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2008年03月14日

[満寿家]②(神田)

ふぐのシーズンももうすぐ終り


先日「京ふじ」に行ったとき、天然ふぐの食べ収めの時期が迫っていることを気付かされた。「満寿家」でシーズン初めに感動した味を、シーズン終りにどうしても食べたくなって予約を入れた。連れて行ったK氏は無類の大食漢だが、お腹の調子が悪いと言うので安心した。

煮こごり、ふぐ刺し

刺身は2人盛りにするかどうか聞かれたが、もちろん一人ずつにしてもらった。調子が悪いと言うけれど、殆ど食べられてしまうリスクは冒せない。皮は腹側の白いところのみで、「口に含んでしばらくすると溶けますよ」と前回教えられたことをK氏に話す。
背側の黒い皮は煮こごりに使われる。

昆布締め(ほうぼう、こち)

お腹の調子が悪いはずのK氏だが、刺身を残す気配がないどころか、壁に掛かったメニューをじっと見詰めて「昆布締めが大好きなんですよ」と仰る。同じように見える昆布締めだが、ほうぼうの方が美味しい。K氏が「こちの食べ方を知っていますか?」と聞くので「東の方を見ながら食べるのかな?」と応えた。すると「こっちから食べるんです」と照れ笑いをする。東風(こち)にかけた銀髪の回答の方が気が利いている。

桃の節句、ひれ

前回と同様に、ふぐ焼きと唐揚げを食べた。何度食べても美味い。途中、桃の節句に因んだ一皿を出してくれた。まながつをの酒粕漬け焼きにうどと桃の小枝が添えられて美しい。
もちろん飲むのはひれ酒。いつ見ても立派なヒレをきれいに焼いている。

ふぐちり、白子焼き

K氏を気遣ってふぐちりは少なめにしたのに、白子を見て「白子焼き」を食べたいとほざく。呆気に取られるが、食べたい気持ちは銀髪も同じ。シーズン初めに食べた白子に比べると、サイズは大きくて味もふくよか。やはり満寿家に来てよかったと痛感した。

満寿家は江戸川春菊や千住ねぎなどの江戸野菜を使うこだわりよう。80年も続く老舗料理屋の真骨頂だが、さりげなく話す女将が粋である。

粟もち、雑炊

女将が「粟もちを食べますか?」と聞くと、K氏は元気良く「はい!」と応える。名人が作るチャーハンのように卵が美しく米の間に散らばった雑炊を女将が作ってくれる。K氏はこれをペロリとたいらげお代わりをする。
本当にお腹の調子が悪いのだろうか? 

いつもながら女将が相手をしてくれるカウンターは本当に楽しい。違う人を連れてくると、銀髪が気付かないことを発見してくれるから面白い。今日もたくさんの発見があった。全部紹介できないのが残念である。

満寿家
東京都中央区神田鍛冶町3-3
03-3256-8897

投稿者 銀髪 : 2008年03月14日 07:42

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