2008年11月08日
[コルカタ Kolkata]②(世田谷区砧)
頑張れ!日本の外国人、世界の日本人

休日の夜、我が家の食卓は寂しい。娘たちがアルバイトに行くためである。賃金が高い休日の夜が効率的に稼げるそうだ。珍しく全員が揃ったので不思議に思ったら、他の人に仕事を奪われたと言う。今の若者たちは意外と働き者である。
20年前、日本のバブルが始まった頃にシドニーに赴任した。オーストラリアは移民の国なのでたくさんのエスニック料理屋がある。移民たちは必死に働く。土日も開いている店が殆どだが、日本料理屋の多くが閉まっているのに驚いた。
サモサ、タンドーリ盛合せ

家族で食事に行くときの一番候補はコルカタである。久々に行ったら空いている席は一つだけ。入り口の席を何とか確保した。すぐに家族連れがやってきた。彼らは外の席に。さらにまた客が。大盛況である。好きな店が繁昌するのは嬉しいものだ。自分の席が確保できたら余裕で祝福できる。
海老カレー、マトンとほうれん草のカレー

いつものように辛いソースは別に持って来てくれる。入り口のテーブルからキッチンが見えるので、銀髪にとっては一等席である。社長のシェイクさんだけでなく、キッチンの中からも料理人が優しい笑顔を投げてくれる。
シェイクさんは休日もなく働いて疲れているに違いないが、笑顔を絶やすことはない。日本で外国人たちが必死に働いている。タイ人、中国人、フィリピン人など、遊ぶ時間など考えもせず働いている人は多い。
先日NHK衛星放送でフランスのニュース番組を見た。世論調査でフランス人の3人に2人が休日に働きたいと答えたと言う。家計を支えるために、アルバイト料が高い休日にまとまった時間を働いて稼ぎたいそうだ。まるで我が娘たちと同じ発想である。
日本は欧米先進国を真似て、多くの会社が週五日制にした。今、日本人にフランス人と同じ質問をしたら、どんな返事が返ってくるだろう。
コルカタでチキンカレーもテイクアウトしたつもりだった。家に帰ると袋の中にはタンドーリチキンが入っているだけ。オーダーが通っていなかったようだ。確認しなかった自分が悪いのは明らか。我ながら平和ボケの日本人である。
KOLKATA
東京都世田谷区砧3-2-7 第2大蔵ビル1F
03-3415-9786
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2008年10月17日
[TOMPOOYA(東風家)](渋谷)
アジア料理なんでもござれ

渋谷スペイン坂はいつも活気に溢れている。通行人の多くは若い人なので歩くスピードは早く、話し声も大きく明るい。そんな若者たちを相手にする飲食店もユニークだ。ビルを見上げて雰囲気が良さそうだったので飛び込んだのがTOMPOOYAだった。
店内は個室風の部屋が並ぶ。カーテンで通路と仕切られており、足元は見えるので完全な個室ではない。それでもプライベートな空間は維持されて心地よい。カラオケのビッグエコーの系列店だけに個室中心の店造りはお手の物なのだろう。
お通し、飲茶盛り合わせ

揚げパンのような、コロッケのような、不思議なお通しが店を象徴している。最初に来たのが飲茶盛り合わせ。無難なスタートである。
3種類の春巻きプレート

生春巻きや揚げ春巻き。甘辛いタレ。多分ベトナム料理なのだろう。ちょっと違うような気もするが悪くはない。
サテー盛り合わせ

インドネシアなどマレー圏の代表的な料理のサテー。シンガポールや日本のインドネシアレストランで食べるものと全く違う。盛り付けも味も上品である。初めて食べる人は美味しく思うだろうが、本場のサテーを食べたことがある人は違和感を持つだろう。
タコライス

日本もアジアの一部であることは否定しない。日本代表として登場したのは沖縄名物タコライス。まあ、こんなものだろう。
敢えて各国の料理を並べてみた。もちろん一国の料理で統一する方法もある。カップル向けの小部屋の他に小パーティーができる部屋もある。トイレに行くついでに店内を見渡すと2家族合同で誕生パーティーをやっていた。主役は幼稚園児のようで、盛り上がっていた。
中国、タイ、ベトナム、インドネシア、韓国、日本などなど、色んな料理を揃えた妙なお店。食通は目を剥くかもしれないけれど、子供たちは喜んでいる。考えてみれば日本の家庭も似た様なもの。お母さんは世界各国の料理を作れるスーパーシェフなのである。
アジアンダイニング TOMPOOYA(東風家)渋谷スペイン坂店
東京都渋谷区宇田川町13-7 KOYASUビル4F
03-5459-2622
http://www.clubdam.com/dkdining/index.html
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2008年09月24日
[RAAN JING JING THAI ラーン・チンチン・タイ](成城学園前)
頑張れ! わが町のレストラン

世田谷区成城は大田区田園調布と並び称される東京の高級住宅街である。タイ料理屋は小田急線成城学園前駅から新宿寄りへ歩いて数分の所にある。先日、予約なしで訪れて冷たくあしらわれた。この日は予約を入れたので温かく迎えられた。但し、2階の隅の狭い席。直前の予約だったから仕方ない。
少しずつ色んな料理が食べられるとのことで5,800円のコースを奨められた。お腹が空いていたのと、「少しずつ」の文句につられた。

前菜は何種類かのタイ料理に加えて何故かチーズが乗っている。女性ソムリエの存在がメニューの構成にまで影響しているようだ。タイ料理とワインをゆっくり楽しむのがこの店のコンセプトかと思ったが、前菜を食べ終わる前に次の料理が運ばれてきた。ゆっくりどころか慌しい。

狭いテーブルに大きな皿を乗せるのが難しく少し不機嫌になった。前菜を慌てて食べ終えて、ともかく次の料理の場所を空けた。牛肉の料理を半分ほど食べたところでトムヤンクンがやってきた。まだトムヤンクンが食べ終わらないのに今度は大海老だ。

トムヤンクン以外は写真の料理が一人分。少しずつとは言えない。いつ次の料理が来るか戦々恐々となりながら料理と格闘した。。さて、それから最後のソフトシェルクラブが来るのに時間がかかった。リズムが悪い疲れる食事だ。

料理人の腕もソムリエが選ぶワインも悪くない。内装を含めた店の雰囲気も成城の名に恥じない。違和感があるのがテーブル上の呼び鈴。一流の店であればフロアスタッフが客の食べるスピード、飲む表情などを見て声をかけてくる。そこで店と客との一体感が出て来るのだが、呼び鈴に頼るせいか呼吸が合わない。料理が出て来るのが早すぎるときがあれば、長々と待たされることもある。ベルを鳴らした隣席だけ訪れて、ワイングラスが空いている我々に目もくれないで去っていく。
2階席で客に目が行き届かないからベルを置いているのだろうが、客のベルを待っているようではファミリーレストランと変わらない。少なくともソムリエ資格者がやるサービスではない。ベルを鳴らす回数が減るごとに一流の階段を上っていくだろう。一度もベルが鳴らないようになれば、超一流に達したということだろう。
我が永年のパートナーは二度と来ることはないと言う。そんなこと言うなよ。料理人、接客係、客の3者のコミュニケーションがちょっと欠けているだけだ。我が町のレストランだ。温かく見守ってあげようではないか。
今度来たらコースは頼まない。アラカルトを2品、メインを1品とごはんを頼み、二人で分けて食べよう。その方が店と客の双方にとって賢明である。
RAAN JING JING THAI ラーン・チンチン・タイ
東京都世田谷区成城6-3-14
03-3483-1137
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2008年09月01日
[韓国館](新宿歌舞伎町)
家庭料理もいろいろある

「あれっ? 変わったな、この店」とKさんがちょっと驚いている。足が遠のいてしまったのはKさんだけではなかったのだろう。店は創業11年目にリニューアルオープンし、高級店から家庭料理中心の低価格店に姿を変えていた。
店の奥に架かった大型液晶テレビではスポーツ番組が流れている。どこか変だと思って眼を凝らすと、チーム名が韓国語で書かれている。左隣で鍋をつつく若者3人は韓国語を話している。ラフな格好の若い店員たちも韓国人。まるでソウルに居るみたいだ。
お通し、キムチ、ケジャン

メニューの文字は日本語と韓国語。和牛焼肉のページは一瞥しただけで飛ばし、家庭料理を探す。メインはカムジャタン(ジャガイモの鍋)に決めた。すかさずKさんがキムチとケジャンを頼む。韓国語もポンポン出て来る。大したもんだ。中国でも韓国でも食べるのに困ることはないだろう。
キムチは浅漬け。ケジャンは先日の吾照里より濃い味で辛いが、悪くない。
カムジャタン

じゃがいもの他に骨付きの豚肉が入っている。味が少し薄い気がしてケジャンのタレがたっぷりついた蟹の甲羅を鍋にぶち込んだ。それを見て韓国人の店員が肉のだしが濁るから止めた方がいいと忠告する。一度は従って甲羅を鍋から出したが、思い直して再度鍋に移した。日本式寄せ鍋では肉も魚もごちゃ混ぜにする。味が交ざって何が悪い。
Kさんは豆腐は絶対あるはずだから追加しようと言う。豆腐を分からせるのには苦労した。発音が微妙に違う。具を足すシステムはないようだが、Kさんの要求に店員も素直に応じてくれた。
思ったとおり鍋はさらに美味しくなった。Kさんと二人で日本人の知恵を自慢する。伝統や習慣という高い壁も、他国人なら軽々と超えることができるから面白い。ソウルでは練りわさびを鍋の薬味に使う店があった。アボガドの鮨・カルフォルニアロールなども日本人には考え付かない。
石焼ビビンパ

写真は撮り忘れたが、ジャガイモのチヂミも食べたので満腹。それなのにKさんがさらにビビンパを頼むからびっくりした。60歳を超えるのに、銀髪より遥かに健啖家である。尊敬してしまう。
たくさん食べる人がいると、食事は一層楽しくなる。特に鍋は2人より3人、3人より4人である。
Kさんの表情を見ていると、以前の韓国館より大衆的になった今の方が気に入っているようだ。韓国人や韓国通の日本人も、ソウルの料理屋を思い出してしまうような店である。
韓国館
東京都新宿区歌舞伎町2-41-8 植木ビル1F
03-3232-2989
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2008年08月27日
[吾照里 OJORI](渋谷)
上品な韓国家庭料理

渋谷駅から文化村通りを東急百貨店方向に上を向いて歩く。もちろん泣いているわけではない。左上方になかなかいい雰囲気の韓国料理屋らしきものを見つけた。ビルの入り口を見つけるのにちょっと苦労しながら店に辿り着いた。
見上げた時とちょっと雰囲気が違う気がしたが、若い韓国人女性2人に笑顔で迎えられるとどうでもよくなった。美人の方が先生役のようだ。若い方が注文を取りに来たが日本語が上手くなくて要領を得ない。すぐさま美人が助け舟を出してくる。サンゲタンとパジョンを奨められた。量が多そうなのでちょっと渋るが、結局従った。銀髪の好物ケジャンと合わせて、取り敢えず3品を選ぶ。
お通し、ケジャン

上品な味のケジャンである。口に含んで殻を噛むと、柔らかい身が出て来る。身がタップリ詰まって美味しい。
サンゲタン

ハーフサイズのサンゲタン。これでも結構量がある。薬膳らしい朝鮮人参などが入っていない。残りの半分に含まれているのかもしれない。塩、胡椒をちょっと加えて食べる。これも上品な優しい味だ。
海鮮パジョン

予想よりも更に大きなチヂミが出て来た。厚さもある。他の料理を頼んでいなくて良かったと胸をなでおろした。美人店員が何度も奨めたように、確かに美味しい。表面がパリッとして、中はトロリとしている。全部食べきったあとも鉄皿は熱々だった。
さすがに腹一杯になった。勘定を終えて席を立つと、後ろの女性二人が大きなパジョンと格闘中。さらに肉を焼いて食べる様に勢いがある。日本女性の元気さが男共を上回っているのはオリンピックだけではない。
家に帰りホームページを開いて、我々が見上げた店が本店で、入った店は新館だと分かった。どうりで雰囲気が違うはずだ。他に東京駅八重洲口、汐留などに10店舗を展開している。日本人の口に合う優しい韓国家庭料理を出す店である。
吾照里 OJORI 渋谷新館
東京都渋谷区道玄坂2-29-18 清水ビル3F
03-5458-6636
http://www.ojori.jp/
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2008年05月04日
[ヴェトナム・アリス](新宿)
品のいい東京のベトナム料理屋

外国で父がベトナム人に間違えられたと聞いて大笑いしたことがある。銀髪がオーストラリアに住んでいた頃、ベトナム人にベトナム語で話しかけられた。同胞と思われたらしい。子供の頃、「橋の下で拾ってきた」と父母にからかわれたが、30年の時を経て親子の証明がなされた。
オーストラリアに居たときはよくベトナム料理屋に行った。戦火を逃れ、亡命してオーストラリアに住みついたベトナム人がたくさんいる。手っ取り早い商売は食べ物屋ということになる。みすぼらしい店ばかりだったが、どこも美味しくて安かった。
贅沢ベトナムカレーセット

名物春巻バスケット

ヴェトナム・アリスには夜も含めて何度か来たことがある。女性客が多くて品のいいお店だ。東京のベトナム料理屋には何軒も行ったけれど、オーストラリアのベトナム料理屋とはまったく雰囲気が違う。もっとも、オーストラリアに居たのは20年近く前だから、同じように比較してはいけないのかもしれない。
ベトナム本国自体、経済発展が著しい。人件費が安いので、日本企業も中国からベトナムに工場を移す動きもある。
それでも銀髪はなかなかベトナムのイメージを変えることが出来ない。上品なベトナム料理屋に入ると違和感がある。ランチの1,500円がとても高く思えてしまうから不思議だ。
タイ料理屋は池袋にあるブリックのように、タイにありそうな猥雑で怪しげな雰囲気の店が結構ある。味も本場に近いものではないだろうか。ベトナム料理はどうもよく分からない。
銀髪ののルーツを探しに、いつかベトナムに検証に行かなければならない。
ヴェトナム・アリス ルミネ新宿店
東京都新宿区西新宿1-1-5 新宿ルミネⅠ 7F
03-5339-2033
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2008年04月15日
[兄夫(ヒョンブ)渋谷店](渋谷)
日韓芸能人もよく来るお店

渋谷をぶらついていたら韓国料理屋「兄夫」の看板を見つけた。赤坂の「兄夫食堂」に行ったのは約1年半前のこと。渋谷にもあるとは知らなかった。安くて美味いのは赤坂店で経験済み。何の迷いもなく入ることに決めた。
7時を過ぎていたが幸い店は空いていた。壁には日韓芸能人の色紙がたくさん貼られている。草薙剛の色紙は目立つ位置にあったのですぐ見つけた。個室がたくさんある赤坂店と違って渋谷店はとても狭いので、芸能人が来たら目だって仕方がないだろう。貸切りで来たに違いないと勝手に解釈した。
1年半前に比べると韓国家庭料理の知識も豊富になった。兄夫は量が多いのも分かっているので控えめに頼んだ。
お通し

「お通しです」と出てきた皿が3つ。料金をチェックしなかったので分からないが、おそらくタダか少額。韓国ならもっとたくさん皿が出てくるが、日本では珍しい。タップリのキムチがとても美味しくて、これだけでいくらでも酒が飲めそうだ。韓国人も多く来店するのにキムチでお金を取ったら怒られるだろう。
ガムジャジョン、チャプチェ

すり下ろしたじゃがいもで作ったチヂミと韓国春雨の炒め物。どれも美味しい。
コップチャン鍋(韓国風もつ鍋)

辛そうに見えるが、韓国唐辛子は痺れるほどに辛くはなく、甘味があるので食べやすい。1.5人前と言うが、2人で食べ尽くすには骨が折れた。
途中で残ったガムジャジョン、チャプチェを鍋に放り込んだ。
これで足りなければうどんやラーメンを加えれば、動けなくなるほどお腹は一杯になるだろう。メタボが気になるので我々中年おじさんは自重した。
ビール、マッコリを飲んで一人3,000円程度。老若男女、誰もが満足できるお店である。
兄夫(ヒョンブ)渋谷店
東京都渋谷区道玄坂2-15-1
03-5728-7097
http://www.hyungboo.com/branches/view/3
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2008年04月11日
[フジママス](神宮前)
外国人がいっぱい

フジママスのホームページを見て目を疑った。「ご予約はご希望日の一週間前までにお願いいたします」と書いてある。当日予約は断られるかと恐る恐る電話したら、あっさり受け付けられた。店に着いたら予約も不要だったことが分かった。我々は1階席中央に案内された。
外国人グループが2組、日本人カップルが1組、それに我々しかいない。ほぼ客と同数の外国人店員の中から一人がやってきた。中国系の顔をした彼に、英語で話しかけたがうまく通じない。他の店員もネイティブのイングリッシュ・スピーカーではないようだ。結局共通語は日本語だった。
牡蠣フライ、豆乳スープ

高めの値段設定のメニューを見て量の多さを懸念したが、さっきの店員は3品では足りないと言った。仕方なく4品頼んだ。懸念したとおり、一皿の量が多い。
洋風の不可思議な野菜タップリ豆乳スープは美味しかったけれど半分残した。後の料理が食べられなくなる。
青梗菜と野菜のピリ辛炒め、ラムチョップ

オーナーシェフもマレーシア人の料理長も世界中の有名店で修行したそうで、味もプレゼンテーションも悪くない。席の間隔も広くて、ゆったりとしていい。それなのに何故か落ち着かない。
ワインを頼んだつもりが生ビールのおかわりがやってきた。客が少ない割りに料理が出てくるのも遅い。後から入って来た外国人女性二人連れがフラッシュを焚きまくって楽し気である。
開放感と粗さは紙一重で、リゾート地なら快適と思える雰囲気を楽しめるかどうかは客次第である。
日が長くなり、オープンカフェが活きてくる頃には、原宿、表参道を愛する若者や外国人たちが店に溢れるようになり、1週間前の予約が必要かもしれない。
今度は子供たちでも連れてこようかな。いや、ついてきてくださいとお願いしよう。ウーン、断られそうで誘うのが怖い。女房? ウーン…
フジママス
東京都渋谷区神宮前6-3-2
03-5485-2262
http://www.fujimamas.com/index-j.html
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2008年03月04日
[東京純豆腐](新宿三丁目)
色んな韓国料理があるもんだ

新宿三丁目を歩いていたら豆腐の文字が飛び込んできた。毎日飲み歩いていると胃に優しくて健康イメージが強い豆腐は魅力的である。純がつけばもっといいと思うのは当然である。
階段を下りて狭い店内に入って驚いた。女性しかいないではないか。空席がカウンター席のみなのは好都合だが、各テーブルを覗き見してらアルコールの類がまったく乗ってない。慌てて店員を呼んだ。「俺みたいなおじさんが居てもいいのかな?」と言うと、「年配の方も結構来られますよ」と優しい。「アルコールはあるの?」と聞いたら、酒のメニューを見せてくれた。
ナムル、オイキムチ

料理のメニューを見て韓国料理の店と気が付いた。酒のメニューにはマッコリがある。キムチなどを肴に酒を飲めると分かって心底安心した。
あらためて店内を見回すと、若い男を二人発見した。原色の洋服を着て、茶色がかった長髪なので女性だと勘違いしていた。客の平均年齢は銀髪の半分以下のようだ。
韓国冷奴

国産大豆を使って毎日店舗で作るというフワフワの豆腐がなかなかいい。辛さ抑えめのタレも悪くない。
目の前で忙しく働く料理人も若者ばかりだ。それほど複雑な料理はなさそうなので、チェーン展開にも向くと思った。実際、若者が集まる街に合計5店舗展開しているそうだ。
フカヒレ入りスンドゥブ

純豆腐と書いてスンドゥブ。これが鍋の名前のようだ。最年長者の見栄を張って一番高いフカヒレ入りを頼んだが、竹の子と間違うようなフカヒレが出てきて苦笑した。
フカヒレ(?)

塩味、みそ味の2種類があり、辛さは4段階から選べる。見栄を張らずにオーソドックスな豚入りぐらいが適当かもしれない。
スンドゥブはロスアンゼルス生まれの韓国料理だという。店の外で待つ客もいるが、客の滞在時間は平均30分程度と回転はいい。
ゆっくり酒盛りをする雰囲気ではないので、マッコリを飲み干したところで帰ることにした。店員は優しかったが、他の客が銀髪を見る目が気になった。
東京純豆腐
東京都新宿区新宿3-3-3 恩田セントラルビルB1
03-5367-3830
http://www.tokyo-sundubu.net/top.html
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2008年02月26日
五韓満足 八重洲店(八重洲)
田町で女性に人気の店が中央進出

世界的な景気後退の予兆は、アメリカのサブプライムローン問題以外でも感じることが出来た。他国の聞き慣れない横文字の意味を勉強しなくても、東京駅八重洲界隈のビル建築ラッシュを見ればいつか来た道を思い出さずにはいられない。
東京駅ステーションシティ、大丸の陰に隠れて話題にもならなかったが、昨年同時期に八重洲ファーストフィナンシャルビルがオープンした。日本橋駅から地下道が伸びる便利な立地にもかかわらず、いまだにひっそりとしている。その地階に並ぶ飲食店の1つが五韓満足である。信州牛などを使った焼肉と韓国料理を出す店だ。
我々は五韓満足が開店して以来、最高の客だったに違いない。僅か1時間足らずで写真の料理を食べきった。




8人が二つのテーブルに分かれた。最近は醤油ダレだけでなく塩ダレ、味噌ダレなどを選ぶ店が多くなった。向こうのテーブルは保守的に醤油ダレ中心。こちらのテーブルは最近流行りの塩ダレ中心。焼肉だけでなく、キムチチゲ、チヂミ、野菜なども大量に頼んだ。
5時半にもなっていず、他の客が殆どいないので料理がどんどんやってくる。テーブルに料理を乗せるためには、今ある皿の中身を腹の中に詰め込まなければならない。
最初に頼んだ料理が殆ど消えたところで銀髪の時間がやってきた。メニューに食べたことがないものがあれば頼まずにはいられない。向こうは帰り支度を始めているので、こちらのテーブルだけ料理を追加した。
ぶるだっく、ぶるてじ

韓国で超人気と評判の料理がぶるだっく。激辛タレにつけ込んだ鳥肉を焼く。最近日本でも食べることが出来る店が増えたと聞いていたが、部下たちだけでなく銀髪も初挑戦。これを食べてFが吠えた。
いい肉を安く食べられるところもいいが、肉の品質は高級店にかなわない。この店ではぶるだっくなど新感覚の韓国料理を食べるべきだろう。どこにでもあるものを食べていては、田町で女性に人気だという理由は分からない。若い店長や店員たちの元気なところも人気の一因のようだ。
たくさん食べて、サッと帰る客が店にとっては嬉しいに違いないと思っていたが、勘定をしてちょっと疑問に思った。短時間で食べ終えたので酒の消費量が少ない。席が埋まり始める7時頃までいたら、もっと飲み食いできたはずだ。
最初に豪快に頼んだものの、追加した料理は僅かしかない。銀髪だけでなく店員も勘定書を見て意外だったに違いない。それでも高い肉もたくさん食べたので、店長も店員も「また来てください!」と笑顔で我々を送り出してくれた。
次回はぶるだっくを中心に安い料理だけを食べると銀髪が決めたことを知っていたら、満面に笑顔とはいかなかったかもしれない。
五韓満足 八重洲店
東京都中央区八重洲1-3-7 八重洲ファーストフィナンシャルビルB1
03-3510-3311
http://www.ramla.net/luxury_restaurant/gokanmanzoku/
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2008年02月14日
[ミスサイゴン](渋谷)
笑わない店

週末の渋谷はいつも混んでいる。ちょっと良さそうな店はどこも一杯だが、どこかに必ず入れるので悲観する必要はないのが繁華街のいいところだ。
和食屋を探すつもりだったが、雑居ビルのエレベーターに乗り込むときには安易な道を選んでいた。
ミスサイゴンは予想通り空いていた。4人テーブルを2人で使っているのが2組、2人テーブルを2人で窮屈そうに使っているのが2組、適正な使い方の3人娘が1組でまだ席に余裕がある。我々は窮屈なグループに属することになった。
生春巻き

ベトナム料理屋ではいつも海老入りを食べるので、珍しく豚皮、豚肉入りの春巻きを食べることにした。ライスペーパーで巻かれたままの姿で登場した春巻きを、手で摘まんでかぶりついた。
シナモン入りベトナム風ソーセージ

シナモンのいい香りがするが、食感はパン。小麦粉がたくさん入っているように思える。作り方を聞こうかと思ったが、中年の女性店員は忙しそうで笑顔を見せない。気軽にビールを頼むことも出来ない。意を決して呼んだら、やはり不機嫌そうである。
我々窮屈グループに4組のカップルが増えた。店員は4人用のテーブルを2人用に分けて客を案内したり、料理を運んだりと孤軍奮闘。笑える余裕もなく可愛そうになった。
いか焼きレモングラス添え

いか焼きは悪くない。満席にはならないと踏んでいたが、いつの間にか席はすべて埋まった。キッチンの男女2人、フロアの女性1人では到底さばき切れると思えない。
隣の座った客がメニューを見ている間に、店員をつかまえて麺料理を注文した。先に注文しなければ、料理が出てくるのが遅くなるはずだ。
結局、麺は食べられずに店を出た。かなり待たされて、やっと戻ってきた店員は我々より後に注文した隣の席に皿を置いた。全てのテーブルが壁際に置かれ、客の全員がチークダンスを踊れるスペースが店の中央にあるのが不思議だったが、その理由が分かった。目一杯テーブルを置けば、店はさらなるパニックに陥るだろう。
シナモン入りのパンでお腹が膨らんだので、かえって麺を食べずに済んで良かった。もちろん料金は格安だった。店員が日本人かベトナム人かは詮索しなかった。
隣席の女性が可愛かったのでちょっと楽しかった。彼女に今宵のミス・ミスサイゴンの名前を進呈した。もちろん、口に出したわけではない。
ミスサイゴン
東京都渋谷区道玄坂2-29-18 清水ビル6F
03-5489-3081
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2007年12月20日
[妻家房](四谷三丁目)
代表的な韓国家庭料理家のお味は?

東京を中心に全国にレストランが18店、大手デパートでキムチなどを販売しているので誰でも一度は目にしたことがあるに違いない。日本橋コレドにもきれいな店があるが、どうせ行くならやっぱり本店へと思った。
随分前に有名な店とは知らずチャンジャを買ったことがあるが、食べるところがあることは気付かなかった。入り口のレジで2階に上がるよう言われた。先客は3組で、我々で一杯になってしまった。もっとも一組は3世代の家族連れで、幼児が机をバンバン叩いている。妻家房は家庭料理が自慢と聞くが、幼児のお陰で雰囲気まで家庭的になった。
キムチ盛合せ

料金は家庭的ではないと思われたが、量を見て納得した。
ジュクポッサム

蒸した豚の辛いみそ(ヤンニョン)と野菜を白菜に包んで食べる。あんまり辛くないのでコチジャンをもらった。韓国料理店に行くと、必ずたどたどしい日本語を話す可愛い韓国娘がいる。日本で何をしているのか根掘り葉掘り聞きたくなるが、ここは赤坂の韓国クラブではないと自制する。こんな初々しい娘も、やがてクラブで勤めるようになり、客のボトルをがぶ飲みしては高額な料金を請求するようになるのだろうか。
じゃがいものジョン

じゃがいもをすりおろして作った韓国風お好み焼き。素朴で家庭料理らしい。今度、家で挑戦しようと心に誓う。
水冷麺

先ほどの娘に「麺はそば粉? 小麦粉? ドングリ?」と質問した。言葉が通じないのか、質問の意味が分からないのか困った顔をしている。ドングリの粉で作るトトリ麺なら楽しいと思って聞いただけで、困らせて喜ぶ気持ちはまったくない。いや、少しあるかな。
彼女は素直に厨房の料理人に聞いて、返答してくれた。
客席に比べると、はるかに大きな厨房にたくさんの人が働いているのが見える。1階売店の奥の客席は明かりが消えていた。もしかすると、他店で販売する商品を作っているのかもしれない。
他の店でもよくあることだが、1店舗目は小さく始まり、繁盛して多店舗展開するうちに高級店が加わるようになる。本店に行くと拍子抜けするというより何故かホッとする。
幼児がテーブルを叩いている風景が、似合う店であり続けるのは難しいことなのかもしれない。
妻家房
東京都新宿区四谷3-10-25
03-3353-0200
http://www.saikabo.comは
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2007年12月18日
[Kolkata(コルカタ)](世田谷区砧)
郊外で見つけた美味しいインド料理屋

銀座など繁華街ならともかく、郊外のレストランに過大な期待は持たない。それが良かったのかもしれない。予想を大きく覆してくれた。
渋谷方面から世田谷通りを下り、NHK技研を越して、国立生育医療センター(旧大蔵病院)の斜め手前にある小さな店。外観も内装もメニューを見ても、何の特徴もないインド料理屋だ。写真を撮る気もないまま海老と鶏のタンドーリ、カレーを食べてしまって後悔した。写真を撮るためにすぐに再訪した。
タンドーリミックス、シークケバブ

タンドーリチキン、チキンティッカ、チキンマライティッカ、タンドーリプロウンの4種のタンドーリミックスと、シークケバブ。タンドーリ料理は5種類。
タンドーリ・チキンは身がパサパサで固いものと思い勝ちだが、この店のチキンはとても柔らかだ。有頭海老もジューシー。焼き加減がとてもいい。
カルカッタ・フィッシュカレー、マトン・バダミ(カシューナッツ入り)

フィッシュカレーは魚の代わりに海老にしてもらった。メニューにないものでも気軽に応じてくれる。辛さも数段階から選べるが、各人好みが違うので比較的マイルドにしてもらって、辛味の調味料を頼んだ。
唐辛子でも持ってくると思ったら、出されたのは何かペースト状のもの。香辛料のミックスを野菜と共に煮込んだものでこれが秀逸だった。これをカレーに加えると辛さだけでなく風味も増した。
ナン

ナンは手がベトベトになる店もあるが、この店のナンは油っぽくなくていい。どの料理も我々の口に合うし、こちらの好みを言えば何でも応えてくれる。気のいい店員に絶賛すると調理場の向こうの料理人を紹介してくれた。料理人も満面の笑顔でこちらに挨拶した。
もっと食べたいのでテイクアウトした。マトンとホウレン草のカレー、ひよこ豆のカレーもちろん辛味ペーストもつけてもらった。我々も、気のいい店員も、料理人も笑顔、笑顔、笑顔だ。
出口に置かれた臭い消しを口に含んで店を出た。

以前はネパール人がシェフだったが、今はカルカッタ人に代わったとのこと。前の評判は芳しくなかったようだが、徐々に盛り返していくだろう。異国で一生懸命の彼らを見ていると、エールにも力が入る銀髪だった。
KOLKATA
東京都世田谷区砧3-2-7 第2大蔵ビル1F
03-3415-9786
カルカッタ(Calcutta)は英語表示で正式にはKolkata(コルカタまたはコルコタ)。社長のシェイクさんは誇りを持ってKolkataを店名にしている。従って、このブログでも店名表示を変更しました。(2008年7月6日)
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2007年10月26日
[アロッサ](渋谷)
オーストラリアを懐かしんで

何か面白い料理を食べたいと探していたら、アロッサにぶつかった。店のコンセプトはオーストラリア。オーストラリアワインを常時350種類以上取り揃え、オーストラリアならではの食材も食べることが出来る。7年半オーストラリアに住んだ銀髪にとっては胸がワクワクする店に思えた。
渋谷東急百貨店の前を通り松涛に向かったが、店を見つけるのに骨が折れた。店の在りかを示す灯りが乏しく、何度も行ったり来たりしたのに気付かなかった。途方に暮れて電話しようと立ち止まったところが、偶然にもアロッサの前だった。
1階は薄暗いカウンター席で、ダイニングルームは2階にある。壁にはオーストラリアの先住民アボロジニの絵がかけられている。メニューを開くなりメイン料理は決定した。ワニとカンガルーだ。前菜は店名を冠したアロッサ・サラダにした。

数種類のドレッシングの中から胡桃のものを選んだ。ドレッシングというより、単に胡桃を砕いて乗せただけのように見えた。ドレッシングをかけるのがあまり好きでないため丁度いい。
ワニ

ワニはオーストラリアで3回食べたことがあるが、イメージと違った。これほどの固まりで出てきたのは初めて。切り口を覗いて驚いた。半分ほどが脂である。これまで食べたものは脂が取り除かれていたようだ。脂身がない鶏肉に似ていると思っていたが、全く別物だと悟った。相方は魚のようだと言った。
カンガルー

これもイメージと異なる大き目の肉片で驚いた。これまで食べたものは全て薄くスライスされていた。その理由はすぐに分かった。筋が多くてなかなか切れないのだ。焼き方はレア。焼き過ぎるともっと固くなると言う。
ソースはとてもよく出来ていた。
変わった素材はワニとカンガルーぐらいで、まともな料理もたくさんある。オーストラリア・ワインも悪くない。ミネラル・ウォーターも見覚えがあるものだった。
「(アボロジニが重要な蛋白源とする)白い芋虫を食べられなくて残念だった」と言ったら嫌な顔をされた。オーストラリアで一度食べたことがあるが、もちろん冗談。
ワニやカンガルーを食べた勇気を褒めてあげた。それだけで充分楽しい食事になった、と思う…
アロッサ 渋谷店
東京都渋谷区松涛1-26-22
03-3469-0125
http://www.pjgroup.jp/arossa
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2007年10月16日
[ダバインディア](八重洲)
楽しくみんなで手を使って食べよう

6時前の早い時間だったので、楽勝だと思って予約なしで行った。案の定ガラガラだったが、8時までという条件でやっと入れてもらえた。予約必須というのは嘘ではないようだ。
メイン料理はバナナの葉に乗ったカレーで、これを手で食べると来る前から決めていた。前菜として二品選んだ。
チキンティッカプレート、タンドーリリゴビ

チキンティッカプレートは2種類の味の骨なしチキンのスパイス焼き。「熱いですよ」と注意されたときはもう遅かった。銀髪は火傷しそうになって、チキンを皿の上に放り出した。その仕種を爆笑された。
身がパサパサのタンドーリチキンを出す店が多いが、ダバインディアの鶏肉は柔らかくて美味い。鶏肉自体が良質なのかもしれない。
Kさんがタンドーリリゴビを食べて「カリフラワーみたいな肉ですね」と言うので大いに笑った。カリフラワーそのものだと気付いていない。さっきの仕返しで爆笑してやった。
最初の二品が気に入ったので、メインの前にもう一品追加した。
マサラ ドーサ

ポテトの香味炒めを包んだクレープで、初体験のインド料理だった。今度は火傷しないように慎重に手で食べた。
ダバミールス、ヴェジミールス

ダバミールスには海老・魚・チキンのカレーが、ヴェジミールスには本日の野菜カレー2種、ヨーグルト、ピクルスが入っている。野菜のスパイス炒め、サンバルカレー(野菜カレー)、ラッサムスープ(辛くて酸味のあるスープ)、ブーリ(揚げパン)、パスマティライス、ババドは両方に共通している。
数種類のカレーをそれぞれ味わおうとしていたら、Kさんが構わずどんどんごはんの上にぶちまける。非難し合いながらも笑いが絶えない。カレーにまみれたライスを3本指の上に乗せ、親指で押しだすように口に入れる。慣れると結構食べられるもんだ。
香り高いインディカ米のパスマティライスもいい。インド産の白ワインを飲みながら、食が進む。
マトンシークカバブ

あまりに美味しく楽しいのでもう一品追加した。手はカレーまみれなので、店員に食べやすいように切り分けてもらった。もちろんこれも手で食べる。
食後にレモンの入ったフィンガーボールで手をしっかり洗った。それでも爪の間から漂うカレーの匂いは、翌朝までかすかに残った。
「念願の手を使って食べることが出来て本当に楽しかった」とKさんは言う。それだけで止めておけばいいのに、「憧れの人を前にしたら絶対できませんものね」とのたまう。
「ハイハイ、我々はどうせブサイクですよ!」「フーンだ!」
ダバインディア
東京都中央区八重洲2-7-9
03-3272-7160
http://www.dhabaindia.com
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2007年09月25日
[Teji Tokyo](新宿歌舞伎町)
ちょっとお洒落な韓国料理屋

職安通りに近い歌舞伎町から新大久保に至るまでたくさんの韓国料理屋がある。歌舞伎町にある韓国料理屋は牛焼肉が中心だが、大久保側は豚焼肉家庭料理が多いと思っていた。Teji Tokyo は歌舞伎町にあるが、豚肉中心でちょっとお洒落な感じの韓国料理屋だった。
お通し

焼いた豚肉の食べ方がメニューに描いてある。看板料理であるのは間違いないので、2種類の豚を食べることにした。前菜を何かと問われたのでミニトマトキムチとハツ刺しを頼んだ。
トマトキムチ、ハツ刺し

トマトキムチは漬け込んだものではなく、キムチのタレをトマトにまぶしただけ。手抜き料理のようだが、以外にトマトはキムチ味に合う。
ユッケ風に食べるハツも悪くなかった。
イベリコ豚

殆ど脂身しかないイベリコ豚にひるんでしまったが、脂っぽくないと店員は言う。固まりの外側を焼いた後、スライスして再び網の上に置かれる。脂はみるみる少なくなり、焼き上がりとなる。これをメニューの食べ方に倣って口に運ぶ。店員の言葉を実感する。

ワイン漬け熟成オーギョップル

イベリコ豚(2480円)よりはるかに安い(1480円)が、それほどの価格差を感じさせない美味さだ。
韓式水餃子、黒豆マッコリ

野菜のおかわりをして、結構お腹が膨らんだ。しめに韓式水餃子をたべてしっかり満腹になった。
この店での収穫は黒豆マッコリ。甘いどぶろくの印象が強いマッコリだが、黒豆マッコリは小豆のような香ばしさがとっても面白い。
男性だけのグループもいるが、圧倒的に女性客が多い。太ると言われてもっとも敬遠されていた豚肉が、コラーゲンやビタミンを豊富に含むと伝えられて一躍人気者になった。仕掛け人が見事というしかないが、女心と秋の空。明日のブームは何になるのだろうか。興味深い。
Teji Tokyo
東京都新宿区歌舞伎町2-21-3
03-3207-5506
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2007年09月10日
[K.C.](成城学園前)
高級住宅地のインド・ネパール料理

東京郊外の代表的な高級住宅地は田園調布と成城学園だろう。共に駅周辺の商業地域は限られており、料理屋の選択肢は多くない。田園調布は自由が丘、成城は下北沢と沿線近くに若者が集うターミナル駅があるのも共通している。高級住宅地の条件は駅周辺も含めて閑静なことなのかもしれない。
成城で食事をしようということになって、タイ料理屋に飛び込んだ。予約は不要だろうと思ったが、ソムリエバッジを胸に輝かせた女性に「2時間後であれば入れます」と宣告された。凄い人気店なのだろう。そんな物言いでも戻ってくる客がいるのかもしれない。電話ならともかく、来店した客にどこで2時間も潰せと言うのだろうか。
タイ料理屋を出て成城方面に向かうとすぐにインド・パキスタン料理屋が目に入った。エスニック繋がりと自らを納得させて階段を上がると、インド人が出迎えてくれた。流暢ではないが丁寧な日本語にすさみかけた心が和む。
パパド、モモ

お通しは大好きなパパド。ビールには最高のお友達だ。モモ(500円)はネパール風蒸し餃子でカレー風味。
えびのタンドーリ

タンドーリはメインコースとの兼ね合いから海老だけのもの(タンドーリブラウン1,050円)にした。これが単品料理で一番高い。
カレー

カレーは種類を食べたいのでタンドーリセット(1,870円)とベジタブルセット(1,300円)の2種類頼んだ。前者にはタンドーリチキン、フィッシュティカ、シークカブが付いている。両者合わせて6つのカレーの小皿が載っているが、ダル豆(レンズ豆)カレーが重なってしまう。違うカレーに替えてくれないか頼んだら快く受けてくれた。
チキン、シーフード、ダル豆、マッシュルーム、茄子とじゃがいものカレーと、入れ替えてもらったミックスベジタブルカレーの6種類が揃った。辛くしてもらったので大人の味だ。
ナン

巨大なナンは1枚で充分で、さすがに食べ切れなかった。すると「お持ち帰りになりますか?」とたどたどしい日本語ながら完璧な対応。我が長年のパートナーの評価はうなぎのぼりになった。それにしても「また来ようね」と言ってくれればいいのに、「またお友達と来ようっ!」と言うところが正直だ。
調理場、フロア共に日本人の姿はなく、インド人とネパール人だけで切り盛りしている。母国から遠く離れた異国で郷に入れば郷に従え。言葉使いや礼儀作法を学んで頑張っている姿に、こちらこそ学ばなければならないと思った。
K.C.
東京都世田谷区成城6-13-1 成城ハウス2F
03-3789-6300
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2007年07月12日
[新宿アジア横丁](新宿歌舞伎町)
ビルの屋上にあるフードコート

新宿歌舞伎町、コマ劇場の向かい、マクドナルドのあるビルの前で外国人女性につかまった。元々友達に紹介されて行くつもりだったので、拒む理由はない。客引きに成功したと思って意気揚々の彼女は、エレベーターに同乗して自分のインドネシア料理の店まで案内してくれた。こちらは予期せず20%の割引券を獲得できてラッキーな気分である。
約30年前、この屋上のビアガーデンに、女子の泥レスリングを見に来たことがある。今は大テントの中に複数の店が通路の両側に並ぶ。タイ、インドネシア、中国、ベトナム、インドなどの料理に混ざって、沖縄料理屋や日本の居酒屋などもある。日本も確かにアジアの一国である。
シンガポール風春巻き、サテー

インドネシア料理屋に入ったので、その店の料理をオーダーすれば料金は後払い。他の店の料理が食べたければ足を運び好きな料理を注文する。その場でお金を払い、立て札をもらって自分の席に料理が届けられるのを待つ。最初の品は隣のシンガポール料理の店で買った。
他はインドネシア料理を食べた。もちろんサテーはその代表格。
テンペ、インドネシア風小龍包

大豆の発酵食品テンペもインドネシアならではのもの。ベジタリアンの店では肉の代用食品としても使われる。写真の料理は何も知らなければ酢豚そのものだ。
小龍包はカレー味で、蒸しサモサと言った方が適切だと思う。
店員が支柱の近くで紐を巻いているので見上げたら、テントの天井がスルスルと開いていく。少し涼しくなったと歓迎したのも束の間、雨がポツリ、ポツリと落ちてきた。店員に目配せすると、今度はスルスルと閉められていく。
すべての店の夜空がなくなるにつれて、みるみる気温が上がっていく。各店は8割方埋まり、調理場の火力も全開になっているに違いない。熱気はテント内に籠もるが、屋上なのでエアコンの備えはない。
入るときにもらった団扇の意味が分かった。雨の代わりに、汗が滴り結局シャツは濡れた。異国情緒を味わうには持って来いの場所で料理も結構楽しめるが、雨の夜は避けるべきだと思った。
降りて来る多くの若者たちと入れ替わりにエレベーターに乗り込んだ。近くの喫茶店に入り、冷房の風を受けながらビールを飲んだ。異国情緒を楽しむにはちょっと齢を取り過ぎたかもしれない。
天空の街 新宿アジア横丁
東京都新宿区歌舞伎町1-21-1 第2東亜会館ビルRF(屋上)
03-3352-2370
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2007年06月10日
[スラバヤ]
夏にはインドネシア料理を

インドネシア共和国は2億3千万人が住む世界第4位の人口大国である。上位3国の中国、インド、アメリカは分かっても、4位以下を正確に言える人は殆どいないだろう。インドネシア、ブラジル、パキスタン、ロシア、バングラディシュ、ナイジェリアと続き、10位に日本が入る。(2006年国連調査)
インドネシアは大航海時代に香辛料を求めてきたヨーロッパ各国に蹂躙されて、最終的にオランダ人に支配される。第2次世界大戦のとき日本軍がオランダ支配を解くが、日本の敗戦により再びオランダが盛り返す。これに対し民族主義者が独立を宣言して戦い、1949年に独立を果たす。その立役者のスカルノ元大統領が来日して見初めたのがデヴィ夫人である。
戦後、餃子、明太子などが復員兵によってもたらされ、人気食品に育った。歴史的にも或いは資源大国として経済的にも浅からぬ縁のあるインドネシアだが、料理に関しては日本にあまり伝わって来なかった。
スラバヤは日本では数少ないインドネシア料理のチェーン店である。
スラバヤランチ(インドネシア料理の盛合せ)

中央の春巻き・ルンピアは先日行ったトラベルカフェ・フィリピンにもあった。左端の串焼きがサテ。鶏肉の照り焼きや、海老の焼き物、野菜炒めなどは見たところ何の変哲もないものだが、歴史が語るとおり香辛料が豊富なインドネシアならではの味のような気もする。
この盛り合わせにテンペ(大豆の加工食品)、ナシゴレン(焼き飯)、ミーゴレン(焼きそば)などを食べれば一通りインドネシア料理を食べた気分になる。
もっとも、インドネシアは17,500もの大小の島により構成される国だから、料理の種類は数限りなくあるに違いない。
スラバヤの料理人は全てインドネシア人で、本場の味を再現しているというが、インドネシアに行った事がないので本当のところは分からない。それでも南国気分に浸り、リーズナブルな料理を楽しめるのがいい。トラベルカフェよりお奨めだ。
このランチには最初にウコンのスープ、デザートに揚げバナナとアイスクリームがついた。

揚げバナナは素揚げではなく、天ぷらのようだ。どんな料理法でも甘いのは変わらない。
暑い夏にはインドネシア料理が相応しいかもしれない。但し、暑いのは外だけで、室内は冷房で快適だ。こんなんで、本当にインドネシアを味わったと言えるのだろうか。まっ、いいか!
スラバヤ
http://surabaya.jp
都内:お台場店、豊洲店、六本木店
神奈川:みなとみらい店、港北店
静岡:伊東店、伊東宇佐美店(サヤン)、浜松店
岐阜:大垣店
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2007年06月04日
[エラワン](新宿)
タイスキ? タイシャブ? タイヨセ?

タイ料理で人気の鍋料理タイスキは、現地語ではなんと言うのだろうか。単純に考えてタイのすき焼きを略してタイスキと称すると思っていたが、それならまったくの日本語である。ところがタイでもタイスキと呼ばれているらしい。日本の鍋料理の代表であるすき焼きの呼称だけがタイで採用されたようだ。
タイスキはすき焼きよりはしゃぶしゃぶに近いということで、タイシャブが正しいと主張するところもあり、エラワンでもメニューにはタイしゃぶと書いてある。日本では20年くらい前からタイ料理屋の人気メニューになったようだが、銀髪は今回初めて経験した。
新宿アドホックビルは小さいビルと思っていたが、エラワンの店内は結構広い。エスニック料理屋で中年のおじさんグループに出くわすことはまずないが、鍋料理が名物のせいか奥の個室には珍しくも中年男性グループが数組入っていた。男2人が差し向かいで食べているテーブルも珍しくない。
店名がついたエラワンコース1人前2,900円を頼んだ。
前菜(ラーフガイ=鶏ひき肉のサラダ)

鍋にはブラックタイガー、帆立貝、海老のすり身ボール、いかのすり身ボール、チキンボール、ミートボール、ハウスリッチボール、海老ワンタン、タイ風餃子、海老の海苔巻き、いかの肉詰め、パクチー魚肉巻き、野菜の盛り合わせが入る。
材料

鍋

しゃぶしゃぶというより寄せ鍋に近い。これならタイヨセのほうが相応しいように思える。タレはナンプラーに唐辛子、パクチー、レモングラスなどを加えて作っているようだ。結構辛いので、スープに好みの量だけ溶かして使う。スープ