台湾出身者たちも好きなお店
創業から31年、新宿で働く台湾出身者たちの郷愁を慰めて来た店が青葉という。今は韓国料理店が幅を効かし、中国本土出身者が多く働く歌舞伎町界隈だが、チャイナ・クラブのママの多くは台湾出身者。歌舞伎町を切り開いた人たちの面目躍如である。
古ぼけた歌舞伎町ビルの階段を下りると少し緊張する。日本橋・銀座界隈を根城とする人にとっては、古い新宿に足を踏み入れるとドキドキする。不夜城・新宿のイメージが膨れ上がる。店内に入ると新宿を飛び越えて、台湾の古い歓楽街にワープした気分になる。
在日10年以上に違いないが、未だにたどたどしい日本語の中年女性が応対してくれた。台湾料理店に来たら必ず食べるしじみの醤油漬けを頼んだ。
しじみの貝殻は日本の物とは思えない色をしている。生ニンニクが辛い。しじみの身はトロリとしている。台湾本場の味そのままなら、台湾の人が評価するのも分かる。
青菜は店員と散々相談した末に、定番の空芯菜の炒め物に落ち着いた。料理が来てからこれもニンニクをたっぷり使った料理であることに気付いた。先日、にんにくを食べてタクシーに乗り、寝込んでいるうちに窓を開けられて左半身が凍える思いをした。2品も続けてにんにく料理を頼んだことを後悔したが後の祭り。食べ始めると美味くて開き直った。
メインは上海蟹などを奨められたが、メニューを見ているうちに蘇った思い出に賭ける事にした。蒸した魚にネギなどの香味野菜を乗せて、熱いごま油をかける。オーストラリアの中華料理店で食べて気に入り、我が家で客を迎えたときに何度も主役を張った。丸ごとの魚が豪華に見えて、味も文句なしでとても好評だった。しかも料理は簡単ときている。
入り口の水槽で泳いでいた鯛がこの日の蒸し魚。本来使う魚とは違うが、何とか代役の任に堪えていた。台湾では、頭と尾びれはホストのところに行く。台湾出張の際、宴席で主賓の自分に来ないことが不満だったが、ホストが食べる気配がないので分捕ったことが懐かしく思い出された。今日はホストだから、台湾式に銀髪が貪る権利があって満足した。
タクシーに乗るときに、にんにくを食べたことを告白した。「韓国焼肉の店が多い赤坂からしょっちゅう客を乗せますが、冬にお客さん側の窓を開けるなんてとんでもありません」と、今日の運転手さんは銀髪を擁護しただけでなく、運転手仲間を非難してくれた。酒やにんにくの臭いが嫌なら運転手失格だとも。
よしっ! これからも遠慮なくにんにくを食べるぞ! 運転手さん、ごめんね。
台湾料理 青葉
東京都新宿区歌舞伎町1-12-6 歌舞伎町ビルB1
03-3200-5585
投稿者 銀髪 : 2007年12月19日 06:03
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