評判以上に「感激した!」
予約をしていないので入れないことを覚悟して行った。5時45分に到着、7時半までという約束でカウンター席に座ることができた。ラッキー!
とにかく奥久慈軍鶏を食べたいのでコースを避けてメニューの上から順番に串焼きを頼んだ。カウンターに囲まれた焼き場は舞台のようだ。主役はもちろん店主の和田さんで神経を研ぎ澄まして焼いているように見える。焼き上がるまで砂肝の煮こごり、軍鶏皮の二杯酢を食べる。
焼き鳥が順番にやってきた。わさび焼き、レバー、砂肝、皮、ハツ、つくね、ぼんちり、正肉。焼き加減は完全に火が通ってしまう直前の状態。素晴らしい。
ビールから日本酒に移った。メニューの右上に書いてある「すべて純米酒です」の文字が気になる。「主人は日本酒が好きなんですか?」カウンターから離れた舞台中央で黙々と焼いている和田さんに声をかけたら、こちらを振り向いてかすかに頷いた。ちょっと笑ったように見える。
本日運良くあるというソリを食べて唸った。腿の付け根の肉で、一羽から2切れしか取れない。歯応えがあって、噛むほどにジューシーで美味い。柔らかい=美味しいというのが間違いだと分かる。肉も魚も焼いた方が美味いこともはっきり認識できる。自分が撮った写真を後で見てよだれが出て来た。
若い衆に手伝ってもらって酒を選んだ。みんな、にこやか、爽やかなために美男子に見える。まず神亀ひこ孫の純米酒を飲む。次に広島の竹鶴純米酒を頼んでびっくり。琥珀色で今まで味わったことがない日本酒だ。「社長が試飲、ブレンドして酒蔵に詰めてもらったものです」と、またまた爽やかに店員が説明してくれた。和田さんのことを社長と言うのだから店員は社員と行った方がいいかもしれない。
剣菱の5年古酒「瑞祥」を飲む。かつて一世を風靡した剣菱も最近では影が薄くなったが、こんな美味い酒を出しているとは。そして今日のハイライトはメニューを見て気になっていた月桂冠・昭和51年純米古酒。ひこ孫の衝撃を凌駕する酒でまたまたびっくり。
「これはまるでポートワインだ!」と言うと、遠くで串を焼きながら和田さんが話しに加わってきた。
店員に銀髪の名刺を和田さんに渡すように頼んだら、とうとう本人が自分の名刺を持って銀髪の横に来てしまった。
和田さんのこだわりに銀髪がうんちくで応酬する。あらためてメニューを見ると焼酎がない。他の鶏に比べて脂っこくない奥久慈軍鶏には甘味がない焼酎は合わないと言う。ワインは酸味があるから甘く感じないが、実際は日本酒よりも甘く自分の料理に合うとも。
焼酎を嫌いなわけではないそうだ。焼酎の飲み方、肉の焼き方、あれやこれや話していたら、後ろからYさんが「銀髪帰るぞ!」とつっつく。話に加われなくてつまらないのかと思ったら、店を心配して遮ったようだ。いつの間にかほぼ満席。それなのに焼き場に人が居ない。そりゃそうだ、和田さんは銀髪と話し込んでいる。
和田さんと意見がまったく同じで嬉しくなってしまった。料理の引き立て役である酒に対するこだわりを聞けば、主役の料理に対する熱情は半端ではない。
店を出ても興奮は冷めやらなかった。イヤー、楽しかった。また行かなくちゃ!
バードランド
東京都中央区銀座4-2-15 塚本素山ビルB1
03-5250-1081
投稿者 銀髪 : 2008年05月07日 07:58
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