お誕生祝いをやってくれる日本のゴルフ場は素晴らしい(?)
約30年前、年末30日に必ず兄と埼玉のゴルフ場に行ったものだ。ティーグラウンドはティーが刺さらない。第2打、見事にパーオンしたと思ったら、ボールは甲高い音を残してOB杭の向こうに消えていった。パッティングをすると、ボールは氷をかき集めて2割ほど大きくなって穴の遥か手前で止まった。
温暖化の影響か、冬でもゴルフができる地域が広がった。最近は正月にゴルフをやるという話をよく聞く。もっとも、安価だけど食堂もロッカーも風呂も使えないので、腹を空かせたまま家路につくという笑えない話のところもあるようだ。従業員が休む元旦も稼ぎたいという涙ぐましいゴルフ場であるが、客まで涙では情けない。
ゴルフ人口は一時増加に転じたかと思われたが、再び減少傾向にあるらしい。客を呼び込みためにゴルフ場も必死で、長兄がメンバーである東富士カントリークラブはバースデーランチをサービスしてくれる。前菜から始まる立派なランチをご馳走になった。
兄夫婦とMさん、60歳トリオに時々加えてもらう。セルフプレーで兄が食事を奢ってくれるので2万円以下で遊べる。3人がメンバーで腕もいいので、プレーは早くマナーも上々。ところがこのところプレー中にイライラすることが多くなった。
ゴルフ場にとってはメンバーよりもビジターの方が収益に貢献してくれるため、コンペ誘致に熱心である。食事サービスなどで料金を割引し、メンバーの同伴なしのプレーでもOK。初心者ばかりでもキャディーをつけないセルフプレーを容認している。いきおいプレー時間はかなり長くなる。若い初心者がなってないと憤ったら、悪いのは若者だけではないことに思い当たる。「中高年の方がマナーは悪い!」と言ったら、若者たちの喝采を浴びてしまいそうだ。
オーストラリアでは、土日の午前中はメンバーオンリー。駐車場で車から折りたたみ式の手動カートを下ろして組み立て、靴を履き替える。プロショップでエントリーして、コースに出る。もちろんキャディーはいない。午後に跨るときにはサンドイッチかおにぎり、水筒をキャディーバックに入れておき、プレーの合間に頬張る。
スルーで18番ホールに到達すると、クラブの支配人がグリーンの奥で怖い顔をして待っている。プレーが遅いと警告を受け、場合によってはメンバーシップを剥奪される。高額な会員権などないから、追放してもされても金銭的には痛くも痒くもない。しかし、金より名誉の方が重たいからみんな必死だった。
昔、ゴルフはジェントルマンのスポーツだと言われた。今では死語になってしまったかもしれない。日本はアジア諸国に経済で追い越されそうになってきたが、マナーも人間性も尊敬されなくなる日が来るなんて思いたくないものだ。
投稿者 銀髪 : 2008年01月04日 07:51
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