2008年12月29日
[アディング・ブルー](南青山)
美味しいものはレストランで学ぶ

「外でよろしければ…」「寒くはないんですか?」わずかなやり取りだけで、行くことに決めた。年末の忙しい時期、評判のいい店はどこも一杯なので贅沢は言えない。
店内はガラガラだったのに、わずかな期待はかなわず予定通り外に連れ出された。店の前に立てられたテントは電気ストーブと灯油ストーブで温められていたが、足元には冷たい空気が居座っていた。
シューブレッドとオリーブ、もち豚の自家製ハム

パンも自家製ハムも美味しくて少し元気になってきた。皿を出すときに料理の説明はなかったものの、こちらが求めると淀みなく答えてくれた。自家製ハムに乗ったソースが面白い。
パン盛合せ、エシレバター

女性店員が木の樽のようなものを脇に抱えてやってきた。もうアイスクリーム?と思ったらバターだった。「美味しいバターですね」と褒めたつもりが、「バターだけは自家製ではないんですよ」と不満気である。後で調べてみると、ロブションやタイユバンなど一流レストランで使われる発酵バターとのこと。(http://www.webgrandchef.com/breakfast/echire/echire.htm)
フランス産キノコのフリカッセのサラダ、島根産ウリボー(仔猪)のロワイヤル

数種類のキノコは薫り高くてワインが美味しく感じる。ウリボーも悪くない。テントの中も満員になってきた。最後に入ってきたグループには食材が乗ったワゴンが登場した。何故、我々のとことにやって来なかったのだろう。他の客も羨ましそうに、不満気に見ていた。すべての客にいちいち店内からワゴンをひいてくるのは面倒なのかもしれない。
店内から目の届かないテントではサービスの評価をするのは酷かもしれない。料理は悪くなかった。パンも美味しかったので、いつか店内で食べたいものである。
何よりも良かったのはエシレバターを知ったことだ。銀髪が知らないことが何と多いことか。後日、成城石井で50g(399円)のエシレバターを買った。天然酵母を使ったパンとお歳暮でもらった生ハム、チーズ、娘が作ってくれたクリームシチューで豪華な食事が出来た。

アディング・ブルーに行って本当に良かった。
アディング・ブルー
東京都港区南青山6-3-16 ライカビル1F
03-5485-2266
http://www.addingblue.com
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2008年10月13日
[中国茶房8]②(六本木)
サソリや北京ダックだけじゃない!

中国茶房・六本木店に来るのは2回目。恵比寿店も合わせると3回目になる。「恵比寿店」では看板料理の北京ダックの前にサソリを食べた。北京ダックは前回の「六本木店」でも食べた。皮を削ぎとった残りも炒め物とスープにしてくれて3,680円。宴会もいいが、休みの日は家族で行っても喜ばれるだろう。
ジャガイモ千切唐辛子炒め

ビールのつまみに680円のジャガイモ炒めを頼んだ。辛そうだったので思わず選んでしまったが、ビールを飲みながらメニューを吟味してちょっと後悔した。そして、今日のテーマを決めた。
メニューを見ているのは銀髪のみ。サソリでもヘビでも構わず頼む銀髪である。二人の部下は何を食べさせられるか戦々恐々かも知れない。

まだ6時を少し過ぎたところなので、まだガラガラである。それなのに予想に反して料理が揃うまでちょっと時間がかかった。6品を並べて、写真を撮って、さあ、これからお楽しみだ。全部でいくらでしょう。
答えは840円。水餃子が一皿105円。ピーナッツとあわび茸が各210円。ホームページによると餃子は店の点心師の手作りだそうだ。安いので中国からの冷凍品と勘違いしてしまった。餃子は30種類もあるが全部食べても3,150円。これだけでお腹一杯にしたら店の人に睨まれるかもしれない。
最初の水餃子を食べた部下が飛び上がらんばかりに驚き、大袈裟に口をゆがめた。彼が口にしたのは唐辛子の餃子だった。唐辛子、トマト、きゅうり、ニンニクの芽と頼んだものは変り種ばかり。ゲテモノでなくとも驚かせることは出来る。実に愉快である。
210円の料理もたくさんある。酒の品揃えがイマイチだが、中国人経営では仕方がない。まだまだ中国人は酒には無関心のように見える。酒の質は富のバロメーターでもある。
北京ダックもいいが、105円と210円のおつまみでも悪くない。但し、餃子は3個ずつなので、3人もしくは3の倍数で来ることをお奨めする。まるで世界のナベアツだね。
中国茶房8 六本木本店
港区西麻布3-2-13 コートアネックス六本木2F
03-5414-5708
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2008年08月18日
[かどわき](麻布十番)
今シーズン初めての松茸料理

苦心惨憺して店まで辿り着こうとするタクシーの運転手を制して、支払いを済まし歩き始める。地図を見るまでもなく、すぐに雰囲気のある家の前に立つ見覚えのある影を見つけた。Tさんが心配して迎えに出てくれていた。
店主の門脇さんの前のカウンターに落ち着き名刺を渡した。写真を撮らせてもらう最低限の銀髪の礼儀である。生ビールを頼むとすぐにお任せコースがスタートした。
枝豆、芋の茎とカレイの昆布締め、松茸のコロッケ

山椒がアクセントをつける枝豆、シャリシャリとした食感の芋の茎と昆布締めのカレイ。気鋭の料理人の評判どおり、きめ細かい仕事がされている。コロッケ?と意表をつかれたが、松茸入りと聞いて納得。松茸は秋にしかないと思っていたが、梅雨時から早松茸が出回るらしい。韓国産など使うはずがないと思いながらも、恐る恐る尋ねたら山口産とのことだった。
鯛と松茸、秋刀魚の塩焼き

松茸を鯛で巻き、スダチを絞って塩で食べる。北海道産の見事なさんま。絞りやすいようにスダチに切れ目が入れてある。さんまの大根おろしは別の器に。芸が細かい。
焼き台は陶器のようなもので覆われている。料理だけでなく調理台、什器にもこだわりが見られる。
個室も一杯のようで、厳しい顔つきで料理を仕上げる門脇さんに話しかけるのは気が引ける。
胡麻豆腐、鱧しゃぶ

香ばしく焼かれた胡麻豆腐の上には鱧の卵。鱧の骨を焼いてとっただし汁がたっぷり入った鍋から、鱧や松茸を取り分けてくれる。他で食べる鱧しゃぶより濃厚で味が深い。
1合ずつ頼める酒は大吟醸しかない。招待してくれたTさんに申し訳なかったが、大吟醸酒を2杯飲ませてもらった。
個室の客を含めて料理も一段落ついたようだ。門脇さんも笑顔を浮かべてリラックスしている。きれいな奥さんも後ろから微笑みかけてくれた。同時に店全体の空気も和む。
サマートリュフの炊き込みごはん、デザート

松茸ご飯が出ると思っていたが、ちょっと香りが違う。味付けも濃い。トリュフの炊き込みご飯と聞いてちょっと驚いた。この店らしいと言える料理。もちろんお代わりした。
デザートを食べてお開きになった。食通のTさんが太鼓判を押すだけある店だった。それにしても門脇さんは若くて元気だ。知力、体力がなければ出来ない料理である。才気闊達から円熟へ向かうまで、何度か訪れてみたいと思った。
麻布 かどわき
東京都港区麻布十番2-7-2
03-5772-2553
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2008年07月23日
[野田岩](東麻布)
創業160余年、一度は食べたい老舗のうなぎ

日本橋高島屋の特別食堂で野田岩のうなぎを何度も食べた。その度に行きたいと思っていた東麻布の本店。ようやく願いが叶った。
蕎麦屋と同様に、うなぎは個室に似合わないと勝手に思っている。椅子席の予約は出来ないので晩飯にはちょっと早い5時半過ぎに飛び込んだ。首尾よく1階のテーブル席を確保。飛騨高山から移築した店の模型の全景を横に見上げる席である。歴史ある店に相応しく着物を長年着こなしている女性たちが忙しく働いている。思ったとおりいい雰囲気だ。

最初は当然ビール。それからもちろん日本酒に移る。おつまみは3種盛り。枝豆、うなぎのそぼろ、平目の昆布締め。うなぎのそぼろは初めて食べた。「何の魚ですか?」と、見れば分かる、食べたら間違いないのに連れが店員を困らせる。調理場に聞きに行って「平目です」と答える。うなぎの箸置きが可愛いので即答できなくても許してあげよう。
志ら焼

何と言っても野田岩の名物は天然うなぎを使った志ら焼(白焼き)。4月~12月までしか食べることが出来ない。「どこで獲れたうなぎですか?」と聞いたら、「この前は霞ヶ浦だと言ってましたけど、聞いてきましょうか?」と曖昧だ。銅製の器の下段に入れられたお湯のお陰で、食べ終わるまで温かい志ら焼は期待通りに美味しかった。産地がどこだろうが関係ない。
蒲焼、鰻重

鰻重も天然物を頼んでいたが、養殖物と比べたくなった。突然のオーダー変更に店の女性が混乱する。こちらも何をどのように頼んでいいのか分からないので話がかみ合わない。すると一番風格のある女性が割って入ってきて、あっという間に話をまとめる。
「どこの養殖物ですか?」の問いに「今日は焼津産です」と間髪いれずに答える。女将かもしれない。店の格とサービスがようやく一致した。
蒲焼は志ら焼と同じ銅製の器で出て来た。老舗の名店が選んだうなぎである。養殖物だって悪いはずがないとの予想は嬉しいことに的中した。鰻重の天然うなぎがどちらかというとあっさり目に感じるが、気のせいかもしれない。それにしてもご飯と一緒に食べると唸ってしまう。確かに野田岩本店は美味いと思った。日本橋高島屋店とは大きな差がある。
入り口のところに10人近くが待っていたので愚図愚図しないで勘定を払って出ることにした。二人で四匹のうなぎを食べたが、お腹は重く感じなかった。もちろんお財布はかなり軽くなった。
五代目 野田岩
東京都港区東麻布1-5-4
03-3583-7852
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2008年07月11日
[伊蔵](浜松町)
頑張れ!新興居酒屋グループ

伊蔵、阿蔵など都内に16店舗を擁する新興グループの浜松町店に連れて行かれた。以前勤めていた会社の後輩が関係している会社ということなので、店の発展に貢献できるように厳しい目で臨むことにした。
飲食店ビルの6階でエレベーターを降りた。カウンター席を横目に見ながら階段を上がり、テーブル席に収まった。料理人と話をしたいが、久し振りに会った後輩と積もる話もある。先輩面したかったが、注文は常連の後輩に任せた。
鮮魚金沢厳選盛り

金沢から直送の魚が売り物らしい。一段上の居酒屋がコンセプトのようで、盛り付けも凝っている。
のどぐろ、伊達鶏大手羽1本焼き

焼物も金沢から直送ののどぐろ。サイズは大きくないが脂が乗って美味い。のどぐろは塩焼きが一番好きだ。大手羽先が伊蔵の名物らしい。大きな手羽はのどぐろに負けないぐらい脂が乗っている。ここまではいい感じだ。
店が混み始めた。2組増えたら女性店員はてんてこ舞い。客が不満を言い始めた。後輩が店長を呼んでくるように言った。グルメ紀行の筆者を紹介し、宣伝してもらおうとの親切心だったがタイミングが悪かった。苦情を言うためと勘違いしたためか店員の顔色が変わった。
自家製燻製盛合せ、自家製塩辛、本ししゃも

料理は多種多彩。味も悪くないので人気の店だと後輩は頑張る。いつまで待っても店長が来ないので、再び店員を呼び催促した。客が一杯で店長は忙しいと店員が言い訳する。もちろん仕事の邪魔をする気はないので、彼女に優しく微笑んであげた。
イベリコ豚、上がりの蕎麦

満腹だが、蕎麦で〆るのが後輩の流儀らしい。店員の不手際が多少あったが、久し振りの後輩との宴は楽しかった。おまけに奢ってくれたので恐縮した。最後までやって来なかった店長とは勘定場で名刺交換した。笑みも見せずに、うかない顔をしている。彼女に振られたのだろうか。
先輩面をするために後輩を引き連れて、タクシーに乗った。向かうはもちろん銀座である。
伊蔵
東京都港区浜松町1-28-13 ムーンストリート大門6・7階
03-5777-6543
http://i-zo.info
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2008年07月01日
[マクシヴァン](六本木)
2005年全日本最優秀ソムリエのお店

「いいお店があるので是非」とお誘いを受けたことも忘れていた。社交辞令で終わることが多いので気にしてなかったが、相手は違ったようだ。諸般の事情で遅れた理由の一つがマクシヴァンが有名になり過ぎたことだった。チャンピオンの佐藤さんが挑んだ世界大会の模様が昨年6月にNHK「プロフェッショナル」で報じられたため、予約が取れない店になってしまったのだ。
その番組を見たことを佐藤さんと話をしてようやく思い出した。コンテストの模様が鮮やかに蘇ってくる。壇上に立つ競技者たちの顔にすっぽりと佐藤さんの顔が納まった。脳の不思議を言う前に、ボケ頭を反省すべきかもしれない。
ブリオッシュ、自家製パン

とびうおとサザエのタンバル、うさぎのバロティーヌ、カサゴのポワレ

料理はコースのみで4,800円、6,500円、8,500円の3種がある。一番上のコースを頼んであった。それにしてもフランス料理はメニューを見てもイメージが湧かない。
ブリオッシュとはバターと卵を多く使ったパン。タンバルとは型のことを言い、魚介類を刻んで型で成形した料理ということだろう。パロディーヌとは筒状に詰め物をして煮た料理。ポワレはカリッと焼き上げること。説明を一生懸命聞くが、すぐに忘れる。知ったかぶりをするよりも、毎回聞いた方が楽しいからと言い訳する。
ワインは全日本最優秀ソムリエの佐藤さんにお任せする。白と赤を2種ずつ、注ぐときの説明が田崎真也氏(1995年第8回世界最優秀ソムリエコンクール優勝)を髣髴とさせる。さすがにチャンピオンともなると表現力も豊かだ。楽しいアイデア料理にどんなワインが来るか期待が膨らむ。
フォアグラのポワレ、豚足のコロッケ仕立て

フォアグラは2種の中から、豚足は5種のメイン料理から選択した。伝統的なフランス料理と斬新なものの組み合わせだ。
豚足の形に整えられているが、衣の下はジャガイモを骨を抜いた豚足のゼラチン質で覆ったもの。自家製パン粉のパリパリ感、ゼラチン質のプヨプよ感が上手くバランスされていて面白い料理になった。気鋭の料理人にはアイデア料理の方が向くようだ。
チーズ、エスプレッソ

チーズのお供はカルヴァドス(ノルマンディー地方で造られる林檎のブランディー)にした。棚にはスコッチなど世界各国の酒が並ぶ。
日本ソムリエ協会のHPを開いてみた。ソムリエはワインの知識だけでなく、その他の飲料・食料や、食品衛生などの知識、サービスの技術など多くのことが求められるとのこと。
佐藤さんの表情や働き振り、軽やかな身のこなしを見ていると、ソムリエ協会が求める姿がよく分かるような気がする。ソムリエコンクールでは、人間性も評価の重要な要素なのだろう。
知性、品格、情熱、自信などなど、すべてが表れる笑顔に、佐藤さんが名誉を得た決め手があるように思われた。
マクシヴァン
東京都港区六本木7-21-22
03-5775-1073
http://www.maxivin.com
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2007年06月10日
[スラバヤ]
夏にはインドネシア料理を

インドネシア共和国は2億3千万人が住む世界第4位の人口大国である。上位3国の中国、インド、アメリカは分かっても、4位以下を正確に言える人は殆どいないだろう。インドネシア、ブラジル、パキスタン、ロシア、バングラディシュ、ナイジェリアと続き、10位に日本が入る。(2006年国連調査)
インドネシアは大航海時代に香辛料を求めてきたヨーロッパ各国に蹂躙されて、最終的にオランダ人に支配される。第2次世界大戦のとき日本軍がオランダ支配を解くが、日本の敗戦により再びオランダが盛り返す。これに対し民族主義者が独立を宣言して戦い、1949年に独立を果たす。その立役者のスカルノ元大統領が来日して見初めたのがデヴィ夫人である。
戦後、餃子、明太子などが復員兵によってもたらされ、人気食品に育った。歴史的にも或いは資源大国として経済的にも浅からぬ縁のあるインドネシアだが、料理に関しては日本にあまり伝わって来なかった。
スラバヤは日本では数少ないインドネシア料理のチェーン店である。
スラバヤランチ(インドネシア料理の盛合せ)

中央の春巻き・ルンピアは先日行ったトラベルカフェ・フィリピンにもあった。左端の串焼きがサテ。鶏肉の照り焼きや、海老の焼き物、野菜炒めなどは見たところ何の変哲もないものだが、歴史が語るとおり香辛料が豊富なインドネシアならではの味のような気もする。
この盛り合わせにテンペ(大豆の加工食品)、ナシゴレン(焼き飯)、ミーゴレン(焼きそば)などを食べれば一通りインドネシア料理を食べた気分になる。
もっとも、インドネシアは17,500もの大小の島により構成される国だから、料理の種類は数限りなくあるに違いない。
スラバヤの料理人は全てインドネシア人で、本場の味を再現しているというが、インドネシアに行った事がないので本当のところは分からない。それでも南国気分に浸り、リーズナブルな料理を楽しめるのがいい。トラベルカフェよりお奨めだ。
このランチには最初にウコンのスープ、デザートに揚げバナナとアイスクリームがついた。

揚げバナナは素揚げではなく、天ぷらのようだ。どんな料理法でも甘いのは変わらない。
暑い夏にはインドネシア料理が相応しいかもしれない。但し、暑いのは外だけで、室内は冷房で快適だ。こんなんで、本当にインドネシアを味わったと言えるのだろうか。まっ、いいか!
スラバヤ
http://surabaya.jp
都内:お台場店、豊洲店、六本木店
神奈川:みなとみらい店、港北店
静岡:伊東店、伊東宇佐美店(サヤン)、浜松店
岐阜:大垣店
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2007年05月14日
[富麗華](麻布)
2007年05月10日
[KOSO](芝公園)
美味しいステーキ屋に連れて行ってもらった。

銀髪のグルメの道を開けてくれたのは大先輩のH氏であった。大学時代に食べ歩き同好会と称してグルメを気取ったことはあったが、所詮子供の遊びの域を出ていなかった。社会人になってH氏に連れて行ってもらった料理屋にはいつも感動した。あれから30年近くになるのに、会えばすぐに昔の上下関係に戻ってしまう。
久しぶりに昼食に誘ってもらった。行く先は芝パークホテルとタクシーに告げられたが、実際はホテル近くの真新しいレストランだった。カウンターの中の料理長には見覚えがある。日本橋三越近くにあったステーキ屋を他に譲って、芝公園に最近開いた店だと分かった。
サラダ、マグロの胡麻揚げ

注文を聞かれることはない。メニューはなく、全てシェフへお任せである。
帆立カツ、ステーキ

コロッケかと思ったら帆立がゴロッと出てきた。揚げすぎると固くなるが、程よく揚げてある。
食べながらシェフの手元を見ていると、ステーキの準備に余念がない。日本橋の店で見たときと同じように、脂を惜しげもなく削いでいる。
焼きあがったステーキにはわさびと西洋わさびが添えられている。西洋わさびが鮮烈で美味しかった。
食後のコーヒーは別室で飲んだ。カラオケもできる華やかな部屋で、2万円以上のコースを頼めば利用できる。
大型のワインセラーには高級なものしか眠っていないように思える。小型冷蔵庫と同じくらいの大きさの空のワインセラーがいくつもあるのが不思議だったが、これは貸しワインセラーで、常連さんが貸し金庫のようにワインを保管するためのものだという。なかなか洒落たシステムで感心したが、自分が使える身分になることは一生ないだろう。
H氏は今日のお値段を教えてくれなかったが、シェフは松坂牛のような銘柄牛に固執している訳ではないので、法外な料金を取るようなことはなさそうだ。
一見さんお断りというわけではないが、予約制なので事前に電話をしてくださいとのことだった。夜はどんな料理が出てくるのだろうか。ワインを飲んでのお値段に恐れはあるが、興味津々でもある。
KOSO
東京都港区芝公園1-3-12 クローバー芝公園1F
03-3437-0007
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2007年04月12日
[カンティネッタ エノテーカ ピンキオーリ](お台場)
ほんのちょっと足を延ばしてお台場に

相手先とのアポが中途半端な時間に終わりそう。近くの店に入るのも早すぎるし、会社に戻っても机を片付けるだけ。こんな時は滅多に行かないところがいい。新橋からゆりかもめに乗ってお台場に行くことにした。
ホテルのレストランじゃつまらない。わざわざお台場に来てチェーン店でもあるまい。案内サイトを見ていたら聞き覚えのある店名にぶつかった。ピンキオーリは銀座だけかと思っていたらお台場にもあった。銀座店は宮廷料理、お台場はトスカーナ地方の郷土料理。コンセプトが違うだけでなく、お値段もリーズナブルという。
行ってみるとアクアシティお台場の中。デパートのレストランのようで拍子抜けした。5階の入り口に立つとそれなりの雰囲気。席に案内されると別世界になった。目の前にレインボーブリッジが輝く。湾内には屋形船が停泊している。天婦羅を肴に酒盛りの最中だろう。
食前の一皿

付け出しはコンソメ仕立ての2種類のパスタが入ったスープ。野菜に見えた緑色のものは野菜を練りこんだパスタだった。
鳩、中トロ鮪

コース料理はいかにも多そうなので、いつものように前菜2品、メイン2品を頼んで分けてもらった。「鳩とタンポポ、ラディッキョのサラダ仕立て 菊芋のフリット ピスタチオソースで」「中トロマグロの炙り焼き フルーツトマトと水牛のモッツァレッラチーズと共に」の前菜2品。鳩は本当に美味い。
鮪は肉質が良過ぎた。これだけ脂が乗っていると、塩をもう少し効かせるか香辛料を工夫しないと辛い。銀髪も歳をとってしまったものだ。若い人にはこのぐらいの脂っぽさは大歓迎かもしれない。
宮崎牛

「宮崎産ハーブ牛ロース炭火焼 ゴルゴンゾーラソース たまねぎと行者にんにくを添えて」炭火焼がこの店の自慢。銀座店と違って豪快な料理も売り物だ。それにしても250グラムは大きい。「脂身をどんどん削ってくれ」と頼んだが、2つに分けても写真の量がある。
仔羊

「仔羊ロース肉の包み焼き カカオ風味 フォアグラソースと季節野菜添え」は予想外の楽しい料理だった。焼かれた塩の塊が出てきた。割って取り出した仔羊を切り分けてくれたのが右の写真。オーストラリア産かニュージーランド産か、もしかしたら北海道産の仔羊かと思ったら、イタリア産だと言うので驚いた。イタリアでも羊を飼育しているとは知らなかった。ピンキオーリならではのこだわりである。とても美味しかった。
思った以上に量が多くて満腹になってしまった。デザートもチーズも断ってエスプレッソを頼んだら、お菓子がちょっとついてきた。

イタリアの本店は1993年、2003年にミシェランの三ツ星を獲得した名店。銀座やお台場がどの水準にあるのか分からないが、オーナーがソムリエというだけあってお台場店にも夥しい数のワインが保管されている。お金持ちのワイン好きには堪らないだろうが、我々にとっては高嶺の花、猫に小判。
ワインセラーで眠る高級ワインたちが、日の目を見るのはいつになるのだろう。少なくとも銀髪がお目にかかることはない、と思う。
屋形船が動き出した。目の前から最後の一隻が消えたのを合図に我々も席を立った。
カンティネッタ エノテーカピンキオーリ
東京都港区台場1-7-1 アクアシティお台場5階
03-5531-8081
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2007年03月05日
[開化亭](南青山)
もらった名刺には「昔の支那料理屋」と書いてあった。

南青山、六本木通り沿いの古いビルの地下に開化亭はある。以前紹介した「かど屋 吉川」と同じビル、壁を挟んで両隣だ。吉川は昔のメキシコ料理屋から和食の店に変貌した。
開化亭は多分昔のままで、働くのをやめた柱時計がたくさん壁にかかっている。椅子やテーブルも骨董屋を思わせる。
ちょっと早く店に着いたら、店主の町田さんがちょっと困った顔をした。理由はすぐに分かった。慌てて仕上げてきたのだろう。立派な前菜の大皿が出てきた。

銀髪を除く他の3人は既に何度もお邪魔しているらしい。前もって予約していたので、町田さんの気合が入っているのが分かる。
えびとひき肉の蒸し物、鴨の揚げ物

これも立派な料理だ。IさんKさんの話しぷりを聞いていると、この店を大好きなようだ。銀髪に向かって盛んに自慢する。町田さんとの相思相愛が料理の味を高めているのが感じられる。
鴨はまるでハムのような食感。周りはパリッとしている。
牡蠣、野菜炒め

牡蠣は揚げて甘酢あんかけにしてある。サクッとした歯ざわりと濃厚な海の香りがたまらない。残念ながらIさんは牡蠣が苦手なようで、肉入りの野菜炒めが出てきてホッとしていた。
男4人でガツガツ食べても、なかなか減らない。そろそろ料理を止めてくれるように頼んだら、町田さんは寂しそうな顔をする。少なくとももう一品食べてくれと言われたて出てきたのがおこげご飯。これならまだ腹に入りそうだ。

おこげにあんかけ野菜を注ぐとモウモウと皿が見えなくなる(左写真)。
最後に杏仁豆腐が出てきたが、もともと銀髪はデザートを食べない。一口食べて店の奥に向かった。そこには紹興酒の一升瓶が並んでいる。こんなの見たことない。

一升瓶をキープしている人がたくさんいるようだ。今日はご招待だったので料金は分からないが、きっとリーズナブルに抑えてくれているのだろう。
確かに本格中華というより、昔ながらの中華料理屋の風情なり味だ。美味しく食べるなら要予約。
場所柄芸能人もよく利用するらしい。カトリーヌ・ドヌーブも何度か来たそうだが、世界一の美女と言われた彼女を知らない若い人も多いだろう。先日のアカデミー賞授賞式に出席しているのを久し振りに見たが、顔の美醜に関係なく誰にも老いは平等にやってくる。
飲み食い話し笑い、大いに楽しんだ。「常連さんになって心地よく楽しもう!」という感じの店かな。
開化亭
東京都渋谷区南青山7-8-1 小田急南青山ビルB1
03-3499-5872
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2007年01月19日
[春](麻布十番)
カウンターで中華料理

少人数で中華に行くのは躊躇してしまうが、「二人でも大丈夫!」と太鼓判を押されていったのが麻布十番温泉からすぐ近くの春だった。太鼓判の主Kさんは先に来ており、既に一品目がカウンターに出されビールを口に運んでいた。
前菜、チャーシュー

ピータンとチャーシューは確かに中華だが、トコブシ、えび、明太子は和風っぽい。不思議な前菜だが、最初のビールにはピッタリ合う。器は紹興酒の甕を割ったものだろうか。粗雑なようでオシャレだ。
炒め物、ステーキ

えびといかの炒め物は中華だが、ステーキは洋風である。「どの地方の料理ですか?」と尋ねても、明解な答えは返って来ない。主人がイメージした創作中華料理ということだろうか。
干しいか入りの炒めもの

中華料理で使う3大乾燥食材と言えば、あわび・ふかひれ・なまこ。するめいかを干したものを使った料理は初めて食べた。
我が家では母が知人からもらった一夜干しのおすそ分けに閉口していた。普通に炙って食べるには量が多すぎて飽きてしまうからだ。そこで煮物に入れたり、スパゲッティに入れたりしてみたら結構食べられることを発見してから重宝するようになった。
するめもこのように使えるとしたら、正月の余り物で挑戦したくなった。
かに玉、鳥の揚げ物

渡り蟹を使ったかに玉こそが王道と思っている銀髪にとって、春のかに玉はとっても満足のいく品だった。
鳥は時間をかけて揚げたもののようだ。我々が来たときには既にカウンターの前に鎮座していたのだが、いつまで待っても出てこないので催促してしまった。冷ますために置いていただけだったらしいが、もちろん我々にも供してくれた。
麻婆豆腐、スープ

麻婆豆腐は中華の定番だが、スープはちょっと変わったもつ煮込み風。香菜の香りがよくてかなり美味しい。
夫婦二人でやっている店で、ご両人との会話が楽しくてついつい饒舌になった。「いつも饒舌だろう!」って?そう言われてしまうとミもフタもないが、盛り上がったのは間違いない。
「食べたいものがあったら数日前に言ってくださいね」と念を押された。小さい店なので食材をいつも豊富に抱えておくことはできない。食べたいもの、予算を言っておけば腕を奮ってくれる。解説付きの楽しい中華料理を食べたいときは「春」に行くことにしよう。
デートにもいいかもしれない。相手がいればの話だが…
中国文化会館 春
東京都港区麻布十番1-5-10
03-5474-4380
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2006年09月27日
[中国茶房8](六本木)
以前紹介した格安北京ダックの本家本元に行った。
中国人の友人Rさんに紹介された店が中国茶房8、以前行こうとしたら予約で一杯だったので「中国茶房8恵比寿店」に行った。充分満足したがやはり本店に行きたい。Rさんに会う前に予約を入れた。予約の時間は夜7時、これで今日は行く店に迷うことはない。
Rさんとのミーティングが6時前に終わった。予約した時間を変更しようとして電話を入れた。予約を受けたのは中国人だったが、今度の電話は別の中国人。予約名簿に銀髪の名はなかった。それでも新たな予約を受け付けてもらった。但し、8時半までにお開きにしなければならない。充分だ。
タクシーに乗って六本木に向かったが、どう行くかはRさん任せ。着いた店はグランドハイアットホテルの目の前。Rさんが「六本木ヒルズが出来る前は、いつ行ってもすぐ入れた」という話が理解できた。どんな良い料理人にも運が必要だ。それをうまく掴んだようだ。
通された席は10人以上の宴会が行われていたテーブルの隣であまりいい席ではないが、Rさんの納得顔を見て我慢した。
メニューに載っている品数は半端ではない。オーダーはRさんにお任せした。中国人のウエイトレスと中国語でやりとりしている。ときどき日本語が交じる。中国語は何種類もあるので通じなくなったら日本語で意思疎通。不思議な世界だ。
鴨の肝、空芯菜炒め

羊の串焼き、鴨のハム、角煮

北京ダック

銀髪が選んだのは北京ダックだけ。北京ダックは狐色に焼いた皮を春餅(小麦粉で作った皮)に包んで食べる。通常はダックの皮を薄く削いだものを包むが、この店は皮だけでなく身も合わせて厚く削ぐ。そのため春餅は通常の倍くらいの大きさ。

身の脂が落ちているため、通常の甘味噌だれ以外にダックの脂も小皿で出てくる。前回はこれを無視してしまったが、今回は使ってみた。味に深みがでて実にいい。
ダックは余った肉をモヤシと一緒に炒めたもの、スープの2品もついてくるから、丸ごと一匹を食すことになる。
今回は3人で行ったのが良かったのか、本店だったからなのか、体調が良かったせいか、いずれにしても前回の恵比寿より美味く、たくさん食べた。
紹興酒も前回より上の10年物を飲んだ。料理も殆ど残らなかった。たらふく飲んで食って全部で12,000円超。銀髪は充分すぎるほど満足したのだが、Rさんを接待するのにこれで良かったのかと、ちょっと後ろめたさが残った。
兄弟づきあいしてもらっているので、マァいいか。次は期待してもらおう。
帰るときには複数の客が、席が空くのを待っていた。窮屈な席に案内されたときは虐げられたと憤懣やるかたない銀髪だったが、入れたのは運が良かったようだ。ちょっと気分をなおして店を出た。
よく考えてみると勝手な奴だ、銀髪は。
中国茶房8 六本木本店
港区西麻布3-2-13 コートアネックス六本木2F
03-5414-5708
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2006年09月14日
[かど屋吉川](南青山) 和食サロン
7月1日にオープンしたばかりの和食屋さんに行った。
友人に教えられた住所を目指して歩いた。友人から聞いたビルの名前は東急南青山ビルだったはずだが、あるのは小田急南青山ビル。そのビルの案内灯に「かど屋吉川」の名はないため、一度は通り過ぎたが、携帯電話で確認したら「小田急」が正解。後戻りして階段を下りるとすぐ目の前に店の暖簾を見つけた。
友人に「小料理屋」と聞いていたので、女将が割烹着を着てカウンターにいるような店かと思ったら、この情報も正確ではなかった。扉を開けると想像より立派なお店。若くて美人の女の子に迎えられて、ドギマギしてしまった。(そんな訳ないか?)
「あいにく個室が一杯で、申し訳ありません」と言われたが、「小料理屋」ならカウンターがいいと思って予約していたので悔いはない。顔見知りのKさんが取り仕切る店だが、黙ってきた甲斐あって、Kさんが銀髪を見つけて驚いた顔をした。驚きの後は、満面の笑み。嬉しいじゃないか。してやったりだ。
既に、1軒目でお腹が膨らんでいたので軽めの料理を頼むことにした。お通しに、蓮根のキンピラ、牛ほほ肉とごぼうの煮込み。二人で来たので料理は分けてそれぞれに出してくれた。牛ほほ肉が特に気に入った。

ビールの後、飲み物のメニューをもらった。ワインリストを見て目を見張った。随分高いなーと思って銘柄名を見たら、シャトー・ラトゥールやシャトー・マルゴー。できた年にもよるが、誰もが知る高級ワインをこの値段なら安いと言えるかもしれない。
でも、今日の銀髪にとっては日本食だから日本酒、飲みすぎないように熱燗、が無難なところだった。
長居をするつもりはなかったが、連れがお腹が空いたと騒ぐ。仕方なくサラダと鴨を頼んであげた。鴨も悪くない。

Kさんが先ほど入り口で迎えてくれた可愛い子を我々につけてくれた。個室の客は食事中に商談を済ませ、途中から女性相手の語らいを楽しむそうだ。女性のチャージもそれほど高くはないので、予約の時に要相談ということだろう。
可愛い子は連れについた。銀髪は大ママが相手をしてくれた。連れは調子に乗って、帰ろうとしないどころか、酒の追加を銀髪に盛んに促す。可愛い子のドリンクも銀髪に要求する。
店名の「かど屋」の由来は「コーナーハウス」。前身はメキシコ料理店。40年間親しまれた店の名を和訳して、和食サロン「かど屋 吉川」に生まれ変わった。
ドンペリが大好きな大ママはゴルフ焼けで元気一杯だが、カウンターを仕切る大ママの息子と若女将に店を任せて悠然たるものである。
Kさん、南青山の名店と言われる日が早く来るように祈っているよ。
かど屋 吉川
東京都港区南青山7-8-1 小田急南青山ビルB1F
03-3406-1198
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2006年05月25日
[麗心(リーシン)](南青山) 薬膳中華
女性に人気の街で中華料理を食べることにした。
中国茶を売り物にしているだけに、店に入ってすぐのところに各種のお茶が並べられている。それを横目に外が見えるベランダ席に案内してもらった。予想通りどの席も女性客で埋まっている。料理も普通の中華料理屋の大皿料理と違い、少人数で分けて食べるのに適している。デート向けと言ってもいいだろう。
コース料理にしようかと一度は考えたが思い直して薬膳料理を頼むことにした。薬膳・漢方の文字がある料理に集中する。まず漢方水餃子(1,155円)。クコの実などが中に入っているが、スープも健康に良さそうだ。
薬膳スープ(1,890円)は烏骨鶏入り。鶏の皮が苦手の人は烏骨鶏の黒い皮は到底食べることができない。銀髪一人で身は引き受けた。鶏の肉は食べずとも、朝鮮人参やなつめなどを煮込んだスープは薬効も充分のようだ。
薬膳スープと烏骨鶏の身

薬膳煮豚(2,360円)は10時間以上煮込んだかなり大きな皮付きの角煮だ。中華独特の香辛料が効いている。写真の見た目より食べ応えがある。
煮豚の全体と、切り分けた断面

食事の最後は漢方つゆ麺。このスープも健康に良さそうだ。店の女性に薦められた薬膳料理のうち3品はスープ系だったので、胃への負担は軽い。
麺とお茶

最後はお店に敬意を表して中国茶。酒のアルコールが消えるようなお茶をと頼んだら、「大紅袍」というお茶を薦めてくれた。飲んだ酒は壷8年ものの紹興酒。紹興酒は必須アミノ酸を多く含むので、体にいいと言われる。1本くらいで悪酔いするわけもないが、薬膳料理やお茶の助けもありいつもより心地良く酔えた。
これからも贔屓にしようかと思ったら、8月旧盆頃には閉店予定と言う。客足が途絶えないのを見ていると信じられない思いだったが、経営不振ではなくビル・オーナーの都合だそうだ。
興味のある方は早めに行ってください。
麗心
東京都港区南青山5-4-41 グラッセリア1階
03-5468-0340
http://www.lixin.jp/
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2005年12月10日
[サバティーニ](青山) 有名店で気軽にランチ
銀座[サバティーニ]の話は前に書いた。
http://codawari.info/ginpatsu/archives/2005/11/post_44.html系列店と勘違いするが青山はサバティーニ・ローマで銀座はサバティーニ・フィレンツェとまったく違う系統である。青山[サバティーニ]にも行かなければ申し訳ない。ランチにお邪魔した。
表参道・青山界隈は東京有数の観光地だ。よく考えてみると銀座は老舗の観光地だ。従って、両店とも年中無休。女性が好む地域に店を構える。
青山の[サバティーニ]に行った。人で溢れかえっている昼時。予約はしていない。
地下鉄外苑前駅を出てサバティーニの方を見ると、入り口で立ち止まる人は多いものの中に入る人は少ない。

有名店である。値段が高い、格式が高いとの評判と雰囲気が階段の下から立ち上っているのだろうか。入り口のランチメニューの値段を見れば入る気持ちになっても、カジュアルな格好では入りにくいのかもしれない。
日本料理には料亭、割烹、居酒屋など店によってランク付けがある。イタリアンでも同様である。もちろん、青山サバティーニは最高ランクであるリストランレテ。
銀髪は気にせずどんどん階段を下りる。右にクローク、正面にバーベキュー・グリル、その左奥からテーブルが並ぶ。入り口からは想像できない程中は広く、重厚な雰囲気である。
意外なことに席はまだ余裕がある。
ランチはレディース・ランチ3,990円、ランチコース4,200円の2種類。
http://www.sabatini.co.jp/ristorante/menu_aoyama.html#lunch
レディース・ランチは品数も多く、ドリンク(ワイン等)が2杯付く。お子様ランチ、レディース・ランチなどいつも羨ましく思っていたので、冗談で「男はだめだよね?」と聞くと「構いませんよ!」と嬉しい返事。
「普段はお断りしているんですけど」とのことだったが、粋なはからい。
一流でも気取らないサービスにドーンと格付けアップしたいところだが、銀髪グルメ紀行はレストラン評価サイトではないので、格付けは関係ない。
この日の話を得意気にしたら友人にたしなめられた。レディースランチは女性だけのグループが頼むもの。男がホスト役をするのならもっとちゃんとした食事をしなさいと。
耳が痛い。今度は夜に一流の料理とサービスを受けに来よう。レディースランチで店を評価したら怒られる。
リストランテ・サバティーニ青山
東京都港区北青山2-13-5 サンクレストビルB1F
03-3402-3812
http://www.sabatini.co.jp/
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2005年11月11日
[炭屋](六本木) 居酒屋でスパゲッティ
刺身を食べて、次に焼き魚、そして焼き鳥、最後にスパゲッティ。これが炭屋での食べ方だ。中曽根首相とカーター大統領、当時の日米両首脳が食事をしたことで有名な串八の系列店。さらにイタリアンレストランも系列に持つため、ちょっとミスマッチの食事も可能になる。
六本木交差点を溜池方向に少し下った右手の雑居ビル6階に炭屋はある。エレベーターを降りると古風な入り口が見える。引き戸は屈まないと入れない。ここで何度頭をぶつけたことか。特に酔った後の帰りが怖い。
店に入ってすぐ左側にある冷蔵ケースには、主に北海道から取り寄せた魚が並ぶ。今日食べる魚をチェック。店主の説明を聞く。歯切れ良く生きがいい口調は魚の鮮度に合わせているみたいだ。
お目当ては八角の刺身。以前札幌で食べて気に入った上品な白身は、東京では滅多にお目にかからない。ところが今日は未入荷。
わざわざ博多から訪ねてきてくれた人に北の魚をご馳走したかったのに。銀髪はちょっとお冠。
気を取り直して刺身はお任せにした。

マグロ、平目、サザエ、イカ、ボタンえび。マグロはインドマグロの大トロ。博多で新鮮な魚を食べ慣れている彼も美味しいと言ってくれた。イカは酢醤油で食べている。イカ好きの博多っ子の食べ方か。
ビールの後に頼んだ日本酒は大吟醸「米の芯」。この店で一押しのお酒は呑みやすくアット言う間に4合瓶が空に。すぐにもう一本追加。
次はタラ白子のポン酢和え。今シーズン初めての白子は引き締まっていて美味い。
横を見ると刺身や白子が苦手な相棒が2個目の大きなおにぎりを頬張っている。
続いてキンキ開きの一夜干。脂が乗っていて今日一番の味。銀髪も納得の一品だったが、他の3人は既に真っ赤な顔をして話しに夢中。ちゃんと味わっているのかな?キンキが怒るよ。

ここから焼き鳥が登場するが、店主を呼んでいつもより量を減らしてもらう。店名のとおり焼き物がこの店の自慢料理だが今日は許してもらおう。最後のスパゲッティをお客様に味わってもらいたい。
そして終にメインのスパゲッティ登場。

今日はトマトソース味。これが美味いと連れてきただけに博多の人もお猪口を置いて、この料理に集中。
「オッ!シラスがいい味だしているね!」と言う。さすが酔っ払っていても味がわかるじゃないか。予想どおりの答えが返ってきて銀髪は大満足。 前菜のはずのスパゲッティがメインとはイタリア人が怒りそうだがここは日本。この味だって日本人じゃないとわからないかもしれない。
満足、満足。博多の人はどの料理が気に入っただろうか。
それにしても八角がなかったのは残念だった。
泥酔気味だったが、全員出口で頭をぶつけることなく無事店を後にした。
炭屋
港区六本木3-11-10 ココ六本木ビル6F
03-3403-5559
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2005年10月31日
[グランドハイアット](六本木)
子供地球基金KIDS EARTH FUND(KEF)を知っていますか?鳥居晴美さんが1988年に創設したボランティア団体で、木梨憲武氏や三枝成彰氏などが名を連ねる。10月27日、その資金集めパーティーに行ってきた。
こだわりサイトで細川佳代子さんのインタビュー記事を見た後輩が、彼が参加しているボランティア団体を紹介したいと、このパーティーに銀髪を連れて来た。
KEFの概要を案内書のとおり引用する。「子供地球基金は、支援を必要とする子どもたちへ、物心両面からの援助活動を行うと同時に、世界中の子どもたちの創作活動を応援しています。子どもだけが創りだすことができる絵画やアートを世界中から集め、子どもたちの夢や願いを、文化も国境も越えたメッセージとして発信。また、子どもたちの絵は絵本の出版や企業のカレンダー等に採用して頂き、その収益金を世界中の子どもたちへ還元しています。」
代表の鳥居晴美さんとお話ししたが、細川さんとカンボジア支援で一緒に活動したことがあるそうだ。ボランティア活動を近所のごみ拾いから始めたと言われるその精神は細川さんと同じだ。いつか、こだわりサイトに出ていただけるかもしれない。
チェロやピアノの演奏(プロの演者はもちろんボランティア)も楽しめたし、食事も立派なものだった。グランドハイアット・ホテルの一流シェフによるコース料理。
熟成パルマハム無花果ルッコラ25年物ヴィンテージのバルサミコ

アーティーチョークのクリームスープロワイヤル仕立て

ゴルゴンゾラリゾット帆立貝のポワレ ガーデンハーブ添え

プライムサーロインのグリル ソフトマッシュルームのポレンタ アスパラガスのロースト添え

へーゼルナッツメレンゲのモンブラン マラガレーズンアイスクリーム

高級ホテルの手際の良さにはいつも感心する。450人もの料理を間を置かず次々にサービスしていく。ステーキは多少焼きむらが気になるが、これだけ大量に作ったにしては満足できる域だ。
フロアスタッフと会話してメニューを選ぶ楽しみがないのが寂しいが仕方がない。
それにしても、昔はパーティー料理は不味いのが当たり前だったが、料理機材や技術の進歩も想像以上のものがありそうだ。
銀髪はコースを頼むことは殆どない。甘いものが嫌いなためデザートが食べられない。小さい店ならチーズなどに代えてもらうが、今日は無理のようなので少しづつ味見した。デザートの評価ができなければ洋食の批評はできないが、駄目なものは駄目。グルメ失格でごめんなさい。隣の人は美味しいと言っていた。
パーティーの最後にくじ引きがあった。寄付のつもりで一万円分のくじを買ったが、なんと内2枚が当たってしまった。10人掛けのテーブルで当たったのは銀髪のみ。しかもダブル。下手につくと怖い。
これは子供地球基金に参加しなさいとの神の思し召しだったのだろうか?
子供地球基金
http://www.kidsearthfund.org
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