2008年11月08日

[コルカタ Kolkata]②(世田谷区砧)

頑張れ!日本の外国人、世界の日本人


休日の夜、我が家の食卓は寂しい。娘たちがアルバイトに行くためである。賃金が高い休日の夜が効率的に稼げるそうだ。珍しく全員が揃ったので不思議に思ったら、他の人に仕事を奪われたと言う。今の若者たちは意外と働き者である。

20年前、日本のバブルが始まった頃にシドニーに赴任した。オーストラリアは移民の国なのでたくさんのエスニック料理屋がある。移民たちは必死に働く。土日も開いている店が殆どだが、日本料理屋の多くが閉まっているのに驚いた。

サモサ、タンドーリ盛合せ

家族で食事に行くときの一番候補はコルカタである。久々に行ったら空いている席は一つだけ。入り口の席を何とか確保した。すぐに家族連れがやってきた。彼らは外の席に。さらにまた客が。大盛況である。好きな店が繁昌するのは嬉しいものだ。自分の席が確保できたら余裕で祝福できる。

海老カレー、マトンとほうれん草のカレー

いつものように辛いソースは別に持って来てくれる。入り口のテーブルからキッチンが見えるので、銀髪にとっては一等席である。社長のシェイクさんだけでなく、キッチンの中からも料理人が優しい笑顔を投げてくれる。

シェイクさんは休日もなく働いて疲れているに違いないが、笑顔を絶やすことはない。日本で外国人たちが必死に働いている。タイ人、中国人、フィリピン人など、遊ぶ時間など考えもせず働いている人は多い。

先日NHK衛星放送でフランスのニュース番組を見た。世論調査でフランス人の3人に2人が休日に働きたいと答えたと言う。家計を支えるために、アルバイト料が高い休日にまとまった時間を働いて稼ぎたいそうだ。まるで我が娘たちと同じ発想である。
日本は欧米先進国を真似て、多くの会社が週五日制にした。今、日本人にフランス人と同じ質問をしたら、どんな返事が返ってくるだろう。

コルカタでチキンカレーもテイクアウトしたつもりだった。家に帰ると袋の中にはタンドーリチキンが入っているだけ。オーダーが通っていなかったようだ。確認しなかった自分が悪いのは明らか。我ながら平和ボケの日本人である。


KOLKATA
東京都世田谷区砧3-2-7 第2大蔵ビル1F
03-3415-9786


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2008年09月24日

[RAAN JING JING THAI ラーン・チンチン・タイ](成城学園前)

頑張れ! わが町のレストラン


世田谷区成城は大田区田園調布と並び称される東京の高級住宅街である。タイ料理屋は小田急線成城学園前駅から新宿寄りへ歩いて数分の所にある。先日、予約なしで訪れて冷たくあしらわれた。この日は予約を入れたので温かく迎えられた。但し、2階の隅の狭い席。直前の予約だったから仕方ない。

少しずつ色んな料理が食べられるとのことで5,800円のコースを奨められた。お腹が空いていたのと、「少しずつ」の文句につられた。

前菜は何種類かのタイ料理に加えて何故かチーズが乗っている。女性ソムリエの存在がメニューの構成にまで影響しているようだ。タイ料理とワインをゆっくり楽しむのがこの店のコンセプトかと思ったが、前菜を食べ終わる前に次の料理が運ばれてきた。ゆっくりどころか慌しい。

狭いテーブルに大きな皿を乗せるのが難しく少し不機嫌になった。前菜を慌てて食べ終えて、ともかく次の料理の場所を空けた。牛肉の料理を半分ほど食べたところでトムヤンクンがやってきた。まだトムヤンクンが食べ終わらないのに今度は大海老だ。

トムヤンクン以外は写真の料理が一人分。少しずつとは言えない。いつ次の料理が来るか戦々恐々となりながら料理と格闘した。。さて、それから最後のソフトシェルクラブが来るのに時間がかかった。リズムが悪い疲れる食事だ。

料理人の腕もソムリエが選ぶワインも悪くない。内装を含めた店の雰囲気も成城の名に恥じない。違和感があるのがテーブル上の呼び鈴。一流の店であればフロアスタッフが客の食べるスピード、飲む表情などを見て声をかけてくる。そこで店と客との一体感が出て来るのだが、呼び鈴に頼るせいか呼吸が合わない。料理が出て来るのが早すぎるときがあれば、長々と待たされることもある。ベルを鳴らした隣席だけ訪れて、ワイングラスが空いている我々に目もくれないで去っていく。

2階席で客に目が行き届かないからベルを置いているのだろうが、客のベルを待っているようではファミリーレストランと変わらない。少なくともソムリエ資格者がやるサービスではない。ベルを鳴らす回数が減るごとに一流の階段を上っていくだろう。一度もベルが鳴らないようになれば、超一流に達したということだろう。

我が永年のパートナーは二度と来ることはないと言う。そんなこと言うなよ。料理人、接客係、客の3者のコミュニケーションがちょっと欠けているだけだ。我が町のレストランだ。温かく見守ってあげようではないか。

今度来たらコースは頼まない。アラカルトを2品、メインを1品とごはんを頼み、二人で分けて食べよう。その方が店と客の双方にとって賢明である。


RAAN JING JING THAI ラーン・チンチン・タイ
東京都世田谷区成城6-3-14
03-3483-1137

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2008年08月17日

[鹿港](上町)

人気の肉饅を朝から買えるようになった


皇居のランニングコースの2周目に入ったところで携帯電話が鳴った。長兄がこれから母の所に行くと言う。前日に行ったばかりの銀髪でも、兄が来るとなれば顔を出さないわけにはいかない。予定を切り上げて、約20㎞を戻ることにした。

往路は下りが多くて楽だが、復路はちょっとしんどい。もっとも、新しいロードバイクは赤坂の虎屋の前、渋谷南平台、駒沢などの坂を苦にしなかった。愛い奴である。
三軒茶屋を越えて上町にある肉饅で人気の鹿港を通り過ぎたところでブレーキをかけた。まだ10時なのに店が開いていたような気がした。振り返ってみると確かに開いている。いつものような行列どころか、一人も客がいない。

聞けば開店時間は11時半から9時に早まったとのこと。前に来たときは他の客にあおられる様に買ったが、今日はゆっくり相談することもできた。母の家で蒸しなおすことにして冷めた肉饅と2種類のまんとうを買った。リュックに入れても背中が熱くならなくていい。

母の家に着くと、既に兄がビールを飲んでいた。なんと兄も肉饅を買って来ていた。彼が買ってきたのは自由が丘の五十番。のれんわけか喧嘩別れか知らないが、神楽坂の五十番より美味しいそうだ。チン!では美味しくないので蒸篭で温めて食べ比べをした。

前にも書いたことがあるが、銀髪の思い出の肉饅は福岡の鹿鳴春のもの。鹿港の肉饅は具が縮んで真ん中にコロリと収まっている。鹿鳴春に似ていて嬉しくなる。当然、皮との間に空間が出来る。昔の肉饅はどれもこんなものだったと思うが、最近では五十番のように具が柔らかく、肉汁と油たっぷり、隙間なしのものばかりである。

鹿鳴春も鹿港も、鹿の字がついているのでルーツは同じかもしれない。鹿港の主人は台湾で修行して、本場の味を再現しているという。残念ながら鹿鳴春は潰れてしまったので、銀髪の記憶を確かめることはできないが、母も兄も銀髪の意見に同意してくれた。

鹿港の営業時間が長くなったのは嬉しい報せだ。地方発送もしてくれるようだ。昔ながらの肉饅が食べたいと思う人は是非試して欲しい。

鹿港
東京都世田谷区世田谷3-1-12 1F
03-5799-3031

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2008年08月15日

[源八](下北沢)

オヤジたちにも楽しい酒場


中学時代の同級生の集まりはいつも下北沢。地元とは言え、店を探す幹事役も大変である。もっとも下調べを口実に飲み歩いているのだから、呆れた方がいいかもしれない。

一次会は7人で、二次会に遅れて一人やってくる。若者の町・下北沢は夏休みのせいかいつもの賑わいはない。源八も半分ぐらいの入りで、影響を受けているようだ。味のせいかどうかはまだ分からない。

しばらくオーダーには口を挟まず飲み食いしながら調理場を見詰める。焼き場の料理人の動きがなかなかいい。



焼き鳥を食べて大きく頷き、幹事役に「なかなかいいよ、この店は」と褒めた。安くて旨い店を探すのが上手な奴だ。手だけ皆さんに紹介しよう。

源八の自慢は焼き鳥だけではない。梅酒は85種類、焼酎は50種類揃える。若い男女が喜ぶような品揃えだ。試しに一番甘くないという梅酒を飲んだが、しっかり甘かった。日本酒党の銀髪だが、みんなに合わせて焼酎を飲んだ。水をたくさん飲んで酒は控えた。量を競う齢ではない。

面白かったのが唐辛子がミルに入っていたこと。胡椒や塩ならよくあるが、唐辛子でミルを使って居る店は初めて見た。なかなかのこだわりである。
幹事が支払いを終えて出て来るのを外で待っている間に、入店の時には気付かなかった入り口の張り紙を読んだ。店で使っている沖縄粟国の海塩について踊るような文字で説明している。

下北沢は若者価格でなかなかいい店がある。彼らだけに占領させておくのはもったいない。
若者が田舎に帰っている間は、中年たちで店を支えてあげよう。


澤乃茶屋 源八
東京都世田谷区北沢2-18-5 北沢ビル1F
03-5430-4129

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2008年06月01日

[すし三崎丸](祖師谷大蔵)

回転寿司とどちらがいいか


子供が大きくなり、家族全員が揃うことは稀になった。平日は銀髪のせいなのは明白である。もっとも、銀髪がいない方が平和のようで、痛し痒しである。
休日に日頃の罪滅ぼしにちょっと気張って寿司屋にでも行こうと提案すると、いつも却下される。回転寿司がいいと言われて今度は銀髪が渋る。酒の肴も限られるし、混雑していて落ち着かない。双方の妥協したところがすし三崎丸だった。

ほたるいか、生しらす

あおりいかのげそ唐揚げ、焼き筍

旬の食材も結構取り揃えており、日本酒を飲みたくなる。回転寿司に比べると酒の品揃えもいい。純米酒や吟醸酒も各種あり、ちゃんと冷蔵庫で出番を待っている。



寿司をオーダーするのは銀髪の役目である。大トロなど一部を除いて2個240円均一のお手頃値段。たくさん食べようと思って「しゃり少な目」と頼んでも、希望が叶えられたとは思えない。職人の手に収まる量は長年の経験から固定されてしまっているのかもしれない。

いかは数種類を食べ比べできるし、聞いたことのない貝もある。安いからといって馬鹿にしたものではない。
すし三崎丸は関東一円に49店舗ある。持ち帰り寿司・京樽の一業態だということは、ホームページを開いて初めて知った。一度は経営破たんして上場廃止になったけれど、吉野家の子会社となり再建を果たした。助けた吉野家も再建組なのが面白い。

以前は寿司屋ではつまみや刺身ばかりでお腹を膨らませていたが、寿司中心だと酒も少なくて済む。刺身が減り、酒量が減るとお代も減る。おまけに身体にもいい。
そうそう、次の日の酒も食事も美味しい。52歳になってやっと気付いた好循環。お財布も身体も健康である。

http://www.kyotaru.co.jp/misakimaru/misakimaru.html

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