リーズナブルな店といっても、いいものを食べれば高くなる
銀座プランタンの並びに昨年9月マロニエゲートがオープンした。レストランフロアには銀座初出店や新業態が多く揃うという。その中からリーズナブルに食べられて、夜景がきれいな店「やきやき三輪」に予約を入れた。
夜景が見える部屋には4人掛けの鉄板焼きテーブルが3卓ある。我々9人で一部屋占拠できると思ったが甘かった。窮屈だが2卓に分かれて座った。
「コースを頼んだ方がお得ですよ」と言う店員の親切なアドバイスを無視して、食べたい物だけを頼むことにした。各テーブルにキムチを2皿ずつ頼んだが、あまりに量が少ないので人数分に増やした。「一皿いくら?」の問いに「多分380円です」と若い女性店員は曖昧に答える。メニューにキムチは420円と書いてあるが、少量の皿の値段とはどうしても信じられない。店員に問いただしたら、「確認してきます」と部屋を出て行った。
目の前の鉄板が熱くなってきた。しかし、一向に焼く素材がやってこない。イラついてきて会話が止まったところで、調理場から聞こえてくる金属が擦れ合う音に気付いた。程なくして、アルミホイルに乗った料理が運ばれてきた。目の前の鉄板は保温用でしかなかった。アルミホイルは店にとってはいいアイデアだ。鉄板が汚れないし、保温の熱も通しやすい。客にとっては安っぽくて貧弱に見える。
さんざん待たされたのでアッと言う間になくなった。次が出てくるまでにキムチを追加した。
空いていた隣のテーブルを予約していた5人が入ってきた。狭い部屋に男ばかり14人がひしめくことになった。新参者は席につくなり煙草をふかし始める。雰囲気だけでなく空気も悪くなった。
あさりは身が太ってて美味しかった。あわびは1個しかなかったので一切れずつ分け合って食べた。高価な一切れだったに違いない。
最高級の牛肉をオーダーした。不味かろうはずがなく、これもアッ言う間になくなった。次の焼きそば、お好み焼きもなかなか出てこない。仕方なくまたキムチを追加した。メニュー通りの値段なら、キムチだけで1万円近く使ったかもしれない。気狂い沙汰だ。
調理場を見に行ったら若い店員が汗だくで料理を作っている。9人が瞬間蒸発状態で食べ尽くすので料理が追いつかないと悲鳴をあげていた。可愛そうなので文句は言わずに席に戻った。
一番評判が良かったのは写真がないキムチ焼きめしだった。
生ビールをそれなりに飲んで、焼酎ボトル1本加えて総額約9万円。一人一万円の食事に「いいものを頼んだから当然だ」「とても美味しかったのでまた来よう」とみんなご機嫌だった。金を払わない彼らはともかく、スポンサーが「銀座だからこの値段は仕方がないよ」と納得顔だったから善しとしよう。
結局、女性店員はキムチの値段を教えてはくれなかった。
やきやき三輪 銀座店
東京都中央区銀座2-2-14 マロニエゲート12F
03-5159-0038
http://www.yakiyaki-miwa.com/index.html
投稿者 銀髪 : 2008年04月14日 07:50
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