2008年10月29日

[瓜](渋谷)

いい店見つけた!


「今日は生牡蠣を食べるぞ!」と、渋谷のオイスターバーをネットで調べて行った。ところがビルの袖看板に目指す店の名はない。ビル違いかと行ったり来たりしたがやはり見つからない。
仕方なくオイスターバーの後釜と思われる店に入った。「和食とワインの店」の看板文字に期待して。

照明を落とした雰囲気のある店内。キッチン奥に炭火の焼き場。カウンターの左上にはワイングラスがぶら下がる。ここまでは看板どおりだが、棚には森伊蔵、村尾、魔王の芋焼酎3Mを筆頭に有名焼酎が並ぶ。日本酒も純米酒を中心にいい品揃え。ムクムク興味が湧いてきた。

お通し、椎茸の炭火焼

お通しに帆立と金目鯛の寿司が出てきて意表を突く。これがなかなか美味い。小さい店の割にメニューは豊富で驚く。鮮魚、薩摩地鶏、岩手県産地鶏・高原豚、佐賀県産大豆を使用した豆腐、無農薬有機野菜、珍味。何を食べるか随分と迷った。

野菜の中で自慢の素材は椎茸とアスパラと言う。今のアスパラはオーストラリア産なので、国産の椎茸を頼んだ。その椎茸を一口食べて連れが驚きの声を上げる。「原木?菌床?」ここまで相手をしてくれていた店員は質問の意味を分からず、選手交代。「原木です」と板長が答える。原木栽培した栃木産椎茸は香りが良くて秀逸だった。粘り気のないさらさらした柚子こしょうが気になる。美味すぎる。

薩摩地鶏もつ盛合せ、銀杏

鶏肉はいつものように刺身でチェック。美しい。薬味はショウガ、ニンニク、柚子こしょうの3種。柚子こしょうが美味い。「大分産?」と聞いてみたものの自信がない。答えは鹿児島産。おばあちゃんが手作りしているもので、普通の店では手に入らないらしい。やはり市販の瓶詰め柚子こしょうではなかった。肉がなくなった後も柚子こしょうを残して酒の肴にした。
銀杏は思ったとおり藤九郎。随所にこだわりがある店である。

田楽、豚バラ肉の塩焼き

豆腐も豚も自慢するだけある。脂身の多い豚も塩味が効いて美味しい。再びの柚子こしょうが嬉しい。

メニューにはなかったが、お通しの寿司が美味しかったので〆も寿司を握ってもらった。鯛、ひらめ、白いか、甘海老。なめこ汁がとびっきり熱くて飲むのに苦労した。

日本酒の値段がちょっと高めなのが痛いが、料理にはとても満足した。居酒屋と割烹の間の料金で、いい素材を使って上手く調理している。近いうちにまた来よう。いい店見つけた!



東京都渋谷区道玄坂2-23-13 渋谷DELIタワー8F
03-5459-3068
http://www.shibuya-uri.com/

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2008年10月15日

[しょう助](新宿三丁目)

庄助グループの高級店


庄助には焼き鳥、おでん、個室ダイニングなど数種類の店がある。先日行った焼き鳥「庄助」はおやじ御用達の典型的な大衆居酒屋。今回行ったしょう助は多分グループの最高級店で、庄助とはまったく趣が異なる。

テーブル席は気の置けない相手となら接待にも使える雰囲気で、もちろんカップルにも受けそうだ。彼らにとって最適なのはゆったりとした窓際のカウンター席だが、景色は期待できない。二人の世界にひたるにはうってつけかもしれない。

お通し、日替わり三種盛合せ、豆腐

内装だけでなく店員のユニフォームもサービスの質も庄助と異なり格段にいい。その分お値段も随分違う。料理は止むを得ないとしても、日本酒は割高に感じる。

鶏のたたき、茜鶏もも唐揚げ

茨城県筑波産の茜鶏。ちょっと上の店らしいメニューも豊富だ。庄助とのコストパフォーマンス比較ばかりしてしまうが、他の同種の店と比べたら悪くない。大衆店の庄助が支えてくれるおかげだろう。

せいろそば

しょう助の一番のウリは十割蕎麦。それを食べなければいけないと思うから、腹八分目のところで他の料理を頼むのを止めてしまった。若いときならば腹一杯飲んで食べて〆にそばを食べただろうが、今は無理をしなくなった。店の戦略は客によっては裏目に出てしまうこともある。

庄助としょう助。これだけ違うと優劣を決めるのは意味がない。どちらが好きかと問われれば、答えは簡単である。どちらが生き残れるか予想するのもたやすい。

庄助としょう助。同種の競合店と比べるとどちらも悪くないと思う。

酒・魚と十割蕎麦 しょう助 sono
東京都新宿区新宿3-32-10 T&Tビル7F
03-3356-1818
http://www.shousuke.jp

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2008年10月07日

[鳥良](新宿3丁目)

手羽先唐揚げ、関東の雄


鳥良には2005年に中学の友人たちと二子玉川店に初めて行った。新宿3丁目店は2年半ほど前に来て以来2度目である。前回は鳥良の偉いさんに連れてきてもらったので、個室に案内され立派な食事をご馳走になった。久し振りの鳥良は随分と印象が違った。

隣席との間隔が狭い、小さな席に通された。若者に人気の店である。素直に与えられた境遇を受け容れた。3度目にして初めて自分でメニューを見て料理を選んだ。「手羽先が看板料理だよね」との問いに、若い店員が頷いた。

お通し、手羽先

手羽先の唐揚げは名古屋の「風来坊」「世界の山ちゃん」が有名だが、鳥良も看板料理にしている。風来坊が「元祖」、山ちゃんが「幻の」と頭につけるのに対して、鳥良は門外不出の秘伝のタレを謳っているのみで控えめである。どの店のものも驚く程美味しいものではないが、看板料理にしては値段が安いのがいい。

湯玉豆腐、鶏ごぼうサラダ

鳥良のもう一つの看板料理が豆腐。偉いさんと来たときは大きな角鍋を使って目の前で作ってくれた。それに比べて余りに小さいので拍子抜けした。そのせいか、写真を撮り忘れた。取り皿に分けた映像だけで許してもらおう。

どて大根、鶏の寿司

どて煮は名古屋の名物である。風来坊や山ちゃんと同様にどて煮をメニューに置いている。昭和59年に吉祥寺で創業、名古屋の手羽先唐揚げを東京で広めることを目標にしたというから、どて煮があっても不思議でない。もっとも、どて煮ではなく関西の呼び名「どて焼き」を使っているのがちょっと不思議。

日本橋の比内やで食べた鶏の寿司と比較したくて、〆に寿司を食べてみた。これは明らかに比内やの方が上。半額近い値段なので止むを得ないだろう。比較しなければ充分食べられる。

初めて二子玉川店に行ったときは行列が出来ていた。偉いさんと来たときは株式上場寸前だと聞いた。久し振りの鳥良は8時を過ぎても空席が目立った。リーズナブルな割に居酒屋よりワンランク上の雰囲気が受けていたと思うが、今では類似の店が増えて目立たない。商売は難しいものだ。リーズナブルに食べられるいい店だと思うが、店舗が増えすぎて勢いを失っているのかもしれない。
店員の暗さがちょっと気になった。


鳥良 新宿2号店
東京都新宿区新宿3-13-5 クリハシビルB1・B2F
03-3353-3357
http://www.samukawa.co.jp/toriyoshi/

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2008年09月22日

[魚櫓魚櫓](日本橋)

リーズナブルに炭火焼


目指す店の前に立つと連れが顔をしかめた。前に来て印象が悪かったらしい。いつもなら構わず入るのだが、あまりの渋面に怯んでしまった。幸い相手が折れてくれた。板さんが変わったかもしれないし、何よりも同行者が銀髪である。いつも書いているように「誰と食べるか」がもっとも重要な要素である。

魚櫓魚櫓は以前行って気に入った穴子家吉五郎の姉妹店。穴子が目当てなのにメニューに載っていない。板さんに聞くと、常連さんに頼まれれば出すことがあると言う。「常連でなければダメなの?」と食い下がると快く受けてくれた。

枝豆

枝豆を頼んだら目の前で茹で始めた。いいじゃないか。連れが顔をしかめた理由が分からない。探りを入れるためいつも以上に熱心に板さんに話しかけた。幸いカウンターに他の客は居ない。穴子談義に花が咲く。「松島産?」「佐賀産です」「広島産は使わないの?」「現地で消費されて東京には余り入ってこないんですよ」「俺は何度も食べたよ」「羨ましいですねー」。板さんを羨ましがらせてどうすんだい。

穴子の刺身、白焼き

「今日の穴子は小さくて…」と板さんは残念がる。「確かに脂の乗りはイマイチだね」と、もう常連気分だ。「いい店じゃないか?」と連れを見ると、素直に頷いた。

いか一夜干し、なす焼き

いかにはつぶしたわたのソースが添えられている。なすも上手に焼かれ、きれいに衣を脱いだ。
日本酒もいい品揃えだ。席の後ろに酒用の大型冷蔵庫がある。無名酒会が選んだというリストの中から島根の死神(無名酒会会長杉浦さんオリジナル)、群馬の風まかせ(純米)、福島の会津娘(純米本生薄濁り)、茨城の夢かなふ(純米吟醸酒)と飲んでいった。高くても900円と良心的な値段である。

レバー、秋刀魚

焼き鳥もチェックしよう。レバーはミディアムといい焼き加減で美味しい。最後の秋刀魚もこんがりと焼かれて出てきた。

帰るときにはカウンターは一杯になった。他の予約も入っているようだ。店を出る間際に「2階もあります」と言われて興味を示したら、案内してくれた。10人以上が入れるテーブル席に加えて、大きな丸テーブルが据えられた個室もある。

名店、高級店ではなくてもカウンターで板さんと話すのは楽しい。料理人だって気合を入れて美味しいものを作ろうとする。料理は口でなく心で食べるもの。そう言えば「愛情がたっぷり込められているから、美味しいわよ」なんて台詞、最後に聞いたのはいつだったろう。ウーン、思い出せない。


魚櫓魚櫓
東京都中央区日本橋室町1-12-14
03-3272-1212

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2008年09月19日

[庄助](新宿歌舞伎町)

何とも落ち着くベタな居酒屋


「ここでいい」と言われて目を疑った。そこまで遠慮してくれなくても良さそうだと思うのだが、顔を見ると冗談でもなさそうだ。「本当にここでいいんですか?」と聞くと、笑顔で頷く。相手がいいなら是も非もない。望むところだ。

最近の居酒屋は若い女性客なしでは成り立たなくなっているが、ここは違う。店内に女性は一人だけ。おじさんたちの顔は赤く、身体はだらしなく傾いている。まだ7時だというのにすっかり出来上がっているおじさん二人組みと相席することになった。8人掛けの大きなテーブルなので狭苦しいことはない。ビールで乾杯し、料理が到着すれば他の客の姿は視界から消える。

お通し、はまち、さんま

お通しのひじきを食べて「お腹が空いてるから美味い!」とのたまう。“お腹が空いてる” は余計だと文句を言いたくなるが、はまちやさんまを食べても「お腹が空いてるから美味い!」と繰り返す。店の人に聞こえそうでハラハラする。

焼き鳥、カキフライ

「お腹が空いているから美味い!」と焼き鳥を食べても同じ台詞が出て来る。ボキャブラリーが少ないのか、馬鹿にしているのか分からない。それでもいい食べっぷりを見ていると楽しくなる。
カキフライは、ジューシーで火傷しそうになった。ぼちぼち牡蠣を食べる季節になってきた。クーラーなしでも寝苦しくはなくなった。天高く馬肥ゆる秋の到来である。

シロ、山芋磯辺揚げ

シロは美味しいと言ってはくれなかった。豚の臭みは受け容れ難かったようだ。銀髪が苦もなく平らげるのを不思議そうに見ている。
磯辺揚げは気に入ったようだが、“お腹が空いてるから”という台詞は既に出なくなっていた。ぼちぼちお開きにしてもよさそうだ。

久し振りのおじさん向け大衆居酒屋は楽しかった。条件付ながら美味いを連発してくれたし、酒も安いので懐にもそれほど響かない。安い店で喜んでくれたら、もっといい店に連れて行きたくなるから不思議だ。今度はちょっと高級な店に行こう。“お腹が空いてるから”は取っ払ってくれるかもしれない。

庄助
東京都新宿区歌舞伎町1-11-6 扇園ビル1F
03-3200-6056

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2008年09月12日

[ざぶん](名古屋)

居酒屋で名古屋ちっくフーズ


「銀髪さんが来るのに居酒屋じゃ可哀想だなー」という声も上がったらしいが、結局居酒屋になった。名古屋での宴会はいつも5時半にはスタートする。錦界隈のよさそうな店は6時開店が多いので選択肢は限られてしまう。

だし巻き卵、オニオンスライス、冷奴、ゲソ揚げ

早い時間なので次々に料理はやってくる。きれいな落ち着いた雰囲気の店内も、テーブルに料理が並べばたちまち居酒屋っぽくなってくる。

姿造り入り舟盛

7種盛り1980円にウニを加えてもらった。舟盛は豪華に見えるので割安感がある。もっとも鮪の赤身はいかにも大衆居酒屋の色合いをしている。

どて煮、味噌かつ

ホテルの地下にあるだけに宿泊客が食べたがる名古屋名物もそれなりにある。地元の人にオーダーを任せると、自然に名古屋ちっくな料理も選ばれる。銀髪を気遣って頼んでくれたのかと感激するが、ただ自分たちが食べたいだけらしい。どて煮を一口、味噌かつを一串食べさせてもらった。

トンペイ焼き、毛蟹

地元の人はお好み焼きとオーダーしていたが、実際は広島名物のトンペイ焼き(薄切り豚肉入り玉子焼き)である。これが一番評判が良かった。「どうだ、美味いだろう」と名古屋の人が自慢するのが面白い。

一番人気がなかったのが800円の小さな毛蟹。銀髪はこれが一番気に入った。身はしっかり詰まっているし、ミソも美味。人気がない理由は食べ辛いため。お陰で殆ど独占できてとても満足した。

他にも色々頼んだが、割愛。安くて美味いと言ってもいいかもしれない。もっとも、みんなが気に入っている理由は味より場所。ホテルの地下と言えば誰でも分かるので待ち合わせ場所としては文句ない。最大の利点は2次会の店に近いこと。これを言われたら他の店に行きたいとは言えない。

嘉っとび炉端 ざぶん
愛知県名古屋市中区錦三丁目18-21 東京第一ホテル錦地下
052-950-7889

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2008年09月08日

[いとはん](日本橋)

出世魚を食べても…


同じ釜の飯を食った後輩たちもやがて50歳に達する。今は別の道を歩いているが、たまに集まって情報交換する。昔話で盛り上がることもあるが、違う業界や会社の話を聞くと刺激を受けるし勉強にもなる。

「東京駅前の八重洲通りから仲通りに入って直ぐ」と電話で告げた。味もさることながら、分かりやすい場所であることも、現地集合における大事なポイントだ。Aが来るのをあてにせずにKと飲み始めた。

三点セット

店のチェックは昼間に済ませていた。「本日のおすすめ品」メニューがあるのでこの店にした。最初に書いてあるのが三点セット(だだじゃ豆、いかソーメン、冷やしおぼろ豆腐)、スタートはこれで決まり。

刺身

7種類の本日のお造りの中から汐子(ショッコ)とスズキを選んだ。どちらも出世魚である。汐子はシオゴ、アカハナと育ち、最後にカンパチと呼ばれる。スズキはセイゴ、フッコ、スズキ、オオタロウとなる。我々は出世とは無縁になってしまったが、それでも出世魚と聞けば嬉しくなるから不思議だ。

鱧皮ポン酢、和風ジャンボ海老シュウマイ、自家製するめいかの沖漬、まぐろ酒盗

できるだけお腹が一杯にならないものを食べ続けたが、Aはやってこない。時間が経つと食欲も減退してくる。Aの携帯電話にメッセージを残したことを忘れた頃に電話が鳴った。店の場所を告げると15分程してようやくやってきた。

里芋京湯葉あんかけ、天婦羅盛合せ、出し巻き玉子

みつせ地鶏大手羽先塩焼き、ガーリック焼き

普通なら、全員揃ったところでリセットされるので最初からいる人は飲みすぎることになるが、Aは酒が飲めない。従って、リセットもなく頭はクリアなまま粛々と宴の終わりに向かっていく。

店に長時間居座ることになったが嫌な顔はされなかった。客が殆ど居ないのだ。「今日は珍しく空いている」という女性店員の言葉を信じることにした。彼女の応対も料理も悪くなかった。悪いのは4階という場所のせいぐらいだろう。

ゆっくりできた我々はラッキーだった。いつも生真面目なAが心配だったが、元気そうで良かった。出世はなくなっても、まだ老け込むには早すぎる。

最年長の銀髪もまだまだこれから。ヨシッ!明日も飲みに行くぞ!


いとはん
東京都中央区日本橋3-4-1 第2弥生ビル4F
03-3241-1108

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2008年09月04日

[十他素いろり席](日本橋)

お肉も自然農法?


「自然農法とは、農薬や化学合成肥料はもちろん有機肥料も一切使わずに、土が本来持っている力を活かして農家の方々が心を込めて育てる栽培方法です。」店の宣伝文句は実に魅力的である。「いろり席」という店名にも惹かれた。

意気込んで出かけたが、一番乗りだったのには驚いた。まだ6時、時間が早いからと勝手に納得。ハッピーアワーでビールが半額と知って嬉しくなる。炭火が用意されて気分が盛り上がってきた。

お通し、キャベツ、たこ酢

お通しは悪くない。キャベツとたこ酢は普通。助走としてはこんなものだろう。

しめさば、焼きとん

しめさばもちょっと炙るつもりで頼んだ。皿に乗ってきた焼きとんを見て目を疑った。凍っているように見える。時間をかけて焼いた。「もう大丈夫ですよね?」と店員に尋ねたら、肉を串からはずして「もう少しですね」と言う。確かにまだ芯が赤いが「新鮮だからレアで大丈夫ですよ」と言って欲しかった。結局焼きすぎて固くなった。もつは臭いも気になった。

チーズやっこ、煮込み

肉を焼くのは止めた。他の居酒屋料理は問題ない。ちょっと気を取り直した。

焼き鳥、野菜

「焼き鳥を食べたい」と部下が言うので再び肉に挑戦。冷凍ではないようだが新鮮さは分からないのでしっかり焼いた。「いろり席」に惹かれたが、あまりいいアイデアには思えなくなっていた。素材も大事だが、焼き加減も味を大きく左右する。自分で焼く楽しさよりもプロの技に頼るべきだった。

遅まきながら「自然農法」のことを思い出した。全部野菜にするべきだったと反省した。追加注文をしようとする部下を制した。いつの間にか店は7割ほど埋まっており、煙が立ち込めて息苦しくなっていた。一番奥に座る我々の場所の煙がもっとも濃い。快適に過ごすなら入り口の席がベストだと店を出るときに悟った。

久々に勘が外れた。腕のいいコンサルタントを雇っているのかもしれない。宣伝は一流である。

十他素いろり席
東京都中央区日本橋室町1-5-15
03-3278-8822

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2008年09月03日

[美食 米門](渋谷)

味も値段もワンランク上の居酒屋


デパートの中、しかも渋谷ならたかが知れていると思った銀髪は世間知らずだった。若い女性アルバイトが客引きをしていたのも判断を誤らせた一因である。席につきドリンクメニューを開いて自分の甘さを悔いた。ビールの中瓶が850円、日本酒は一合1,000円以上するものばかり。

お通し、クレソンと芹のサラダ

料理も殆どが4桁と普通の居酒屋より2~3割高い。覚悟を決めてオーダーした。お通しの煮物が美味しいので少しホッとする。清流で育てたというクレソンと芹のサラダも悪くない。少し機嫌がよくなってきた。

馬刺し、本ししゃも

馬刺しは熊本産が有名だが、青森県産小田桐牧場直送というので興味が湧いた。運ばれてきた馬刺しはとても美しい。たてがみと赤身が重なり合い、手前に霜降りロース肉が輝く。ロースが口の中でとろけるのは見ただけで分かったが、たてがみと赤身を一緒に食べたとき口に広がるまろやかさには驚いた。値段だけのことはある。

北海道産の本ししゃもはプレゼンテーションも立派。馬刺しと食べ比べると分が悪いが、食べる順番が逆だったら感動しただろう。

薩摩若しゃもの串焼き5品盛り合わせ

小振りの若しゃも焼き鳥5本で1,500円は有名店並の価格。もっとも既に居酒屋気分は吹っ飛んでいるので、値段はあまり気にならなくなっていた。
さあ、次は何を食べようかと意気込んだが、相方が腹一杯と言うのでお開きになってしまった。

新宿、品川、横浜、梅田にもある米門以外に、系列のオイスターバーMAIMONが恵比寿、銀座、梅田にある。銀座のオイスターバーには行ったことがあるが、雰囲気がいいだけでやたら高かった印象が残っている。

今日の米門はちょっと高めだが、悪くはなかった。店員の応対にも文句はない。そうそう、呼び込みをしていたアルバイトの女の子がとても可愛くて、育ちの良さそうなお嬢さんだった。何よりもそれが一番良かった所かな。アルバイトがきれいな笑顔を見せている店が悪いはずがない。


美食米門 渋谷パルコ店
東京都渋谷区宇田川町15-1 パルコPart-1 ダイニング&ガーデン 8F
03-3464-
http://www.maimon.jp

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2008年08月26日

[薩摩]②(東銀座)

同期会


同期会の案内メールが来た。飲み放題付の会費5,000円。時間は6時半~9時までと比較的余裕がある。店の情報のアドレスをクリックして驚いた。なんと銀髪が以前書いたものだ。幹事のMに銀髪グルメ紀行のことを教えていないので、偶然知ったようだ。

6時半丁度に店に入ると既に酒盛りは始まっていた。参加者16人のうち、半分以上が揃っている。この日を待ち遠しく思っていたのか、単に暇なのか分からない。銀髪のグラスにビールが満たされると乾杯の声が上がる。最初に来た奴は乾杯だけで出来上がってしまう。

「薩摩」は前にも書いたように通常はチケット制の小皿料理主体の店。この日は我々グループのために特別料理が用意されていた。料理が運ばれると銀髪のシャッターより先に箸が料理を捉える。ビールを飲み、箸を動かしながら、心の中で出席者の顔に名前を乗せていく。

約30年前に新入社員研修で約1ヶ月一緒に居たけれど、その後は全国に散らばった同期達。顔は分かるが話したのは数えるほどしかない者もいる。「お前誰だっけ?」なんて馬鹿な質問をする奴はいない。一人ずつ立ち上がり、近況報告する前に長年の空白は殆ど埋まっていた。

2時間半と長丁場なので料理はゆっくり出てくるが、酒はたっぷりある。最初は量るように注いでいた焼酎も、だんだんコップ酒の様相を帯びてきた。

転職の報告、大病の経験談などなど、近況報告が続く。遅れてやってきたゴルフの幹事が数日前に行われた同期会コンペの結果報告を始める。飲酒運転ができないので、表彰式は夜の同期会の場を借りるのが慣例となっている。

ゴルフの話をする者、近況報告をする者、酔っ払って耳はどこかに行っている者、トイレにいつ立つかばかり考えている者。場はまとまりがつかなくなってきた。料理が来るのが遅いと文句を言っていた者も、酒で満腹になり箸が動かなくなっている。銀髪も面倒だから途中で写真を撮るのを止めた。どっちみち今日だけの特別料理だ。

最後に三本締め。他のお客様には申し訳ないが、我々は三本でなければ終れない。緩んでいた顔は引き締まり、背筋が伸びる。
ヨーオッ!チャチャチャン、チャチャチャン、チャチャチャンチャン、ヨッ!チャチャチャン、チャチャチャン、チャチャチャンチャン、ヨッ!チャチャチャン、チャチャチャン、チャチャチャンチャン、
拍手が終わると、再び千鳥足の酔っ払いに戻る奴もいる。

永久幹事のMのお陰で毎年同期達と会う機会が出来る。みんな感謝感謝である。幹事さんありがとうございました。

最後に店の前で写真を撮った。結婚式に出ても料理しか写さなかった銀髪のカメラを特別に同期達のために使わせてあげた。みんないい顔をしていた。


薩摩
東京都中央区銀座4-12-20
03-3541-3995

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2008年08月22日

[三厨](奈良)

地元奈良の人に人気の居酒屋


奈良の名物料理は茶粥、三輪素麺、柿の葉寿司、飛鳥鍋、吉野葛、奈良漬といったところだろうか。残念ながら、是非とも食べたいと思うものはない。地元の人も同じようで、セッティングしてくれた店は奈良料理とはあまり関係がない店だった。

鱧落し、鱧天ぷら

今年はよく鱧を食べた。高級食材と言われる鱧も近年はスーパーなどでも売られており、珍しいものではなくなった。もちろん味も値段もピンキリ。好き料理法は吸物、炙り、あらいの順といったところだろうか。これから秋になると松茸の土瓶蒸しの脇役になってしまうが、それも悪くない。

冷奴、ポテトサラダ

山芋短冊、鯛刺身

馬刺し、地鶏焼き

全100席、カラオケパーティーも出来る大型店。料理も豊富で地元の客に愛される店のようだ。近鉄線新大宮駅から徒歩2分、奈良駅から離れているため観光客が来る店ではない。
地元の人と一緒でなければ来ることはなかったろう。

それでも銀髪は奈良にこだわった。料理がなければ酒がある。「ものの始まりが一ならば、国の始まりが大和の国、島の始まりが淡路島。泥棒の始まりが石川の五右衛門、(中略)四谷赤坂麹町、ちゃらちゃら流れる御茶ノ水。粋なねえちゃん…」
フーテンの寅の名口上を持ち出すまでもなく国の始まりの大和の国は酒造りの始まりでもあると言って差し支えないだろう。奈良漬も酒粕あってのものだ。

三厨にも奈良の酒があった。地元の人たちがビール、焼酎を飲むのを横目に、銀髪は奈良の地酒にこだわった。東京では殆ど奈良の酒を見かけない。一人だけ存分に奈良を味わった。

奈良桜井市には酒神を祭る日本最古の神社「大神神社」があるそうだ。大学時代にバッカスの渾名をもらった銀髪には、もっとも似合う神社かもしれない。いつか行かなくちゃ。


三厨
奈良県奈良市大宮町6-6-3
0472-36-3458
http://www11.ocn.ne.jp/~jd-kohei/indexkouhei3.html

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2008年08月19日

[炉端かば](新宿3丁目)

山陰の魚料理百選。ど田舎の旬を毎日おとどけ


店の看板に「山陰」「ど田舎」「旨い!安い!楽しい!」の文字が躍る。酒呑みの気持ちを良く知っている。エレベーターに乗り込んだが、2階に止まらないと知って飛び降りた。階段を上がると想像以上に大衆的な店。「安い!」の表現は疑いない。

店内は7割位の入り。テーブルも選べたが、窓外が見えるカウンター席に座った。すぐに店員が箸とマルハの「有明煮赤貝味付」を持って来た。缶詰のお通しは記憶にない。ビールは鬼太郎ビール、日本酒は鳥取、島根の地酒が約20種類の中から石見銀山を飲むことに決めた。純米吟醸酒でも1合700円と良心的な店である。

ドジョウの唐揚げ、地物セット

メニューも豊富だ。隣の客はオムレツ、サラダを経て、今度は立派な刺身盛合せ食べている。銀髪は律儀に山陰名物にこだわる。安来のドジョウ、島根名物あご野焼き、浜田の赤天、干物。銀髪がうんちくをたれる材料満載。「楽しい!」も認めてあげよう。

焼き鳥、山芋コロッケ、板わかめ、

焼き鳥(大山?東伯?)を食べ、鳥取砂丘名物の山芋を使ったコロッケでほぼ満腹。島根名物の板わかめで残った酒を飲み干した。

店内は満席となり大分賑わってきた。メンチカツ、ハムカツなど200円台で食べられる料理もある。値段の割には「旨い!」と言っても良さそうだ。明らかにアルバイトと分かる店員たちも「ど田舎」にピッタリの子達を採用していると言ったら怒られてしまうかな。

「ど田舎」の表現に反するのは店員が打ち込むオーダー端末。箸袋を見ると安来本店、松江、鳥取、米子、出雲の山陰にある5店舗に加え、新橋、浜松町にもある。これだけの店舗展開をしていれば、ファミリーレストラン風のシステムにも納得できる。

月曜はレディースデイ、火曜はメンズデイ、お得なクーポンはぐるなびで手に入る。店名の「かば」がどこから来たか分からない。オーナーの渾名だとしたら、大した経営者だ。


炉端かば
東京都新宿区新宿3-31-2 NS中央プラザビル2F
03-3597-2003

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2008年08月15日

[源八](下北沢)

オヤジたちにも楽しい酒場


中学時代の同級生の集まりはいつも下北沢。地元とは言え、店を探す幹事役も大変である。もっとも下調べを口実に飲み歩いているのだから、呆れた方がいいかもしれない。

一次会は7人で、二次会に遅れて一人やってくる。若者の町・下北沢は夏休みのせいかいつもの賑わいはない。源八も半分ぐらいの入りで、影響を受けているようだ。味のせいかどうかはまだ分からない。

しばらくオーダーには口を挟まず飲み食いしながら調理場を見詰める。焼き場の料理人の動きがなかなかいい。



焼き鳥を食べて大きく頷き、幹事役に「なかなかいいよ、この店は」と褒めた。安くて旨い店を探すのが上手な奴だ。手だけ皆さんに紹介しよう。

源八の自慢は焼き鳥だけではない。梅酒は85種類、焼酎は50種類揃える。若い男女が喜ぶような品揃えだ。試しに一番甘くないという梅酒を飲んだが、しっかり甘かった。日本酒党の銀髪だが、みんなに合わせて焼酎を飲んだ。水をたくさん飲んで酒は控えた。量を競う齢ではない。

面白かったのが唐辛子がミルに入っていたこと。胡椒や塩ならよくあるが、唐辛子でミルを使って居る店は初めて見た。なかなかのこだわりである。
幹事が支払いを終えて出て来るのを外で待っている間に、入店の時には気付かなかった入り口の張り紙を読んだ。店で使っている沖縄粟国の海塩について踊るような文字で説明している。

下北沢は若者価格でなかなかいい店がある。彼らだけに占領させておくのはもったいない。
若者が田舎に帰っている間は、中年たちで店を支えてあげよう。


澤乃茶屋 源八
東京都世田谷区北沢2-18-5 北沢ビル1F
03-5430-4129

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2008年08月05日

[むつ湊](新宿歌舞伎町)

歌舞伎町に出来た新しい和食の店


以前書いた「彌次朗兵衛」が姿を消した。激励したつもりだったが、命を縮めさせたのではないかと気になる。店は大きく衣替えして見違えるような店内になった。料理人が3人、給仕係の女性が2人、店長らしき人を加えると堂々の布陣だ。

お通し、枝付枝豆塩ゆで

枝豆が茹でたてで出て来たので感心した。新しい店らしくまだ何となく浮ついた印象があったが、料理はちゃんとしているようだ。不安な気持ちが少し拭えた。

さんま刺身、白ミル貝刺身

「本日のおすすめ品」のメニューにはその日仕入れた素材の産地が書いてある。根室産さんま、富津産の白ミル貝、飯岡産の天然岩牡蠣を選んだ。

岩牡蠣、自家製胡麻豆腐

大きな牡蠣は食べやすいように縦に包丁が入れてある。胡麻豆腐も海老を乗せて美しい装いで洒落ている。リーズナブルな価格を考慮するとなかなかいい水準である。

ねぎま串焼き、つくね串焼き

焼物も悪くない。雰囲気は割烹とも居酒屋とも言い難い中途半端な店だが、料理はちゃんとしているし、ぎこちない女性店員(アルバイト?)も一生懸命で好ましい。このままで行けば人気店になるかもしれない。

オーナー経営者が店に居るようには感じられなかったので「チェーン店ですか?」と聞いたら渋谷に10年以上続く店が本店と言う。オーナー自らが毎日築地で魚を仕入れているそうだから悪い店ではないだろう。

かつて彌次朗兵衛は多くの客で賑わっていた。経営が変わったのか、いい場所のはずだが潰れてしまった。むつ湊は手頃な値段といい、味といい、歌舞伎町に集まる人たちに受け容れられる要素は充分備えている。ちょっと期待してもいいかもしれない。

むつ湊
東京都新宿区歌舞伎町2-10-5 G1ビル1F
03-3207-8488
http://www.foodsystem21.com

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2008年08月04日

[和楽](新橋)

豪快な活魚料理屋


数軒めぼしをつけて来たけれど、客の「この店良さそうだよ」の言葉に異を唱える勇気がない。結果がどうあれ相手の意向に従えば、こちらの責任は免除される。

店は満席に近く、奥のカウンター席の隅に入れられた。目の前は壁で、配膳のための小窓から鳩時計のようにときどき若い調理人の手が出て来るだけ。調理の様子を見ることはできない。メニューを見ても値段が入っていない。高級なのかと腰が引けそうだが、客層を見ると会社員風の若い人たちが多く、ちょっと不思議だ。

お通し、いか刺身

豆腐だけのお通しも素っ気無いが、大皿にいか刺しがドタッと出てきたのには驚いた。普通は曲げたり重ねたりするものだ。

さんまの刺身、岩牡蠣、枝豆

今年初物のさんまの刺身はイカよりも刺身らしく造られている。やれば出来るじゃないか。もっとも岩牡蠣はレモンを添えられているだけ。
枝豆は茹でたてのホカホカで出て来た。これは手間をかけている。こだわりは飾り付けではなく味にあるようだ。

かさご

デーンと出て来たかさごの活き造りにまたも驚かされた。これまでの刺身同様、刺身のつまは魚の敷物扱い。あまりの大きさに圧倒されるが、おこぜにも負けないかさごの上品な白身には満足した。

きんき

これも付け合せなしで魚だけが皿に出て来た。本当に潔い店だ。ここまで飾りを廃されると気持ちよくもある。相手はこの煮付けには我慢ならないらしい。水分が少ない濃い目の煮汁が好みのようで、ちょっと箸をつけただけで食べようとしない。きんきの煮付けが美味しい四谷にある店と比較にはならないと憤慨する。怒っても店を選んだのは貴方だよ。銀髪には悪いとは思えない。一人で頭から尻尾まで美味しくいただいた。

先ほどのかさごは味噌汁にしてもらった。刺身よりも白身が美味しく感じる。

日本酒もたらふく飲んで二人で約25,000円。かさごやきんきなどの高級魚を丸ごと食べてこの値段なら悪くない。若い客で賑わうのは納得である。飾りを排除したのがリーズナブルな価格に結びついているようだ。盛り付けに気を遣わなければ最小限の人手で多くの客に料理を迅速に送り出せる。つまの使い回しを疑う必要もない。

シンプルで潔い料理は評価しても良い。3~4人のグループにお奨めの店だ。


和楽
東京都港区新橋2-9-14 三浦ビル1F
03-3595-2187

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2008年07月16日

[月の雫](新宿)

ハイテク居酒屋


先週、お腹を壊した時に豆腐屋を検索した。出てきたのは「禅家」と月の雫。第一候補にした禅家は予想通りいい店だった。これに味をしめてお腹は治ったが月の雫にも行くことにした。
銀座や渋谷、あちこちにある大きな看板に見覚えがある。それがちょっと不安ではあったが…

ビルに入るとお屋敷みたいな立派な造り。安っぽいチェーン店との先入観は吹き飛んだ。膳家と同じように個室に案内されたが、すぐに違いに気付いた。隣室とは簾で仕切られているだけで、個室とは言い難い。もっと大きな違いは液晶のタッチパネルがテーブルに置いてあることだった。

お通し、液晶メニュー

お通しが来て、飲み物をオーダーした。後は全てタッチパネルを触ってオーダーする。最初は戸惑ったが慣れてくると店員を呼ぶ必要はないし、料理はすぐにやってくるので快適ではある。

胡麻豆腐、熟成しずく豆腐、つくね豆腐、月の雫サラダ

出来立ての温かい豆腐を食べたかったが、「次は9時に出来上がります」と言われて諦めた。豆乳ドレッシングがかかったサラダは面白かった。

ハーブ鶏もも串焼き、麦富士豚バラ肉の大串

今日はお腹の調子もいいし、禅家と比較するのも飽きたので肉を食べることにした。豆腐料理ばかり食べていると、素晴らしく美味しく感じる。ベジタリアンの人たちは肉を食べたいと思うことはないのだろうか。

月の雫は東方見聞録や黄金の蔵など合わせて100店以上を展開する三光マーケティングフーズの系列店。月の雫はタッチパネルを使うことで迅速かつ正確な注文を可能にし、同時にコストダウンも出来ているようだ。しかし、すぐに料理は出て来るが言わなければ皿は片付けられないし、もちろん笑顔も軽口もない。

料理以上に店とのコミュニケーションを大事にする銀髪にしてはちょっと不満が残る店だった。彼女を口説くのが目的の人にはうってつけかもしれない。店員がかっこいいと、嫉妬する人がいるらしい。そんな人は店員が不細工でも成功するとは限らないと思うけれど…

月の雫 新宿靖国通り店
東京都新宿区新宿5-17-11 新宿白鳳ビル2F
03-5155-4920
http://www.sankofoods.com

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2008年07月11日

[伊蔵](浜松町)

頑張れ!新興居酒屋グループ


伊蔵、阿蔵など都内に16店舗を擁する新興グループの浜松町店に連れて行かれた。以前勤めていた会社の後輩が関係している会社ということなので、店の発展に貢献できるように厳しい目で臨むことにした。

飲食店ビルの6階でエレベーターを降りた。カウンター席を横目に見ながら階段を上がり、テーブル席に収まった。料理人と話をしたいが、久し振りに会った後輩と積もる話もある。先輩面したかったが、注文は常連の後輩に任せた。

鮮魚金沢厳選盛り

金沢から直送の魚が売り物らしい。一段上の居酒屋がコンセプトのようで、盛り付けも凝っている。

のどぐろ、伊達鶏大手羽1本焼き

焼物も金沢から直送ののどぐろ。サイズは大きくないが脂が乗って美味い。のどぐろは塩焼きが一番好きだ。大手羽先が伊蔵の名物らしい。大きな手羽はのどぐろに負けないぐらい脂が乗っている。ここまではいい感じだ。

店が混み始めた。2組増えたら女性店員はてんてこ舞い。客が不満を言い始めた。後輩が店長を呼んでくるように言った。グルメ紀行の筆者を紹介し、宣伝してもらおうとの親切心だったがタイミングが悪かった。苦情を言うためと勘違いしたためか店員の顔色が変わった。

自家製燻製盛合せ、自家製塩辛、本ししゃも

料理は多種多彩。味も悪くないので人気の店だと後輩は頑張る。いつまで待っても店長が来ないので、再び店員を呼び催促した。客が一杯で店長は忙しいと店員が言い訳する。もちろん仕事の邪魔をする気はないので、彼女に優しく微笑んであげた。

イベリコ豚、上がりの蕎麦

満腹だが、蕎麦で〆るのが後輩の流儀らしい。店員の不手際が多少あったが、久し振りの後輩との宴は楽しかった。おまけに奢ってくれたので恐縮した。最後までやって来なかった店長とは勘定場で名刺交換した。笑みも見せずに、うかない顔をしている。彼女に振られたのだろうか。

先輩面をするために後輩を引き連れて、タクシーに乗った。向かうはもちろん銀座である。


伊蔵
東京都港区浜松町1-28-13 ムーンストリート大門6・7階
03-5777-6543
http://i-zo.info

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2008年07月07日

[禅家](新宿歌舞伎町)

豆腐尽くし


前日、起きた時から胃が重かったが、たいしたことはないとたかをくくっていた。それでも昼は蕎麦で済ませようと思った。それなのにトンカツを食べてしまった。何という意志の弱さ。お腹は許してはくれなかった。幸い夜には少しちょとお機嫌を直した。胃薬を飲んでワインを飲んだ。腹を押さえて家路に着いて長時間眠った。朝には回復。丈夫な胃に感謝した。
今度は前日の轍は踏まないようにして、豆腐料理屋を探した。

いつも内装屋の仕事ぶりに感心させられる。禅家も店に入った途端にビルの4階にあることを忘れてしまう。若い店員たちがいい動きをしている。期待してもよさそうだ。

お通し

店の造りから予想したとおり洒落たお通しが出て来た。値段はちょっと高めの800円。ゆったりした個室料込みと考えれば妥当に思える。料理は丁寧で味も悪くない。
生ものを避けて刺身を頼まなかったが、お通しで次の料理まで時間が稼げそうだ。

おぼろ豆腐、わさびあんかけ

おぼろ豆腐にはわさび、塩、みょうが、ねぎ、だし醤油が添えられる。やはり豆腐はいい。お腹にとっても優しい。
温かいおぼろ豆腐と湯葉のあんかけも店員お奨めの一品。同じおぼろ豆腐だが、味が変わって美味しい。

お腹は反乱を起こさないどころか、ちょっと油っぽいものも欲しがり始めた。大山鶏、三元豚、牛ヒレ、牛タン、目移りしたがグッとこらえた。豆腐尽くしの意志は固い。

豆腐の焼きつくね、おからのコロッケ

言われなければ豆腐やおからの料理とは分からない。分からないのは銀髪だけかな?肉が少なくても充分美味しい。

店の賑わいは部屋の中からでも分かる。内装屋がいくら頑張っても音を遮る個室をビルの中に造るのは難しい。店員たちがてんてこ舞いの雰囲気も伝わってくる。呼び出しのボタンを押すと、息を切らしてやってくるのが分かるが、扉を開けて客の前に姿を現した時には涼しい顔をしている。立派!立派!

食べた料理はどれも3桁だったので、お腹だけでなく懐にも優しかった。店からしたらもう少しお金を使って欲しかっただろうが、再訪してもよさそうな店だから、次に期待して欲しい。

禅家
東京都新宿区歌舞伎町1-6-2 T-wingビル4F
03-3200-8731
http://www.daynetfood.com/zenya/index.html

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2008年07月03日

[おちょぼ餃子](新宿)

餃子だーい好きだけど


和食、洋食、エスニック、いろんな料理屋が入るビルの前に立って、決め手になったのはやっぱり餃子だ。飛びっきり美味しくはなくても、どうしようもなく不味いことはないはずだ。何よりも料金が予想できていい。目玉が飛び出るような勘定には絶対ならない。

店はシーンとしていた。客はそれほど入っていないのに店員はなかなかやって来ない。ビールとお通しが来てからも、再びたっぷり料理を選ぶ時間を与えてくれた。

お通し、ラーメンサラダ

お通しが出てきたので、この店は居酒屋のカテゴリーに入るようだ。中華料理屋ではお通しは出てこない。お通し(タコの唐揚げ)400円はこの日の勘定の15%以上を占めた。大衆店にとっては重要な収益源だ。

まず餃子が来ると思っていたが、ラーメンサラダが先だった。ラーメンは後に持ってくるべきだと言おうとしたが、サラダということを思い出した。最初でも何ら不思議ではない。そこそこ食べられる。それでもいきなり麺類はちょっと違和感があった。

おちょぼ餃子、キムチ餃子、海老餃子、水餃子

待ちわびた餃子が3種類同じ鉄板に乗って来た。一皿ずつ出すよりも付け合せの野菜は少なくて済む。小振りの餃子にしたことは戦術的には正しい。さすが創業130年の歌行灯の系列店だけに、芸が細かい。三重県発祥の飲食店グループとしてはもっとも成功した飲食店のひとつと言うのも頷ける。

手羽先唐揚げ棒

壁に写真が貼ってあるのでこの店の名物料理だろう。くの字形の手羽先を真っ直ぐ伸ばして揚げただけのものだが、まったく違うものに見えて面白い。安い手羽先も形を変えれば付加価値が出る。またまた130年のノウハウに感服した。

値段なりの満足感は得られる店である。

おちょぼ餃子
東京都新宿区新宿3-4-8 セゾンプラザ7階
03-3341-1115


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2008年06月07日

[こうじ家](高知)

土佐の高知の名物料理


珍しいものを好む銀髪と見向きもしないおやじ、どちらでもない部下の男三人で夕食となった。

お通し、平目の薄造り、じゃが芋とチーズの揚げ饅頭

フルーツトマトとチーズのサラダ、牛タンの陶板焼き

上の料理はもちろん銀髪がオーダーしたものではない。こうじ家は郷土料理以外にもいろんな料理がある。イタリアンのようものもあり、老若男女、地元の客、観光客、誰でもどうぞのお店である。

もっとも、オーダーしたおやじが気に入ったのは卵かけご飯のみ。我々酒呑みを目の前にして早々にご飯をかっこんで満足している。ここからは部下と二人の酒盛りとなる。

ニタリ鯨のお造り、ウツボのたたき

銀髪が選んだのは鯨、ウツボと土佐ジローの3品。

高知沖を回遊する鯨は体長10~13mの小型のニタリ鯨で、1970年代半ばは外洋と合わせると年1400頭以上捕獲されていた。現在は調査捕鯨で年間50頭しか捕れない貴重な食材であるが、食用よりもホエールウォッチングで観光客を魅了している。

ウツボは南日本に広く分布するが、食用にするのは和歌山県と高知県ぐらいしかない。鋭い歯で伊勢海老なども食べる美食家だから、外見に似合わず美味しい白身の魚である。

土佐ジローの炙り焼き

土佐ジローは高知原産で日本最古の日本鶏とも言われる土佐地鶏とアメリカ原産のロードアイランドレッドとをかけ合わせた一代雑種