さかな君ご推薦のお店
テレビのグルメ番組でさかな君が紹介していた店が千秋。店主の小川さんを師匠と呼んでいた。千秋はビッグ・コミックに連載されている「築地魚河岸三代目」の監修を店主がした縁から生まれた店とのこと。店主は元仲卸だったというからますます期待が持てる。
6時はまだ宵の口で店に着くと一番乗りだった。晴海通りの一本新橋寄りの小路にあるカウンター11席の小さな店だが、同じビルの地下に立派な「千秋はなれ」を増設するなど新興店なのに大繁盛である。度々「はなれ」と間違って客が扉を開ける。
迷った末に小川さんの言に従って、コースを基本にしながら好みの素材を加えてもらうことにした。
本マグロ、石がれい、さより、カワハギ、あおりいか。写真が1人前で2人にそれぞれの皿が出てきた。大変手間をかけて造ってくれた。カワハギは肝を抱いている。
金目鯛の塩焼きは板さんが奨めるだけあってとびっきり脂が乗って美味い。きんきの煮付けは2人で分け合って食べた。
小さなかれいをローラーで伸ばして干したかれいは名無しで、たたみかれいの名前は小川さんが考えたそうだ。赤なまこは青なまこより柔らかい。板さんから丸まったなまこの秘密を聞いて感激した。
美味い和食には日本酒に限るが、頼んだ純米酒は常温だった。千秋では酒を冷蔵庫に保管していないようだ。
季節定番のホタルイカとちょっと珍しいさわらの燻製。板さんの手元が見える席だったので、他の客に出す料理を何でも欲しがって追加注文した。
タイラ貝の天ぷらは固くて辛かった。いつも間にか満席になってしまい、板さんは大忙しである。1人で丁寧なお造り、焼き物、揚げ物、天ぷらをこなすのは至難だ。ちょっと目を離すと素材に火が通り過ぎてしまう。店主は「はなれ」の手伝いに行ってしまったのだろうか、姿が見えない。
てんてこ舞いの板さんを急かせるのが申し訳なかったが、最後の品がなかなか出てこないのに痺れを切らして催促してしまった。
お吸い物はマグロのネギ間鍋風で美味しかった。マグロのづけ丼も悪くない。
20人以上の客でも2人の調理人で賄えるだろうが、1人だけで11人はつらい。声をかけるのも気の毒なぐらいで、カウンターならではの調理人とのコミュニケーションは彼をイラつかせるだけに思えた。
空いていればいいのだろうが、店を拡張するほどの絶好調、大人気店だ。
さかな君と同様に絶賛したいのだが、「おしいっ!」の一言だった。
魚河岸三代目 千秋
東京都中央区築地4-7-5 築地YKビル1F
03-3543-8700
投稿者 銀髪 : 2007年04月16日 06:09
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