2007年11月14日
[畔居](日本橋)
関西割烹での昼食会

創業が昭和30年と聞いて俄かに親しみが湧いた。銀髪と同い年ということなので、52年の歴史を誇る老舗料理屋ということになる。掘炬燵式個室を予約して、7人で出かけた。
初めての店かと思ったが、店内に入って前に来たことがあると気付いた。7~8年も前だが悪い印象はない。電話で予約しておいた5,250円のコース料理に期待した。
先付け(タコの酢の物)

タコは揚げ過ぎたら固くなる。案の定あまりいいスタートではなかった。
お造り

一人一皿のお造りは豪華だ。どれも美味しかったが、練りわさびがちょっと興を削いだ。
刺身を半分ほど食べたところで焼物が出てきた。刺身を食べるペースを上げたが、食べ終わる頃に今度は煮物が出てきた。まだ焼き魚に箸をつけていない。
焼物、煮物

焼き魚は冷えても大丈夫そうなので、食べる順番を替えた。ところが煮物を先に食べ始めたところで今度は天ぷらが出てきた。
天ぷら

ここで堪忍袋の緒が切れた。「料理を出すのが早すぎる。少しペースを落として」と言ったら、「すいません。でも、これで料理は全部出ちゃったんですよ」と答えるので唖然とした。再び焼き魚を飛び越して天ぷらを食べることにした。これこそ冷める前に片付けたい。
今度は恐る恐る仲居さんが「ご飯をお持ちしてよろしいですか?」とやってきた。そりゃそうだ。おかずは全部出ちゃったのだから今でなければご飯を出すタイミングがない。何か工夫があるならともかく、ただの白いご飯だけなのだから。
これではちょっと豪華な定食みたい。会席風と勘違いしたのはこちらの勝手だ。3,675円の松花堂弁当にすべきだったと心底後悔した。
今日の昼食会を楽しみにしていたみんなに申し訳ないと思っていたら、「大丈夫ですよ。味はいいですよ。」と言ってくれたので少し気持ちが軽くなった。内輪の会で本当に良かったと思った。
デザート

柿の上には柿の皮で作った葉が乗っていて可愛い。こんな細工ができるのに、どうしてサービスは不細工なのだろう。笑顔でご馳走様と言ってくれた仲間が有り難かった。
畔居
東京都中央区日本橋1-2-10 東洋ビル地下1階
03-3271-2000
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2007年08月03日
[まえだ](京橋)
立ち食いの10割蕎麦の店

お詫び 一昨日夜からサーバーがダウンしてご迷惑をおかけしました。今も画像が見られない状況が続いております。「まえだ」「五島伊勢丸」の画像は食べログでご覧ください。
http://u.tabelog.com/ginpatsu/
「東京の人は昼時に並ぶのが好きだ。馬鹿じゃなかか?」と福岡から出張に来た人たちに言われた。確かにその傾向はある。美味しいと評判の店だけでなく、美味しいと思えない店でも昼には行列が出来る。需給ギャップのなせるわざだ。
ただし、行列の中にも2種類があることを最近になって気づいた。小諸そばや富士そばなど、東京の立ち食い蕎麦屋は12時を過ぎるとどこも行列が出来る。京橋のまえだは他より30分以上も前から行列が始まる。

珍しい10割蕎麦を出す店だからと思ったが、客の回転が遅いのに気付いた。原因は丁寧な料理の仕方にあるようだ。人気の大きな海鮮掻き揚げは作り置きしないので、いつも熱々のものを食べることができて嬉しいが当然時間がかかる。待ち時間が長いので客が早くさばけない。
掻き揚げとかけそば

最初に行ったときは頼む要領が分からなかったが、2度目に把握した。掻き揚げとそばはそれぞれ単品で頼む。温泉卵、若布、天かす、大根おろしなどのトッピングは無料。
かけそばや盛りそばだけを頼んで無料の具を乗せるだけで充分なのだが、何だか申し訳ないような気がする。
麺の太さは2種類。太麺を冷しで食べると固くて食べ辛い。従って2回目はかけそばにした。最初に入ったときは店名のまえだを冠している冷しそばを食べた。何が入っているかをチェックしないで頼んだので、納豆、とろろ、芽昆布が乗ったそばを見て驚いた。お互いが混ざらないように慎重に食べた。

人通りが少ない外れた場所にあるが、人気は高い蕎麦屋だ。儲かっているのか少し心配でもある。
まえだ
東京都中央区京橋1-17-3 国際ビル
03-5250-7701
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2007年05月23日
[あきば③](八重洲)
夏が来る前に

夏は寿司好き垂涎のスターであるシンコなどが出てくるが、基本的には寿司屋にとっては難しいシーズンだ。貝も産卵期に入り、しばらくは味が落ちる。そこで季節の変わり目に寿司屋で楽しもうということになり、総勢6人で繰り出した。
出かけたのはご近所のあきば。夫婦で営むカウンターだけの寿司屋だが、誰を連れて行っても喜ぶ。この店に来るようになった経緯は以前の記事を参考にしてもらおう。
お通し

真ん中のはしったか貝。主に太平洋側の浅瀬に生息しており、居酒屋でもよく見る貝だが名前を知る人は少ない。
関アジ、アオリイカ、タイ

ツブ貝、かつお、カンパチ

大型のかつおは脂が光っていて、これを食べたらかつおが嫌いな人はいなくなるだろう。
穴子

タレをサッと塗った焼き穴子。関東にはあまり入ってこない通も喜ぶ瀬戸内・明石産の穴子。
タコ、サザエ、タイとコハダ

タコは神奈川県佐島産。軽く茹でただけというが、砂糖を入れたのではないかと疑うほどに甘味がある。アフリカ産とはものが違う。
あきばの自慢は大きなツブ貝とサザエ。サザエは壷焼きにしてもらい、皆さんに食べてもらうことにした。遠慮したつもりだったが、大将がソッと刺身を銀髪だけに出してくれた。嬉しい心遣いだ。
鮪のづけ、トロ、あわび、はまぐり、穴子

鮪は今は和歌山沖を泳いでいるらしい。今度の穴子は江戸前。瀬戸内産は焼いて、江戸前は煮て出す。プロに言わせれば産地によって穴子は顔も味も違うそうだ。料理法が異なるのも頷ける。
最後に青森県十三湖産の大しじみの味噌汁を飲んでお開きにした。と、言いたいところだが、みんな帰りたがらない。ミル貝が欲しい、赤貝も、ウニもなどと頼み始めた。
次のお座敷が待っている銀髪はお金を部下に預けて引き上げた。お腹は一杯だが、お財布は空っぽになってしまった。
あきば
東京都中央区八重洲1-4-10
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2007年05月08日
[ワンタイ](京橋)
食べやすいタイ料理

銀座・日本橋界隈にあるタイ料理屋やベトナム料理屋はどれも品がいい。つまらないと思わないでもないが、商売のためには止むを得ないだろう。ワンタイもそんな店の一つだ。
隣にはクロアチア料理の「ドブロ」、向かいには天ぷらの「深町」がある。
階段を下りると思ったよりこぎれいな店だ。接客するタイ人女性が美しい。典型的なタイ人の顔ではなく、中国系の血が混じっているようだ。日本人と言われたら信じてしまうだろう。俄然楽しくなってきたが、オーダーしたものは彼女の推奨に反して定番のものばかりだ。
ソムタム、トーマンプラー

ソムタムは青いパパイヤのサラダ。意外にも気合が入って辛い。唐辛子を除けずに食べるのでますます辛くて愉快だ。
トーマンプラーは魚のさつま揚げ。これはもっと辛くてもいい。何でも辛けりゃ楽しいのだから銀髪は味音痴と言われても反論できない。
トムヤンクン

これは必ず頼む。絶対オーダーする料理。いい味をしている。品がいい。もっとがんがん唐辛子や香草を入れた方が好きだが、万人に食べやすいのが銀座流。
メニューにはベトナム料理や中華料理と思わせるものも多数含まれている。それを指摘しても、「タイでは他の国と同様な料理がある」と美人のタイ人に説明されるたら、すぐに相槌を打ってしまう体たらく。
さて定番の料理を食べたので、追加注文は初めて食べる料理にした。
ガイホーパイトーイ、焼きそば

ガイホーという葉に包んだ鶏料理だ。タイは鶏肉の大生産地だから、鶏料理はたくさんあるそうだ。日本向けに生産される鶏や海老は、地元にも流出して新たな料理を生む。
最後にタイ風焼きそばを食べてお開きにした。
帰ってネットで見ると、ランチ時にはOLたちで行列が出来るという。ランチにも興味が湧いたが読み進むうちに客が全員女性のときもあると知って、気が萎えた。女性恐怖症の銀髪には無理だ。
ワンタイ
東京都中央区京橋2-6-19
03-3535-0340
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2007年04月16日
[千秋](築地)
さかな君ご推薦のお店

テレビのグルメ番組でさかな君が紹介していた店が千秋。店主の小川さんを師匠と呼んでいた。千秋はビッグ・コミックに連載されている「築地魚河岸三代目」の監修を店主がした縁から生まれた店とのこと。店主は元仲卸だったというからますます期待が持てる。
6時はまだ宵の口で店に着くと一番乗りだった。晴海通りの一本新橋寄りの小路にあるカウンター11席の小さな店だが、同じビルの地下に立派な「千秋はなれ」を増設するなど新興店なのに大繁盛である。度々「はなれ」と間違って客が扉を開ける。
迷った末に小川さんの言に従って、コースを基本にしながら好みの素材を加えてもらうことにした。
刺身盛合わせ

本マグロ、石がれい、さより、カワハギ、あおりいか。写真が1人前で2人にそれぞれの皿が出てきた。大変手間をかけて造ってくれた。カワハギは肝を抱いている。
金目鯛、きんき

金目鯛の塩焼きは板さんが奨めるだけあってとびっきり脂が乗って美味い。きんきの煮付けは2人で分け合って食べた。
たたみかれい、赤なまこ酢

小さなかれいをローラーで伸ばして干したかれいは名無しで、たたみかれいの名前は小川さんが考えたそうだ。赤なまこは青なまこより柔らかい。板さんから丸まったなまこの秘密を聞いて感激した。
美味い和食には日本酒に限るが、頼んだ純米酒は常温だった。千秋では酒を冷蔵庫に保管していないようだ。
ほたるいか、さわらの燻製

季節定番のホタルイカとちょっと珍しいさわらの燻製。板さんの手元が見える席だったので、他の客に出す料理を何でも欲しがって追加注文した。
天ぷら、お食事

タイラ貝の天ぷらは固くて辛かった。いつも間にか満席になってしまい、板さんは大忙しである。1人で丁寧なお造り、焼き物、揚げ物、天ぷらをこなすのは至難だ。ちょっと目を離すと素材に火が通り過ぎてしまう。店主は「はなれ」の手伝いに行ってしまったのだろうか、姿が見えない。
てんてこ舞いの板さんを急かせるのが申し訳なかったが、最後の品がなかなか出てこないのに痺れを切らして催促してしまった。
お吸い物はマグロのネギ間鍋風で美味しかった。マグロのづけ丼も悪くない。
20人以上の客でも2人の調理人で賄えるだろうが、1人だけで11人はつらい。声をかけるのも気の毒なぐらいで、カウンターならではの調理人とのコミュニケーションは彼をイラつかせるだけに思えた。
空いていればいいのだろうが、店を拡張するほどの絶好調、大人気店だ。
さかな君と同様に絶賛したいのだが、「おしいっ!」の一言だった。
魚河岸三代目 千秋
東京都中央区築地4-7-5 築地YKビル1F
03-3543-8700
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2007年03月17日
ロンリコ
二日酔いの思い出

毎日深酒をしているので毎日が二日酔いのようなものであるが、記憶にある限り酷い二日酔いが3回ある。豊橋の焼き鳥屋でおじさんと冷酒を飲んだとき、メルボルンで三和銀行(現三菱UFJ銀行)のシドニー店長とマティーニの飲み合戦をしたとき、そして大学時代の友人とロンリコを初体験したときだ。いずれも朝起きたとき立てないぐらいにこたえた。
冷酒とマティーニのときは完全に飲み比べにはまったものだ。たくさん飲めたって偉くも何ともないのだが、ついつい対抗してしまうのが間違いの元。ロンリコのときはアルコールの高さを見誤った。友達の行きつけのショットバーでのプレゼンテーションは衝撃的だった。ロンリコの液体をカウンターにスーッと流してマッチの火を近づけると、炎が一瞬立ち上がりすぐに消えた。

ロンリコはプエルトリコ産のホワイトラム。樽で熟成されて琥珀色になったダークラムと異なり、主にカクテルなどに使われる。アルコール度は75.5度。ウイスキーなどが40度前後のことを考えれば異常にアルコール度が高い。液体に火がつくはずである。
これを口に含むと焼けるような、痛いような強烈な刺激が襲ってきた。ところがすぐに慣れてしまうから酒飲みの順応性には驚かされる。これをガバガバ飲んでしまう怖いもの知らずが翌日の悲惨な二日酔いへと導いていった。
悲惨ではあるが、あまりに楽しい経験だったので後日ロンリコを置いている店を探し出し、お土産として赴任地の顧客に持って帰った。大金持ちだが家庭不和に悩んでいる孤独な医者で、銀髪は度々自宅に呼びつけられた。渋ると銀髪の会社の商品を買ってやるからと口説かれる。訪問したら商品の説明も聞かず酒盛りとなり、本人が眠くなるまで愚痴を聞かされたものだ。
アル中と言ってもおかしくないその顧客はロンリコを大いに気に入ってくれた。しばらくして、電話がかかってきた。ロンリコがなくなったので新しいものを買ってきて欲しいと言う。てっきりその客が飲んでしまったのかと思ったら、飲み干したのは客の老母。寝酒にもってこいとのことで、さすがにカエルの親もカエル。
原料のサトウキビの甘さが加わっているのか、アルコール度数が高いせいか、ロンリコは甘く芳しく感じてもらったのかもしれない。量を飲まなければ、寝酒にぴったりかもしれない。
早速新たに購入して贈った。お金持ちのお客様に我が社の商品をさらに買ってもらったことは言うまでもない。二日酔いで死ぬ思いをしても、銀髪はただでは転ばないのだ。
日本橋・風長閑で久しぶりにロンリコを飲んだ。毎日ストレートでウイスキー、ブランデー、スピリッツを飲んでいるせいか、記憶とはかなり違って飲みやすかった。それがいいことか、悪いことか良く分からないけれど…
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2007年02月05日
[大根](茅場町)
この店は気に入った

今日は食通のOさん紹介の店。大根と書いて「おおね」と読ませる店は八丁堀の交差点近くにある。入り口から右にカウンター席、左がテーブル席だ。カウンターの中に自称20歳と言う主人が見えるが、実際は40歳前後の夫婦が仕切る気持ちのいい店だ。ご想像にお任せしますと言われたので女性は勝手に奥さんと決め付けた。
メニュー

メニューを見れば主人のこだわりが見えてくる。産地にこだわり、料理にこだわっているのが伝わってくる。
お通し、大根皮の浅漬け

お通しは「生ゆばうにのせ旨出汁ジュレかけ」。和食店で出されるお通しは、席料を取るためのあり合わせのものが多いが、「大根」はメニューの中から自慢の一品を出してきた。和のテイストながらジュレとはゼリーのことで洋風の名前をつけている。お通しの出し方もフレンチやイタリアンの店ではよく見られるスタイルだ。
塩で揉んだ大根の皮はいかにも和風であっさりしてしている。どこでもありそうであまり見たことがない料理だ。
漬物、油揚げの酒盗焼き

漬物はきゅうり、ピーマン、山芋、大根の4種。油揚げは酒盗を乗せただけで立派な酒の肴になるアイデア料理。今度週末にでも家で作ってみようか。
金目鯛の兜焼き、ししゃも

焼き物は2種類頼んだ。我々二人は魚の目とその周りが大好物。泣く泣く目は相手に譲って口元をしゃぶった。皮も骨もかじれる限り食べつくした。
ししゃもはもちろん北欧産などのもどきではなく北海道産の本ししゃも。
カマスのスモーク、しめさばと赤茎ほうれん草のサラダ

両方とも食べたことがない料理だ。どんな素材も単純な料理では食べさせない。
煮染め大根、焼きおにぎり

やっぱり大根を食べないと終わらない。腹一杯でも美味しく食べきった。
酒のメニューを撮り損なったが、酒の名前、生産地、純米・吟醸の別の他にも原料米まで書いてある。もちろん日本酒の専用冷蔵庫も店の奥に見える。
気軽な相手ならば接待にも使えそうな、久しぶりに満足できる居酒屋(割烹?小料理屋?)を教えてもらった。
大根
東京都中央区茅場町3-8-10
03-3666-6979
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2007年01月30日
[みやこ亭](京橋)
お好み焼はやっぱり広島かな

東京駅から数分、京橋交差点からすぐのところにみやこ亭はある。日本橋から中央通を銀座に向かうと、右手にお好み焼の幟が否応なく目に入った。連れも関心を示すだろうと思い提案したら、即座に今日の食事場所は決定した。
広島焼きレギュラー、牡蠣入り、ねぎ焼き、やきそば

銀髪にとっては所詮お好み焼としか思えないのだが、広島駅の「麗ちゃん」だけは他と違った。どの店も市販の蒸した麺を使うが、麗ちゃんは茹で立ての麺を使う。行列をさばくには面倒だろうが、この一手間がまた行列を呼ぶ。みやこ亭の広島風お好み焼は可もなく不可もない平均的なものだった。
広島菜

メニューの中で一番良かったのは広島菜だったかもしれない。広島菜漬けは野沢菜漬け、高菜漬けと並ぶ3大菜漬けと言われるらしいが、前2者と比べるとあまり有名ではない。広島のお土産物屋でもあまり目に付かないのだから、全国的な知名度は殆どないに等しいのではないか。
これまで複数の店で食べたことがあるが、胡麻がたくさん乗ったこの店のものが一番気に入った。
牡蠣のバター焼き、3種ソーセージ

もっとも、他の連中に人気だったのは上の2品。バター焼きは小麦粉をつけて焼いているようで、牡蠣の風味が閉じ込められ、バターの味を吸収してと、かなり評判が良かった。
明太子、しそ入りとスモークのソーセージはこの店で作ったオリジナルならもっとほめたいのだが、店長らしき人は「どっかの肉屋から仕入れたのでしょう」と素っ気無かった。みやこ亭は系列も含め3店あるので、京橋店ではオーナーの顔が見えない。
くじらのタレ

くじらのタレは千葉の名産品。広島とは関係のない料理も多い。広島風お好み焼の店と言うより鉄板焼きを中心にしている居酒屋と思えば分かりやすい店だ。6時頃に入ったときは客が一組しかいなくて心配になったが、8時前にはほぼ満席になった。
お好み焼を食べてお腹をさすっている仲間に比べると、銀髪は広島菜、くじらのタレ、牡蠣1個、お好み焼を10分の1枚食べただけ。炭水化物攻めを回避できてホッとして店を出た。
広島焼き みやこ亭 京橋店
東京都中央区京橋3-1-3京橋3丁目ビルB1
03-3242-1488
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2007年01月17日
[山形田](京橋)
蕎麦が有名な店だが、夜もなかなかだね

蕎麦が美味しい店だとたくさんの人がブログに書いている。いつか行こうと思いながら果たせないでいたが、別の店を目指して歩いているうちに偶然店の前を通った。急遽予定を変えて店に入り、自動販売機で食券を買った。立ち食い風だが通路の両側にカウンターがあり、座って食べるシステムだ。一口すすって美味いと思った。
壁のメニューには山形郷土料理が並ぶ。この蕎麦なら他の料理も美味いはずだ。夜に来たいと強く思った。
もってのほか、いなご、ふきのとう味噌

もってのほかは食用菊を茹でたもの。酢をつけて食べる。天皇家の御紋・菊を食べるのはもってのほか、或いはもってのほかに美味しいというのが名前の由来だそうだ。
いなごを食べたのは何年振りだろうか。初めて食べたときの違和感が何故だったのか思い出せない。これはこれでいい酒の肴だ。
そしてもっといいのがふきのとう味噌。ふきのとうは地元では「ばんけ」と言う。ばんけは大学時代の友人のお母さんが経営していた店の名。そのお母さんは銀髪をバッカスと呼んだ。
地鶏からし、玉こんにゃく

蒸した地鶏もいいし、味がよくしみたこんにゃくもいい。この頃になると客もほぼ一杯になってきた。単身赴任風のお父さん、残業前に腹ごしらえに来た若者など様々。
日本酒を飲むつもりで来た銀髪だったが、後ろの二人が焼酎の蕎麦湯割りを飲み始めたのでそれに倣った。
牛刺し、牛肩ロース焼き

米沢牛を2品。この店では高級料理になるが、他の店に比べるとリーズナブルで美味い。
げそ、舞茸の天ぷら

焼酎1本はあっけなく空いてしまった。これだけ飲んで食べて最後に蕎麦を食べるのは辛い。しかも十割そばなどは数に限りがあるため、昼の早いうちに売切れてしまっている。
「店のおばさんに明日の昼に蕎麦を食べに来ますね」と言ったら、「私は夜はいないよ」と返された。
翌日、約束通りに行った。確かにおばさんたちは入れ替わっていた。
銀髪は先日十割蕎麦を食べたので今回はつなぎを使っている外一(といち)蕎麦を食べた。量は普通の店の倍はある。濃いタレと蕎麦がよく合う。
蕎麦通ではないので偉そうなことはいえないが、とっても美味しい蕎麦だった。
外一

十割

いい店見つけた!
山形田
東京都中央区京橋2-5-15神保ビル1階
03-3535-9410
もってのほか 300円
いなご 300円
ふきのとう味噌 400円
地鶏からし 300円
玉こんにゃく 300円
牛刺し 700円
牛肩ロース焼き 800円
天ぷら2品、生ビール2杯、焼酎1本を加えて夜の部合計7,000円強でした。
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2007年01月10日
[魚四季](築地)
やっぱり魚は築地だね!

お客様でも気の置けない相手であれば、店構えや格式にこだわるよりも味を中心に据えた方がいい。しかも安ければそれに越したことはない。
魚四季は「築地市場内」をウリにしている。築地内外市場の敷地内にあるのは確かだが、市場内と聞いて築地場内市場内と勘違いしてしまった。実際は勝鬨橋近くの場外市場に隣接した場所にある。築地に頻繁に足を運ぶ銀髪ならともかく、他の人はむしろ迷うことはないかもしれない。
決めかねるほど料理の種類は多い。
お通し(ふぐ皮)、たらの白子、あん肝

白子はプリッとして弾力がある。見事なあん肝はどうだ!脂が乗って実にいい。
あさり、白えび、鯛刺身に鯛酒盗乗せ

あさりは季節外れなのが惜しい。鯛の酒盗は初めてではないが、刺身に和えて食べるとなかなか面白い。
卵色々、ししゃも、蟹みそ和え

卵色々は鯛や鱈など数種類の卵を煮たもの。微妙に味が違いどの魚の卵か想像するのも楽しい。蟹肉と蟹みそを和えた味は敢えて説明を要しないだろう。
なまこ酢、するめ、鯖のへしこ

この店ならまさか単純なあたりめが出てくることはないだろうとオーダーしたが、期待通りするめの丸干しが出てきた。わたの味がインパクト充分で熱燗の肴に最高だ。
へしこは若狭の郷土料理。鯖の糠漬けは独特の風味を持つ珍味。これも酒にいい。
どんこの煮付け

どんこは菜箸と比較して分かるように30㎝近くある大きな魚。川に住むハゼ科の小さな魚かと思ったら、エゾイソアイナメという深海に棲むタラの仲間。癖のない白身は淡白でいい。こんな大きな魚の煮物は家庭ではまず出来ないだろう。
ビール中ジョッキ4杯、熱燗1升を加えて18,000円弱。大人数で行ってワイワイガヤガヤやるのに適当なオヤジ族向けの店だが、女性グループだけだって問題ない。もちろん、男女混合の方がいいに決まっている。
1人5千円前後で充分楽しめる。まあ、1人で酒をがぶ飲みするような奴が居たら、足りないかもしれないけれど。
築地市場 魚四季
東京都中央区築地6-20-6 築地市場厚生会館1階
03-3545-8018
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2006年11月15日
[赤垣](人形町)
昔行った店は今もいい店だろうか。
久し振りに赤垣へ行った。数年前は人形町近くに仕事場があったのでよく行った店だ。但し、入れたのは3回に1回くらいだったろうか。いつも予約なしだったので、7時頃に行って席があるかどうかは運任せだった。
今日は6時前に着いた。テーブル席に一組いるだけだが、二人なのでカウンター席に通された。こちらも異存はない。中年の男同士が向かい合って食べるのは辛い。
この店に来て必ず食べたのは本鮪トロぶつ(800円)だった。確か、しめ鯖(700円)も美味かったはずだ。これに食べた記憶がないあずきはた(700円)を加えて刺身三点盛を造ってもらった。

しめ鯖は思ったとおりの味だった。鮪は一口食べて後回しにすることに決めた。まだ完全には解けていなかった。あずきはたのことを女性店員に聞いたが、要領を得なかった。主人に聞きに行こうとしてくれたが、遠慮した。小豆の模様があることくらいしか分からなかったが、高級魚らしい。白身の上品な味だった。食べた後、残った頭を料理してくれるかと期待したがかなわなかった。
しばらくしたら、鮪は解けて美味しくなった。
穴子

肉じゃが、ぎんなんを食べた後、穴子の白焼きを頼んだ。白焼きでもっとも美味しかったのは広島の「水軍の宴」で食べたもの。寿司屋では煮てしまうので美味しい白焼きを食べるのは難しい。なかなか美味しい白焼きは食べられないが、残念ながら赤垣でも同様だった。
牛すじ

刺身が出てくるまでに食べた牛すじ煮込み300円は値打ち物だった。量もそこそこあり、味も文句なかった。
赤垣は刺身が看板だが、居酒屋なので焼き物、煮物など豊富なメニューがある。あれこれ前に食べたものを思い出してもっと食べたかったが、白菜の漬物を食べながら焼酎のボトルを空にするのに励むことにした。
昔ほどの感動はなかったが、相変わらずリーズナブルな料理の数々だ。店を出るときになっても、意外なことに満席には程遠かった。待ちの商売は難しいものだ。
赤垣
東京都中央区日本橋人形町2-13-10
03-3664-9574
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2006年11月07日
[深町]② (京橋)
約10ヶ月振りに深町に行った。
前回「深町」に来たのは2月。その時期は春を告げる野菜を楽しんだ。たらの芽、ふきのとう、タケノコなどだ。今回は紅葉の季節。何が出てくるか楽しみにして行った。店の様子は前回行って分かっているので、お客様を連れて行ったも喜ばれる店であることは間違いない。
オーナー板さんの深町さんのことも分かっている。前回は真剣に天ぷらを揚げている姿に話しかけるタイミングが難しく、帰り際にわずかに会話しただけだった。しかし、気難しい職人の印象が、優しい笑顔で払拭された記憶に助けられて、今回はのっけから話しかけた。予想通り笑顔で接してくれた。
湯葉、くちこ、海老は前回と一緒。ビールを終えて頼んだ熱燗は立派な徳利に入って出てきた。

この前「おぐ羅」 で見たやかんと同じ素材と見た。「錫ですね」と言うと深町さんが嬉しそうに微笑んだ。学習効果が出た。前も同じ徳利で飲んだはずだが、気付かなかった。名店と謳われる店は料理だけでなく、道具にもこだわりを持っているところに共通点がある。

秋の素材はぎんなん、松茸、たまねぎだった。松茸はシーズン終盤のため開いているのが惜しかった。「八ツ花」 の方がいい時期だったかもしれない。たまねぎは「熱いから気をつけてください」と出されたのに、小粒だったので注意を無視して丸ごと口に放り込んだ。吐き出すことも呑み込むこともできずしっかり口の中を火傷した。

きす、ウニの紫蘇巻き、蛤の海苔巻、めごちは前回食べたものと一緒。ウニ、蛤は深町オリジナルの自信作かいつ食べても美味い。魚の天ぷらが出てくるたびに、その名前を銀髪が言う。これもあちこちで食べ歩いたこの1年の成果だ。
左上から蓮根、めごち、新いか、椎茸、アスパラ、はぜ

蓮根、新いか、椎茸、アスパラ。新いかは秋の代表、もちろんしいたけも寒い季節が旬になる。
やはり秋の代表的な魚、「ハゼはないんですか?」と聞いたらもちろんあったので、追加注文した。これは日本橋「だぼ鯊」の方が上のようだ。さすが店名にするだけあると、「だぼ鯊」を再評価した。今出回っているのは松島産なので、江戸前の季節が来たら「だぼ鯊」に行かなければならない。
穴子でコース終了。お食事は天ばら、天茶、天丼の中から選ぶ。あまり聞いたことがない天ばらを食べた。天ぷらをご飯に混ぜたものだが、なかなかいけた。

初めて来たお客様たちは喜んでくれただろう。2回目の銀髪には1回目ほどの驚きはなかったが、このクラスの天ぷら屋さんに毎回驚きを求めてはいけないのだろう。深町の名物は山の上ホテル仕込みのサツマイモの天ぷらだが、今回はスキップした。次回は食べたいものをしっかり決めて行きたい。
てんぷら深町
東京都中央区京橋2-5-2
03-5250-8777
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2006年09月12日
[寿司大](築地)
昼は行列が出来る店として有名な店だ。
「寿司を食べたい」と言われて困った。相手が想定したのはグルメ紀行で紹介した「あきば」だが、先日行ったばかりで躊躇した。最近は行っていないが、お気に入りの六兵衛に電話をしたらカウンターは予約で一杯。そこで思いついたのが築地。探し出したのが寿司大だった。
行列が出来る店だと聞いたことはあったが、行くのは初めて。3店舗あるが、行くなら本店だろうと電話を入れた。心配したが簡単に予約が取れた。
タクシーに寿司大の名前を告げるとすぐに分かった。晴海通りを走り、勝鬨橋の手前で降ろされる。店は意外と小さく、ちゃんとした料理を出してくれるのだろうかと、ちょっとドキリとする。予約を入れていると言うと、2階に通された。ちょっと狭苦しくて不安は消えない。
お通しは鯖の炙り焼き。食べて少しホッとした。結構いける。刺身をつまみで食べることにして、お任せで造ってもらった。ホームページでは天然物しか使わないと書いてあったが、どこで獲れたか聞くのを遠慮した。すると板さんがゲタを我々の前に据えた後で、おもむろに説明を始めた。

相模湾の鯛、白魚、青森大間の本鮪中トロ、平貝、さんま、ボタン海老、青柳、新イカは北海道。仕入れする人と、料理人が異なるのか、つっかかりながらも最後まで説明し終えて、こちらもホッとした。
ボタン海老の頭は焼いてくれる。これをボリビアの岩塩で食べる。
ここで握りに行ってもいいのに、のん兵衛の銀髪はなおもつまみにこだわる。伊豆七島のかんぱち、しまあじ、九州のこはだを頼む。日本酒が進む。八海山純米酒4合瓶の2本目に入る。
岩塩、かんぱち、しまあじ、こはだ

寿司大のこだわりは塩だけでなく、醤油は広島のきぢ醤油。これを塗って焼く穴子焼きを頼んだ。甘くないので酒の肴に合う。今日一番の品だった。
愛知の赤貝を食べて、北海道礼文の馬糞うに、羽田沖の穴子、こはだを握りで食べてお開きにした。

同行したSさん、Oさんがあまり食べなかったのが気になった。アレンジが不味かっただろうか。やっぱり「あきば」にすべきだったのだろうか。
自由に好きなものを頼める寿司は喜んでもらえると思ったが、結構難しいのかもしれない。
寿司大の料理は問題なかったと思う。のん兵衛でも1万円でおつりが来るだろう。高級店と比べると可愛そうだが、充分満足できる。帰り際には満席になっていた。営業時間は朝まで。飲食業の人達が来るのかと思ったら、最近は外資系の勤め人が多いそうだ。
系列の旬味庵はもっと落ち着ける店らしい。今度はそちらに行ってみようと思った。
勝どき 寿司大
東京都中央区築地6-15-8
03-3541-3738
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2006年08月23日
[山はら](築地) 市場内の料理屋
築地場内市場に夜5時から開く料理屋がある。
築地魚市場というと早朝のイメージが強い。朝行くとマスコミなどで紹介された寿司屋の前にはいつも行列が出来ているが、市場外でやっている寿司屋と違い店じまいも早い。
「山はら」のことは中学時代の同級生から教えてもらった。
5時過ぎに築地魚市場の正門に着いた。朝の喧騒が嘘のようにシーンとしており、場内に入るのを咎められるのではないかと心配する。銀髪はしばしば買い物に来ているので勝手が分かるが、連れの二人は場内市場に足を踏み入れるのさえ初めて。関係者以外は立ち入り禁止と思っていたらしいが、誰でも入れるので気にすることはない。
正門左側の道を歩いて行くと「まぐろ丼」と書いた店が眼に入ったが閉まっている。その先の金網に囲われたお社が水神様。「まぐろ丼」と水神様の間の道を左折した奥に「山はら」はあるはずだ。
こんなところに料理屋があると気付く人は殆どいないだろう。古い旅館といった風情だ。
仲居さんに丁寧に迎えられた我々一向は靴を脱いで2階の座敷に入った。以前は場内の別の敷地にあった建物を現在の場所に移築したらしいが、昭和21年創業の店はさすがにあちこちに傷みが見られる。同級生の絶賛がなければひるんだかもしれないが、料理は確かなはずだ。臆することは何もない。
付け出しのイカの塩辛をつまみにビールを飲んでいると刺身の盛り合わせが出てきた。
刺し盛(裏表の写真、鯛を挟んで両側に厚切りの刺身が一杯)

豪快な姿に我々3人は呆気に取られたが、食べ始めると意外に勢いよくなくなっていく。どれも美味いが、マグロの赤身が他では味わえない美味さだ。
続いてズワイガニが二杯。

北陸では禁漁期間のため、同僚は冷凍ではないかと失礼なことを言う。銀髪が指摘したとおり、ロシア産で先ほどまで生きていたものだ。身はしっかり詰まっており、通常なら手間がかかって誰もが無口になる蟹だが、苦もなく殻から取り出せる。甘い身は久し振りの満足感を与えてくれる。
鯛の塩焼き、付け出しの塩辛、鯛つみれの潮汁

大きな鯛の塩焼きを同僚が絶賛する。食べやすいように身をほぐして連れの二人に供して、銀髪は頭をもらってご満悦。口元のゼラチン質をしゃぶっているときにご主人の片又さんが、我々に挨拶に来てくれた。
夏はいい魚を客に出すことが出来ないと申し訳ないを繰り返す片又さんだが、我々は充分に満足した。10月にはあんこう鍋が始まるそうで、そのときには胸を張った片又さんを見ることができるだろう。
鯛のつみれが入った潮汁も美味しかった。
最後は寿司の盛り合わせ。

満腹の筈が、3人ともしっかり割り当て分を腹に収めた。
4時間近くかけて食べたせいか、何とか残さず食べることができたが、鍋をメインに据えられたら完食できるかどうか自信がない。
勘定を済ませ階段を降りた。玄関を開けようとしたら、片又さんが「市場の夜が明けました」と言った。9時を過ぎて正門が閉まってないかちょっと心配した我々だったが、外に出ると来たときとうって変わって車が行き交い人通りも増えていた。魚が翌朝の競りに向けて次々と運び込まれ始めたのだ。片又さんの言った意味が分かった。
これから仕事が始まる人には申し訳ないが、我々はもう一軒行って何曲か十八番を競って帰ることにした。満腹!満腹!
山はら
東京都中央区築地5-2-1
03-3541-8747
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2006年05月30日
[OSTERIA ORTIGIA](京橋) カウンターで本格イタリアン
カウンター中心のみんなが絶賛するイタリア料理店に行った。
店名をカタカナで言うと「オステリア・オルティージャ」となるが、カタカナにしても何のことやらさっぱり分からない。ソムリエの資格を持ちサービスを一手に引き受ける川島オーナーに聞いたところ、オステリアは「ワイン主体の(店)」の意味で、オルティージャはシチリア島シラクーサーという街の中にある出島の名前とのこと。
川島さんが以前住んだことがあるそうで、自分の店の名前にするぐらいだから相当のお気に入りに違いない。インターネットで探すと、紀元前にまで遡る美しい街並み、景色を見ることができた。
オステリア・オルティージャを「大人の隠れ家」「モダンな店内」「吟味した食材に厳選されたイタリアワイン」などとグルメ紹介サイトやグルメ・ブログに書かれている。今更これ以上、何を言えばいいのだろうか。
料理はお任せにして、当然のことながらワインを頼んだ。何たってオステリアだ。川島さんはさすがソムリエで説明も詳細だが、好みだけ言って料理に合ったワインを選んでもらった。
[茨城産子牛舌のボイル、空豆とペコリーノチーズ盛り合わせ][和牛トリッパのトマト煮]

トリッパとは牛の第2胃袋で所謂「ハチノス」のこと。イタリアではとてもポピュラーな料理らしいが、日本人は嫌がる人が多い。
メルボルンに居たとき銀髪の一番のお気に入りだったイタリア料理屋では、前菜に数種類の内臓料理が必ずあった。日替わりのものも多く、これら内臓料理だけを前菜とメインにしたことも度々あった。今日のお供Oさんも大好物と言う。
[勝浦産金目鯛とグリーンアスパラガスのソテー][生ウニのスパゲッティ]

Oさんが隣の席に運ばれていく皿を見つめている。自分にも欲しいと手に入れたのが右下の生野菜。
[黒豚と子羊のグリル野菜ぞえ][生野菜]

川島さんを愛想がないと評しているブログもあるが、そのブログにもフォローしてあるように、客との距離感を考えてのことだろう。この距離感が難しい。距離を縮めるのはどちらかと言うと客の仕事だ。二人の世界に浸っているアベックに店の人の方から入って行けるわけがない。難しい仕事の話をしている男同士に対しても同様だ。
その点、我々は楽ちんだ。恋人同士でもないし、仕事の話をしたいわけでもないただの食いしん坊。「こんなに混む日は珍しいですね」とてんてこ舞いの川島さんの手が空くのを逃さず話しかける。
話しかけると嬉しそうに今日の素材、料理などのことを話し始める。いい仕事をしたときは誰かに聞いてもらいたいものだ。うるさそうにする店員がいたら、自分の店や料理に愛情がこもっていない証拠だろう。
最後にOさんにはデザート(リコッタチーズとセミフレッド)、甘いものがダメな銀髪にはチーズ(マンチェゴとブリドモー)が出た。

イタリアンは料理の名前を書き取るのが大変だと言ったら、川島さんがわざわざメールしてくれた。まったく有難い。至れり尽くせりだ。
川島さんが女性だったら「瞳の中にオルティージャが見えた」と結びたいところだが止めにしとこう。そんなセリフは似合わない。
OSTERIA ORTIGIA(オステリア・オルティージャ)
東京都中央区京橋3-4-1 TM銀座ビルB1
03-3516-6842
http://www.osteria-ortigia.com
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2006年05月02日
[よっしゃ](茅場町) 軽く居酒屋で一杯
名前を見て入りたくなる店がある。生きのいい魚を使っているのか、意気のある料理人なのか。
与志矢と書いてよっしゃと読ませるのか、よっしゃに当て字したのか、多分後者だろう。以前は茅場町から随分と離れた場所にあり、探すのに苦労した。先輩が好きだった店で、彼が言いだしっぺの飲み会はここで開かれることが多かった。
大分前のことになってしまったが、友人を連れてこの店に向かった。ところがどうしても店が見つからない。自分の記憶に自信がないため、友人を伴い同じようなところをグルグルと回って、疲れ果てて別の店に飛び込んだ。
それからしばらくして件の先輩からお声がかかった。よっしゃが移転したことを知った。今は永代通りを東京駅と反対の方向に歩き霊岸橋の手前を右に曲がったところにある。前は非常階段を上ったところにある店だったが、随分ときれいな店に変わった。
結構人気のある店で、テーブル席は予約で一杯のようだ。今日は二人なのでカウンターに座って飲む。
特別高級なネタがあるわけではない。特別変わった料理があるわけではない。しかし、リーズナブルにそこそこの料理を食べようと思ったらいい店だ。

お通しのにこごりを食べて、そら豆を頼んだ。刺身は壁に貼ってある今日のお勧めから。

カウンターの上の大皿の中からイカの詰め物を頼んだ。なかなかいける。つくねは注文を聞いてから串に巻いて焼く。いい味だ。
最後のおつまみはたこの刺身。軽く半煮えのボイルだが、いい感じだ。生のままだと切り辛くて手こずるが、これだと切りやすく半生だから味もいい。今度家でやってみよう。
最後におにぎりを1個ずつ食べてお開きにした。ビール2本と2合徳利の熱燗を3本飲んで二人で1万円ちょっと。酔い加減も、お財布にもちょうど良い頃合いだ。
そうそう、ビールは大瓶でした。中瓶を出す店が多くなってしまったが、大瓶が出てくると嬉しい。そんなところが店主の心意気「よっしゃ!」に表れているのだろうか。
酒処よっしゃ(与志矢)
東京都中央区日本橋茅場町2-14-5 石川ビル1F
03-3666-4240
http://www15.ocn.ne.jp/~yo4248
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2006年03月25日
大皿、数人前の寿司
回る寿司、立ち食い寿司などは子供でも気軽に自分の好みの物を食べることができていい。大皿や寿司桶で数人分まとまって出されるとちょっと困る。
大先輩のHさんに誘われて3人で京橋にある「京すし」に行った。じっくり話せるようにとの配慮で、テーブル席に座った。テーブル席なので刺身や寿司は大皿に盛られてきた。寿司は幸い3個ずつ握ってあるので自分の分け前を食べやすい。

和洋中何でも大皿で出されると食べ辛いもので、みんな遠慮して少しずつ残ってしまうことが多い。一番困るのが寿司で、うにや大トロなど高いものと、巻物など安いものが混在していると遠慮合戦になってしまう。遠慮している間にシャリもネタも乾燥してしまって味も落ちてしまう。
Hさんの部下で働いていた頃、持ち帰り寿司を買ってきて社内で打ち上げパーティーをした。ここでも遠慮合戦になり、ひからびた寿司がいくつも残ってしまった。捨てるのはもったいないと思った上司は独身寮にいた銀髪に持って帰れと言う。温情のつもりだろうが、こちらにとっては迷惑極まりない。捨てようと思ったが親の教育が行き届いていて食べ物を捨てることができない。
賄がない寮だったので、自分でなんとかリサイクル料理を作ろうとした。まず、にぎりのネタとシャリをバラした。酢メシだからチャーハンにすることはできない。煮込んで酢を飛ばしてしまえば雑炊にできるかと思ったが、部屋中に酢の匂いが充満するだけで、時間をかけても酢メシを普通のメシに変えることはできなかった。結局この酢メシは捨てた。
にぎりのネタと巻物が残った。煮ても焼いても食えないならば残る料理法は揚げることだ。干瓢巻きや鉄火巻きを素揚げにした。なんとこれが成功した。酢はまったく気にならない。にぎりのネタはニンニクと炒めて醤油を絡めておかずにした。捨てるのは簡単だが、実験材料にすると楽しい。新しい料理・味が開発できることがわかった。
家で手巻き寿司をしたとき「とびっこ」が余った。明太子、しそなど他の残り物も入れて翌日の昼にチャーハンを作った。幸い酢メシは残らなかったので冷凍庫に入っていたごはんを使った。とびっこは炒めるとプチプチとした食感が生のときより際立つ。しその風味も活きた絶品のチャーハンが出来上がった。
昔ばなしに花が咲いて、料理人の話は聞けなかった。「京すし」は美味い寿司、刺身を手頃な値段で食べることができると評判の店だ。
今度はカウンターに座って、じっくりグルメ紀行のネタにさせてもらおうと思った。
京すし
東京都中央区京橋2-2-2
Tel:03-3281-5575
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2006年03月24日
[おかめ](築地) 御座敷天ぷら
広告もない、ネットのグルメ検索でもひっかからない。そんな店は誰かに教えてもらわなければ行けない。
築地小学校の近く、「つきぢ田村」の一画に「おかめ」がひっそりと佇んでいる。ガラガラと扉を開けると、玄関に靴が一足だけ置いてある。おばあさんがゆっくり出てきて案内してくれた部屋に、既にこの店の紹介者が来ていた。靴は彼のもの。残りの二人はまだ来ていない。
紹介者が日本一の天ぷら屋と言う「おかめ」は6人部屋と4人部屋の御座敷が2つ、一日二組しかお客を取らない。昔は日本を代表する映画監督である小津安二郎が贔屓にした店らしく、映画界の人が多数この店で激論を交わしたと言う。確かに小津安二郎が好みそうな雰囲気の店だ。「晩春」や「東京物語」の原節子、笠智衆がふすまを開けて入ってきそうだ。
店主のおじいさんは資生堂パーラーのコック長をしていたそうで、老舗の天ぷら屋という訳でもなさそうだ。
使う油は綿実油。江戸前の天ぷら屋はごま油を、大阪は菜種油を使う傾向が強いが、おかめはなぜか綿実油。風味にくせがないのでサラダ油、マヨネーズ、オイル漬けなど通常は生食用に使われることが多いが、店主が試行錯誤の末に天ぷらに最適の油と思ったそうだ。ごま油は美味すぎて素材の良さを殺しかねないと言う。

使う素材は旬のものにこだわるが、決して奇をてらわない。揚げるものは極めてシンプルな素材ばかりだ。変わったものと言えばベビーコーンぐらい。これは焦げるぐらいにじっくり揚げる。焼きとうもろこしのように焦げ目をつけることによって香りを引き出す。
素材によって揚げ時間も変える。総じて他の天ぷら屋よりも揚げ時間が長めのようだ。そのせいかカリット揚がり、サクッとした食感が堪らない。愛情込めて揚げながら、その素材のことを説明してくれる。几帳面そうな顔に優しく、楽し気な笑顔が絶えない。
全部は紹介できないが、左上から菜の花、えび(天草)、きす(葉山)
左下からコシアブラ、本シメジ(丹波)、さより(木更津)エリンギ。
材料の産地を説明してくれる。

唐辛子(京都万願寺)とあなご(江戸前)

食べやすいサイズの穴子の天ぷらを最後にして、しらうおかき揚げの天茶を食べた。

リノール酸を多く含む綿実油は食後の胃もたれ感もない。4人全員が程よい満腹感に浸っている。たっぷりの綿実油は1回こっきりでお役ゴメンで捨てられる。ああ勿体ない。
先ほどのおばあさんは店主の母親らしい。小津安二郎が常連だったからといって格式ばったところもないアットホームな雰囲気の店だった。紹介者にご馳走になってしまったが、御座敷天ぷらというほどには高くないと言う。
また来たいと言いたいところだが、紹介者が予約を入れたのは2ヶ月前。一日二組しか客を取らないならそれも止むを得ないか。運良く入れるときを逃してしまうと、いつまでも待たなければならないかもしれない。
おかめ
東京都中央区築地2-12-2
03-3541-2288
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2006年02月27日
[ふくちゃん](築地) 明太子屋さんのラーメン
ラーメンには誰にもこだわりがある。客だけでなく店側もかなりのこだわりを持っている。
映画「たんぽぽ」だったと思うが、ラーメンの食べ方について講釈する場面がある。スープ、麺、チャーシュー、メンマ、これらをどういう順番で、どのように食べるかなどなど。
そんなのどうでもいいだろうと言いたいところだが、これを店側に押し付けられるとちょっとつらい。
店側が自分の作ったものを一番おいしい状態で食べて欲しいと思うのは当然だ。しかし、出す側と、受ける側がまったく同じ嗜好であるわけではない。ところが、それを許さない料理人もいるから困ってしまう。
博多ラーメンは特に難しい。テーブルの上にある薬味がラーメンの味そのものを変えるインパクトを持つ。その最たるものが紅しょうが。
食べ方の作法を講釈すると、①何も入れないでスープを飲む ②麺を食べる ③ごまを入れる ④麺を食べる ⑤紅しょうがを入れる
要はインパクトが強い定番の紅しょうがは最後に入れることが店側の希望だろう。
博多でラーメン屋に入り、周りを見回すと紅しょうがを入れないで食べている人が多くて驚いた。博多ラーメンと言えば紅しょうがを入れるのが当たり前と思っていたが、本場で入れる人が少ないのは意外だった。
福岡が地元の部下Fが中洲の有名なラーメン屋台に連れて行ってくれた。テーブルに紅しょうがが置いていない。銀髪はピンと来たが、Fは無頓着に店員に紅しょうがを持ってくるように要求した。案の定店員はぶっきらぼうに「ありません!」と言って去っていった。
せめて「申し訳ありません。よろしければそのまま食べてみてください。」と言えばいいのに。
そんな店からすると銀髪は駄目な客である。一応作法どおりにやるものの、結局はやりたい放題。豚骨ラーメン屋では「博多天神」が好きだ。ここは辛子高菜が薬味として置いてある。「少し入れたらおいしく召し上がれます」と言われてもスープが真っ赤になるほど入れてしまう。「本来の味が分からなくなるだろう!」と怒られそうでビクビクものだ。
今まで行ったラーメン屋の中でトッピングの数が一番多いのが「ふくちゃん」だ。きざみにんんく、メンマ、わかめ、明太子、辛子高菜、紅しょうが、ゴマなど普通ならちょっと入れて50~100円増しで売られる材料までもテーブルに並べてある。

特に明太子が置いてあるなんて太っ腹じゃないですか。「ふくちゃん」は明太子の大手「かねふく」の系列だからこそ出来ることだろう。
http://www.kanefuku.co.jp/index.htm

部下のIは麺の硬さ2番目のバリカタを美味い、美味いと言いながら食べている。銀髪は5種類ある麺の茹で方で1番硬いハリガネを食べた。あれこれ薬味を入れると、550円のシンプルなラーメンが「全部入りラーメン」なるものに変わる。
目の前でIはハリガネの替え玉を追加して再び美味いを連発している。食後にIが硬さのウンチクを述べるのを聞くのも楽しい。
たくさんの選択肢をくれる客に優しい店である。
「ふくちゃん」築地店
東京都中央区築地6-9-5
03-3545-6005
http://fukuchan-foods.co.jp/
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2006年02月22日
[深町](京橋) さつまいもの天ぷら
前にクロアチア料理を食べに行ったとき向かいにあった天ぷら屋さんが深町だった。一緒にいたYが「有名な店ですよ」と言ったので気になっていた。
中学時代の友人に深町という名の男がいるのですぐに店の名前を覚えた。いつか行こうと思っていたら、意外に早くその機会が訪れた。Oさんは学生時代に山の上ホテルでアルバイトをしたそうで、「深町」の大将とはその山の上ホテルからの知り合いだそうだ。
花板とアルバイト学生では接点も少なかったのだろう。「深町さんは覚えていませんよ」とO氏は謙遜していたが、懐かしさ・親しみは消えないようだ。
銀髪は山の上ホテルで天ぷらを食べたことはないが、天ぷらはかなり有名らしいく、ネット上で盛んに誉めてあるので喜んでO氏の招待をお受けした。待ち合わせの6時半に店に入ると既に店内は満員になっていた。
付け出しで湯葉、次に出てきたのがクチコ。クチコはなまこの卵巣を干したもので高級品だ。あぶって細かく切って食べると日本酒をいくらでも飲める。これを揚げるとは贅沢な天ぷらだ。
次がからすみ。からすみは薄く切ってちょっとあぶり薄切りの大根と一緒に食べるといくらでも飲める。これを揚げて大根おろしで食べる。これも贅沢な天ぷらだ。
湯葉、クチコ、からすみ

定番の海老や墨イカが出てきてちょっとホッとする。たらの芽、ふきのとう、たけのこのが出てくると嬉しくなった。旬を味わうには寿司屋がいいか天ぷら屋がいいか議論をしたことがある。相手は札幌の「おたる政寿司」の大将。天ぷら屋だと二人の意見は一致した。
天ぷら屋は旬の魚だけでなく、旬の野菜をいち早く取り入れるのがその理由。
たらの芽、ふきのとう、たけのこ

きす、めごち、あなごも美味かったが、初めて食べたハマグリの海苔巻き、うにのしそ巻きなど深町ならではの天ぷらもなかなかのものだった。
はまぐり、うに

O氏が絶賛するのがさつまいもの天ぷら。O氏は1個丸ごと食べたいと深町さんに主張したが、深町さんは「1個じゃ多すぎるから2人で1個でいいですよ」と譲らない。結局O氏は深町さんに従ったが、正直ホッとした。銀髪には甘いさつまいもは苦手な素材。
ヒヤヒヤしながら食べ始めたが、意外とあっさりしていたので救われた。O氏のように、さつまいもの天ぷらを目当てに来る人が多いのも頷ける。
さつまいも

深町さんは揚げたり、油を替えたりと忙しそうだ。生真面目で、とっつき憎そうに見えてなかなか話しかけられない。仕事が一段落したところを見計らって声をかけたら、意外なことにやさしい笑顔で応対してくれた。揚げているときには真剣勝負。終わったらいいおやじさんだ。Oさんのことも覚えていてくれた。
料理のことをあまり聞けなかったのが残念だったが、今度は深町君を連れてこよう。現在ニューヨーク在住の彼は帰国すると天ぷら屋に行きたがる。彼にとっては最高の店になるだろう。深町さんも喜んでくれるに違いない。
最後の料理は天茶。深町さんの笑顔を見た後の料理はより一層美味しく感じた。
深町
東京都中央区京橋2-5-2
03-5250-8777
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2005年12月20日
[ドブロ](京橋) 日本唯一のクロアチア料理店
サッカーワールドカップの組み合わせが決まった。F組はブラジル、オーストラリア、クロアチアと日本。オーストラリアとブラジルは分かるがクロアチア? クロアチア料理? 何も思い浮かばない。
今日はフレンチ、イタリアン以外の洋食を食べようとネット検索数十分。何と、クロアチア料理店が京橋にあった。会社からも歩いていける場所にある。ワールドカップの対戦国になったので敵情視察だなどと勝手に理由をつけて行くことにした。
行く前に下調べ。旧ユーゴスラビアが分離してクロアチアは1992年に独立したものの、激しい内戦が続き、政情が安定するまでかなりの時間を要した。
地域的にはアドリア海に面しているため魚介類が豊富だが、肉料理も多彩。そう言えばオーストラリアのメルボルンで有名なステーキ屋はユーゴスラビア人が経営していた。
下調べも過ぎたるは及ばざるがごとし。店に行ってから驚きや感動を味わうためには簡単な知識で充分だ。さぁ敵情視察にレッツゴー。
失礼な話ではあるが店の中は思っていたよりはるかに立派。テーブルはロウソクの灯りでほんのり明るく、デートには絶好の雰囲気だが女性だけ、男性だけのグループも多い。
メニューには見たことも聞いたこともない料理がずらり。調理名の下の解説を読んでもよく分からないので、店の人に尋ねながら料理を決める。
チャプチッチ(ソーセージ)