新宿で食べる熊本郷土料理
明治通り、日清食品のある新宿6丁目の交差点でタクシーを降りた。いつもの道をいつになくゆっくり歩くと、足の動きに反比例していつもは固定されている首の筋肉が動く。左横、左上、正面、右横、右上と顔が向いたところで目が止まった。バッテンにひっかけてあることがすぐ分かる店名に惹かれた。
靴を脱いで好きなところに座ることを許された。聞けば開店してから1年以上経っているらしい。2階以上の店は飛び込みの客を得るのが難しい。早足で歩けば今日も見逃すところだった。熊本郷土料理といえばもちろん馬肉がメインとなる。
明太子、馬タンの燻製、高菜が少量ずつ乗ったお通しでビールを飲む。馬肉のソーセージは珍しいが、昔は安物のソーセージは馬肉が中心だったことを忘れていた。
たてがみ、フタエゴ、赤身、鞍下、大オビ(特選霜降)の盛合せと別にレバーを頼んだ。可愛い馬の絵を見ながら食べる。東京に馬刺しを出す店は多いが、レバーをはじめ色んな部位を食べさせる店は少ない。なかなか悪くない。
ビールの後は球磨焼酎。熊本にある28酒蔵の焼酎が勢揃いしている。27が熊本らしく米焼酎。芋焼酎全盛で米焼酎のことは忘れていた。久し振りに飲んだけれど、米焼酎の品質も確実に向上しているのが分かる。
ロース上ひも、上ばらヒモ、ヒレさがり、はらみ、特上フィレの5種類の馬肉や冷めてしまったソーセージを焼く。テーブルに組み込まれたガス台で焼くのかと思ったら、分厚い石のプレートが出てきた。阿蘇の溶岩を削って作ったもので実に面白い。油をひかずに肉を焼くので女性にも受けるだろう。
食べ終わって店主・杉本さんと話し込んだ。熊本出身、九州男児のイメージと異なり優しい感じの人だ。店の立地は良いとは言えず、しかも空中店ということで商売は難しいに違いない。知名度さえ上がれば人気店になる要素はたくさんある。次回は食べ損なった辛子蓮根や一文字のぐるぐるなどの郷土料理も試してみたいものだ。
火の国だいにんぐ 馬ってん
東京都新宿区歌舞伎町2-8-3 最上ビル2F
03-3202-0829
投稿者 銀髪 : 2008年01月17日 08:00
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