え並べて嬉しくなった。これだけあれば飽きない。
揚げ物は大好きだが、たくさん食べると脂肪が気になる。そこで赤ワインを飲むことにしたが、一昨年、勝沼に行ったときに訪れた丸藤葡萄酒のものが置いてあるのに驚いた。小さいながら創業110年と歴史があり、品質には定評のあるワインを造る。実際、同じ価格帯の輸入ワインより美味しいと思った。
写真は芝海老の紫蘇巻、牛ヒレ肉、生椎茸・海老のすり身をつけタルタルソースで、ずわい蟹きす巻、竹の子、豚のねぎま、なす、活車海老・山椒風味、つぶ貝、チーズ、子持ち昆布など。
山芋、砂肝なども追加した。特に山芋が良かった。
デザートは甘甘(かんかん)棒という飛騨高山の銘菓・きな粉飴で、これも変わっている。
小さな島国ニッポン。それでも1億人以上も住む世界有数の人口大国。西と東の強い対抗意識は面白い。銀髪にとっては串かつでも串揚げでもどちらでも構わないが、食い物の世界なら大いに競い合って欲しいものだ。
串の坊
東京都新宿区歌舞伎町1-10-5 えびす会館1F
03-3232-9966
投稿者 銀髪 : 2007年04月11日 06:05
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