« 2009年07月 | メイン | 2009年09月 »

2009年08月31日

[うのさと](渋谷)

隠れ家で創作和食


東急百貨店の向かい側、安い料理屋が並ぶ狭い路地は若者たちで溢れている。人混みを避けて道を折れると雰囲気のある店の前に出た。高そうに見えたが、店の前に置かれたメニューを見ると3桁の料理が殆どなので入ることにした。

店の中は思ったより広い。左のテーブル席と右の長いカウンター席の間を進み奥の掘り炬燵式の席に納まった。客がまばらなこともあり、外の喧騒が嘘のようで渋谷に居ることを忘れさせてくれる。

お通し、お造り三点盛り合わせ

つぶ貝、ひらめ、しまあじの三点盛りがこの日頼んだ唯一の4桁料理。可愛いアルバイト嬢にお奨めと言われたら断れない。高級魚はさすがに美味しい。

無花果とくるみの生ハム巻き 胡麻ソースで

フルーツトマトのマスカルポーネチーズ添え

自家製胡麻豆腐

「定番料理の中でお奨めは何ですか?」と聞いても明快な答えは返ってこない。何度もメニューを繰りながら一品ずつ選んでいった。無花果の料理はメロンの生ハム乗せからの連想だろうが、胡麻ソースが味を複雑にしてなかなかの出来栄えだ。トマトとチーズの組み合わせも悪くない。胡麻豆腐もゴマの香りが高くて水準以上。

名古屋コーチン手羽先、コロッケ風黄金焼

手羽先はマデラワイン、醤油、味醂に漬け込んで焼いたもの。マデラワインを使うとはなかなか洒落ている。ちょっと焼き過ぎなのが惜しかった。コロッケは予想を外されてしまって愉快だ。

高菜と明太子の石焼ご飯

お約束どおりおこげができるほど熱々の石鍋で満腹になった。3種類の冷酒を飲んでいい気持ちになった。料理と同様に店の雰囲気の割には酒も妥当な値段である。週の初めで空いていたためサービスも早くて快適だった。おそらく週後半になれば大賑わいになるのだろう。

「うのさと」の「う」は所在地の宇田川町の頭文字から取ったとのこと。「さと」は里か郷か、聞き損なった。渋谷の路地裏の古民家風、大人が落ち着ける店である。


うのさと
東京都渋谷区宇田川町36-11
03-3496-2087
http://www.unosato.com

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月30日

[筑紫楼のふかひれラーメン](日本橋三越店)

話の種に


「昼にラーメンでも食べようかな」と思っていたところにNさんから電話がかかってきた。食事を一緒にとることになったが、ラーメンでは申し訳ない。会社の前で待ち合わせて歩き出しても、どこに行くか決まらない。やっぱりラーメンが食べたい。そうだ、ふかひれラーメンなら喜ばれるに違いない。

「ご馳走しますよ、遠慮なく」と言ったら、Nさんは蟹入りの高い方、3,200円のものを選んだ。本当に遠慮がない。味比べをするために銀髪は3,000円の醤油味のものを頼む。どちらにもシュウマイとデザートがつく。

小さな器をもらい、お互い少しずつ分け合った。蟹入りの方は濃厚で美味しいが、食べ進むと醤油味の方も悪くない。ふかひれ料理の代表格であるふかひれ煮を連想させる。もやしを乗せて酢をかけるとラーメンであることを忘れそうになる。麺はそれなりで、スープが滅法美味い。ラーメンを単品で食べると2,400円。その価値はあるかもしれない。

後日、今度は東京駅キッチンストリートにある筑紫楼のふかひれ麺専門店に行った。こちらは1,600円。高級そうな日本橋三越店と駅にある麺専門店、味覚が雰囲気に左右されるのは間違いないが、800円の差は場所代だけというわけではなさそうだ。

銀座の筑紫楼に行ったとき書いたとおり、ふかひれと一口で言っても色々ある。(→http://codawari.info/ginpatsu/archives/2009/03/post_1189.html)ラーメンに使うものが高級品とは思えない。どちらの店のふかひれも似たようなものだろう。味の違いはスープの作り方と麺にあるように思えた。

高額なラーメンを食べるのはばかばかしいと思うが、ふかひれスープを飲むつもりなら悪くないような気もする。どうせ行くなら800円を節約しても意味がないと思った。
数ヶ月後、三越本店にある筑紫楼に行った。入り口に立つ店長らしき人と目が合う。ちょっと考えて踵を返し、近くのラーメン屋に向かった。


日本橋三越店
東京都中央区日本橋室町 1-4-1 日本橋三越本店新館10階
03-3242-2946

頂上麺 八重洲店
筑紫樓ふかひれ麺専門店
東京都千代田区丸の内 1-9-1 東京駅1階キッチンストリート
TEL.03-5224-6080

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2009年08月29日

[花梨](長野・ホテル国際21)

ホテルの中華料理


2人だったらカウンターがいい。3~4人だったらテーブルがいい。5人以上になったら丸テーブルがいい。結婚式やパーティーでは丸テーブルで洋食や和食のコースを食べても違和感がないが、通常は中華料理が無難な選択である。

丸テーブルの利点は話をしやすいこと。欠点は遠くの相手にお酌などがしづらいところだ。従って食事の快適さは店のサービス次第ということになる。

ホテル国際21は長野オリンピックでも主要ホテルとして活躍した。その地階にある中国料理の花梨はさすがに快適であった。すべての料理が店員によって分けられて各人に出される。回転テーブルに大皿を次々に置いていく店があるが、食べる方は大変なストレスを感じる。料理や酒がグルグル回っては、肝腎の話に集中できない。

欲を言えば長野らしい素材を取り入れたらいいと思うものの、地元の人にとってはどうでもいいことかもしれない。長野には海がないし、山菜を中華風に料理してもピンと来ない。

強いて言えば信州牛がある。料理の選択は部下に任せたので、出てきた牛肉の産地は定かではない。店員に聞こうかと思ったが、止めにした。充分に美味しい肉の出自をあれこれ詮索する必要もないだろう。

デザートを食べて無事終了した。食が細い人の前には手付かずの皿がいくつか残ってしまった。もったいないので貰ってあげようかと思ったが、そのままにしておいた。それをやるとメタボに近づく。くわばらくわばら。


花梨
長野県長野市県町576 ホテル国際21
026-234-1201
http://www.kokusai21.jp

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月28日

[ペローラ アトランチカ](表参道)

ベランダは恋人たちに


ロバート・ゴダート作「千尋の闇」を読んで以来、マディラと聞くと妙にそわそわしてしまう。どんな話だったかとうに忘れてしまっているにもかかわらず、マディラについては相当な知識をもっているかのように錯覚しているのだから困ったものである。

マディラ島の料理を出す店があると知って場所を調べたら、先日行ったうかい亭表参道店のあるビルだった。思ったとおり洒落た店で、ベランダには夜景に向かって座るカップルたちが並んでいた。食い気優先の銀髪は、ベランダへの出入り口近くの席を選んだ。これは正解だった。

マディラ風サラダ

「どこがマディラ風なの?」親しみはあってもマディラのことは何も分からない。「マンゴーが入っているんです」と教えられる。エスペターダは月桂樹で風味付けしながら焼き上げたマディラ島名物の串焼き料理。ブラジル料理のシュラスコはこれが起源なのか?

エスペターダ

若い店員はエスペターダをメインにするように言った。しばし考えた後につかまえた年長の店員はメインはカタプラーナだと主張し、残りのスープでリゾットを食べるように奨めた。もちろん、ベテランの意見に従った。

魚介のカタプラーナ

サービスもきっとリゾート地のマディラ風なのだろう。カップルたちと異なり、我々は料理と料理の間をのんびりと楽しむ時間はない。出入り口に座ったお陰で、ベランダとキッチンを往復する店員に度々催促できた。リゾットを断り、デザートのパオン・デ・ローを持って来る様にお願いした。これから焼くので10分以上はかかると言う。やれやれ。

パオン・デ・ロー

若い店員に従えば、串焼きを食べている間にリゾットを作ってもらえただろう。さらにリゾットを食べている間にパオン・デ・ローを焼いてくれたに違いない。しかし焼きあがるまで観念して待った甲斐はあった。大きさに度肝を抜かれたが、スカスカで難なく食べ尽くした。カステラの原型というデザートを食べることが出来たのは嬉しかった。それにしても日本人はカステラを随分とリッチな菓子に作り変えたものだ。

パオン・デ・ローは苛立った気分を癒してくれた。マディラワインを楽しむための充分な時間を用意しなかったのは銀髪の責任で、店を責めるわけにはいかない。

これからは秋の夜風に吹かれるベランダは最高だろう。恋人たちは特等席で愛を語るがいい。グッドラック!


ペローラ アトランチカ
東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE4F
03-5468-0865
http://www.portuguese.jp/

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月27日

[サロン・ド・シャンパーニュ ヴィオニス]②(銀座)

シャンパーニュのお勉強


「先日、ビストロの方に行って楽しかったですよ」と女性ソムリエの武井さんに言うと、「あちらは閉店しました」と言われて驚いた。好きな店だったのに残念だ。気を取り直してシャンパンを楽しむことにした。こちらの店はシャンパン専門店として銀座で確固たる地位を築いているから安泰だ。

グラスで飲めるシャンパンは5種類用意してある。まず飲み比べ3種のシャンパンとおつまみのセットで始めることにした。シャンパンの知識は乏しいので武井さんにいろいろ教えを乞おうと思ったが、彼女はカウンターで一人で飲んでいる男性客のお相手で忙しい。

瞬く間に3種類を飲み尽くした。残りは高いものが2種類。「ピノノワールだけで作ったシャンパーニュです」と言い残して武井さんが去っていったので、もう一人の女性スタッフの斉藤さんがお相手してくれた。

シャンパンという呼び方が当たり前になっているが、正式にはシャンパーニュと言った方がいいらしい。どこで勘違いしたしたのかシャンパーニュのぶどうはシャルドネ種とばかり思っていた。シャルドネ、ピノノワール、ピノムニエを使うとのこと。ピノノワール100%のシャンパーニュがあるとは知らなかった。

ヴィオニスは食べるものも豊富にあるが、斉藤さんのイチオシは小さなクロワッサン。シャンパーニュはあまり好きではないが、ヴィオニスで飲むと何故か美味しい。350種類ものシャンパーニュを揃えているから甘味を抑えた銀髪好みのものにも出会える。

武井さんは我々以外のカウンター客に加えて、テーブル客の対応に大忙しの様子。斉藤さんは相変わらず質問攻めをする我々のお相手をしてくれる。「ヴィオニスで一番高いのはどれ?」と聞いたら、わざわざガラスケースから出して見せてくれた。百万円もすると言う。

「よし!、次はこれを開けてもらおう!」なーんてことは口が裂けても言えないのは分かっていながら、親切にも斉藤さんは銀髪にそのボトルを持たせてくれた。ありがたや、ありがたや。斉藤さんのお陰で知識が増えた。シャンパーニュ、シャブリ、コニャックなどブランド銘柄と土地の関係の整理ができた。、グランクルー、グランプレミエなど用語の意味も分かった。しかしすぐに忘れてしまうだろう。知ったかぶりをするよりは、毎回ソムリエを頼った方が良さそうだ。その方がきっと大事にしてくれる。


サロン・ド・シャンパーニュ ヴィオニス
東京都中央区銀座8-8-18 銀座8818ビル3階 (金春通り)
03-5537-0700  
http://www.vionys.com/salon/index.htm

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2009年08月26日

[やき龍](新宿三丁目)

なかなか美味しい焼き鳥屋


伊勢丹近くの人気店に予約なしで行ったが、やはり無謀だった。あっさり跳ね返されたものの、予想していたのでショックはない。近くのビルにかけられた「紀州備長炭使用」と書かれた板を見てやき龍に入ることにした。

カウンターに座ろうとしたら「奥のテーブルも空いてますよ」と親切だ。4人掛けのテーブルに二人で座れるのも客の入りが悪いおかげ。ちょっと不安な気持ちもあるが、紀州備長炭を使う店でハズレは殆どないとの持論は揺らがない。

お通し、つくね

お通しが500円、看板料理のつくねが1本400円とちょっと高いのが客の入りに影響しているのかもしれない。つくね以外は300円で、1本でもオーダー出切るから有難い。「つくねは是非1本ずつ食べて欲しい」と言われたので2本頼んだが、後は1本ずつ頼んで二人で分けた。

ぺた、すきみ、ねぎま、ぶつ、レバー

呼び名が違って戸惑った。ぺたはぼんじり、すきみはせせりのようだ。ぶつは足の付け根のところの肉で、噛み応えがある割りにジューシーで美味だった。

トマト、銀杏、砂肝、はつ、鴨アスパラ

焼き物以外の料理はそれほど多くはない。焼鳥屋だと割り切れば、野菜類も串焼きで食べれば充分ということになる。

みちほる、しいたけ

焼鳥はタレの旨さを強調する店が減って、塩焼き全盛の時代になった。そのためか、薬味に柚子胡椒を使う店が多い。やき龍では柚子胡椒ではなくかんずりを置いている。結構辛いので、My唐辛子を使わないで済んだ。

仕方なく入った店だったが、やき龍は悪くなかった。何よりの収穫は店員の応対が良かったこと。帰り際に「正社員なの?」と尋ねたら「アルバイトです」と言うので感心した。ホームページを見ると、社長の信念は「企業は人なり」とある。たまたまいいアルバイト学生に当たった気もしないではないが、社長の信念が行き渡っているとしたら大したものである。


やき龍
東京都新宿区3-17-21 川元ビル2F
03-5312-7244
http://www.yakitatsu.com/

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月25日

[どぶろく一心](三軒茶屋)

田舎に行ったみたいな寛ぎの割烹


三軒茶屋にある料理屋を検索していてどぶろく一心にぶつかった。それまでたくさんリストアップしたけれど、手作り感のある素朴なホームページを見た途端ここに決めた。18時開店だが朝9時から予約を受け付けている。電話に出た主人の声は、想像したとおり気取りのない人柄を表していた。

「面白いホームページですね。あれは大将が毎日更新してるんですか?」席につくなり言葉を投げたら、上手に返ってきた。キャッチボールは実にスムーズである。今日も楽しく飲み食いできそうだ。

お通し(バイ貝、巻鰤、加賀太いきゅうり)

「寒鰤の間違いだと思ったよ!」銀髪の減らず口は続く。鰤を藁と縄で巻いた保存食で、巻きぶりと言う。能登の名物らしい。これを食べると日本酒を頼まないではいられなくなる。

七尾産岩牡蠣、越中庄川の若鮎

主人の横井さんは世界遺産菅沼合掌造り集落で有名な五箇山の出身。それだけに北陸地方の素材がたくさん食べられる店である。その日何があるかはホームページを見れば分かる。60歳を超えるにもかかわらず、横井さんが自分で更新しているというから大したものである。

のどぐろ一夜干し、鱧白焼き

小振りだが脂の乗ったのどぐろだった。一夜干しは本当に美味い。一心では馬肉、鯨、沖縄のやんばる島豚、うつぼなど北陸地方以外の素材もたくさんある。銀髪が目をつけたのが淡路産の鱧。シンプルに塩焼きと、横井さんが奨める天ぷらの2種類の料理を作ってもらった。パリッとした白焼きとふっくらとした天ぷら。味や食感が変わって面白い。

鱧天ぷら、3色魚そーめん

〆は京都の魚そーめん。適度に飲んで食べて満足した。料理もさることながら、横井さんと奥さん、二人の常連さん、我々二人の合計6人。ワイワイ、ガヤガヤ、冗談の投げ合いで滅茶苦茶楽しかった。笑いに紛れて図々しくも横井さんの経歴を聞いた。大学を出て料理屋で修業、料理人として数年過ごし、その後大手ハイテク企業の社員になって定年まで勤め、それから一心を開いたとのこと。自分でホームページを更新できる謎が解明できた。

日本全国の料理が食べられる大人の割烹・居酒屋。初めての人でも主人夫婦や常連さんが温かく迎えてくれるいい店である。


ふるさと割烹 どぶろく一心
東京都世田谷区三軒茶屋2-13-10
03-3418-3155
http://www.doburoku.info

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月24日

[コルビィエラ](茅場町)

兜町の名所になるのは早いかも


以前日栄グローバル証券があったビルが建て替えられ、1階に洒落たレストランが出来た。コルヴィエラとはコルシカとリヴィエラを合わせた造語とのこと。前身は日本橋三越近くにあったジェノヴァ料理の名店「フェア・ドマ」だと言えば、名前の由来も合点がいく人も多いに違いない。

オープンキッチンかと思いカウンターを予約したが、バーだったのでテーブル席に変えてもらった。ディナールームのオープンは6時なので、カウンターでビールを飲みながら店員と料理の相談をした。素材の産地も書いてある親切なメニューだ。どれも美味しそうで選ぶのに骨が折れる。

フォカッチャに刻んだオリーブを乗せてワインのつまみにする。グラスワインも数種類用意してあるので、料理に合わせてもらえる。自家製のハムはボリュームがあってちょっとびっくりした。ソース代わりの豚のゼラチン(コラーゲンと言った方がいいのかな?)がなかなかいい。

ボッタルガ(からすみ)が乗ったサラダ。小松菜を生で?と思ったが、江戸菜とのこと。小松菜を品種改良したもので、筋がなくえぐみも少ないのでサラダでも食べられるそうだ。
「ミョウバンを添加していない志津川産ムラサキウニ100%のスパゲティ」とメニューにあるように、最高の素材を活かすウニだけのシンプル料理である。リゾットとスパゲティのどちらを食べるか悩んでいたら、どちらも食べられるように量を減らして出してくれた。

イタリア語のメニューは難しい。「豚耳やトリッパのアンドゥイエット」と書かれていたが、定番のトリッパのトマト煮込みが出て来ると思っていた。網脂で巻いたソーセージのようにして出て来るとは思いもしなかった。見て驚き、美味しさにまた驚いた。

夏トリュフで覆われたリゾット。少し芯が残る炊き方が絶妙だ。米はイタリア産とのこと。「あー、ジャパニカ米だね」と銀髪が知ったかぶりをする。日本の米はジャポニカ米、インドや中国などで使われる細長い米がインディカ米、イタリアなどで栽培されるのはやや大きくて粘りが少ないジャパニカ米だ。

再びバーに移った。チョコレートケーキもチーズも美味しい。何よりもグラッパの種類が豊富で嬉しい。「凄いですね」と言うと、オーナーシェフの松橋さんが「僕が酒を好きなもので」と笑う。左側の瓶が生産本数が僅か3,000本、日本には36本しか入ってなく、その内3本を松橋さんが買ったそうだ。カウンターで小皿料理をつまみながらちょっと飲んで帰るのも悪くないだろう。

きれいな落ち着いた雰囲気の店、料理も酒も悪くない。さらに品のいい店員の応対振り。松橋さんの素敵な笑顔。コルヴィエラが茅場町・兜町界隈の名所になる日はすぐに来るだろう。

コルヴィエラ
東京都中央区日本橋兜町1-4 日本橋兜町M-SQUARE 1F
03-6206-2306
http://www.ab.auone-net.jp/~corviera/

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月23日

機内食

和食か洋食か

成田ではコロッケカレー、香港ではタイ風ラーメンを食べて、機内食には殆ど手をつけない。こんな友人のように機内食は不味いと決めてつけている人は別にして、多くの人はそれなりに楽しみにしているだろう。銀髪も料理を肴に酒を飲みながら映画を見るのが好きだ。

和食か洋食か悩むことはない。香港線に限らず、往路では和食、復路では洋食に決めている。海外ではできるだけ現地の食事を食べることにしているので、機内で日本食とのしばしの別れを惜しむ。

往路(左)、復路(右)

日本で素材を調達し、日本人の料理人が作っている往路の方が美味しいはずだという勝手な思い込みもある。もっとも自給率が40%程度の日本だから、日本食の素材が日本産とは限らない。外国でも日本人の調理人がいるだろう。それでも、日本酒を美味しく飲むためには日本食の方がいいと譲らない。

往路(左)、復路(右)

香港発なら中華料理的なものがあってもよさそうだが、出てきたのは完璧な洋食。牛肉は往路、復路、どちらも外国産だと思われるが、復路の方がいい肉を使っているような気がする。香港のスーパーで売られている米国産牛の値段は日本よりずっと安い。

友人のように機内食は不味いと思っている人も少なからずいる。そんな人の話を聞くと、銀髪は自分が味音痴ではないかと思ってしまう。子供の頃の給食でさえ、美味しいと思って食べていたからだ。

唯一、気に食わないのが日本酒の瓶の裏側に貼られたラベルだ。煙草のパッケージでは当たり前になった注意書きのようなものがある。飲みすぎが健康に悪いのは分かっている。分かっちゃいるけど止められない。

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月22日

[源記茶餐廰Yuen Kee Restaurant](香港)

最後の晩餐


「どこかいい足裏マッサージの店はないかい?」ホテルのコンシエルジェで尋ねた。海外でも日本でも、一番頼りになるのがホテルの案内だ。心得たもので、ホテルのレベルに合った店を紹介してくれる。高級なところへ行きたければ、高級ホテルで聞けばいい。

思惑通り、立派なマッサージ店だった。広々とした部屋、ふかふかの椅子、クラシック音楽を聴きながらマッサージを受けた。前日、日本語を話す香港人の呼び込みに負けて入った店とは大違いだった。高級と言っても50分で2,500円位だから大差はない。

勘定場でマッサージ師に尋ねた。「この近くで、安いラーメン屋を知らないかい?あなたたちが食べるような店がいい」英語でやりとりしている父親を、家族が不安げに見ている。
なんと、親切にもマッサージ師は一緒にマッサージ店を出て、銀髪たちを飯屋まで連れて行ってくれた。

ホテルのコンシエルジェと同様に高級マッサージ店で聞いたから、もう少しましな飯屋を予想していた。考えてみれば店は高級でもマッサージ師は薄給に違いない。わざわざ案内してくれたのにノーとは言えず、席についてパートナー殿や二人の娘の顔を窺った。

中華料理もあるが、サンドイッチもある不思議な店。源記は市内のあちこちにあり、その中ではもっともきれいな部類のようだ。銀髪は鴨を麺抜きで酒の肴代わりに、パートナー殿は「焼麺」を頼んだ。やきそばをイメージしたようだが、出てきたものを見て絶句した。

娘たちは海老ワンタンなどの具が異なる2品を頼んだ。細い中華麺(卵麺)を想像したが、平打ち麺が出てきて驚いた。それでも「この麺の方が好きだ」と言ってくれるから泣けてくる。小さな椀をもらい分け合って食べることにした。しかし、塗り箸で平打ち麺を掴むのは難しい。しかも麺が長くてとても苦労した。

「そんなにお腹が空いてなかったのでちょうど良かったよ」と言ってくれたが、免税店で最後のショッピングをしてホテルに戻ったら、ルームサービスでデザートを頼むと言う。「オイシイー!立派な店でお腹一杯になっていたら、ホテルのデザートは食べられなかったね。良かった、良かった!」と言われてしまった。喜ぶべきか、悲しむべきか、苦笑いを浮かべながらミニボトルのブランデーを飲む銀髪だった。

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月21日

[しょう田](新宿歌舞伎町)

常連さんになりたいお店


狭くて急な階段を上り終え、窓ガラス越しに店内を覗きこんだ。思ったより小さな店で満席のようだ。踵を返したところで、扉が開いた。「どうぞ、テーブルを片付けますから」と招じ入れられた。そのテーブルの客はトイレにでも行っているのかと思ったが、銀髪と入れ違いに帰って行ったようだ。

部屋を見回したが居酒屋らしい料理の短冊は貼っていない。取りあえずビールを頼んだ。メニューを探すがテーブルには置いていない。店の人はお通しの枝豆ともろきゅうを置いていった後は、他の客の世話で忙しそうだ。大きな店では気にならないが、小さな店では雰囲気に溶け込むまで時間がかかる。

枝豆は香りが高くて美味しかった。もろみも悪くない。ビールがなくなりそうなところでタイミングのつかみ方が分かってきた。声をかけると他のテーブルの上で遊んでいたメニューを持って来てくれた。

「かぐらなんばんって何ですか?」南蛮はとうがらしのこと。ピーマンの形をした青唐のようなものだ。長岡野菜として栽培されているらしい。栃尾の油揚げもあるので、女将さんは新潟出身に違いない。

「辛いから気をつけてくださいね」とかぐらなんばんを置いていった娘がとても可愛い。銀髪が食べたものは何ともなかったが、連れが食べて顔をしかめる。慌てて水を持って来てもらう。楽しくなってきた。人の不幸は蜜の味。

ボクサーの後援会のメンバーたちだろうか、壁にはポスターが貼られている。客の半分以上は常連さんのようだ。新たに客が入って来ると、席を譲り合ったり、勘定を払って帰る優しい人たちだ。客たちの向こうに目を飛ばすと、調理場にもう一人可愛い娘が見える。一段落して調理場から出てきた女将さんを見ると若い頃はかなりの美人だったと想像できた。

ゴーヤチャンプルを食べて勘定を払ったところで、サービスの茄子ときゅうりの塩もみが出てきた。これがなかなかのものだった。それにしても女将はともかく、若い二人の娘たちが可愛い。むくつけき常連さんたち(失礼)が優しいのも分かるような気がする。

「気をつけてくださいね」急な階段を下りる我々を気遣いながら女将がお見送りをしてくれた。常連になったら、とても気持ちよく寛げる店だろう。美人姉妹が巣立ってしまわないことを祈るばかりだ。


酒席 しょう田
東京都新宿区歌舞伎町1-11-7 2階
03-3209-6606

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月20日

[糖朝](表参道)

香港、東京、味比べ


香港の糖朝は気に入った。
(→ http://codawari.info/ginpatsu/archives/2009/08/post_1331.html
「味の記憶が消えないうちに東京の糖朝と味比べしよう」銀髪の提案はすんなりと受け容れられた。まったく我が家の連中は大したものだ。香港旅行中に一度も日本食を食べたいと言わなかったし、帰国してすぐに銀髪のお遊びに気軽に付き合ってくれる。

大衆食堂のような香港の店に比べて、青山の店は静かで落ち着いた雰囲気。内装、什器だけでなく店員も高級感を演出している。紹興酒があり、コカコーラがないのも大きな違いだ。

くらげと野菜の和え物、ピータン

味比べのはずが、香港で食べたものと違うものを頼むのには参った。銀髪に付き合う振りをして、好きなものを食べるとはますます大したものである。「だって、食べたいんだもの」と言われたら、銀髪も拒否できない。

蝦入り腸粉、蝦と五目入りもち米揚げ

比較の対象になったのが米の粉で作った皮でエビを巻いたもの。明らかに香港の糖朝が上。もっと言えば、新世界東海が一番美味しかった。「海老餃子はいいの?」と聞くと「だって、お父さんの作った餃子が一番だもん」と泣かせる。

五目粥、大蝦のチリソース炒め

香港の糖朝で食べた燕の巣、帆立、鮑が入ったお粥と同じものはない。五目粥の味が劣るのは仕方がないにしても、米の粘り気が強くて中国粥と日本の粥の中間ぐらいの食感。今度は「お母さんのお粥の方が美味しいね」とおだてる。親は子供にもてあそばれているようだ。

香港醤油焼きそば、マンゴープリン

銀髪が唯一選んだ焼きそば。美味しいと思うのだが「ゴムみたい」と一蹴されてしまった。そして、いよいよ看板デザートのマンゴープリン。銀髪は香港で食べなかったので評価する資格がない。女性たちは「スプーンの入り方が違う。固い!」と仰る。味もマンゴーの風味に欠けるそうだ。土地や気候の差で我々の味覚が麻痺しているのかもしれないが、どの料理も香港の方が美味しく感じた。しかも安いのだから優劣は明らかだった。

日本の糖朝は高島屋の100%子会社、アール・ティー・コーポレーションが運営している。小龍包で有名な台湾の鼎泰豐も同じ構図だ。共に本国で食べたことがある人は、日本でがっかりする。高島屋の名誉にかけて「日本の方が美味い!」と言わせてもらいたいものだ。店も、器も、従業員も、そして何より料金も立派なのだから。


糖朝
東京都港区北青山3-5-14
03-5786-1555
http://rt-c.co.jp/index.html

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月19日

[座屋]②(銀座)

葉月(8月)は天然うなぎ


5時45分に店に到着。一番乗りかと思ったら、座敷から声が聞こえる。8月14日、お盆休みで静かな街と対称的に6時半にはカウンターも満席になると聞いて驚いた。銀髪グルメ紀行も多少の貢献はしているようで、スタッフ全員が好意的に迎えてくれて有難い。

八寸は2人前を一つの品に見立ててのプレゼンテーション。料理は素材のコラボレーションを楽しむために、一口で食べられるサイズである。見せるだけでなく料理の説明をすることで、客を一気に座屋の世界に引き込んでいく。

座屋名物の鰹のたたき。二度目になると感動は薄れるかと思ったら、今日の方が美味く感じるから不思議だ。「吉澤さんの方が炙り方上手なんじゃないの?」と岡添さんを茶化す。脂の乗りがよくなっているのかもしれない。かつお以外は少量ずつ。金目が美味い。

「さあ、これからメインですよ!」岡添さんが本当に嬉しそうに言う。客に自信作を食べてもらうのが心底楽しいのだ。白焼きと蒸し焼きが1枚ずつ。それぞれを半分にして4通りの食べ方を奨められる。関西風でも関東風でもない白焼きは、天然鰻ならではの弾力ある噛み応え。「今まで何回か食べたけど、養殖物と天然物の違いは正直分からないんだよなー」と言って食べ始めたが、岡添さんに一本取られた。

相変わらずどれもこれも手がこんでいる。15,000円のコースなら匹敵する店が銀座には何店もあるが、10,000円でこれだけのものを出す店は殆どない。そう言って褒めると「高知からいいものを直送してもらってますから」と謙遜する。創業した地元高知や2号店のある神戸から数百人の客が銀座店を訪れたという。地元の名士も多くやって来るらしい。皆のサポートを得られるのも岡添さんの実力である。だからこそ調達できる地元の素材だろう。彼の人柄と情熱には誰もが心を動かされる。

いよいよお婆ちゃんが作った米の土鍋ごはん。これは前回と同じもの。(→http://codawari.info/ginpatsu/archives/2009/07/post_1296.html)ところがまるでとうもろこしのような香りが立ち昇るのには驚いた。前回は写真を撮るのに夢中でご飯への注意が散漫になっていたのかもしれない。

料理もデザートを残すばかりとなって連れが「実は鰹も鰻も嫌いだったんですよ!」と打ち明けた。好き嫌いが多い人と思っていたが本当は味覚が鋭いのかもしれない。美味しければ偏見なく受け容れる。岡添さんもしてやったりと微笑む。

最後まで一つだけ空いていたカウンター席に若い男性が座った。岡添さんは忙しく手を動かしながらも「もう少し待ってくださいね。すぐ、そちらに行きますから」と寂しげな客を気遣う。まったく大したものだ。

さて、次は9月。今度はどんな感動や発見があるか、とても楽しみである。


銀座 座屋
東京都中央区銀座2-11-2 銀座2112ビル 地下1階
03-3248-9090

葉月の献立

(八寸)白子ポン酢 海素麺と茗荷 オクラと長芋胡麻汚し 賀茂茄子田楽 
    胡瓜とチーズの博多 鰺南蛮 牛しゃぶとアスパラのサラダ
(冷鉢)南瓜豆腐 蛸梅煮・丸十・アスパラ・あられ長芋
(御椀)鱧清まし仕立て
(御造里)鰹、金目の肝添え、いか、ひらあじ       
(炭焼)高知産天然鰻白焼き 石川小芋豆腐・煮詰め焼きおにぎり
(煮物)もち豚の角煮 玉蜀黍の蒸しパン添え
(酢物)新秋刀魚きずし 蓮芋・水茄子・冬瓜・黄味酢餡
(御飯)四万十川源流産『ヒノヒカリ』 生産者 岩崎花美
(御数)越知漬物 高知干物(3年物の沢庵、粕漬け、しば漬けのこだわり)
(甘味)葡萄づくし

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月18日

[新世界東海](香港)

これも飲茶


昔は当たり前だったワゴンサービスをやる店が今は殆どなくなった。インターネットでホテルに近い新世界東海を探し出す。前日に行った映月楼で食べ損なったものを食べるより、違う店で味比べすることを家族全員が同意した。

11時半、並ばずに入れた。それはそれで不安になる。席に着くまでにワゴンが回ってないことが分かった。インターネットの情報が古かったようだ。テーブルに置かれたメニューの紙に食べたいものをチェックしなければならない。写真付きのメニューなどないので途方にくれたが、ガイドブックに飲茶の写真が載っていることを思い出した。そのページを開き、指差すと店の人がチェックしてくれる。写真のないものは中国語と英文の説明を読んで賭けに出た。

写真の料理はもちろん、想像して選んだものも間違いはなかった。オーダーした長女が胸を張ると、他の連中も自分の功績と譲らない。ワゴンサービスでないと分かり店を出ようとさえ思ったが、みんな既に違う楽しみを見つけたようだ。アクシデントや苦労があった方が後々話のタネに成る。心底ホッとした。

観光客の団体はいない。会話もしないで新聞を見ながら食べる人が多い。地元の人たちに違いない。映月楼より香港らしく、味も上のように感じる。そして安い。

全て順調に進んでいるように思えたが、最初に頼んだ料理がなかなか出てこない。蟹入り小龍包はせいろに1個だけしか入っていなかったので、黒服を着た女性が注文を受けた店員を叱っている。それを見て黒服の女性を呼んで、まだ出てこない料理があることを告げた。さらに彼女に追加注文をお願いした。英語も通じて、より快適になった。3種類の制服の意味をもっと早く知るべきだった。

鶏の足も無事やってきて、子供たちも満足した。パートナー殿だけが箸をつけない。いつもは女3人に対して疎外感を感じる銀髪も、好みが一致すれば素直に嬉しい。

ワゴンサービスの飲茶が減ったのも分かるような気がする。食べたい物をオーダーする方が地元の人にも評判がいいのだろう。店にとっても無駄が省けるし、出来立ての方が美味いに決まっている。

勘定をして店を出ると、10人ぐらいが並んでいた。それを見て、みんな入ったときとはうって変わってご機嫌になった。

新世界東海
九龍尖沙咀新世界中心三字樓
Level 3-302, New World Centre,Tsimshatsui, Kowloon.
Tel: 2367 1133

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月17日

[南大門](香港)

テレビドラマ、喰いタンの撮影にも使われた鯉魚門(レイユームン)の南大門へ


映月楼で飲茶を食べてショッピングへ。我が家の女性たちは大変つましくて、ブランドショップは店内をグルッと回るだけ。日本にも進出したスウェーデンのH&Mも見るだけかと思って入り口で待っていたら、何とここで1時間以上も費やした。さすがにここでギブアップ。一人ホテルに戻った。

全員が海外でも使える携帯電話を持っているから便利だ。3時間後、ペニンシュラ・ホテルで落ち合い、タクシーに乗った。運転手に鯉魚門と書いた紙片を見せる。英語が分からない運転手も多いので、これで間違いなく目的地に行ける。

鯉魚門初体験の娘たちは水槽に入った魚介類を見て感動の声を上げる。観光地化して割高と言われるが、感動分の料金を払う価値はある。客引きを振り切りながら一番奥にある南大門に向かった。他の店を試したい気持ちもあるが、無難な選択で5回目の訪問である。

マテ貝、トコブシ

南大門の店員を連れて再び魚屋へ。4本の指を立てる店員を退けて、2本を死守した。我々家族4人それぞれに一匹ずつ買う必要はない。言われるままに買うと食べ切れずに後悔する。店に戻って料理法を指定する。概ね店員の推奨を受け容れるが、譲らないものもある。経験のなせる技だ。外国人と丁々発止をやっているお父さんは格好良く見えただろうか。

シャコ、カニ

毎回欠かさない巨大シャコは、今までで一番美味しかった。カニは食べ辛いのは承知の上で頼んだ。カリカリに揚げた玉ねぎを食べさせたかったからである。

蒸し魚(ガルーパ)

ガルーパ(ハタ)だけは奨められるまま大きめのものを買った。あまり小さくても美味しくない。店員が頭と尻尾を銀髪の皿に乗せて去っていった。こうすることで一番偉い人が魚を全部食べたことになる。もっとも、食べやすい部分がゲストに行くわけだから、銀髪が名誉を得て、実は女性たちが得ることになる。しかし、一番美味しいのは汁。これを堪能するためにご飯を頼んだ。娘たちは更にカニに添えられたピリ辛の玉ねぎをかけて食べている。真似したら本当に美味かった。

サービスのデザート(マンゴーとスイカ)は半分残して店を出た。タクシーに乗り女人街と書いた紙片を見せると、運転手は大きく頷いた。銀髪は再び地獄のショッピングが始まることを覚悟した。

南大門
九龍鯉魚門海傍道中58A地下
58A Hoi Pong Road C.,Lei Yue Mun
2727-4628
http://www.gatewaycuisine.com/jap/index.html

暇な人は上のHPを見てください。迷訳が笑えます。

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2009年08月16日

[映月楼 SERENADE](香港)

香港で飲茶


「ワゴンサービスのある飲茶を食べたい!」香港に旅行するきっかけになった長女の一言である。「それなら香港サイドのMAXIM’Sね」と我がパートナー殿が以前行ったことのある店の名を上げた。「九龍側にも飲茶の店はあるはずだよ」と探したのが映月楼。これもMAXIM’Sのグループ店である。朝7時半からやっている。

10時半頃に行くと待っている人は2組のみ。香港サイドの店では1時間以上待ったのでラッキー!と思ったが、結局30分ほど待たされた。その間、予約客がどんどん入っていく。眺望が美しい部屋は予約が必要とのこと。我々が案内された部屋は11時に開けたようだ。東南アジア系の団体が加わって、アッと言う間に満席になった。同時にワゴンが一斉に入って来た。

100種類以上もあるらしいが、腹に入れられる量は限られている。好きなものだけを選びたいが、ワゴンのおばさんに急かされるとあたふたとあれもこれも取ってしまう。

スープ類やお粥などを食べたら、他が食べられなくなるのに…。みんなの頼み方を心配しても口出しはしない。一度逃すと同じものはなかなかやって来ない。「食べたかったのに」と後で恨まれたくはない。

60~70人は入れそうな部屋の約7割が団体客。彼らはガイドさんが大皿の料理をオーダーするのを見ているだけで、ワゴンから点心類を取る事はできない。25年前、ツアーでシンガポールに行ったときと同じだ。飲茶=点心のワゴンサービスというわけではない。騙されたと思っても文句は言えなかった苦い思い出は、海外旅行が楽しめるようになった新興国の人たちに受け継がれる。

飲茶は3~4人の家族で行くのが望ましい。親しい友人であっても、料理と人の数が一致しなければ譲り合ったり、押し付けたりと苦労する。

結局、14種類しか食べられなかった。お粥と菓子を遠慮した銀髪は12種類。代わりにビール2本で満腹になった。
後は、回ってくるワゴンを恨めしく見るばかり。大好物が来てもこれ以上は食べられない。明日の昼も飲茶だ。無理をすることはない。

映月楼(Serenade Chinese Restaurant)
尖沙咀香港文化中心1楼
1F Hong Kong Cultural Centre, Restaurant Block, Tsim Sha Tsui
2722-0932

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月15日

[翡翠拉麺小龍包](香港)

夜遅くも行列の店


マカオ発午後8時のフェリーで香港に戻った。お腹が空かないまま翡翠拉麺小龍包に着いたのが9時40分、店の前にたくさんの人が待っているので驚いた。電光掲示板に自分の番号が表示されるのを待つこと20分。店内は活気に満ちていた。

シンガポールが本店とのことだが、香港にも多店舗展開している。我々が行った店はブランドショップなども入るゲートウェイ・アーケードの3階にあった。このアーケードを歩けば船着場から汗をかかずに来られたのに、廣東道を歩いたので少しバテた。

ネギラーメン、四川タンタンメン

お腹が空いてないと思っていても、料理が目の前に現れるとすかさず箸を出す。看板の小龍包を撮り忘れるほど飢えていたのだろうか。
小龍包26香港ドル(円換算約350円)、ネギラーメン32香港ドル(約430円)、四川タンタンメン(約470円)と日本の半額程度。ネギラーメンはつけ麺のようにして食べるのかもしれないが、汁を麺にかけて4つに分けた。

海鮮おこげ、焼餃子

一番高かったのが海鮮おこげで約920円。スープたっぷりの焼餃子は約350円。缶ビール2本を加えて3,000円強だった。初日の糖朝と同様に、家族連れで賑わうのもよく分かる。店名と異なり、ラーメンと点心以外にも料理の種類は多い。値が張るものもあるにはあるが、普通に食べる限り家族4人で食べて5千円程度で済みそうだ。

店を出たときには電光掲示板は消えていた。ホテルまで歩いて10分ほどの距離だが迷わずタクシーをつかまえた。香港のタクシー料金が安いからでも、暑さに耐えられないからでもない。女3人は道の両側に並ぶ洋品店などの誘惑を断ち切れないだろう。そうなると、マカオでショッピングに付き合わされた地獄の時間が再現されることになる。

幸いなことに、全員が素直にタクシーに乗り込んだ。ホテルに着いて数分後、彼女たちはベッドに倒れこんだ銀髪を残して部屋を出て行った。ホテルの近くで開いている店を探すと言う。まったくタフな連中である。

翡翠拉麺小龍包
Shop3328, Level 3, Gateway Arcade, Harbour City, TST, Kowloon
2622-2699

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月14日

[ESCADA](マカオ)

マカオでポルトガル料理


香港から高速フェリーに乗り、1時間超でマカオに着く。入国審査を終えてゲートを出ると政府公認案内人と称するガイドが群がってくる。マカオは10回近く来てると言っても、自由に回りたいからと言っても、離れないガイドをなんとか振り切った。我が家の女性たちの興味はショッピング、グルメ、観光の順で、いくら世界遺産巡りをアピールしても無意味だ。

タクシーでセントポール天主堂跡に行った。砲台を見て坂を下り始めてセナド広場に着くまで1時間以上かかった。土産物屋やブティックが行く手を阻んだためだ。世界遺産の旅はほんの僅かで終了して、セナド広場近くのESCADAに入った。観光よりも食い気が優先される。

コロッケ、海鮮リゾット

旅行会社のミールクーポンでつまらない料理を食べているカップルを横目に、メニューを開いた。まずは干し鱈入りのコロッケが期待値を上回った。ところが最後に食べるつもりの海鮮リゾットが先に来てしまった。

鰯のグリル、アフリカンチキン

ポルトガル料理定番の鰯のグリル。塩焼きしてオリーブオイルをかけてある。娘たちに魚の食べ方を教えるいい機会になった。もちろん、ナイフは魚用のものではない。料理ごとにフォーク・ナイフを替えるほど洒落た店ではないから気が楽だ。グラスワインは紙箱のカスクから蛇口をひねって入れる。テーブルクロスは使い捨ての紙製で、効率がいい。

ポルトガル料理と言うよりも、マカオ料理の定番と言った方がいいのがアフリカンチキン。マカオに来る度に食べる料理だが、店によって微妙に味が異なる。ESCADAのアフリカンチキンはココナツが効いていて、女性に受けそうな優しい味だった。

腹ごしらえを終えて、タクシーでヴェネチアンホテルに向かった。この数年でマカオは大きく変わった。不況になってカジノの建設ラッシュも沈静化しているが、そのうち活気を取り戻すだろう。ラスベガス並みの豪華ホテル&カジノが多数出来たが雰囲気は随分違う。器が変わっても中国人客が多数を占めると賭場になってしまう。中国人がゆっくりと流れる時間を楽しめるようになるまであと50年はかかるだろう。何しろ日本人でさえ、まだその域に達していないのだから。

Restaurant Escada
RUA DA SE NO.6-8 R/C, MACAU
(853)2986-6900

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月13日

[糖朝](香港)

庶民の糖朝


「糖朝に行きたい!」と家族が言う。「そんなの東京で行けばいいじゃないか!」と銀髪が抵抗しても女3人との戦いは分が悪い。3時頃九龍のホテルにチェックイン後、スターフェリーで香港島に渡る。ウインドーショッピングをしながらビクトリアピーク行きのトラム乗り場に行き、1時間以上待たされた。頂上で夜景がきれいになるまで更に1時間待った。

下りのトラムに乗るにも1時間近く待たされそうなので、迷わずタクシーに乗って九龍の糖朝に向かった。着いた時には9時を回っていたにもかかわらず、店内は熱気に包まれていた。

糖朝は日本では東京青山、全国各地の高島屋などに7店もあるが、香港では1店のみ。プラスチック(?)の器を使う極めて庶民的な店だ。この日は地元の家族連れで賑わっていた。お粥とマンゴープリンがお目当ての我が家の女性たちは、お腹が空いたのか点心や他の料理も頼んだ。

銀髪はビールを1本瞬く間に開けた。次は紹興酒にしようとメニューを見たが、アルコール類はビールだけ。周りの客を見るとなんとコカコーラを飲んでいる人が多い。料理には合わないと思うが、香港ではコカコーラを飲みながら食べるのが普通のようだ。

茄子を食べて最後にお粥。燕の巣入り鮑と帆立のお粥はこの日頼んだ料理でもっとも高い。お目当てのお粥に女性たちはとても満足していた。料理全般、日本と比較するとかなり安く感じる。高島屋の糖朝にしか行ったことがないが、日本より3割~5割も安く感じた。

銀髪は3本のビールでお腹が膨れ上がった。女性たちもほぼ満腹の状態だったので、最大の目的のマンゴープリンはお土産にしてもらった。風呂上りにホテルで食べると言う。銀髪がいびきをかいている頃、まだ食い物を腹に入れるのだから女は逞しい。

勘定場の横の席に、4~5人座っていた。座席数が多いので、待ち時間は短いと思っていたはずだが、我々が出るのを喜んだのは間違いない。平日だというのに香港の飲食店はかなり遅い時間まで賑わっている。香港の糖朝は家族連れが楽しむ大衆食堂のような店だった。

糖朝 香港本店
G/F., 100 Canton Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon
(852)2199-7799

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月12日

[イマドキ](西麻布)

お洒落なもつ鍋屋


これまで西麻布に行った回数は片手にも満たない。外国人やキャパ嬢のイメージが強い六本木に比べると、西麻布はちょっとお洒落な感じがする。芸能人やマスコミ関係者がお忍びで来るような店と思ったら、イマドキの命名者は秋元康とのこと。西麻布のイメージにぴったりだ。

お通し、酢もつ

ドリンクメニューを見ると高価なワインが揃っているのに驚かされる。お通しは枝豆とカニのゼリー寄せで、居酒屋とはちょっと違う。もっとも、焼酎や日本酒のメニューを見て、さらに料理のページに目を移すと安心する。「お奨めは?」との質問に「酢もつ」とくればグッと親しみが湧いてくる。新宿や渋谷にあるもつ鍋屋と変わらない。

和牛レバー刺し

若くてやさしい男性店員のイチオシが和牛レバー刺し。生肉、特にレバーを食べれば店のレベルが分かる。なるほど奨めるだけある。

8時を過ぎても客はまばら。平日は午前3時、週末は5時までやっている店だ。混み合うのは日が替わる頃かもしれない。今居る客の中で会社員風なのは銀髪ぐらいだ。先入観が満たされる。

もつ鍋

「看板料理はもつ鍋ですよね?」事前に調べて来たにもかかわらず、店の雰囲気に気圧されて思わず聞いてしまう。店員はやさしく頷き、白のもつ鍋を奨めてくれた。本場の福岡を始め、あちこちで食べたが、白味噌を使ったもつ鍋は初めてだ。女性が好みそうなちょっと甘めの味付けだった。

野菜は煮えると量が少なくなり、すぐに腹の中に納まったので野菜だけ追加注文した。
最後はちゃんぽん麺。煮くずれしないしっかりとした麺だ。お洒落な店でも、食べるものは他のもつ鍋屋と変わらない。値段も大差ないとしたら行く価値がある。

ちょっとお洒落なイマドキのもつ鍋やさんである。


イマドキ
東京都港区西麻布2-25-19 バルビゾン28 1F
03-5466-3899
http://imadoki.jp

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月11日

[GDF KITCHEN](渋谷)

串揚げでワイン


GDFとは串揚げを意味するガストロノミック・ディープ・フライの頭文字を取ったとのこと。名前のとおり確かに気取った感じの店だが、洋風串揚げ屋の方が分かりやすい。若者でも安心価格で食べられる店となれば尚更である。

リーズナブルなワインを10種類以上グラスで用意しているのも嬉しい。寿司屋でワインを飲ませる店はたくさんあるが、意外に少ないのがワインを前面に打ち出した串揚げ屋。寿司や刺身よりもワインは揚げ物との相性がいい。

海老、茄子素揚げ、たまねぎ、牛肉

ワインを注いでくれた女性店員、料理を出してくれた男性店員、名札を見ると珍しい名前なので話しのきっかけを作りやすい。みんな素朴で優しい若者たちだ。夢を語る目は輝いている。ギャルソンが颯爽としている店よりもずっと寛げる。

鱧、ニョッキ、太刀魚、らっきょう入りカレーメンチカツ、たこ

海老や牛肉以外はどれも変わっている。イタリア料理定番のニョッキを揚げるなど遊び心が満ちている。創作の責任者である店長に「新しいものを作り出すのは面白くてしようがないでしょ」と言うと、照れているような、自慢しているような、不思議な表情をした。

甘辛唐辛子、じゅんさいと柚子ジュレ、帆立、アスパラの生ハム乗せ

アスパラが出てきたところでストップした。「後は何が出るの?」と聞いたら次が稚鮎、その次がバームクーヘンだと言う。稚児というより赤子のような鮎。ちゃんとたで酢をかけて出てきたので笑ってしまった。バームクーヘンは断った。みんながストップしそうなところにデザート代わりの甘味を配したのも店長のアイデアだろうか。

稚鮎、アイスクリーム、お茶

大きな冷凍庫が32種類もの揚げ物をリーズナブルに提供できる秘訣だろう。「次に来るときは途中から再スタートしていいですか?」と聞いたら、それは出来ないと言う。各串には当然のことながら原価の違い(=利益率の差)がある。いいとこ取りは許されない。32種類全部食べた人もいるそうだが、銀髪は永遠に出来そうもない。

寿司屋は世界中に広がった。しかし、天ぷら屋や焼鳥屋などの専門店はあまり見かけない。GDFキッチンは串揚げ屋の可能性を教えてくれた。職人がいらない分、多店舗展開もできそうに思える。

GDF KITCHEN
東京都渋谷区道玄坂2-6-4
03-5459-3794
http://gdfkitchen.JP

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月10日

[時代おくれ]②(京橋)

好き嫌いはDEBUの素


部下に宴会の場所を探させると肉料理が多い。「野菜のしゃぶしゃぶにでもするか?」と言うと「牛ですか?豚ですか?」と聞く。野菜と言っているにもかかわらず、しゃぶしゃぶにしか反応しない。我が社の営業マンは程度の差こそあれ全員が肥満。「今日は野菜縛りだ!」と銀髪が時代おくれを選んだ。約2年ぶりの訪問である。(→http://codawari.info/ginpatsu/archives/2006/07/post_278.html

胡麻豆腐、枝豆、四万十川の海苔、計画通りにスタートした。前回来たときに陶器の器に入れてきた生ビールを、泡が多過ぎると文句を言った。今はグラスに変わっている。銀髪グルメ紀行に感謝のコメントをくれた染谷さんに会いたかったが辞めたとのこと。とても残念だった。

染谷さんのお奨めを思い出して生野菜の盛合せを頼んだ。水茄子を初めて生で食べたのが時代おくれだった。一番食べさせたかった真正メタボ氏は「茄子なんか生で食べれるか!」と一蹴した。


「後は自由に頼んでいいぞ!」と言ったのが間違いだった。最初の趣旨からどんどん離れていく。「ウメー、ウメー、ハムカツお代わり!」と言う肥満度トップを「お前は食うな!」と一喝したら泣きそうな顔をする。結局、許してしまったが、後悔するのは銀髪ではない。


野菜の仕入れ先にこだわる時代おくれはいい店だ。ベジタリアンでも品質に満足するだろう。肉や魚もあるのでベジタリアンではない人も飽きることはない。幸か不幸かメタボに悩む人は、何を食べるか悩むことになる。選んだものを見たら、真剣にメタボを改善しようと思っていないことが分かる。

ゴーヤチャンプルーは意外なことに最肥満が頼んだ。他の連中はゴーヤを避けて豚肉ばかり食べる。前回、時代おくれに来たときは、野菜を前面に出す店はまだ少なかった。今はかなり増えたが、メタボが改善されるかは本人次第。ダイエットはともかく、野菜の素晴らしさ、美味しさに早く気付いて欲しいものだ。好き嫌いをなくせば道は開ける。


帰農庵 時代おくれ
東京都中央区京橋1-1-9 入船本館ビルB1
03-6225-4535
http://vegedinning.com/shop/jidai.html

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月09日

[三州屋 銀座店](銀座)

インターネットとは無縁の昔ながらの居酒屋


三州屋は色んなところにあるが、取り上げられるのは銀座店が圧倒的に多い。銀座だって大衆居酒屋はたくさんあるのに、「あの銀座で、こんな大衆居酒屋が…」となる。ところがテレビや雑誌で紹介されるのは夜の酒の肴ではなく、なぜか昼のフライ定食である。

三州屋は銀座一丁目と二丁目にある。どちらの看板にも銀座店としか書いていない。仲が良いのか悪いのか分からない。同系列なのかどうか定かではないが、昼の看板料理はどちらもフライ定食で、値段も同じ1,000円だった。

銀座一丁目店

某グルメ雑誌のお奨めは一丁目店で、一人で料理を運ぶ年配の女性をも絶賛していた。目の前で刺身定食に髪の毛が入っているとクレームをつける客と、その女性とのやりとりは決して愉快なものではなかったけれど、銀髪はお目当てのフライ定食を黙々と食べた。酒盛りをしている客が羨ましい。

銀座二丁目店

テレビで服部幸應が絶賛していたのが二丁目店。某グルメ雑誌の推奨店はハズレが結構ある。服部幸應の評価はそれなりに納得できた。どのテーブルにもソースと醤油の瓶が2本置いてあるので、一丁目店のように「醤油を持ってきて欲しい」と頼まなくてもいい。フライにも醤油派の銀髪にとってはこの一言が煩わしい。配膳をする4人のおばさん達に笑顔は見られないが無愛想でもない。ベテランの味といったところだろうか。

それにしても三州屋は不思議な店だ。あちこちにあるがどこが本店か、グループ企業なのか、暖簾分けしたのか、ホームページもないので分からない。はっきりしているのはどの店も昔から愛されている居酒屋ということだろう。一丁目店の料理の短冊を数えたら100以上もあった。夜の賑わいぶりも容易に想像できる。

店構え、内装、雰囲気、料理の内容、サービス、いずれをとっても新興居酒屋グループの方が上を行っていると思う。それでも、昔ながらの客は三州屋の方が落ち着けるだろう。あの銀座にこんな店と言うよりも、銀座ならではのこんな店と言った方がいいかもしれない。銀座は高級店だけでなく、大衆居酒屋を含めて大人の街である。


三州屋 銀座店
東京都中央区銀座1-6-15
東京都中央区銀座2-3-4

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2009年08月08日

[らーめん 松富](銀座)

高級クラブの美女に会える(?)ラーメン屋


「あそこは砂肝の唐揚げが美味しいのよね」高級クラブの女性が言うので驚いた。夜な夜なお金持ちにご馳走になっていると思ったが、一人ラーメン屋で腹ごしらえすることもあるのだろうか。同伴をラーメン屋で済ませるつわものがいるのかもしれない。尊敬してしまう。

順子、麻衣子、江川、高田などなど高級クラブが並ぶ数奇屋通りの路地裏に松富はある。看板は見たことはあったが、行くきっかけを作ってくれたのは日本橋のしうまい家松富である。(→http://codawari.info/ginpatsu/archives/2008/02/post_826.html)主人は自分が育てた銀座のラーメン屋を弟子に任せて日本橋に店を開いた。

ラーメン、しうまい

背脂が浮いたこってりしたラーメン。味の濃さや麺の茹で方は指定できる。主人の年齢からして昔ながらの和風ラーメンを想像して行ったので、ちょっと驚いた。背脂ラーメンの先駆者だったのか、弟子が改良したのか定かではない。

もちろん特許しうまいもある。しうまい家と同じ味だ。メニューを見ると餃子や春巻き、クラブの女性から聞いた砂肝をはじめ酒の肴も豊富にある。

報告を兼ねてしうまい家松富に昼飯を食べに行った。しうまい、餃子は銀座から日本橋に運ばれて来るそうだ。同じ味なのは当たり前だった。主人は「日本橋の店では全部一人でやらなければならないから大変ですよ」と苦笑いする。たくさんの料理を出す店だが、看板料理はやはり特許しうまい。銀座の店と特許しうまいなどの製造を信頼する弟子に任せられるとは幸せ者だ。弟子も偉いが主人も偉い。

銀座の店に行くのはいつも昼間。今度は夜に行きたいものだ。一緒に来てくれる美女がいたら嬉しいけれど…

らーめん 松富
東京都中央区銀座6-4-16 花椿ビル1階
03-3289-3465

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月07日

[ニューヨーク・グリル](西新宿)

良くも悪くもアメリカン


エレベーターを降りると息を飲むような夜景が広がった。10年以上も前、最初に来たときの感動が甦る。それ以来、ニューヨーク・バーでは何度も食事をしたが、グリルの方は一度しか行っていない。いつも、予約なしだったためだ。ところが今回は飛び込みでも難なく入れた。

最初のときに懲りたのでコースは絶対に頼まない。量が多すぎる。メインを決めて店員を呼んだ。アドバイスを受けて前菜はミックスリーフサラダにした。二人で一皿で充分だろう。「サイドディッシュは必要かな?」と聞いたら、「足りなければ追加されればいかがですか」と言う。いいアドバイスだ。気に入った。

パン、サラダ

大きなパンが出てきた。もちろん全部食べると他の料理に差し障りがある。店員がサラダを二つ持って来た。怪訝そうな我々を「2皿に分けて持って来ました」と安心させた。分かっていても、これが半分の量とは驚かせてくれる。鴨肉のスモークとゴートチーズ、ローストしたナッツが香ばしくて美味しい。

窓際のカップル席はほぼ埋まっているが、我々の周辺は閑散としている。オープンキッチンではシェフたちが4人集まって談笑している。週の初めとはいえ、以前にはなかった光景だ。かつて高級ホテルの主だった外国人ビジネスマンの姿が見えない。

黒ムツのグリル

牛リブアイ・豚フィレ・仔羊のプロシェット

メインも予想したより量が多い。良くも悪くもアメリカンである。しかし、これでも現地と比べればかなり控えめな量だ。量を減らして値段を下げてもらった方が有難いが、外国人客が多いニューヨーク・グリルではアメリカ的な量の多さもアピールポイントなのだろう。質よりも量が優先されるのがアメリカらしい。

オーストラリアに駐在していたときは、前菜を2品頼んで一つをメインの代わりにしたり、メイン料理を前菜サイズにしてもらうことが多かった。ニューヨーク・グリルでもそのような食べ方が日本人には適当だろう。

バーの方から生バンドの音が聞こえてくる。グリルで聞くとうるさくなく、ちょうどいい音量だ。何事も適度というものがある。空席が目立つフロアは店にとっては不満でも、我々には居心地がいい。

少食のカップルならサラダとプロシェットを一つずつ、サイドディッシュを一品、これらを分け合って食べるのが適量だ。最後にデザートを食べる余裕ができるだろう。静かなニューヨーク・グリルでゆっくり流れる時間を楽しむがいい。


ニューヨーク・グリル
東京都新宿区西新宿3-7-1 パークハイアット東京52F
03-5323-3458
http://www.parkhyatttokyo.com/Facility/Restaurant/newyorkgrill.html

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月06日

[茶屋 壱](代々木)

大人の炭火焼き居酒屋


代々木駅から歩いて数分、明治通り沿いに雰囲気のある店を見つけた。暗闇に浮かぶ店は古い日本家屋のように見えて風格があり、ドアを開けるのに一瞬怯んでしまった。中に入ると思ったよりも広い。我々は長いカウンターの真ん中、炭火焼きのコーナーが見えるところに座った。

鯨ベーコン、海老しんじょ、えぼだい、海ぶどう、白レバーと一気にオーダーした。大きなテーブル席や奥に個室もあるようだ。それなのに料理人は一人しかいないので、早めにオーダーした方がいいと判断した。しかし、銀髪がオーダーしたものは炭火の上に乗る気配がない。

鯨ベーコン、海老しんじょ

失敗したかなーと思っていたら鯨ベーコンがやってきて、すぐに海老しんじょが続いた。持って来たのは焼き場とは違う料理人。客から見えない奥にキッチンがあるようだ。キッチンの料理が出てきたところで、炭火の上にえぼだいが乗った。

えぼだい、海ぶどう

料理の進行が遅いと疑ったことを申し訳なく思った。チェーン店などではオーダーしてしまうと、こちらの食べるスピードなんかお構いなしに料理が運ばれてくる。テーブルに乗り切らず閉口する事が多いが、壱の料理人は客をよく見ている。評価は一変した。

白レバー、岩中豚

白レバーが焼き上がったところで岩中豚を注文した。とてもスムーズで気分がいい。客もだんだん増えてきた。場所柄、飛び込みで客がどんどん入ってくるとは思えない。近隣の人たちに支えられているのだろう。

東京に居ることを忘れさせてくれるような雰囲気の店だ。ゆったりとして、落ち着いた食事ができる大人の居酒屋といってもいいだろう。控えめな応対が、なんとなく心地よい店だった。

茶屋 壱
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-21-6 プラザF1
03-5368-8767

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月05日

[萬久満](銀座)

メニューのない割烹料理屋


開店の10分前に到着した。開店準備をする店の女性に「ご主人はまだなの?」と声をかける。「はい、社長はもうすぐ来ると思います」「メニューはないようだね」「はい、社長に聞いてください」。忙しそうだ。海老を肴に生ビールを飲んでいると、6時ちょうどに主人らしき人が入って来た。店の女性たちが緊張するかと思ったら、逆に笑顔を浮かべる。店の雰囲気が柔らかくなった。。
「社長と呼んだ方がいいの?」と聞くと「好きに呼んでください」と笑う。戸田さんと呼んだ方がいいのかもしれない。

お通し、小鯛の笹漬けと続く。懐石の手順を踏んでいるようだが、そうでもないようにも見える。立派な鰻肝の串が炭火の上に乗った「牡蠣食べる?」銀髪の連れが常連なので口調が軽い。三重県産の岩牡蠣。連れは2個食べた。

鼻高々に「今日は250g超もある最高のさんまが入ってるよ」と言われて、「刺身にしてくれる?」と言ってしまった。「他にもいい魚はあるのに、さんまを刺身にするのは好きじゃないんだけどなー」と言いながらも造ってくれる。いい人だ。海老しんじょの椀物、さんまが入った刺身の盛合せと続く。

「いいウニがあるよ」殻を割りウニの身を取り出す。「稚鮎は天ぷらにする?それとも塩焼き?」いつの間にか銀髪も常連になった気分だ。一人で食べる常連さんが我々より先にさんまの塩焼きを頼んだ。「はらわたを取って焼いてくれる?」と言われて「エーッ、そんなの初めてだよ」と言いながらもちゃんと要望通りにする戸田さん。さんまから脂がしたたり落ちるのを見て、銀髪もオーダーした。

別の常連さんが入って来た。彼のところにもさんまの刺身が出された。「美味しいねー」と褒めるので、「主人が嫌がるのを僕が頼んだんですよ」と銀髪がしゃしゃり出る。我ながら恥ずかしい。

そろそろ、そばを食べてお開きの時間である。戸田さんがカウンター下の冷蔵庫から黒ムツを取り出して常連さんに見せる。「一匹は多いなー」と渋っているので、「半分食べてあげますよ」とまた出しゃばった。そばは連れのものをちょっとだけもらった。

右にも常連さんが一人で座った。戸田さんの人柄がひきつけるのだろう。初めて来た銀髪でも歓迎してくれた。常連さんとも歓談できた。楽しかったが飲みすぎた。でしゃばりにもちょっと反省。


萬久満
東京都中央区銀座8-4-24 藤井ビル6階
03-3574-7963
http://www17.ocn.ne.jp/~mankuma/

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2009年08月04日

[カルミネ エドキャノ](荒木町)

オーナーはどこに行ったの?


「何がお奨めなの?」と男性店員に聞くと「何がお好みですか?」と逆に質問された。自分でルッコラと生ハムのサラダを決めた。さらに悩んでいると女性店員が来て「いろいろ入っているので前菜の盛合せはいかがですか?」と勧めてくれた。料理が決まってホッとした。

パンが3種類とピザを割ったものが出てきた。温かくはないが塩っぱくてビールに良く合う。次にワインを飲もうと思ったがグラスワインはシチリア産の白と赤の一種類ずつしかない。自家農園のワイナリーを持っているとホームページで見て期待して来たけれど、グラスで飲む客は恩恵を受けられない。

前菜盛合せ、ルッコラと生ハムのサラダ

前菜が出てきて絶句した。これにも生ハムが乗っている。サラダの生ハムとかぶってしまったではないか。奨めてくれたことを喜んだのを後悔した。店員は料理の説明もせずに立ち去った。前菜を食べ終わる前にサラダが出てきた。極めてシンプルなサラダで恐れたとおり生ハムが存在感タップリである。

本日の魚

魚は鯛が一種類のみ。味は悪くない。グラスの赤ワインは軽そうなので魚にも合うかもしれない。「ぶどうの種類は何なの?」と聞いたら店員は首を傾げた。840円のワインの素性をしつこく聞く必要もないのでこちらが笑ってごまかした。値段はそれほどでもないが、やけ酒にするほど量は多くはない。

デザート

料理はどれもボリュームがあるのでお腹はほぼ一杯になった。あらかじめパスタなどを頼まなくて良かった。
トイレに行くために階段を上った。宴会をやっている客の声が賑やかである。2階は1階よりも日本家屋の雰囲気がよく出ている。古い日本家屋でイタリアンという粋なコンセプト。オーナーのカルミネさんが気に入ったのも理解できる。

カルミネさんは有名人らしい。日本に来て多店舗展開するほど成功している。ホームページもなかなかの出来栄えである。しかし、カルミネさんの情熱はこの店からは消えてしまったようだ。彼はどの店に行ってしまったのだろうか。


カルミネ エドキャノ
東京都新宿区荒木町9-13
03-3225-6767
http://www.carmine.jp/

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2009年08月03日

[ふぐ 福治](銀座)

夏は鱧


大阪の天神祭り、京都の祇園祭などに鱧はつきもので、関西には鱧の食文化が根付いている。福島県以南の日本近海で広く捕獲されるにもかかわらず、多くが関西で消費される。京都などには鱧の専門店があるようだが、東京には多分ないだろう。旬の季節が重ならないため食べるとしたらふぐ屋になる。ミシュランの星に輝く福治に電話した。ふぐの季節なら予約を取るのは至難だろうが、当日にもかかわらず6人の予約が出来た。

お通し、湯引き鱧

生牡蛎と一緒に皿に乗るのは一見したところ玉子焼きのようだが、鱧の卵を煮付けたもの。鱧を食べたことがないという連中も、一気にとりこになった。
鱧料理の代表格である湯引き鱧は身が厚くてとても美味しい。鱧は淡路が有名だが、長崎など九州産も悪くない。

焼き鱧、鱧寿司

焼き鱧は蒲焼のようにして出す店が多い。塩焼きの鱧に「珍しいですね」と女将に言うと、寿司とかぶらないようにしているとのこと。湯引きを梅肉で食べるのもいいが、焼いた方が味が逃げなくていいような気がする。

「鍋は量が多いので4人前でいいと思います」とアドバイスする女将に素直に従った。ところが出てきた大皿を見て驚いた。鍋2つに4対2の割合で分けてくれたのだが、上の写真はその小さい方。鱧しゃぶは他の店で何度も食べたことがあるが、せいぜい4~5切れ。
鱧尽くしコースは1人分で1匹以上使うそうだ。鱧の体長は鰻の倍近い約2メートルである。これは凄い!

鱧しゃぶ、雑炊

松茸と白菜のシンプルな鍋なので量があってもどんどん腹に納まった。松茸の香りが湯気に乗って食欲を刺激する。雑炊はもちろん、期待した通りだった。

火を止めてもグツグツという鍋を見て、メニューにある「天然スッポンコース」を思い出した。すっぽんのまる鍋に使う素焼きの鍋のようだ。これならすっぽんコースも期待できそうだ。ふぐは鱧の倍の価格帯だが、値段以上の満足度を得られるに違いない。

ミシュランは肝腎なところをガイドブックに書きそこなっている。女将をはじめ店の人たちがとてもフレンドリーで和ませてくれるのだ。テーブルで寛いでいる常連さんたちを見ていると、本当にいい店だと思った。


ふぐ 福治
東京都中央区銀座5-11-13 幸田ビル3F
03-5148-2922
http://www.fukuji.jp/

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月02日

[ザ・カリ](新橋)

なるほど美味い


食楽2007年3月号に「旅先で出会ったチェンナイ以南の南インドのカリーに心奪われた店主が作るそれは、鮮烈なスパイスの香りと芳醇なコク…」と書かれている。一口食べてなるほどと感心した。

開店の11時半に店に入ると先客が三人居た。小さな店の割には店員が多い。多分12時を過ぎると店で食べる人と、テイクアウトの人で行列が出来るのだろう。まさに嵐の前の静けさに違いない。

オーダーして5分程度で銀髪の前にビーフカレーが差し出された。カレー屋はラーメン屋より料理が出て来るのが早い。行列が出来ても回転は早いはずだ。

雑誌や口コミで絶賛されているのも理解できる。肉質が違うけれど、ドンピエールの1,600円のカレーと比べても遜色がない。付け合わせのポテトがまた美味い。ドンピエールに何度も通う気にはなれないが、890円のザ・カリなら頻繁に来てもいい。

ビーフカレーに卓上のチリパウダーを加えたら強烈に辛くなった。ごはんが少ないという評判だったが、カレーが多いというのが正解だろう。我が家でも似たようなバランスで食べるので苦にならない。ところが、チリパウダーを入れた後はもう少しごはんが欲しくなった。

それにしても日本は面白い国である。海外では日本料理は日本人、イタリア料理はイタリア人など各国の出身者が自国の料理を作るのが普通だが、日本では日本人があらゆる国の料理屋を経営している。ピザのコンテストで日本人が優勝したりするなど、本場でも認められる料理人が少なくない。ザ・カリをインド人はどう評価するのだろうか。本場南インドのカレーに匹敵するのか、日本人好みのカレーに変わっているのか。

席についてから食べ終わるまで10分程度で店を出た。順調に客の入れ替えが進み、店の外に列はない。12時までに来れば待つことはなさそうだ。今度はチキンカレーでも食べに来よう!

ザ・カリ
東京都港区新橋5-31-7  中村ビル1F
03-3437-2526

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009年08月01日

[ジャポネ](有楽町)

満腹、満腹


11時を少し回ったばかりなのに行列が出来ていて驚いた。ラーメン通Araproさんのブログに書いてあったけれど、そんなに人気がある店とは想像もしなかった。20人近くが並んでいるのを見て踵を返した。
その日は交通会館まで足を伸ばして、先日書いた桃園で長崎ちゃんぽんを食べた。それから数回ジャポネを覗いたけれど、いつも同じぐらいの行列が出来ていた。

今日は前夜の酒が残って胃が重たい。さっぱりスッキリの柚子らーめんを食べようと交通会館の「ひょっとこ」に向かった。習慣になってしまったでジャポネ見学のつもりが、珍しく行列が短いので迷った末に列の後ろについた。8番目である。席に着くまで長く感じたが、時計を見たら7分しか経っていなかった。

待っている間にお腹が空いた気分になった。ジャポネのジャンボ(大盛り)を頼んだ。左を見るとじゃりこの横綱を客が受け取っている。右隣の客にはキムチスパの横綱がやってきた。壁際で立って見ていた時よりも、目の前で見ると度肝を抜かれる量である。銀髪が頼んだのは横綱より小さいはずだが胸がドキドキしてきた。

食べきれるだろうか、残したら軽蔑されるだろうか、お腹は大丈夫だろうか。待つ時間の10分は不安で仕方がなかったが、目の前に置かれたジャポネのジャンボを見てホッとした。横綱を見た後では少量に見えた。

汁がないのでツルツルッと食べることはできない。モグモグと食べるにはちょっとコツがいる。美味い!と言いたいところだが、銀髪でも簡単に作れそうだ。もっと美味しいスパゲティは山ほどある。長時間並んでまで食べる理由はないように思えるのだが…

壁に貼られたメニューを見ると「平成13年7月7日現在」と記されている。ジャポネなどレギュラーサイズが500円で、一番高い横綱が800円。人気店にもかかわらず、長年良心的なスタンスを保っているのが人気の秘密かもしれない。

食べ終わった頃には30人ぐらいが待っていた。銀髪は二度と並ぼうとは思わないだろう。でも、もし今日と同じぐらいの列だったら並んでしまうかもしれないなー。

ジャポネ
東京都中央区銀座西1丁目2番地先 銀座インズ3 1階
03-3567-4749

電話でテイクアウトの予約が出来る。並ぶより得策かも。

投稿者 銀髪 : 固定リンク | コメント (4) | トラックバック