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2008年02月24日

[みな美](松江)

やっぱり本場が一番


「どこで食べる?」と部下に聞くと、すかさず旅行ガイドが出てきた。いくつかの店が赤丸で囲まれている。「みな美の鯛めしは日本橋コレド店で食べたことがあるからな…」と除外しようとすると、がっかりした顔をする。「みな美に行くか?」と聞くと嬉しそうだ。最初から行き先は決められていたようなものだ。

タクシーを降りて皆美館に入る。さすがに風格があり立派だ。レストラン入り口のデスクに立つ二人に「日本橋コレドの鯛めしは評判が悪かったよ」と先制パンチを打ち込む。意表を突かれて笑うしかない二人を背にして、レストラン内に進んで行った。

評判が良くなかったのは嘘ではない(→「皆美」)。鯛めしを大きな鯛が乗った炊き込みご飯と勘違いしていたので、茶漬け風の鯛めしに拍子抜けした。ほぐしたフレーク状の鯛と卵の白身、黄身を裏ごししたものを乗せた鯛めしはとても貧弱に見えたものだ。

1,575円の鯛めしセットには魚がついてきた。宍道湖七珍の一つ、スズキかと思ったらカレイだった。相撲足腰(スズキ、モロゲ海老、うなぎ、アマサギ、しらうお、コイ、しじみ)と覚える七珍が一つも乗っていないのは寂しい。周りを見ると殆どは地元の客たち。旅行者の勝手な思いは的外れかもしれない。

期待をしていなかった鯛めし。驚いたことに美味い。日本橋コレド店とはだしが違うのかもしれない。料理人の腕の違いかもしれないし、場所によって食べる人の好みに合わせているのかもしれない。期待をしていなかったのが良かったのか、地元の雰囲気が味を引き立てるのか分からない。部下は「美味い!」を連発している。

店を出て、先制パンチを喰らわした二人に「美味しかったよ!」と言ったら嬉しそうだ。隙が出来たところで「仲居さんが愛想なかった」とKOパンチを入れようと思ったが、止めにした。気分良く別れた方がいい。

食後のコーヒーは「いにしえラウンジ古都里」で飲んだ。島崎藤村、野口雨情、山口誓子、松本清張、直木三十五、川端康成、志賀直哉、棟方志功、山下清、田宮虎彦などの色紙が壁を飾る。明治21年創業の老舗旅館を愛した名士たちだ。松江を代表する有名旅館だがわずか12室しかない。

鯛めしが美味いと、旅館にも泊まりたくなるから不思議だ。旅館の食事も期待できるかもしれない。

庭園茶寮 みな美(皆美館内)
島根県松江市末次本町14 
0852-21-5131
http://www.minami-g.co.jp/minamikan

投稿者 銀髪 : 2008年02月24日 06:10

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