2008年10月31日

[葡萄酒サッカヴァン]④(四谷)

ワインを飲むならやっぱりこの店


なんとなくワインが飲みたくなった。肩肘張らず、リーズナブルにグラスワインを飲むならサッカヴァンがいい。大好きな店なのに、なんと1年半振りの訪問である。予約のために電話を手にしたが、ちょっと考えていきなり行くことにした。

店に入ると初めて見る店員が迎えてくれた。ちょっと失望して客席を見渡し、キッチンに目をやったところでようやくオーナーの杉本さんを見つけた。目が合うと、驚いた顔をしている。この瞬間のために電話をしなかったのである。あー楽しい。

自家製スモークサーモン、自家製鶏のハム

サッカヴァンのいいところはオーナーの探究心。前に食べた自家製のポークハムやソーセージには感心させられた。今回も新作に挑戦した。サーモンもハムもワインによく合う。
本日のグラスワインは白が5種類、赤が9種類。最近ではボトルではなくグラスワインを数種類飲むことにしているので、サッカヴァンは選択肢が多くて嬉しい。

自家製コンビーフ、アンチョビのスパゲッティ

コンビーフもいい出来だ。ときどきテーブルにやってきて杉本さんが説明してくれるのが楽しい。最後にスペイン産の赤ワインを頼んだら、「以前飲まれたのと同じメーカーのものです」と言われて驚いた。確かに前にもスペイン産のワインを飲んだ。こちらが忘れているのに大した記憶力である。

ワイン4杯の代金が7,300円、料理4品の値段が4,350円。ワインを飲みに来たのだから当然の結果だろう。料理に重きを置くのであれば、新鮮な肉や魚の立派な料理もある。今はキノコ類も美味しい。

いつ来ても銀髪にとっては落ち着ける店である。不思議なことに時間はゆっくり流れているように感じるのに、時計を見ると信じられないほど時を刻んでいる。チーズでもう一杯と言いたいところを我慢して勘定をした。

常連客のように振る舞い、常連客に対するようににこやかに応じてくれる。せめて半年に1回くらいは来ないと罰があたりそうだ。

葡萄酒サッカヴァン
東京都新宿区愛住町4-1
03-3358-7650
http://www.sacavin.jp/

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2008年10月25日

[ヨコイ](名古屋)

ようやく行った元祖あんかけスパゲッティ


「このまま東京に帰っていいですか?」午前中のミーティングを終えたところで部下に宣告された。気の弱い銀髪はノーとは言えない。それでも「一人で帰れるもん」と突っ張って名古屋に一人残った。思案の末に名古屋名物あんかけスパゲッティのヨコイに行くことにした。

今まで何度か食べたことがあるあんかけスパゲッティだが、元祖と言われるヨコイは初めて。ヒルトンホテルのロビーでPCを開き場所を調べたら何のことはない、定宿の国際ホテルのすぐ近くにある。もっと早く来ればよかったと後悔した。

12時過ぎたら一杯になるだろうと思ってヒルトンから必死で歩いた。首尾よく5分前に到着したものの、既に満席で徒労だったと知る。しかし、回転がいいので直ぐに座れた。「ミラカンと海老かつ」と入り口のボードを思い出しておばちゃんにオーダーした。

活気がある店だ。メニューを見る客は殆どいない。水を出す、注文を聞く、サラダを置く、おばちゃんたちの動きは軽快だ。カウンターの向こうの料理人も動きに無駄がない。50人以上も客が居るのに、料理が運ばれてくるまでそれほど長くかからなかった。

一口食べてさすが元祖、満席の理由が分かった。名古屋駅前で食べたものより数段美味い。とろみがついたソースは跳ねやすいので慎重に食べた。隣の客は紙のエプロンをして、さらにおばさんにスプーンを求めて念には念を入れる周到さ。銀髪もおばさんに声をかけようかと思ったが、面倒なので行儀のいい男たちを嘲るだけにした。いわば負け惜しみだ。

ミラカンとはミラネーズ(ベーコン、ハム、ウインナー、マッシュルーム入り)とカントリー(ピーマン、オニオン、マッシュルーム、トマト入り)を合わせたもので、もっとも代表的な料理である。海老かつは予想と違った形だったが、とても美味しかった。ブヨブヨに茹でられたスパゲッティは、思ったほど絡まらず弾力もなかったのでソースが跳ねてワイシャツを汚すこともなかった。見たか!エプロンもスプーンも入らないんだよ!

客は次々に入ってくる。店を出て、階段を下りたところで立て看板をパチリ。階段を上ろうとする3人連れのおじさんたちが不思議そうに見ている。そう言えば若い女性客が意外と少なかった。たまたまだったのかもしれないが、相席が当たり前の店は女性には辛いだろう。

銀髪は満足した。一人でも寂しくない。銀髪を見捨てて東京に戻った部下にヨコイのことを教えてあげよう。我ながらなんて優しい上司なんだろう。


ヨコイ
愛知県名古屋市中区栄3-10-11 サントウビル2F
052-241-5571

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2008年10月22日

[ルメン](新宿歌舞伎町)

天然酵母を使った新宿で一番美味いナポリピザ


ネット上で評判がいいピザの店を探したらルメンが出てきた。住所を打ち込み、現れた地図を見て首を傾げた。いつも近くを通るけれど、イタリア料理屋があったか思い出せない。どうせ空いているだろうと思って行ったら甘かった。週末はさすがに混んでいる。週初に出直したら思惑通り席を確保できた。

ルメンがある道は、区役所通りからちょっと外れるので人通りが少ない。間口が狭く、小さな店内を外から覗いても、美味しい店とは思えずいつも素通りしていた。

生牡蠣、カプレーゼ

厚岸産の生牡蠣、ナポリ直送のモッツァレッラチーズとフルーツトマトのカプレーゼ。店員のお奨めに素直に従った。いくつか料理を奨めて、最後に「当店の自慢料理はピザです」と強調した。言われるまでもなくピザを食べに来たので他の料理で腹を満たすつもりはない。

生ハム、トリッパ

生ハムは涼しくなってきたので再開したばかりというだけあって味も香りも文句なかった。脂の乗りが程よい。牡蠣、チーズとトマト、生ハムの3品を食べて厳選素材を使っていることは良く分かった。料理の腕も見たいのでトリッパを頼んだ。シンプルな料理が多い中で、トリッパはちょっと手間暇かかる。煮込み具合がちょうど良く、味も良かった。

マルゲリータ

他店と比較するならシンプルなマリゲリータに限る。天然酵母を使った生地もしっかり味わえるだろう。薄い生地とモチモチした食感の縁がナポリピザの特徴だが、ルメンの生地は他店のものより少し固く、しっかりしている。もっと大きな違いは香り。連れはハーブのような匂いがすると評していた。今まで食べたピザの中でも一番美味しいとのこと。相手が喜んでくれれば銀髪も嬉しい。

グラスワインの品揃えやサービスに注文をつけたいところだが、ピザ屋と割り切れば問題ないだろう。店員が「ピザを食べてください」と強調したのも良く理解できた。ナンバーワンは一つあれば充分といったところだろうか。

ラ・ピッツェリア ルメン
東京都新宿区歌舞伎町2-8-3 最上ビル新宿1F
03-3205-1207

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2008年09月25日

[アルポルトカフェ](日本橋)

名シェフがプロデュースするお店


「高島屋の地下にあるイタリアンにします」と幹事役が言ってきた。部下たちとの恒例のランチミーティングの場所にアルポルトカフェが選ばれた。3,150円のランチコースAを頼んだと聞き、事前にインターネットで調べて行った。

アルポルトカフェは西麻布「アルポルト」の片岡護シェフがプロデュースする店らしい。期待してしまう。ランチコースAは前菜3種盛り合わせ、パスタ、デザート、バケット、コーヒー又は紅茶で構成される。パスタだけはメニューの中から自分の好みのものを選ぶ。海の幸のソースのスパゲティを食べることに決定し、部下たちを引き連れて高島屋に向かった。

前菜、バケット

部下が赤ワインを飲むと言うので「安くて美味しいワインはどれ?」と店の女性に尋ねたら5,500円のキャンティクラシコ・ぺポリを奨めてくれた。別の店員が手にしてきたボトルは既に栓が抜かれていたのでちょっと驚いた。ラベルを示すことも、テイスティングもなし。「お客様がご自分で注いで下さい」とテーブルに置かれたのでまた驚いた。5,500円のワインは不当に扱われて可愛そうだった。値段相応ということなのだろう。

我々は総勢7人。壁を背にした真ん中の2人には、店員はちゃんとしたサービスが出来ない。嫌な顔一つしないで皿やナイフ・フォークをリレーする部下たちは偉い!

本日のシェフおすすめスペシャルパスタ

前もって海鮮パスタと決めてきたのに、「からすみのスパゲティ」と言われて心変わりした。新宿のオステリアヴィンチェロと比較する気になったためだ。7人のうち銀髪を含めて3人が本日のパスタを選んだ。

失敗だった。「パスタの神様・片岡護のトマトソース・ボロネード」「片岡護自慢の極上ミートソース・ボロネーゼ」「片岡護がおすすめする絶品なるソース・潮の香りいっぱいのラグーディマーレ」の中から選ぶべきだった。それらの中から選んだ人たちは美味しそうに食べていた。

からすみのスパゲッティはソースが足りずボソボソした食感になってしまった。同じものを頼んだ部下の皿を覗くと充分なソースがあるように見える。3皿に分ける時に差が出来たようだ。自分で料理したときに同じような失敗をしたことがある。プロでも同じ過ちをすると分かり、心の中で笑った。

デザート

高島屋の大きな領収書をもらって店を出た。名声を得て還暦を迎えた片岡シェフが、アルポルトカフェを通じて伝えたいことは何だろうか。彼の声が聞こえない。


アルポルトカフェ
東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋B2F
03-5205-3005

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2008年08月25日

[オステリア ヴィンチェロ]③[新宿御苑)

嬉しい再会


モッシュさんこと水谷さんから「オステリア ヴィンチェロ②」にコメントをいただいた。以前勤めていた日本橋小網町のランブイユが閉店になって、今はヴィンチェロに居ると言うではないか。すぐに電話をかけた。銀髪と名を告げると素直に驚いてくれる。とても楽しい。

カウンターのある店以外はなかなかシェフと話す機会はないので、店の顔はフロアスタッフになる。会社における営業マンの役割に似ている。水谷さんはとても気持ちのいい接客をしてくれる人だ。大好きなヴィンチェロに居ると聞けば行かなければならない。

ヴィンチェロは大きなガラス窓から店内が見える。こちらが水谷さんを認めると同時に、彼女もこちらに気がついてドアを開けてくれた。席に付き、料理の説明を受ける。ゆっくりとした口調は変わらない。

大好きなムール貝の料理(ズッパディコッツェ)は身もいいがスープが頗る美味い。ズッキーニのクリーム仕立て(ズッキーニのクレマ 北海しまえびのマリネ添え)を横取りしたら、こちらの方が更に美味しかった。

麺は2種類。ポルチーニ入りクリームソースのパスタには特別にトリュフを削りかけてもらった。今の季節はポルチーニの方がトリュフの香りに勝るようだ。
水谷さんが一番に奨めたボッタルガ(カラスミ)を乗せたぺペロンチーノ。前回も食べたので一度は断ったが、考え直した。看板料理だけに何度食べても満足してもらえる。

石垣のチュラ(美ら)豚のポルケッタ風。本来の仔豚を丸ごと焼く調理法をアレンジしたものと水谷さんが説明してくれる。イタリア流に量がたっぷりあるのもヴィンチェロの特徴。丹波夏鹿のフォアグラソテー添えの殆どと、チュラ豚の半分ほどを自らの腹に納めた。

もちろんヴィンチェロの売りものであるワインも料理に合わせて、グラスワインを白赤の順に堪能した。周りのテーブルのワイングラスよりひときわ立派なだけはある美味しいワインだった。
それにしてもお腹一杯。デザートを二口食べて、食後のグラッパは遠慮した。

勘定を終えて席を立つと、カウンターにオーナーシェフの斉藤さんが頬杖をついていた。一声かけて会釈をした。外まで見送ってくれたのはもちろん水谷さん。ますますヴィンチェロが好きになった。


オステリア ヴィンチェロ
東京都新宿区新宿5-1-13
03-5367-1967

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2008年06月03日

[ウノ]⑤(日本橋)

より上を目指して


ドアを開けると「やっぱり銀髪さんでしたか」と迎えられた。「予約の名前を見て、みんな色めき立ったんですよ」と続く。さりげなく本名を告げて予約を取ったので、みんな期待してくれていたらしい。社交辞令にしても嬉しいものだ。もっと喜ばしいのはスタッフの顔ぶれが約1年前と殆ど変わっていないことだ。店が繁昌しているだけでなく、上手くいっている何よりの証である。

おまかせ2種

以前は自家製のトマトを出してくれたが、隣の農家にも契約栽培してもらうようになったそうだ。盛況ぶりはこんなところにも表れている。夜も予約が取れない店になって久しい。

アスパラのアッレッソ、サルティンボッカ

「メニューは変わりましたか?」と聞くと、「私どものような店は変えようがありません」とオーナーの福山さんは相変わらず謙虚だ。ゴルゴンゾーラとマスカルボーネチーズのソースで食べさせる2種類のアスパラ、シチリアのマルサラワインを使ったソースで食べさせるサルティンボッカ(牛肉の生ハム包みマルサラソース仕立て)など、新メニューの研究にも余念がない。

ゴルゴンゾーラのピザ、ねぎのピザ

研究熱心な2代目のことを嬉しそうに話す福山さんだが、やはり主役はピザである。今日初めてのメンバーも居たので大好きなゴルゴンゾーラのピザを食べさせていつもの台詞。「どうだ!耳が美味いだろう?」
「変わったピザを、薄い生地で」と頼んだら、初めて食べたねぎのピザ。即興で作れるのも福山さんならではだろう。オーナーが獅子奮迅の働きをしてこそのウノである。

チーズの盛合せ、デザート

「パスタの店か、ドルチェの店を開こうと思っているんですが、いい場所が見つからないんですよ」と嘆くので、「この店だって場所はいいとは言えませんよ」と言うと福山さんは苦笑した。美味いものを作り、誠意をもって客に応対すれば、立地の悪さは克服できることを福山さん自らが証明したはずである。

今、開店して間もない頃の閑散とした夜のウノを思い出すのは難しい。しかし完成度が高くなるほど気紛れで飽きやすい客を満足させることは厳しくなってくる。ライバル店も次々と現れて来る。

ウノの更なる発展を期待したい。言う必要はないだろうが一言。「ゆめゆめ油断召さるな、福山殿!」 


UNO ウノ
東京都中央区日本橋本町1-1-8 共同ビル1F
03-3548-9161

これまでの記事
「ウノ」
「ウノ」その2
「ウノ」その3
「ウノ」その4

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2008年05月08日

[カンパニョーラ](新宿)

ゆったりと食事を楽しむ気持ちが必要だ


「オステリア ヴィンチェロ」その2でコメントしていただいた、吉田さんご推薦のお店に行ってきた。厚生年金会館の裏道にあり、新宿三丁目、新宿御苑前駅のどちらからも少し歩く。早く行こうと思っていたが、雨の日を避けていたら時間が経ってしまった。

店はすぐに分かった。階段の下から見ると大きな店に見えたがカウンター8席とテーブル一つとこじんまりとしている。

頼んだ4品の前にアミューズが出てきた。丁寧な仕事振りをカウンター越しに見ているとお互い緊張してしまいそうなので「一人でやっているんですか?」と声をかける。他に客は誰もいないので、オーナーシェフの山根さんを和ませようとした。美味しいものを食べるためには客でも偉そうにしないで努力するのが銀髪の主義。

前菜盛合せ

乾燥トマトが2種類乗っている。カリカリの方が特に美味しい。これだけでいくらでもワインが飲めそうだ。山根さんは以前住んでいたシチリア料理を得意とする。シチリア料理にトマトは欠かせない素材だそうだ。

シチリア風カチョカヴァロチーズのソテー

初めて聞く名前のチーズ。焼いたチーズは本当に香ばしくて好きだ。

ウニのスパゲッティ アーリオオーリオ

ウニのスパゲティはクリームタイプが多いが、ぺペロンチーノ風もなかなかいい。トマトが入っていてもトマトソースとは違う。なかなかいいアイデアだ。今度家で作ってみよう。

バークシャー種黒豚肩ロース肉のグリル バジルのペーストを添えて

黒毛和牛と言うが、黒毛和豚と言わないのは何故か。答えは簡単、黒豚は実はイギリスのバークシャー種が元になっていて日本原産ではない。山根さんに聞いて初めて知った。アメリカ産の100%純粋バークシャー種黒豚は確かに美味かった。

途中からカウンターは満席になった。山根さんが一人で料理をし、ワインを注ぎ、話に付き合う。忙しくても手抜きしないし、そもそも手のかかる料理が多い。
早食いの人、我がままな人には向かない。ゆったりとした時間を堪能したい人にはいい。

吉田さんが言うアットホームな雰囲気を作りたいなら、客も協力しなくてはならない。山根さんとの距離感が近くなれば成る程、料理の完成度は高くなり、客も満足する。そんな店にするために、忙しくても一人の方がいいというのが山根さん流のこだわりなのだろう。


カンパニョーラ
東京都新宿区新宿6-4-2 コスモ新宿1F
03-3358-3409

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2008年03月26日

[ラ・ヴィータ](四谷三丁目)

裏通りにある小さなトラットリア


ホームページを見ると「開店のコンセプトはフィレンツェの裏通りにある小さなトラットリア(食堂)」というオーナーのコメントが目に入った。
ラ・ヴィータは新宿通りと並行する裏通りにあり、ちょっと迷いながら辿り着いた。

リストランテでもピッツェリアでもない、紛れもないトラットリアという感じの心地よい店である。メニューを開いてすぐに2品が決まった。旬の素材、ホワイトアスパラ、ホタルイカ、菜の花を食べることにして、店の人に声をかけた。お奨めを聞いたら銀髪の意見とほぼ一致。本日の献立は一分足らずで決定した。

パン

パンは3種類出てきた。ワインを飲みながら次を待つ。

ホワイトアスパラ

てっきり北海道産かと思っていたが、ペルー産だった。ラ・ヴィータは炭火焼料理が自慢だが、国産だと細すぎて炭火焼きには向かないらしい。こんがりと焼けたアスパラを口にして、納得した。

プラチナポークの炭火焼

岩手県花巻産のプラチナポークの炭火焼が、メインのお奨めを聞いたとき店の人が即答した料理だ。「脂身もくどくないので美味しいですよ」「赤くても問題ありません」と言われたとおり、実に美味だった。噛み応えのあるぶ厚い肉をガブリとやると幸せになる。

スパゲッティ

メニューにはトマトベースと書いてあったが、ぺペロンチーノ風に仕上げてもらった。小さな店は我侭がきくのが嬉しい。ホタルイカと菜の花が春の彩を添えている。

満足したときの恒例儀式、名刺交換をした。我々の世話をしてくれた店員が店主の須田さんだった。四谷三丁目の裏通りに店を構えて14年、苦労もあったろうが若々しい、いい顔をしている。また来よう!


ラ・ヴィータ
東京都新宿区四谷3-4-9
03-3359-0456
http://homepage3.nifty.com/lavita

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2008年03月18日

[ガンボ&オイスターバー](新宿)

年中食べられる生牡蠣


近年、オイスターバーが増えたような気がする。昔は生食で食べるのは的矢の牡蠣ぐらいで、高級レストランにしか置いてなかった。Rの月にしか食べられないと言われる真牡蠣と違い、岩牡蠣は夏も食べることが出来、最近では産地も多様化してきた。

生牡蠣の盛合せ

写真左から順に国内6種(北海道厚岸、岩手県大槌産、三重県桃取産、兵庫県相生産、広島県袋ノ内湾磯牡蛎、長崎県九十九島産)、海外2種(ニュージーランド産パシフィックオイスター、南オーストラリア州産キャビアオイスター)の盛り合わせ。
大き目の国内産と小振りな外国産、微妙に味が異なり面白い。日によって出される牡蠣は変わるようで、この日は上記の8種類。他のオイスターバーに比べると国内産が多い。もっと種類があってもいいと思う一方、種類を限定した方が安価に提供できていいかもしれない。牡蠣好きであれば8個くらいペロリだろうが、普通は4個食べる人も珍しいだろう。

サラダ、タコ

写真は牡蠣のエスカベッシュと海藻のサラダの後は、真蛸のアンチョビガーリック風味。最後のスパゲッティも牡蠣の入ったぺペロンチーノを頼んだので、タコの一品だけ違うものを挟むことにした。
オイスターバーと言っても、他の魚介類や肉もある。周りを見渡すと、圧倒的に女性客が多い。牡蠣の盛り合わせを食べている人は少ない。平均は一人2個ずつだろうか。

スパゲティ

半熟ポーチドエッグがユニークなぺペロンチーノ。しかし、生牡蠣の圧倒的な存在感の前ではどの料理も平均的に思える。
他より生牡蠣が安く食べられるといっても、居酒屋並みとはいかないのがちょっと残念ではある。

ガンボ&オイスターバーは東京駅八重洲地下にもあり、各地のデパートなどにも出店している。カウンターで生牡蠣を食べ、軽く白ワインを飲んで家路につく。そんな粋なオジサンがいるかもしれない。

ガンボ&オイスターバー 新宿ルミネエスト店
東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿8F
03-5369-5017
http://www.oysterbar.co.jp

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2008年02月22日

[あんど](吉祥寺)

和洋折衷料理とたらふくワインのお店


吉祥寺は若い人たちが安く飲み食い出来て、しかも雰囲気がいい店がたくさんある。「あんど」もそんな店の一つだ。店に入って靴を脱ぎ、掘りごたつ式のテーブル席に座るとまさに和風居酒屋。ところが壁にはワインのボトルが並び、右側のカウンターにはハモンセラーノの大きな腿肉がデンと据えてある。

和と洋が混在する店の雰囲気は、そのままメニューにも反映されている。洒落た店の割にはお値段が手頃でありがたい。グラスワインの選択肢も豊富で、おまけに一番高いもので600円とは嬉しい限りである。

お通し(ポタージュ)、イベリコ豚のロールキャベツ

お母さんが作ってくれるコンソメ味の和風ロールキャベツだが、イベリコ豚を使って特徴を出している。なかなか美味しい。

生ハム・パンチェッタ・リエットの盛合せ、地鶏白レバー焼き

ハモンセラーノ(生ハム)、パンチェッタ(ベーコン)、リエット(豚肉のペースト)、どれもワインにぴったり。ハイピッチで飲む隣席の若いカップルは2本目のボトルを頼んでいる。2本目から半額になるので飲まなきゃ損となる気持ちはわからないではないが、翌日に辛い目に合うのは確実だろう。

ごぼうチップス、ポルチーニとパンチェッタのぺペロンチーノ 

3杯目は赤ワインを飲むことにした。肴はごぼうチップスで、最後に来るスパゲッティまでのつなぎ役としては適当だ。福岡空港のうどん屋のごぼう天を思い出した。350円はうどん屋では割高だが、ワインを飲める店では格安に思える。

食べた中で一番高い料理でも800円。味も量も満足できるものだった。料理は安くても飲み物が高い店が多いが、ここは飲み物もべらぼうではない。
新宿や渋谷にあったらいつも若者たちで賑わうだろうが、吉祥寺の路地裏にあるお陰で大人も楽しめる静けさがいい。

ランチ時にはおば様たちに占拠される。老若男女が楽しめる店だ。


あんど
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-16-18
0422-23-6400

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2008年02月11日

[ロブロス](吉祥寺)

ランチ時に賑わう店も夜は落ち着いた店に変わる


井の頭公園近くの脇道にあるロブロスは、夏はテラス席まで人が溢れている。ところが、夜には店の前に人通りはなく、中を覗いても人影は少ない。

ドアを開いて予約してないことを伝える。狭い禁煙席よりも、ゆったりとして隣の煙も気にならないテラス席を選んだ。もちろんテラスは覆われて外気からは遮断されている。

そのまま農家直送の有機野菜プレート

バーニャカウダ、クリームチーズディップ、塩が添えられる。バーニャカウダに期待したのだが、思いのほか量が少ない。野菜が美味しいのでディップに頼らずにかえって良かったかもしれない。

緑黄色野菜のラタトゥイエ

野菜が自慢のようなので、もう一品頼んだ。ラタトゥイエとは煮込み野菜のこと。名前だけで何か特別立派な料理のように聞こえる。サラダよりたくさん食べられるのがいい。

覆われているとはいえ、テラス席はすきま風が入りちょっと寒い。室内の暖房器具からの距離が遠く感じる。温野菜とワインで体が暖まるのを期待したが、効果が出るにはかなり時間が必要だった。

ぺペロンチーノ

自慢の野菜が乗ってなかなかいい。しかし、色んなところで食べるぺペロンチーノだが、自分が作るのが一番美味い。にんにく、唐辛子をタップリ使う。最近では麹町の「アペルト」に倣ってオリーブオイルも多く使う。自分好みに作るのだから、一番美味いに決まっている。

ポークスペアリブ マッシュポテトとスチーム野菜添え ハニーマスタードソース

食べ応えのあるスペアリブだった。食後にグラッパを頼もうとしたが置いてなかった。イタリア料理屋と思って気取ってみたが、本格イタリアンを目指しているわけではなさそうだ。

後から来た若い女性たちのグループに誕生ケーキが運ばれた。蝋燭が消えるのを合図に彼女たちと一緒に拍手してあげた。夜も昼と同様に気楽な店である。

昼に超繁忙のせいか夜は力が抜けてしまうのかもしれないが、もう一踏ん張り。料理は昼のカフェに頼らないでも充分やれる水準だと思う。必要なのは店員の笑顔かな。

ロブロス
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-6
0422-40-9533


PS  ランチが人気だったニギロカフェが昨年秋にロブロスとしてリニューアルオープンしたそうです。

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2008年02月07日

[オステリア・キアーロ](日本橋)

気楽なイタリア料理屋さん


新入社員の歓迎会をしようと4人で日本橋コレドの鳥屋さんに行った。座ったところで主役の当人が鶏アレルギーで食べられないと言う。おでんの文字も目に入ったので何とかなるかと思ったが、おでんを食べるためには鶏を含んだコースを頼まなければならないと言われた。お通しで生ビールを一杯飲んで席を立った。

恩恵を受けたのはコレド裏のオステリア・キアーロ。この店の紹介者であるKさんと、連れのMさんを呼んで、6人の宴会になってしまった。

カプレーゼ、アンティパスト

料理はお任せにした。ワインがポンポン空いていく。酒の肴は料理というよりジョークと笑い。「主役はTさんですよ!」と何度言ったことか。食事会の趣旨を何度説明してもみんなすぐに忘れる。
もちろん遠慮しているTさんは、ニコニコしているのみ。

和牛のカルパッチョ、スパゲッティ

スパゲッティは2品頼んだが、一つは露出オーバーのピンボケで使えない。ワインとジョークは銀髪の手元まで狂わした。

ピザ2種


ちゃんと味わってあげなくて、キアーロの料理人には本当に悪いことをした。静かに食べていた女性二人には「うるさくてごめんなさいね」とKさんが銀髪に代わって謝ってくれた。

18席の小さな店内は、他の客が少なくて良かったかもしれない。最近は気取ったオステリアが多いが、本来の意味である居酒屋風にしてしまった6人だった。

今度は料理をじっくり味わいに行かなければ申し訳ない。


オステリア・キアーロ
東京都中央区日本橋1-5-3 川瀬ビル3F
03-3272-1997

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2008年01月04日

[オステリア ヴィンチェロ]②(新宿)

今年最初のレストランの記事は再びオステリア ヴィンチェロ


「近いうちにまた来よう!」と誓ってほどなく予約の電話を入れた。恋人たちのために譲ったクリスマス・ディナーの一大イベントが終り、店は静かである。前回と異なり入り口からすぐの席に案内された。一列に並んだ右側の席に比べると、隣が気にならず落ち着ける。

前回はフロアに居たオーナーシェフの斉藤さんにこちらの希望に沿ってお任せにしたが、今日はキッチンに籠もっている。年長の女性スタッフを除いてフロアの2人は初めて見る顔なので、今日は素直にメニューから選んだ。

ポルチーニ、アワビ

前菜はポルチーニを使った一皿とアワビのソテー。「分かりにくいように書いてありますから」と斉藤さんが冗談交じりに言ったように、メニューを見て料理をイメージするのは難しい。食べたい素材を選んで、出来上がりを楽しみにするしかない。

ジッリ 海の幸ラグー、ボッタルガを乗せたぺペロンチーノ

ジッリはパスタ、ラグーは煮込み料理ということまで聞き出した。ボッタルガは何か分からないままにした。一口食べてからすみのことだと分かった。どれも美味しいので謎を残してオーダーするのも結構楽しい。ワインも料理に合わせてここまで白が4種類出てきている。相方のワインを奪って味見するのも愉快である。

丹波仔猪、丹波鹿

ジビエ料理を二つ。大阪で熊を食べたとき、ジビエ=野生動物を扱う市場が丹波にあると聞いた。丹波産ならジビエということで、冬の狩猟期でなければ食べられない。有無を言わせず二品選んだ。相手が嫌がれば全部食べるつもりだったが、両方ともなかなかの美味。心配は杞憂に終わった。更に2種類の赤ワインがご機嫌だ。

デザート、グラッパ

銀髪はグラッパ入りのデザートを頼もうかと悩んだが、やっぱり生で飲むことにした。琥珀色のグラッパは珍しいが、グラッパはグラッパだ。「やっぱり不味いね」と顔をしかめて女性スタッフを笑わせた。

挨拶のためにキッチンを出てきた斉藤さんは、突然の雨を見てワインセラーノのある地下に消えた。時間をかけて探し出した2本の不揃いのビニール傘をひとつだけもらい、「また来ますよ」と声をかけた。昨年行った中では、和食では「鈴なり」、洋食では「オステリア ヴィンチェロ」がとても気に入った。美味しくて、無理をしなければリーズナブルで懐にも優しい。アットホームな雰囲気もいい。

ミシュランに載らないご機嫌な店を今年も探していきたい。


オステリア ヴィンチェロ
東京都新宿区新宿5-1-13
03-5367-1967


メニュー

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2007年12月23日

[オステリア ヴィンチェロ](新宿)

ワインと共に素敵にイタリアン


松茸が高いといっても知れている、と言わせるのがトリュフだろう。先月イタリアで発見された重さ1.5キロのトリュフが、33万ドル(約3,700万円)で落札された。お金持ちの道楽でついた値段だが、高価な食材であることに変わりはない。テレビで辰巳 琢郎が絶賛していたオステリア ヴィンチェロに行く気になった。彼が食べたのがトリュフだった。

最寄駅の丸の内線新宿御苑駅からでもかなり歩く。看板など人目につくようなきらびやかな灯りがないので、思わず通り過ぎそうになる。7時を過ぎているが先客は3組のみ。20人程度で満席になってしまう小さな店である。

前菜・パスタ・メインの3品で構成されるプリフィクスコース(3,990円)が基本。客が自由に組み合わせるが、料理によって割り増し料金がかかる。ウニのスパゲッティとフォアグラはすぐに決まったが、他は店主と相談することにした。

魚介類の前菜盛合せ

きんめ鯛のカルパッチョだけを指定して後はお任せで盛ってもらった。ムール貝、帆立などどれも美味しいが、特にタコが気に入った。1杯目は軽めの白ワインで。

生ハムとルッコラ

グランテロ(?)という生ハムは初めて聞いた。シャキッとして鮮烈なルッコラとよく合う。

ウニのスパゲッティ

他店でも何度か食べたことがある料理だが、とてもまろやかに仕上がって美味しい。皿を舐め尽くしたい気持ちになる。

隣に30歳前後の若いカップルが座った。「当店はワインを飲むための料理ですから」と注文をつけられても、女性はワインはいらないと頑なだ。オステリア ヴィンチェロはワインにこだわっており、料理に合うワインをグラスで提供してくれるのに…

トリュフのリゾット(?)

トリュフの料理はメニューに載っていなかった。「今年はとても高価なので」と言われたが、お任せで作ってもらった。ファロット(?)という穀物で作ったリゾット風の料理はとっても美味。これにトリュフを削り乗せる。とてもご機嫌な一皿である。
2杯目のワインははチーズとトリュフの香りでリッチな料理に合わせてコクのあるシャルドネ種を奨められた。

フォアグラと鴨の肉

一番に決めたメニューだけに大満足。これまでの料理から予想されたとおり、上出来だった。フォアグラ、トリュフにキャビアが加われば世界三大珍味を食べ尽くせることになるが、今日のところは2つで我慢。ワインはフルボディの重めの赤ワインに替わっている。

隣席の女性が手を上げた。「禁酒しているのだけれど我慢できなくなった」と言ってワインを頼んだ。銀髪の方をチラチラ見ていたが、気があるわけではなかった。基本コースを頼んでご満悦な若い彼氏の懐を気遣っていたが、我慢の限界を超えたように見える。美味しい料理,、そして美女を目の前に彼氏の方は既に2杯目の美味しいワインを飲んでいる。遠慮をすることはない。

8時を過ぎる頃には、店は幸福な笑顔で満席になった。

よしっ!また近いうちに来よう。でも、クリスマスの特別コース・ディナーは恋人たちに譲ろう。おじさんはクリスマスも居酒屋が似合う。


オステリア ヴィンチェロ
東京都新宿区新宿5-1-13
03-5367-1967

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2007年12月13日

[ブォーノ・ブォーノ](銀座)

気軽に入れるリストランテ


東京駅方面から外堀通りを歩き、西銀座デパートに入った。階段を上ると、若い女性向けの店舗が並ぶ。その間を足早に通り過ぎ、レストランのある一画に達するとなぜかホッとした。
場所柄、気楽なトラットリアを予想していたが、なかなか落ち着いた雰囲気である。ブオーノ・ブオーノはリストランテと称するだけあって、大声でイタリア語を交わすスタッフもいなくて静かだ。

前菜盛り合わせ

メニューには手頃な値段の料理が並ぶ。トラットリアとの大きな違いは雰囲気にあるようだ。料理はピザがないことぐらいで、あまり大きな差は見られない。

ブオーノ・ブオーノサラダ

店名を冠するサラダの特徴はドレッシング代わりのチーズソース。新宿の「AZIO」のサラダとよく似ていると思ったが、ブオーノ・ブオーノも三笠会館グループとすぐに思い出した。店の雰囲気も老舗の三笠会館の経営なら頷ける。

渡り蟹のタリオリー二

断面が四角の生パスタ・タリオリー二が自慢のようだ。蟹を食べるのは面倒なので躊躇したが、強く奨められるので従った。蟹の甲羅が目立つ皿が目の前に置かれた。他のテーブルの多くが同じものを食べている。銀髪同様、素直でいい客ばかりだ。多分、失望した人はいないだろう。

ワイン

スタッフが現地で直接仕入れてくるというワインも店の自慢である。無名の酒蔵から大量に仕入れて売りさばいたお礼に特別に作ってくれたものが写真のデカボトル。4リットル入りのボトルから注いでもらったのは初めてだった。グラスワインの品揃えもよい。

鹿児島産黒豚ロース肉のスカモルツァチーズ焼き

変わった名前のチーズに飛びついてしまった。塩漬けしたモッツァレラチーズのことだそうで、熱を加えるとよく伸びる。

老舗の三笠会館が経営する店だけあって、料理にもスタッフにも安心感はある。斬新さや、きらめきがないのは欠点というより長所かもしれない。

窓際に座ればソニービルの前のクリスマスツリーが美しい。数寄屋橋交差点の雑踏を静かなレストランから眺めるのも一興だろう。ムードは悪くない。向かいに美女が座っていればという条件付ではあるけれど。

ブオーノ・ブオーノ
東京都中央区銀座4-1-2 西銀座でパート2F
03-3566-4031
http://www.mikasakaikan.co.jp/e_bounob.html

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2007年11月19日

[イル・バーカロ](新宿三丁目)

ガイドブックがイチオシのトラットリア


明治通りを挟んで伊勢丹新宿店の向かい側・セゾンプラザの地下にある大衆イタリアン。立ち飲み・食いのバーで小皿料理とワインを楽しむ人たちがいる。我々は誰もいないテーブル席の部屋に入った。

メニューにはたくさんの料理が並ぶ。店の男性にお奨めを聞くが、こちらの好みを聞き返されるだけで埒が明かない。ヴェネツィア風という料理がいくつかあるので意味を聞いたら、ポレンタを添えるのが特徴と言う。ポレンタ添えという料理もあるが同じものらしい。
結局、店員の力は借りず自分で料理を決めることにした。

おまかせ前菜盛り合わせ

少量多品種食べるなら盛り合わせがいい。店員との応答で醒めかかった気持ちが持ち直してきた。気を許したところで、膝に乗せた紙ナプキンが床に滑り落ちた。拾おうとして隣席のテーブルの角におでこを打ち付けた。テーブル間が狭いことを忘れていた。激突の音は店内に響き、驚いた店員が慌ててやってきた。

自分で拾わず店員を呼ぶべきだと相方に諭されたが、紙ナプキンを使うような店でそんな傲慢はできない。代わりのナプキンを持って来てくれた店員には感謝したが、できればおでこを冷やすタオルが欲しかった。

四季のサラダ

630円とは思えないほどの、予想外に大きなサラダが出てきた。おでこは痛いがサラダには大満足。

ふすま入りアンチョビオニオンソースのスパゲッティ

麺が太いのに驚いた。アルデンテで食べるにはちょっと太すぎる気もする。アンチョビに惹かれて頼んだのは銀髪ではなかったが、結局大半を食べる破目に陥った。

仔牛の薄切りソテー マルサラソース

マッシュポテトみたいなものが添えられていた。料理を置いて何も言わずに立ち去った店員を呼び戻して尋ねたら、これがポレンタでとうもろこしの粉を練ったものとのこと。メニューにはポレンタ添えともヴェネツィア風とも書いてなかったが、結局ポレンタがついてきたわけだ。

帰って調べてみたらポレンタは主に北イタリアで食べられるとのこと。もしかしたらイル・バーカロのヴェネツィア風とポレンタとは関係ないのではないかと疑問に思った。別の店員に確かめれば良かったかも知れない。

悪い店ではないが、ガイドブックの評価はあてにならない。1週間続いたおでこの痛みが、お店の評価に影を落としたわけではないけれど。

イル・バーカロ
東京都新宿区3-4-8 新宿セゾンプラザ B2F
03-5269-8528

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2007年11月15日

[イル・パッチォコーネ](南青山)

漫画「バンビーノ!」を思い出した。


ビックコミック・スピリッツ連載の人気漫画でテレビ・ドラマにもなったバンビーノ。舞台になる六本木「バッカナーレ」はトラットリア(大衆料理店)で、高級イタリア料理屋のリストランテより気楽な店。リストランテでは前菜扱いのパスタも、メインに匹敵する扱いなのがトラットリアのようである。

漫画では厨房で飛び交っているイタリア語が、イル・パッチォコーネでは客のいるフロアで聞くことが出来る。それがバンビーノを連想したところであるが、バッカナーレよりもっと大衆的だ。

前菜盛り合わせ

2階の席に案内された。部屋の中央に、前菜が並べられている。少しずつだが全種類取ったら皿に一杯になった。

フォカッチオなどのパンも美味しい。肉・魚の主菜もあるが、パン、前菜、スパゲッティで充分に思えた。それだけだと店に気の毒な気がして店員にお奨めを尋ねた。トリッパが自慢と言う。

トリッパ

底上げなのでちょうどいい量だった。半熟の卵が乗っているのがユニーク。店員が自慢しただけあって、卵がまろやかな味に仕上げて美味しかった。日本人の流儀で麺は最後にした。

スパゲッティ・ぺペロンチーノ

我々のわがままを聞いて、メニューにないスパゲッティを作ってくれた。希望の仕上がりではなく、メニューの中から自慢料理を頼むべきだったかもしれない。それでも、どの店員も明るくフレンドリーで気持ちよかった。

帰り際に「料理はいかがでしたか?」とまたも明るく話しかけてきた。「パスタがイマイチ」と応えるとしきりに謝る。「こちらがわがまま言ったから」と言っても恐縮している。このいい奴に見送られて店を出た。

雨を見て傘を忘れたことに気付き店内に戻ると、先ほどの店員が軽快に階段を駆け上がって行った。

「本場のトラットリア(大衆料理店)さながらの心意気を感じて、イタリア食文化の忠実なメニューや雰囲気を紹介する」という店の紹介文は間違っていない。

バッカナーレみたいだと言いたい所だが、イケメンのフロア・スタッフばかりではないのがちょっとご愛嬌である。


トラットリア イル・パッチォコーネ
東京都港区南青山6-15-8
03-5468-0555
http://www.quals.jp

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2007年10月11日

[シノワ](渋谷) 

渋谷だって大人が楽しめるレストランはある


オーストラリアに居たとき、同名の店に何度か行った。中国料理をフランス料理のような盛り付けで、日本の会席料理のように小皿でだす店だった。それを連想して行ったので、ちょっと調子が狂った。内装は東洋的なイメージを取り入れているが、料理に中国を感じさせるものはない。和風フォアグラ丼などの変わったものもあるが、フレンチやイタリアン風創作料理といったところだろうか。

関アジのカルパッチョ

カタカナが多いメニューで食べる料理を絞るのは本当に難しい。素材と味が重ならないように選んだ。カルパッチョに関アジを使うのは珍しい。軽めのスタートとしては適当に思えた。

ポルチーニの焼物

キノコ類は欧米でも旬の素材だ。当日届いたばかりと熱心に奨められたので、食べることにした。何度も食べたことがあるポルチーニだが、強烈な香りに驚いた。臭いに弱い日本人にとっては評価が難しい。外国人との嗜好の違いを思わずにはいられなかった。

シャラン産鴨もも肉のコンフィ

パリッとした皮が美味。赤ワインとよく合う。カウンターに座る面々はワインを楽しみに来ているようだ。シノワのメインは料理よりワイン。ワインを扱う店員の姿が美しい。白ワインでも香りが高いものは、赤ワイン用の大きく膨らんだグラスに注がれる。

フランス産キノコとウサギもも肉

鴨とスパゲッティとどちらを最後にするか聞かれたが、日本式に麺を選んだ。食前酒もビールで押し通したのだから、ここで気取っても仕方がない。それを許してくれるようなカジュアルな店だ。客層も渋谷らしく店のコンセプトに合っているようだ。銀座店もあるそうだが、どんな雰囲気だろうか興味が湧いた。

店員は女性も男性もフレンドリーで心地よい。男一人でカウンターで、男同士でテーブルでと、女性抜きの客も楽しめる店だ。もちろん女性がいなくてもいいと言うのはやせ我慢。

帰り際にトイレに行ったら、うがい薬とデンタルフロスが置いてあった。こんな店は初めてだ。男同士の客には無用な配慮だが、カップル客への粋なサービスかもしれない。

また来たい店だ。


シノワ 渋谷店
東京都渋谷区宇多川町28-4 A2ビル 8F
03-5457-2412
http://www.chinois.jp

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2007年10月05日

[マンジャ ペッシェ](原宿・千駄ヶ谷)

お魚を召し上がれ


原宿から明治通りに出て千駄ヶ谷小学校西の交差点の目の前だからすぐ分かると言われたが、店の壁にはイタリア語でMangia Pesceとしか書いてないので戸惑ってしまった。カタカナ名はなかなか覚えられない。店名は「お魚を召し上がれ」という意味らしい。

広い店内に客はまばらしかいない。人気の店と聞いたが、待ちの商売は難しい。席に案内してくれたのは、ベテランの葉山さん。彼の助けを借りて、料理を選んだ。

気仙沼産のたことドライトマト

自慢の魚介類に加えて野菜も自然農法のものとこだわりがある。まずお通し代わりの小皿で証明する。

美味しいお野菜のバーニャカウダ

「お奨めですが、これだけでお腹一杯になってしまいますよ」と言う葉山さんに逆らって頼んだ。アンチョビ、ニンニク、オリーブオイルで作った温かいディップが美味い。パンをつけても美味しいので、なるほど食べ過ぎてしまいそうだ。

かぼちゃのようなものの正体を聞いたら、使った野菜を葉山さんが持ってきてくれた。イタリアかぼちゃとも呼ばれるアンデス産のバターナッツ。形はかぼちゃというようり瓢箪のようだ。

北海道生ウニと浅月のスパゲッティ

岩手産短角牛のタリアータ トマトとルーコラのサラダ添え

短角牛は明治時代にアメリカから輸入されたショートホーン種と南部牛を交配して品種改良を重ねたもの。「赤べこ」の愛称で知られる。
タリアータとは固まり肉の表面をさっと焼いて、薄切りにして食べるシンプルな料理。脂が乗った黒毛和牛より、柔らかくて赤身の多い赤べこの方がこの料理に向いてるそうだ。

葉山さんがほぼ付きっ切りでサービスしてくれた。説明も丁寧で堂に入っており、店が忙しくなくてラッキーだった。カウンターで食べるならともかく、テーブルでこれだけ教えてもらえるチャンスは滅多にない。忙しいときに声をかけるのは控えたいが、暇なときは話しかけたほうが店員も楽しいはずだ。

「今まで会ったフロアスタッフの中でも、葉山さんはトップクラスですよ」と言ったら盛んに照れていたが、お世辞ではない。葉山さんにはますます誇りをもって接客して欲しい。

葉山さん、今日はありがとうございました。これからも頑張ってね。

マンジャ ペッシェ
渋谷区千駄ヶ谷3-50-11
03-3403-7735
http://www.toretore.jp

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2007年09月17日

[STAGE・Y2](表参道)

ピザとスパゲッティが食べたい!


表参道で何か食べようということになった。暑い日はとにかくビールだ。他の繁華街なら居酒屋に行くところだが、表参道なら洋食だろうということになっ