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2008年07月12日

村上牛のカレー

和牛って何?


飛騨牛偽装問題が世間を騒がせた。1991年の牛肉輸入自由化前後から地名を冠した牛肉が急増した。いわゆるブランド化の波に乗って、現在では約150種の銘柄があるという。

新潟県に行ったとき、お土産物屋で村上牛のカレーを買った。村上は鮭が有名だが、和牛も肥育していることを初めて知った。新潟で肥育された和牛のうち3等級以上を新潟和牛と呼び、その内4等級以上を村上牛という。飛騨牛と同様に肉質によってブランド地名をつけることを許される。偽装は怪しからん問題だが、事件化したことにより知名度は上がり、消費者は新しい知識を得ることが出来た。

和牛と表示できるものは4種類あり黒毛和種が全和牛の90%を占める。他は熊本県や高知県の褐毛和種、東北地方の日本短角種、山口県の無角和種の3種。純粋な和牛かと思っていたが、実際はどれも日本在来種とイギリスやアメリカ原産の牛とを交配させたもの。
日本古来の牛は室町時代頃に朝鮮半島から渡来した見島牛ぐらいで、国指定天然記念物になっている。見島は山口県萩沖50㌔に浮かぶ離島であるため、外来種との交雑を免れたのだろう。

見島牛はNHKで紹介されてちょっとしたブームになった。現在の生息数が100頭足らずで、近親相姦にならないように家系図まで作って保護に努めているが、雄だけ年間10頭前後が食用に回される。取り合いになるのは無理もない。
父親が見島牛で母親がホルスタインの見蘭牛なら食べられる確率は高まる。

日本酒は等級制度の廃止で大吟醸酒などが生まれて美味しくなった。牛肉も輸入自由化を契機にブランド牛が増えて美味しくなった。規制緩和は生産者に競争を促し品質が高くなるので消費者にとっては嬉しい限りだが、一方で価格格差が拡大して偽装事件に繋がった。輸入服飾ブランドなどのニセモノと同様に、どんなに取締りを強化しても偽装が根絶することはないだろう。

村上牛のカレーは美味しかった。どれほど美味しかったか問われると困ってしまうけれど。ブランド物を身に着けて偉そうにする人を嫌いな銀髪だが、「見島牛を食べたい!」と言えば立派なブランド崇拝者と言われるだろう。難しいものだ。

投稿者 銀髪 : 2008年07月12日 08:31

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