至極のスコッチウイスキー
ジョニ黒、オールドパー、シーバスリーガル、団塊の世代以前に酒呑みたちが憧れたスコッチウイスキーの3傑だろう。手が届かなくてカティーサークやホワイトホースなどで我慢した人たちも多いに違いない。いずれもブレンデッドウイスキーである。
酒税法が変わり洋酒の値段が劇的に下がったところで、熟成年数を見て飲むようになった。ジョニ黒の有り難味は薄れ、8年物、12年物、17年物といった具合に高級化が進んでいく。
バレンタインも以前は平たいボトルの12年物を飲むのがやっとだったが、今は17年物が主流である。
最近ではかつては見たこともなかった30年物がどのメーカーからも出ている。剛毅な友人が居て、海外旅行に行く度に30年物以上の高級酒を買ってくる。もちろんよだれを拭いながら試飲会に参加する。今回はバルヴェニー(BALVENIE)だった。グレンフィディックの姉妹蒸留所だが、独特の蒸留方法などでグレンフィディックとは違った味を作り出している。単一蒸留所で造られたもののみを使うモルトウイスキーの名品である。
「少し甘いね」と試飲したメンバーの一人が呟いた。素晴らしい舌をしている。まろやかで芳しいのがバルヴェニーの特徴である。味のせいか、販売量が限られているせいか、これまで友人が買ってきたバランタイン、マッカラン、グレンフィディックなどの30年物の中で一番高かったそうだ。
スコッチウイスキーはこれまで何十種類も飲んできたが、名前は殆ど記憶していない。バルヴェニーは初めてと思ったが、もしかしたら飲んだことがあるかもしれない。銀髪のホームバー「風長閑」に置いてあったからだ。
15年ものでもサントリーが輸入する正規品なら12,600円もする。サントリーの品揃えは21年物までで30年物がいくらするかは分からない。分かっても買う気にはならないだろう。
酒があまり強いとは言えない友人も、自分が買ってきた高級酒はストレートで飲むようになっただけでなく、他人にもそれを強いる。なかなかいい傾向だ。彼の探究心が深まればますますいい酒を我々も飲めるようになる。ますますいい傾向だ。
投稿者 銀髪 : 2008年06月29日 11:49
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