下北沢にある女性に人気の隠れ家的なお店
若者がごった返す下北沢駅前の通りから外れ、小田急線の踏切を越えて成城方面にちょっと行ったところに七草はある。
「静かに食べたい女性にお奨めの店」という雑誌のコメントを無視して男2人で出かけた。店に着くとTさんは、「電車の中から見えるので、気になっていた店だ」と言う。席に通され、「男2人で来る客は珍しいでしょう?」と店の女性に尋ねると、「そうですね」とはっきり言われて苦笑した。
料理はお任せ。スープからスタートして、次に焼いたかきが出てきた。同時に葡萄を煮たもの。果物を焼いたり煮たりした料理はいかにも女性向き。
次から次に料理が出てくる。炊き合わせはしめじとかぼちゃに隠れたつるむらさきが美味。
料理の評価に余念がない3人のおば様たちの隣席で、我々はしっかり酒盛りをする。女性向きの店にしては日本酒の品揃えもいい。
2種類のトマトの煮浸しは酸味がさわやか。和え物はきゅうり、いもがら(里芋のへた)と利休麩。利休麩が聞き取れず何度も聞きなおした。女性なら知っていて当たり前なのだろうか。生麩を濃い口醤油で煮しめて油で揚げたものだそうで、食感が面白かった。
豚バラと大豆みそ焼きには麦が添えられている。肉ばかり食べると野菜が出てきてホッとするが、この日は逆で豚の固まりが出てきてホッとしてしまった。
雑炊の具は女性に人気のもずく。酢の物のイメージしかないもずくだが、色んな料理法がありそうだ。米も単純な白米ではないようで、結構歯ごたえがある。
デザートのなしも片方には胡麻がまぶしてあり、面白い味だ。
普段は残す甘いものも、しっかり食べてしまった。カウンターの向こうで一人で料理を作る女性、給仕をするしとやかな女性の二人を見ていると、残せないような雰囲気が店を覆っていた。
それにしても結構な量に思えるが、女性客たちは全部食べ尽くして平気な様子である。男の前では食欲は封印されているのだろうか。謎である。
店を出るとき料理担当の女性がお見送りをしてくれた。冗談のつもりで「野郎ばかりで雰囲気を壊してごめんなさいね」と言ったら、否定してはくれず、「今度は奥様とご一緒においでください」と言われてしまった。やはり男同士は遠慮した方が良さそうだ。
七草
東京都世田谷区代田5-1-20
03-3410-2993
写真撮影でのフラッシュは不可だったので、不鮮明で申し訳ありません。
投稿者 銀髪 : 2007年09月28日 05:28
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