ほんのちょっと足を延ばしてお台場に
相手先とのアポが中途半端な時間に終わりそう。近くの店に入るのも早すぎるし、会社に戻っても机を片付けるだけ。こんな時は滅多に行かないところがいい。新橋からゆりかもめに乗ってお台場に行くことにした。
ホテルのレストランじゃつまらない。わざわざお台場に来てチェーン店でもあるまい。案内サイトを見ていたら聞き覚えのある店名にぶつかった。ピンキオーリは銀座だけかと思っていたらお台場にもあった。銀座店は宮廷料理、お台場はトスカーナ地方の郷土料理。コンセプトが違うだけでなく、お値段もリーズナブルという。
行ってみるとアクアシティお台場の中。デパートのレストランのようで拍子抜けした。5階の入り口に立つとそれなりの雰囲気。席に案内されると別世界になった。目の前にレインボーブリッジが輝く。湾内には屋形船が停泊している。天婦羅を肴に酒盛りの最中だろう。
付け出しはコンソメ仕立ての2種類のパスタが入ったスープ。野菜に見えた緑色のものは野菜を練りこんだパスタだった。
コース料理はいかにも多そうなので、いつものように前菜2品、メイン2品を頼んで分けてもらった。「鳩とタンポポ、ラディッキョのサラダ仕立て 菊芋のフリット ピスタチオソースで」「中トロマグロの炙り焼き フルーツトマトと水牛のモッツァレッラチーズと共に」の前菜2品。鳩は本当に美味い。
鮪は肉質が良過ぎた。これだけ脂が乗っていると、塩をもう少し効かせるか香辛料を工夫しないと辛い。銀髪も歳をとってしまったものだ。若い人にはこのぐらいの脂っぽさは大歓迎かもしれない。
「宮崎産ハーブ牛ロース炭火焼 ゴルゴンゾーラソース たまねぎと行者にんにくを添えて」炭火焼がこの店の自慢。銀座店と違って豪快な料理も売り物だ。それにしても250グラムは大きい。「脂身をどんどん削ってくれ」と頼んだが、2つに分けても写真の量がある。
「仔羊ロース肉の包み焼き カカオ風味 フォアグラソースと季節野菜添え」は予想外の楽しい料理だった。焼かれた塩の塊が出てきた。割って取り出した仔羊を切り分けてくれたのが右の写真。オーストラリア産かニュージーランド産か、もしかしたら北海道産の仔羊かと思ったら、イタリア産だと言うので驚いた。イタリアでも羊を飼育しているとは知らなかった。ピンキオーリならではのこだわりである。とても美味しかった。
思った以上に量が多くて満腹になってしまった。デザートもチーズも断ってエスプレッソを頼んだら、お菓子がちょっとついてきた。
イタリアの本店は1993年、2003年にミシェランの三ツ星を獲得した名店。銀座やお台場がどの水準にあるのか分からないが、オーナーがソムリエというだけあってお台場店にも夥しい数のワインが保管されている。お金持ちのワイン好きには堪らないだろうが、我々にとっては高嶺の花、猫に小判。
ワインセラーで眠る高級ワインたちが、日の目を見るのはいつになるのだろう。少なくとも銀髪がお目にかかることはない、と思う。
屋形船が動き出した。目の前から最後の一隻が消えたのを合図に我々も席を立った。
カンティネッタ エノテーカピンキオーリ
東京都港区台場1-7-1 アクアシティお台場5階
03-5531-8081
投稿者 銀髪 : 2007年04月12日 06:09
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