2010年03月10日
[とちぎや](宇都宮)
そば処、宇都宮

「昼飯にするか」部下に言うと、「あちらに行きましょう」と東武宇都宮駅に向って歩き出す。アーケードに入り「どこかあてがあるのか?」と聞いたら「何軒か餃子屋さんがあります」と答える。銀髪は餃子しか食べないと思っているのだろうか。
「オウ!ここにしよう」蕎麦屋の前で立ち止まると部下が驚いたような顔をする。左側に2人掛け、右側に4人掛けのテーブルが並ぶ。4人掛けのテーブルは掘り炬燵ではない畳の上なので迷っていると、「奥が空いてます」と声をかけられた。調理場の前に広いテーブルが一つだけあった。
「宇都宮にはいい蕎麦屋がたくさんあるんだよね」と店の女性に話しかける。「そうらしいですね」と他人事のようだ。「ここもそうじゃないの?」と言うと、慌てて頷く。なかなか可愛い。

高原大根そばを頼んだ。100%日光産そば粉を使った手打ちの二八そば。100%と表示されれば十割そばかと思いがちだが、2割は小麦粉である。大根は那須塩原産。てっきりおろしそばが出て来るかと思ったら、細切りの大根が乗って来た。とちぎやのオリジナルらしい。

ランチにはサービスでかき揚げがつく。「宇都宮はそばも美味しいらしいぞ」と言ったにもかかわらず、部下は天丼を頼んだ。食べ物には無頓着な男である。小さいそばとセットなので許してやろう。
思ったよりも本格的なそばで満足した。そば湯を飲んでいると、目の前を不思議なそばが通り過ぎていく。高原大根そばと並ぶとちぎやの名物「にらそば」である。にらは鹿沼産と栃木の野菜にこだわっている。これもオリジナルらしいが、そばに合うのだろうか。今度チャレンジしてみよう。
そばと言えば信州そばがあまりにも有名だが、越前おろしそば、出雲割り子そば、盛岡わんこそばなどそばを名物とするところは多い。餃子で町興しに成功した宇都宮。今度は蕎麦屋を売り込んだらどうだろう。栃木には酒蔵も多い。日本酒とそば、いい組み合わせだと思うのだが。
まげし とちぎや
宇都宮市曲師町2-11 オリオン通り
028-635-4155
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2010年01月28日
[鳥元](関内)
壊れた蓄音機

かねてから美味しいと聞かされていた店に遂に連れて来られた。荷物を置いてトイレに行っている間にオーダーは全て終っていた。K氏は自分が好きなものしか頼まない。違うものを頼もうとすると「それは不味い!」と拒否される。

スープ、さつま揚げはお通し代わり。もろきゅうにはK氏のためにマヨネーズが添えられる。K氏の好みを店側は熟知している。「飲み物は何か頼んだんですか?」と聞くと緑茶ハイを頼んだと答える。「ビールがいい!」と反発したのは銀髪だけ。他の人は「オウ、意外といけるね」と上手だ。

K氏に「どうだ、美味いだろう」と言われれば否定する人はいない。悔しいけれど確かに美味しい。本当に立派なシロだ。半分食べたところでまた「どうだ、美味いだろう」と言う。お代わりするのを銀髪も同意した。全部食べたらまた「どうだ、美味いだろう」と来た。壊れた蓄音機みたいだと言っても若い人は意味が分かるまい。

体のことを気遣って、K氏は野菜を多く食べるようになった。しかし、生野菜にはマヨネーズやドレッシングをたっぷり、炒めた野菜もバターや油がたっぷり。どこまで本気で健康を気にしているのか分からない。

ぼんじり、手羽の唐揚げ、どちらも脂が乗って美味しい。レバーもきっと美味しいはずだ。鳥わさも食べてみたい。塩で焼いてもいいはずだ。しかし、どれも「不味い料理」と言われそうなので遠慮した。違う機会にゆっくり食べよう。

「これ何だか分かりますか?」出来損ないのフォークのようなものを皆にかざした。中心の丸い穴に串を入れて身を抜く道具に違いない。尖った部分に抜いた身を刺して食べるのだろう。鳥元の串は長いので、食べ辛い。量が多いので分け合って食べる方が多くの種類を食べられる。店主を呼び「これはどこかで買えるの?」と聞いたら、先代が考えて特注したものだということだった。これは欲しい。
鳥元という同名のチェーン店の一つかと思っていたが、まったくの別経営。歴史はこちらの方があるようだ。先代から引き継いだ若い息子が店主で、西口店を母親がやっている。
「どうだ、美味かっただろう?」という台詞はあまり聞かないで済んだ。K氏は勘定を払ってさっさと消えてしまったからだ。まったくせわしない。
今度はカウンターでデートでもしようか。美女の笑顔が加われば、今日よりもっと美味しいと感じるはずだ。特製フォークも力を発揮するだろう。今度は銀髪が壊れた蓄音機になるのは間違いない。
鳥元 馬車道店
神奈川県横浜市中区真砂町4-43 木下商事ビル
045-681-0364
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2010年01月22日
[順海閣](横浜中華街)
シウマイの元祖?

「脇道の小さい店が美味しいんですよね」地元横浜の人のことばに全員が頷いた。しかし、具体的な店の名前は出て来ない。結局、銀髪が案内することになってしまった。ところが「山東」など心当たりのあるところはどこも行列が出来ている。すぐに銀髪のネタも切れてしまった。
順海閣の看板を見ると「脇道の小さくて汚い店が美味しいんだぞ!」と言う亡き父の声が聞こえてきた。約40年前、福岡から東京に転居して数ヵ月後に父に連れられて中華街にやってきた。そのとき、少し並んで入った店が順海閣だったはずだ。3人を引き連れて店に入った。

でかい!大きな部屋がいくつもあり、複数の大きな丸テーブルには地名の札が立てられている。観光バスの到着を待っているようだ。みんなが失望したのではないかと気になったが、観念するしかない。オーダーも銀髪に任された。最後に食べるつもりだったフカヒレチャーハンが先に来た。幸い、みんな美味しいと喜んでくれた。

ランチだったので、飲茶を演出した。お互い遠慮しなくていいように、点心類は4個ずつ入っているものを選んだ。小さな店でなくても、誰も文句を言わなかった。銀髪に気を遣ってくれたのだろうか。料理に満足してくれたからだろうか。

もちろん銀髪はビールを飲んだ。すぐ顔が赤くなる部下は涙を飲んだ。小龍包は例によってそのまんま口に放り込んだ。火傷しそうで大変満足した。スペアリブは殆ど銀髪が食べた。ビールの肴には最高だった。

家に帰って順海閣のホームページを開いた。創業は1945年で7~8人が入れば一杯になる店だったという。支店を出したり、本店を拡張したのが1980年以降ということだから、銀髪の記憶は間違いではなかったようだ。さらに崎陽軒に勤務していた創業者の父親が、シウマイの開発者だと分かった。実に面白い。
昔も今も脇道や裏道に小さな店が次々と開店し、ダメな店は消えていく。若さと情熱を持ったチャレンジャーの店は活気があり、美味しいのは当たり前だ。不況の今こそチャンス到来といったところだろうか。順海閣を目指して頑張って欲しいものだ。
順海閣
神奈川県横浜市中区山下町147番
045-681-1324
http://www.junkaikaku.co.jp/
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2010年01月14日
[青山](大宮)
大宮の老舗割烹

「もっとわかり易い場所にしろよ、ボケ!」幹事役のFはインターネットで選んだ店への道がよく分からず、ボスになじられた。歩道橋などで囲まれた大きな駅は平面的な地図では迷うことが多い。拡大した地図を用意していた銀髪が道案内をすることになった。
「イヤー、迷っちゃったよ」招待客がパラ、パラと揃ってきた。散々携帯で道を聞いてきた客も無事辿りついた。その客を迎えに出て、行き違いになったFを皆で待つことになった。Fは戻って来てまた怒られた。

「ここ、来たことあるよ」と一番迷った客が随分昔のことだと言い訳する。料理を運ぶ女性に聞くと大宮では老舗といってもいいらしい。ところが「開店はいつ?」の質問には「かなり前」としか言えなかった。

焼き魚の皿が妙に殺風景だ。他の人たちと比べるとレモンが乗っていないことに気がついた。もともと焼き魚や唐揚げにレモンをつけるのは好きではないので丁度いいと思ったが、隣席の皿にも乗っていない。店の女性に言うと慌てて銀髪の分まで持って来てくれた。文句をつけた手前、銀髪も焼き魚にレモンを搾った。

ふぐ刺しの写真は撮り損なった。メインは蟹のしゃぶしゃぶである。Fは欲張り過ぎだ。8000円のコースにふぐもズワイガニも入れるのには無理がある。そもそも8人の宴会で料理を楽しもうというのが間違っている。仕事の話、遊びの話、硬軟取り混ぜての会話に数本の焼酎ボトルで油をさせば何を食べても一緒だ。

店主が来たので「青山さん?」と声をかけた。ところが本名は斉藤さん。割烹に相応しい名前をつけたと言う。字画の多い名前は固すぎると思ったのだろう。和食店では「さいとう」とひらがなだけか「さい藤」など漢字かな混じりにするところが多い。しかし堂々と斉藤にしてもいいような気もする。「埼玉」に比べると「さいたま」はちょっと弱弱しいと不満な市民もいるはずだ。
勘定をしてコートと鞄を受け取った。カウンターには常連客らしい3人が板前と談笑しながら食べている。「青山」の味はカウンターで楽しむ方が良さそうに見えた。
割烹 青山
埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-181
048-647-0860
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2009年12月12日
[VAL’S BAR](宇都宮)
宇都宮でハバナクラブ

「存じやす」のソムリエ美保さんに案内されてVAL’S BARに向った。オーナー兼バーテンダーの清野さんが18年前に開いた店だ。「あそこです」と言われた先には灯りがポツンとあるだけ。「エッ?どこ?」と暗闇に目を凝らすと「あの灯りのところです」と言う。連れてきてもらって本当に良かった。地図だけでは辿り着けなかっただろう。
暗い店内に客が一人だけ。カウンターの中の清野さんを孤独な客からひっぺがすのは気が引けたがオーダーしないわけにはいかない。正面に並んだボトルを右から順に見て行った。

左側の棚にハバナクラブの15年物を見つけた。日本には輸入されていないキューバ産ラム酒が宇都宮のバーに置いてあるとは思わなかった。M氏に聞くともちろん飲んだことはない。彼のためにハバナクラブを頼んだ。銀髪は久し振りにアイリッシュウイスキーを飲むことにした。

「どこで手に入れたの?」謎解きは簡単だった。常連さんがキューバに出張した際に買って来てくれるそうだ。恐る恐る口につけたM氏も気に入ったようだ。
銀髪の携帯電話がなった。宇都宮在住のT氏が道に迷っているらしい。迎えるためにM氏が店を出て行った。

「何か変わったスコッチはありますか?」先客が去り清野さんと二人になった。「まだ若いけれど、これから美味しくなると思います」と2本示してくれたが、1本はまだ飲めないと言う。そう言われると飲みたくなるので随分と粘ったが飲ませてくれなかった。許してくれたのはアラン島のウイスキー。3年物とは思えないようないいスコッチだった。清野氏の目利きは信頼できる。
M氏が戻ってきた。T氏だけかと思ったら、若い女性を二人連れている。M氏がナンパできるわけはない。T氏の部下だった。男3人より女性が加わった方が楽しくなる。ビールで乾杯をすることにしたら、ちゃっかりとM氏がハバナクラブをお代わりしている。気に入ってくれたのは嬉しいが、貴重な酒を何杯も飲んでは他の客に申し訳ない。
酔っ払いのT氏と盛り上がっているうちに、2組入ってきて店はほぼ一杯になった。人気の店は場所を選ばない。今回はよそ者が地元の人たちにお店を教えてあげることになった。インターネットは恐ろしい。
VAL’S BAR
栃木県宇都宮市二荒町5-18 栄マンション1F
028-635-8676
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2009年12月11日
[存じやす](宇都宮)
とちぎ和牛のステーキ

「栃木の酒を飲ませようと思ったんだけどなー」銀髪がステーキ屋に行くと言うとM氏は残念そうな顔をする。日光や那須の山々から発する水に恵まれた栃木には50を超える酒蔵があることを忘れていた。しかし今日は栃木の牛を食べると決めて来た。譲るわけにはいかない。
洒落たステーキハウスの先客はカップルのみで、その横でむくつけき男二人で食事するのは気が引ける。「大丈夫ですよ」と店員に励まされてオーダーを始めた。海がない栃木では肉以外の地元素材は野菜物に限られる。
地野菜のテリーヌ、パルマ産生ハム

テリーヌは二皿に分けて持って来てくれた。ますます恥ずかしくなるではないか。生ハムを頼んだM氏は、ビールの後に日本酒を飲むと言う。銀髪も気取っている場合ではない。ソムリエバッジをつけた美保さんを呼んで日本酒を頼んだ。「ごめんね、ワインでなくて」
四季桜、惣誉

さすがにソムリエがいる老舗レストランだけある。グラスも洒落ているし、存じやす限定の6年古酒も味わいがある。栃木の日本酒で歓待しようとしたM氏も満足気だ。何よりも洋食に日本酒が合うことが分かっただけでも収穫だった。海外で日本酒の評価が高まっているのに、どうして日本で衰退しているのか理解に苦しむ。
秋山農園と地場の野菜たちのオーブン焼き

栃木の日本酒と野菜でご機嫌である。いつの間にか中年男性の団体が集合している。若い男女のグループ客も居る。おやじ二人で飲んでいても目立たなくなった。
特選牛ステーキ(サーロイン、ヒレ)

栃木県内の指定生産者による4等級以上の枝肉だけに与えられるのがとちぎ牛の名称。栃木県は産出額では本州1位の牛肉生産地だけに、栃木産の牛肉は東京でもよく食べられている。それでも地元で食べるとちぎ牛のステーキは格別だった。
サラダ、焼めし

期待以上だったのが焼めし。ステーキは銘々の鉄皿で焼かれたに違いない。焼めしは鉄皿で調理されるので、米が肉の脂や汁を吸収して美味。腹一杯と乗り気でなかったM氏もしっかり食べ尽くした。
清算した後、美保さんはコートを羽織った。銀髪たちをショットバーに案内するためだ。ソムリエは利き酒のプロというだけではなく、接客を含めたサービスのプロであることを改めて確認できた。もっとも、彼女の心遣いはもともと持ち合わせているものかもしれない。ご機嫌な存じやすだった。
ステーキ&ワイン 存じやす
栃木県宇都宮市中央5-9-2
028-637-4129 / 028-636-8701
http://www.zonjiyasu.com/
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2009年12月05日
[イルサッジオ](横浜)
崎陽軒でイタリアン

「崎陽軒のイタリアンに行きましょう」と言うと地元の人も、我が社の横浜地区担当者も意外そうな顔をする。崎陽軒=しうまいのイメージが強すぎて、百歩譲っても本格中国料理をイメージするのが精一杯のようだ。全員が行ったことがないことを確認して鼻を高くした。
一日50食限定のボンジョルノセットを頼んだら、各人にメニューが配られた。周りを見ると男だけのテーブルは我々だけだ。ちょっと高めのレストランで昼食をとると、お父さんは弁当なのにと揶揄したくなるが、この日は既に一人暮らしを楽しんでいる女性たちが多そうだ。ワイングラスを掲げて自由を謳歌している。お父さんの魂がよだれを流して浮遊している。

前菜を食べ終わってナイフとフォークを皿の上に整列させると、店員は皿だけ持ち去った。最近はフォークとナイフを最後まで使わせる店が多くて戸惑う。最初からテーブルに置かれていたら、フォークやナイフは取り替えないというようなルールがあれば分かりやすいが、取り替えてくれる店もあるから厄介だ。

料理はスムーズに出て来るので有難い。我々が食べるスピードに上手く対応している。一方で、ゆっくり食べているおばさま達を急かせることはない。さすが崎陽軒、サービスは行き届いている。

デザートが出てきたところから再び他の客の様子を窺う。料金をどこで払うか探るためだ。最近では居酒屋でもテーブルで会計できる店が増えたが、昔ながらの店は出口で支払う場合が多い。代表的なのはデパートの食堂。高級化しても支払い方法は変わらない。
うまい具合に帰り支度を始めたテーブルを見つけた。勘定書を右手に持って歩き出す。銀髪が取るべき行動が分かった。デザートを食べ終わり、店員に向って両手の人差し指をクロスした。勘定書をもらうと「いきましょうか?」とみんなを促した。「どうぞ、もうこちらで」と挨拶したのに客は店の外でじっと待っていてくれた。申し訳ない。
イルサッジオ
神奈川県横浜市西区高島2-13-12 崎陽軒本店2階
045-441-3331
http://www.kiyoken.com/restaurant/honten/h_ilsaggio/index.html
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2009年11月28日
[丸山](足利市)
地方都市にも美味しいラーメン

東京に住んでいると日本=東京と思い込んでしまう。約30年前、愛知県豊橋市に赴任した時、独身寮があった飯田線の駅に降り立ち呆然とした。駅前の商店街に複数のスーパーがあると思い込んでいたのだ。その駅には釣り道具屋兼雑貨屋と、その家族が経営するラーメン屋しかなかった。
今はインターネットのお陰で地方都市に出張しても食べる場所を探すことが容易だ。無論足利市駅は飯田線の駅より遥かに大きいが、事前に調査していると心強い。口コミ情報の食べログで調べると、上位にあったのが丸山だった。

もともとは日本料理屋だったような、ラーメン屋にしては立派な店だ。テーブルはゆったりとしているし、厨房も広い。営業時間は11時半~14時半、17時~20時半。深夜が稼ぎ時の東京の常識は通用しない。
12時半を過ぎた頃には32席がほぼ埋って待つ人が出て来た。車で乗り付けた営業マン、工場作業服の男たち、OL、近くのおばさん、老夫婦、客層は様々だ。厨房には店主と思われる男性と中年のおばさんが2人。テキパキと動いているが、満席になるとラーメンにありつくまでは辛抱が必要になる。

ラーメン550円、チャーシューメン800円、仕事がなければにんにくラーメンや餃子を食べたいところだが我慢した。手打ちというだけあって、規格外れの麺が混じるのがアクセントになって面白い。
シンプルな優しい味のラーメンはどんな客にも受け容れられる。東京のラーメン屋のインパクト重視と異なるのは土地柄を考えてのことだろう。駅前ではなく、駐車場がある幹線道路の店というのも地方都市らしい。通りすがりの客はあてに出来ないだけに、いい加減なことはできない。東京が一番という常識も、意外とあてにならないのかもしれない。
手打らあめん 丸山
栃木県足利市中町957-7
0284-72-5154
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2009年11月21日
[R](野毛、桜木町)
食後はショットバーで

三陽は面白い店だった。滅茶苦茶テンションが高い店主とは対称的に静かに食べたにもかかわらず、なんだか疲れてしまった。部下を従えて駅と反対方向に歩き出す。野毛にはキャバレーのロンドンやソープランドも点在するが、そんなところに行くつもりはない。すぐにお目当てのショットバー「R」を見つけた。部下は安心したのか落胆したのか分からない。
思ったより広い店内にバーテンダーが一人だけ。カウンターの前を真っ直ぐ歩けばそのまま裏口から外に出ることが出来るが、バーテンダーの正面で椅子にのぼる。彼の顔を見て安心した。良さそうなバーだ。彼も見知らぬ我々に不安感は持たなかったようだ。

部下は誰もが知っているボーモアを頼んだ。その間、棚に並べられたボトルを端から端まで見ていく。「あのグレンモーレンジは何?」と聞くと「アメリカの樽で熟成されたウイスキーです」と言う。スコッチウイスキーの熟成期間中に樽を入れ替えて再熟成されたウイスキーをフィニッシュ系ウイスキーと言う。シェリー酒の樽を使えばシェリーフィニッシュ、バーボン樽ならバーボンフィニッシュという具合だ。

バンフ(BANFF)蒸留所は1983年に閉鎖された。ウイスキーは蒸留所自らが瓶詰めするものと、外部の業者が樽ごと買い付けて瓶詰めするものがあるそうだ。バンフは後者で、蒸留所閉鎖後も瓶詰め業者により売り出されている。しかし、それも無限なわけではないので、貴重なボトルである。

最後はアイラウイスキーのカリラ。サントリーが輸入総代理店になっているボーモアなどに比べると知名度は低いが、アイラウイスキーでは最大の生産量を誇る。久し振りのアイラは美味かった。
ウイスキー談義に花が咲いた。チーフバーテンダーの塚田さんは60年も続くRの三代目。初代と2代目は親子だったらしいが、塚田さんは血縁ではない。横浜ロイヤルパークホテルのメインバー「ロイヤルアスコット」の出身。一目で安心した理由が分かった。一流ホテルの出身者らしく品がある。共通の知り合いの名前も出て大いに盛り上がった。
勘定を払うと近くにあるシープに行くように奨められた。ウイスキーの巨匠らしい。電話をかけてくれたが繋がらない。制止するのも聞かず、店まで飛んでいった。落胆の色を浮かべて戻ってきた塚田さんは「休みでした」と申し訳なさそうに言う。
楽しい時間を過ごすことができた。お楽しみは次の機会に取っておくのも悪くない。
R
神奈川県横浜市中区野毛1-15 1F
045-253-2588
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2009年11月20日
[三陽](野毛、桜木町)
あんたが一番!

6時ちょっと前、行列が出来る店と聞いていたが簡単に入れた。「荷物は壁に…」と言われるまま、鞄を壁のフックにかけていると「〇〇〇でいいかい?」と背中に声がぶつかるので、「あー、いいよ!」と応えておいた。よく聞き取れなかったが、出てきたときのお楽しみだ。

周りの人たちに出される料理を観察したら、ビール大瓶、バクダン(揚げニンニク)のお通し、ネギトリ(鶏肉の味噌炒め)、餃子が店主が言った〇〇〇のようだ。右奥の2人掛けのテーブルで料理を待つ間、壁に貼られたメニューや口上を見る。品のいい銀髪グルメ紀行では書けない×××があちこちにある。それにしても何か異様な臭いがする。

「美味しいですねー」部下がネギトリを食べながら言った言葉は、餃子にも使われた。
餃子を食べ終わると再びことばが飛んできた。「モンゴルの〇〇〇を食べてよ!」やって来た料理はもつ煮込み。異様な臭いの元はこれだった。食べてみると臭みは消えるが、部下は一口食べてギブアップした。こんなの台湾で食べた臭豆腐に比べれば可愛いもんだ。

部下が食べられそうなものを探した。中国娘に聞くと海鮮炒めがいいと言う。思案しているとまたまた「旦那!オレに任せてよ!」と声が飛んできた。やってきたのは海鮮炒め。中国娘が奨めてくれたものと同じだった。
しばらくすると破れた全椅子のカバーは客たちのお尻で隠されて店の景観は改善された。客は店の外のテーブルにまで溢れた。ぼちぼち潮時のようだ。勘定を頼むと「スープが出るよ!」と店主の大声。ずっとテンションが高いまま。この店の最大のウリは明るく、元気な店主である。あんたが一番!
友人が絶賛して奨めてくれた餃子だが、皮、具、焼き方すべてにおいて皮から作った銀髪の餃子の方が上だと思った。何しろ娘が「お父さん、絶対餃子屋さんやった方がいいよ」と言うぐらいだから。でも娘に言ってやった。
「お父さんが餃子屋さんをやったら、大学に行けなくなっちゃうよ。なにしろ2時間かけて32個しか作れないんだから…」
三陽
神奈川県横浜市中区野毛町1-38
045-231-0943
http://sanyou.hp.infoseek.co.jp/
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2009年09月23日
[舟ぜん](江の島)
とびっちょじゃなくても、ここでいいじゃん!

ゴールデンウイークにとびっちょ(→http://codawari.info/ginpatsu/archives/2009/05/post_1233.html)で長時間並んだ。美味しいけれど他店で食べるものと大きな差異はないと思った。それを証明するために次に行く店は舟ぜんと決めた。あれから4ヶ月半、その日が来た。
誰が名付けたのかシルバーウイーク。愛車(自転車)マドンナ号で8時過ぎに世田谷の家を出た。相模原近辺で境川に入り、サイクリングロードを下った。舟ぜんには11時20分に到着。準備中の札に躊躇したが既に店内には客がチラホラ。店員の承諾を得てカウンターに座ったら、それから数分で満席になった。ラッキー!
生しらす定食を食べると決めた。すると後から来た客がメニューも見ずになめろう定食を頼んだ。今度は注文を取ってきた店員が「湘南定食!」と料理人に告げる。目の前には棒状のごはん。見ていると色んな魚を乗せる。メニューを開いてみると一文字鮨のようだ。カウンターは楽しいが、心を乱される。でも、初心貫徹、目的はしらす丼!店員を呼んだ。

絶句した。ごはんの上に乗っているのは生しらすではなく釜揚げしらす。生しらす定食を頼んだはずだと疑問に思ったところで味噌汁の上にある小さな器に気がついた。もう一度メニューを開いた。

確かに頼んだのは生しらす定食で丼ではない。しかもちゃんと釜揚げしらす丼と書いてある。すぐに自ら二色丼を作ることを決断した。小さな器に入った生しらすは思った以上にうまくごはんの半分を覆った。残りの半分に移した釜揚げしらすとうまく調和している。二色丼と言うよりは水墨画丼の方が相応しいかもしれないけれど…。

かき揚げも、小鉢も満足した。生ビールを頼む客にちょっと嫉妬したけれど、自転車だって飲酒運転はできない。江の島のとびっちょは以前行ったときと同じように人だかりが出来ていた。2時間以上の待ち時間は疑いない。腹ごなしに茅ヶ崎の友人宅までゆっくり走った。約30年前に銀髪をバッカスと呼んだ友人のお母さんと玄関先で5分間立ち話をして帰路についた。学生時代の思い出が帰りの自転車一人旅を潤した。
舟ぜんの前を通ったら、2時間前と同様に10人足らずが待っているだけ。食べることが目的ならばこちらの方が断然いい。夜にゆっくり訪れたいものだが自転車で片道3時間は遠すぎる。電車で来ればいい?それでも1時間半はかかるかもしれない。車で?残念ながらゴールデンウイークやシルバーウイークに車で観光地に行く勇気は持ち合わせていない。
舟ぜん
神奈川県藤沢市片瀬海岸1-3-4
0466-27-0048
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~shouten/shop/kt22/kt22.html
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2009年05月01日
[とびっちょ](江ノ島)
行列どころか人だかりの人気店

成城学園前から往復約110㎞、3度目の自転車による江ノ島である。毎回昼食は江ノ島でとることにしている。前回は「HANABI食堂」に行ったが、生シラスを食べられずに悔しい思いをした。「今度は下調べをして店を決めてある」と家族に言ったら、彼女たちも行くと言う。もちろん電車で。
「さらばブラックタイガー」となったので、前の2回と違って今回の相棒はマドンナ。「自転車の独り言」と文句を言っていたブラックタイガーと異なり、マドンナは銀髪に殆ど疲れを感じさせなかった。7時半に出発して10時20分に江ノ島に到着。10時30分に目指す「とびっちょ」の前に立つと、人だかりに唖然とした。

店の前に用意された紙に名前を書いたのが10時40分。11時にレストランはオープンするのに、なんと81番目。4巡しないと我々はしらすにありつけない計算だ。10時50分に到着した家族は江ノ島観光に出かけた。銀髪は携帯音楽プレーヤーで懐かしのニューミュージックを聞きながら待つことにした。どうせ後は家に帰るだけだ。3時間もかかるけど。
途中で生しらすを買って味見した。ごはんだけ持ってくれば、しらす丼ができる。釜揚げしらすはもちろん、しらす豆腐なども店頭で買える。しらすビールもある。

家族が戻ってきた。「みんなが居なければ独りで他の店で食べたのに」「お父さんがここで食べたいと言うから付き合ってあげたのよ」責任のなすりあいに飽きた頃、2時前に店に入ることが出来た。
しらすと桜えびのかきあげ、生しらす丼

生しらすと生さくらえび丼、しゃけいくらしらす丼

味噌汁、温泉卵

美味しかった。生卵も温泉卵も双子なのが面白かった。でも女性陣は全部食べきれず、大きなどんぶりにごはんだけが残った。食事が終わって店を出ると、260番目の欄に書き入れた人が「こりゃ夕食だな」と言って笑いを誘っていた。
家族は鎌倉へ、銀髪は帰路についた。腹が重くて前半はゆっくり走った。道も何度か間違ったため往路より時間をかけて家に辿り着いた。風呂に入ってビールを飲み始めた頃、家族が帰ってきた。お腹が一杯で晩御飯はいらないと言う。自分で酒の肴を3品作り、2本目のビールを開けた。
とびっちょ
神奈川県藤沢市江の島1-6-7
0466-23-0041
http://www.tobiccho.com/
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2009年03月15日
[鎌倉山](横浜)
箸で食べる洋食?

土地勘のないところでレストランを探すのは難しい。ネットやグルメ雑誌を頼っても、一種の賭けであることは間違いない。大きなビルにある有名店が無難な選択である。鎌倉山は赤坂店や玉川高島屋店に行ったことがあるので、料理にも馴染みがあった。
鎌倉山は値段が高いというイメージが強い。特に赤坂店では最高クラスのコースと高級ワインをご馳走になったので、かなり恐縮した。ところが今回ホームページでランチはそれほど敷居が高くないと知って使うことにした。29階からの絶景を擁するゆったりとした個室は居心地がいい。

鎌倉山の看板料理は言うまでもなくローストビーフであるが、前菜となる魚介類が好きという人も多いだろう。生食が苦手な人にとっては鎌倉山は辛いに違いない。魚介類も肉も火を通した方が美味しいと思う。しかし、せっかくの新鮮な素材を焼いてしまうのはいかにももったいない。

生食が嫌いな人にはローストビーフはまたしても苦痛である。鮮やかな色のローストビーフを焼いて欲しいと言われたら、今度は料理人が悲しくなってしまうだろう。銀髪は料理人がベストと思う焼き方で問題ない。もっとも、ソースをかけるところでダメ出しをしてしまう。軽く塩胡椒を足して、ホースラディッシュをつける。イングリッシュマスタードもいい。シンプルな味が好きだ。
新鮮な魚介類の刺身が和食なら、和牛を使った生肉のようなローストビーフは洋風、そして最後のデザートになると完全な西洋料理になる。ケーキ好きの女性や甘党の人は狂喜するだろう。「好き嫌いしちゃダメですよ!」と言っていた銀髪がケーキを前にして途端に元気がなくなる。
みんながワインを遠慮してくれたので比較的割安のランチとなった。昼間の接待にはいい店である。
ローストビーフの店 鎌倉山 横浜スカイビル店
神奈川県横浜市西区高島2-19-12 スカイビル29F
045-442-0600
http://www.roastbeef.jp
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2009年02月15日
[悟空](宇都宮)
宇都宮駅の餃子屋さん

宇都宮駅2階の餃子屋で、唯一入ったことがなかった悟空に直行した。既に1時を回っているのでガラガラだった。老夫婦がゆっくりと定食を食べている。急かされることもなく平和である。

4人掛けのテーブルに1人座ってメニューを吟味した。餃子とごはんにスープのセットがランチとしては相応しい。でも色んな種類の餃子を食べたい。5種類の餃子が乗った焼きセット(1,700円)は多すぎると思ったら、ハーフセットなるものを見つけた。ジャンボ餃子、野菜餃子、フカヒレ餃子、シソ餃子、キムチ餃子の5種類のセットで1人で食べるにはちょうどいい。
オーダーしたところでおじさんが1人、女性2人連れ、親子3人とたて続けて入ってきた。客がいない他の店に比べて、老夫婦と銀髪がいる悟空が一番賑わっているように見えたのかもしれない。
意外と料理が出て来るのに時間がかかる。中国人の店員がやってきて醤油の瓶を取替え、箸を追加していく。客が見えているのかいないのか、決められた作業を時間通り淡々とこなしている。
おじさんの定食が先に来た。女性2人連れにラーメンが運ばれるのを見て、ビールの中瓶を注文した。一杯目がなくなる頃、待ちに待った餃子がやってきた。女性2人連れにも餃子が運ばれる。ラーメン餃子セットだったようだ。

やっぱり餃子にビールはいい。お腹が空いていたことを考慮しても、思ったより美味しく食べられた。普通サイズの12個とジャンボサイズの2個、合計14個にビールを均等に配しながら食べ終えた。
店を出て向かいの餃子屋が替わっているのに気がついた。夢餃子がなくなっている。新興店が有名店に囲まれて営業するのは大変だろう。駅ビルの家賃も重くのしかかるに違いない。悟空の餃子が他に劣るわけではないが、有名店を押しのけるには料理以外の工夫も必要かもしれない。
どのように生き残っていけるか、楽しみではある。
悟空
栃木県宇都宮市川向町1-23 JR宇都宮駅ビルパセオ 2F
028-627-8500
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2009年02月01日
島崎酒造
洞窟見学が楽しい

島崎酒造に到着。みんなが最初に欲したのは酒ではなくトイレだった。バスの中や餃子館で、ビールを飲んだせいだ。
部屋で短い説明を聞いた後、工場内を見学。大吟醸酒の仕込みを邪魔しないように歩く。機械化されている他の酒と異なり、大吟醸酒はストップウォッチ片手に洗米から秒単位の手作業である。
再びバスに乗り込み、ウトウトし始めたところで洞窟に到着した。Kさんが閉所恐怖症だと怯える。

中に入ると杞憂だったことが分かる。第二次世界大戦末期に戦車製造の地下工場として掘られた洞窟は奥行き100m、延べ600mの坑道で、約720坪、一升瓶20万本を貯蔵加能なほどの広さである。
洞窟の天井にコウモリが二匹ぶら下がっていた。

入り口近くにはオーナーズボトルコーナーがある。買った日本酒を長期間預かってもらうシステム。日が差さない平均気温10℃の洞窟では日本酒は劣化しないそうだ。子供が生まれた時に預けて、成人した日に家族で飲むつもりの人が多い。還暦や米寿などの祝い酒にしてもいい。

洞窟見学を終えて工場に戻った。吟醸酒、純米酒、甘口・辛口・超辛口の醸造酒の5種類を利き酒した。何と2人が全問正解。日頃偉そうな銀髪は参加賞の携帯ストラップしか貰えなかった。

利き酒会の後は試飲会。洞窟で長期間熟成された酒も飲むことが出来た。20年物もある。しかし、やっぱり純米大吟醸が美味い。利き酒の時に顔をしかめていたKさんも、吟醸酒以上の酒になると笑顔になる。
利き酒、試飲と飲み続けると財布の紐もゆるくなる。しかし自分で飲む酒は買わないことにした。美味しい酒は危険である。代わりに家族へのお土産に果実酒を買った。

島崎酒造
栃木県那須烏山市中央1-11-18
0287-83-1221
http://www.azumarikishi.co.jp
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2009年01月31日
宇都宮餃子館 インター店
ビールと餃子が最高

今年も酒蔵見学ツアーに行く羽目になった。部下が同じマンションの住民と結成したワイン同好会の恒例行事である。新潟、福島を回った昨年同様、貸し切りバスの費用負担を軽減するために誘われた。集合場所は両国に7時45分。
マンションの住民以外の参加者6人が時間前に揃った。バスに乗り込み、ツアーをアレンジしてくれた西彦酒店で一時停車、酒店の家族と差入れの酒を積み込む。いつも笑顔で優しい店主だ。彼のお陰で随分と助かっている。その後マンションの近くで停車、住民が揃うまで後方のサロン席で30分以上待ち、ようやくバスが動き出した。

蓮田サービスエリアでトイレ休憩。店の中をブラブラしていて唐辛子ペーストを見つけた。餃子にピッタリ合うに違いない。バスに戻りサロン席から前方の席に移動した。喫煙者に置き煙草を注意したが、銀髪が居座れば気分が悪かろう。

宇都宮インターを降りてすぐのところにある宇都宮餃子館で昼食。一見したところ小さく見えたが、敷地内に複数の施設があり、総収容人数300名と意外に広い。200人ぐらい入れそうな団体客用食堂の前に餃子を作る機械が展示されていた。

サービスエリアで買った唐辛子が予想以上に辛くてビールが美味い。「生ビールをお代わりする人?」勢いよく手を上げたのは銀髪を含めて2人だけ。サロン席に座った面々は既にかなり出来上がっていた。
宇都宮餃子館では10種類以上の餃子があるはずだが、団体用メニューではビールも2杯が限度。これから酒蔵見学で試飲会もあると思えば、適量かもしれない。飲みすぎるとトイレも心配だ。

酒蔵見学の後、高根沢町の「元気あっぷむら」に行った。温泉に入り、サウナで酒を抜くと頭がボーッとした。バスに乗り込もうとしてオーバーのポケットにカメラがないことに気付いた。鞄の中を探してもない。銀髪の後にロッカーを使用している人を風呂場から呼び出してもらったがない。施設内で立ち寄ったところも隈なく探した。何も出てこなかった。
絶望してバスに戻り、念のため鞄をひっくり返したら底の方に隠れているカメラを見つけた。カメラを高く掲げるとバスの中に歓声と拍手が湧き上がった。穴があったら入りたい。
施設の方々、風呂場からタオルで前を隠しながら来てくれた人、バスで待ってくれていた人たち、皆さんに大変ご迷惑をかけた。この場を借りて、あらためてお詫び申し上げます。一生懸命探してくれたKさん、K君、ありがとうございました。
酒蔵見学の様子は明日アップします。
宇都宮餃子館 インター店
栃木県宇都宮市徳次郎町高谷原21-12
028-666-1317
http://www.gyozakan.jp
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2009年01月19日
[ロイヤル アスコット](横浜ロイヤルパークホテル)
カクテルは楽しい

「ここはバーですから、カクテルを頼んでくださいね」東京の数々の有名バーに顔がきくI氏は地元横浜だといつにも増して元気である。ショットバーは大好きな銀髪も、甘いカクテルは苦手なので何を頼んでいいか分からない。いつものようにドライ・マティーニかギムレットにするのもつまらない。甘いのは覚悟してアスコット自慢のカクテルを飲むことにした。

1杯目はグランプリ受賞作品のポーリッシュカフェ。甘味を抑えたコーヒー風味のカクテルで、男女を問わず好まれそうなカクテルである。

2杯目はゆずのコンフィチュールカクテル。思ったほど甘くはない。殆どジュースだけど。
カクテルはレシピを聞くのが楽しいのに、テーブル席で残念と思っていたらI氏がたくさんのうんちくを提げて席を移動してきた。
「世界に誇れる日本発のカクテルは横浜のグランドホテルで生まれたんですよ!」と誇らしげだ。1890年に日本で初めて創作されたカクテルが「バンブー」、世界に広まった名カクテル「ミリオンダラー」は1894年作でいずれもグランドホテルの支配人ルイス・エッピンガーによるものである。
「映画から生まれた男女のカクテルは何でしょう?」I氏がクイズを出す。みんなが降参すると解説が始まる。答えはスカーレットとレッドバトラー。以前、銀髪グルメ紀行でも紹介したカクテルだ。(→「カクテル・風と共に去りぬ」)
I氏の話の途中で店員が銀髪の空のグラスを見咎める。「それじゃ、ギムレットを」と言ったところで「やっぱりヨコハマを飲んでもらわなくっちゃ」とI氏が遮った。

ジンとウォッカの2つのスピリッツをベースにしたカクテルで悪くない。今年は横浜開港150周年で数々の記念行事が企画されている。これから1年間、もっとも多く飲まれるカクテルかもしれない。飲む場所はタワー最上階にあるシリウスではなく、重厚な雰囲気のアスコットの方が相応しいようだ。メインバーの呼称はダテではない。
「シャンパンベースの男に合うカクテルは何でしょう?」I氏の質問は宿題となりお開きとなった。ミモザは女性が好む。キールロワイヤルでも銀髪には甘い。さて何だろう?レシピが覚えられない銀髪はI氏のようなカクテル通にはなれそうもない。
メインバー ロイヤル アスコット
横浜ロイヤルパークホテル 2階
045-221-1155
http://www.yrph.com/rest/ascot/index.html
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2009年01月15日
[鈴善](大宮)
頑張れ大宮の関西割烹

地元の人を4人迎えて食事会をすることになり、部下がネットで調べた3店の中から鈴善を選んだ。大宮駅東口の狭い道は不況を忘れるほど人ごみで賑わっている。牛丼屋の角を曲がって少し歩くと右手に大きな提灯が見えた。入り口に立ってネットの写真との違いに戸惑った。
階段を上がって店内に。生簀に泳ぐトラフグを見てちょっと安心。ところが座敷に入ると我々を含めて7人には狭すぎる部屋に顔が曇った。かき入れ時では止むを得ないかと諦めかけたものの部下がダメ元で交渉するとあっさり広い部屋に移してくれた。
煮こごり、皮湯引き、てっさ

「せっかくですから広い方がいいでしょう」と2部屋を一つにしてくれた店主の笑顔がいい。全員が揃って宴席が始まると食事に酒に話に口は忙しい限りで、みんな満足してくれているようだ。
唐揚げ、焼きふぐ、白子

唐揚げや焼きふぐが一匹丸ごととは珍しい。小さいけれどこれもトラフグと店員が答える。先ほどまで泳いでいたふぐから取出した白子は中が少し生のように思える。新鮮だからできる焼き方。「これまで白子は食べれなかったが、これは美味しい」と言う人もいれば「これはちょっと…」と尻込みする人もいる。残った白子は銀髪がいただき、鍋に放り込んだ。
てっちり、雑炊(明太子入り)

平均年齢が60歳に近い我々には鍋の量は少し多かったかもしれない。雑炊には明太子と粗く千切った海苔が入る。本格関西割烹と謳うだけあって、店主には色々なアイデアが詰まっているのだろう。若く見える店主だが大阪の料亭での修行を経て大宮に店を開いて既に26年と知っていれば、入り口に立ったとき店構えは老舗の風格と思えたかもしれない。
かつて近くに数軒あったふぐ屋も新興勢力を除けば鈴善一軒になってしまったそうだ。店主の明るさが客を引きつけてきたのだろう。ふぐだけでなく、すっぽん、蟹、鱧などの高級料理をリーズナブルな値段で提供する大宮では貴重な存在。
いつまでも頑張って欲しいものだ。
鈴善
さいたま市大宮区仲町1-94 2F
048-644-9919
http://www.k5.dion.ne.jp/~suzuzen
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2008年08月07日
[夢餃子](宇都宮)
肉屋さんの宇都宮餃子

東京へ帰る新幹線の時刻表を持っていなかったため、とりあえず客先から宇都宮駅に直行した。すぐに乗れそうなら駅弁で、時間があれば駅ビルで昼食をとることにした。切符を買って時計を見ると出発まで30分ある。
駅ビルPASEOにはJR改札のある2階に4軒と1階に2軒の餃子屋が入っている。宇都宮餃子館、みんみん、宇味家などの有名店には駅ビル以外の店に行ったことがある。1階の青源にも行った。今日は初めての夢餃子に入ることにした。
有名店には既に多くの人が居るのに先客は一人のみ。不安感は横に置いて、料理が出て来るのが早そうなのを喜んだ。普通ならビールを飲むところだが自重して650円の夢セットにした。
しかし思ったより時間がかかった。調理場を覗くと料理人が何度も餃子をへらで少し持ち上げ、焼き上がりを見ている。ちょっと心配したが、きれいに焼きあがって来た餃子を見て安心した。

とん汁はあまりいい出来ではない。ごはんもあまり美味しくない。しかし肝心要の餃子は有名店と比較しても悪くなかった。最初に宇都宮餃子を食べたときは、期待が大きかっただけに拍子抜けした。色々食べ歩いて無用の期待を捨ててしまうと今度は美味しく感じられるようになった。まったく面白いものである。
夢餃子は餃子屋さんとしては新興のようだ。もともとは肉屋さんと聞けば餃子も美味しいはずだと納得する。駅ビルに入るのだからそれなりの評価か資力があるに違いない。
食べている間に一組、二組と客が入ってきた。まだ12時前だから、人気がないと思ったのも勘違いかもしれない。「僕、餃子だけでいい!」と自己主張していた隣席の幼児が可愛かった。
勘定を払うとランチ時は50円引きと知って嬉しくなった。やっぱり今度はビールを飲もう。ご飯に餃子では物足りない。
帰って調べたら夢餃子は全国に瞬間冷凍した餃子を卸しているとのこと。「フリージングレイン」という最新技術を使っているらしい。宇都宮駅の店舗で焼き上がるまで時間がかかったのは、冷凍だったからかもしれない。味は悪くなかったので確かに最新技術なのだろう。
昔、小学生の娘と自宅近くの5店の餃子食べ歩きをしたことがある。10年以上経った今でも彼女にとっては夏の日の貴重な思い出のようだ。宇都宮で駅ビルにある餃子屋全店制覇なんてのはどうだろう。安上がりの楽しい思い出になるはずだ。
夢餃子
宇都宮駅ビルPASEO
028-600-3185
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2008年07月30日
[梅の花 横浜スカイビル店](横浜)
絶景の28階、湯葉と豆腐の店

7月は「禅家」「月の雫」と滅多に行かない豆腐料理屋に2回も行った。不思議なものでお客様が招待してくれた店も湯葉と豆腐の店だった。これで3回目。暑さのせいでみんな食が細くなっているのかもしれない。
梅の花は株式上場もしている大手で、湯葉と豆腐の店を全国展開したパイオニア的な存在だ。我が家の女性3人にせがまれて青山ベルコモンズにあった梅の花に行ったのが10年以上前。今回はそれ以来である。
豆腐のべっ甲あん掛け、名物とうふしゅうまい、アオリイカの細造り

テーブルの上には季節(7~8月)のお奨め懐石「涼」の献立が載っている。ランドマークタワーが見渡せる絶景、畳の美しい部屋、献立表、などなど。値段の割には高級感がある。給仕してくれる若い子がアルバイト風でぎこちない動きなのがご愛嬌だ。
冷やし変わり豆腐

ドーンと出て来た変わり豆腐。自ら柚子の皮をすりおろして香りをつける。悪くない。
中八寸、鱸の若狭焼き

中八寸の皿には穴子湯葉巻き寿司・海老旨煮・蛸小倉煮・季節のお浸し・夏鴨ロースが乗る。いかにも懐石風で楽しい。もっとも懐石料理という割には冷やし変わり豆腐から下の写真のかき揚げまで一気に出てきてテーブルを埋め尽くしてしまった。
湯葉と丸茄子の揚げ出し、紅芝海老のかき揚げ、鱧(はも)茶漬け

一転して茶漬けが出て来るのが遅くて少しイラついたが、支配人が挨拶に来て上手く間を取る。さすがに手馴れたものだ。
香の物、小豆入り葛餅、かぼすアイス

デザートを食べ終わった頃に、再び襖が開いた。今度は料理人が挨拶に来たのかと感心したら、「そろそろお時間です」とお開きの催促だった。個室は2時間制となっているようで次の客を迎える準備をするらしい。
料亭風、懐石風と風をつけたくなる店だが、お手頃価格でちょっと高級感を楽しめるのがいいところだろう。
梅の花 横浜スカイビル店
神奈川県横浜市西区高島2-19-12 スカイビル29F
045-450-1010
http://www.umenohana.co.jp
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2008年03月22日
[アルエット](海老名)
みんなで墓参り

我が家の墓は海老名にある。先祖代々の墓というわけではなく、母が父のために建てたものだ。晴れた日は富士山が見える高台にあり、30年近く父は一人そこで眠る。幼い孫の手を引いて軽快に坂道を上っていた母も、今は逆に手を引かれるようになった。
海外勤務をしていた期間以外は年に2回、殆ど欠かさずやって来る。通常は母、長兄と銀髪の家族で、少ないときは2人、母が欠けたときもあった。今回は新潟に単身赴任する次兄を除いて総勢10人が父の墓の前に顔を揃えた。
春分の日は台風のような天気だった。父が赤飯とビールの匂いを嗅ぐことが出来る半年に一度の大事な日はほんの一瞬で終わり、我々は線香の煙だけを残して立ち去った。「私のお墓の前で泣かないでください」と父が歌う時間など無論なかった。
予約しておいたオークラフロンティアホテル海老名のアルエットに飛び込んだときには3本の傘の骨が折れていた。息子とその家族合計10人の真ん中に座った母は嬉しそうだった。
スープとサラダが出てきた。

大荒れになるという天気予報を見ながら墓参りを決行した理由は、食事の途中で明らかになった。孫の一人の結婚内定が発表された。彼女はいつになく神妙な気持ちで父の墓に手を合わせたに違いない。

立派な料理を予約することも考えたが、軽めの1,575円のアルエットバリエーションプレートにした。8人が女性なので、食後に105円のプチケーキを何個も食べた方が楽しいだろうと思ったからだ。長兄と銀髪は彼女らの笑顔を見ながらコーヒーを飲めば充分である。
父は最初の孫だけしか抱くことができなかった。女ばかり4人の孫に囲まれたら、父はどんな顔をしただろうか。外国で生まれ育った父だから、大袈裟な仕種をして彼女たちに抱きついたことだろう。そのうちの一人が結婚すると聞いたら…
想像を膨らましていたら、確かに歌のように千の風になって我々を見詰めてくれているような気がした。まさか子や孫に囲まれた嬉しそうな母に嫉妬して、この日吹き荒れて傘を壊した訳ではないだろうけれど…
いや、あの親父ならあり得る
アルエット
神奈川県海老名市中央2-9-50
046-235-9828
http://www.okura-ebina.co.jp/rest2.html
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2008年03月02日
[めんめん](宇都宮)
人気の国産餃子・宇都宮餃子

中国製冷凍餃子の農薬参入事件の行方は混沌としている。餃子屋さんにも影響しているのではないかと心配していたら、どうやらいい方向に影響しているらしい。王将も宇都宮餃子も売り上げが伸びたというから面白いものだ。
宇都宮で午後のミーティングを部下がアレンジした。東京で食事をしてから出かけても間に合うが、迷わず宇都宮で餃子を食べることにした。宇都宮駅でタクシーに乗り「正嗣!」と告げると、運転手さんが首を傾げた。「今の時間はやっていないよ!」とつれない。宇都宮餃子三傑(?)のうち宇都宮餃子館、みんみんは行ったが、正嗣は夜しかやってないとのことで、またも行き損なった。仕方なく、運転手さんの推薦の店に連れて行ってもらった。
名前を聞いて想像したとおり麺があるお店で、餃子専門店ではないのでちょっと失望した。12時前なので客はまばらだが、餃子だけを注文する客が多くて少し安心した。
羽根つき餃子

見るからにパリッとしていて期待が持てる。口に含むとジューシーなのに驚いた。挽肉にスープをたっぷりしみこませ、ガラスープの煮こごりを加えているという。薄皮なのにしっかりスープを包み込んでいる。今まで食べた宇都宮餃子の中で一番好きな餃子だった。
回鍋肉、チャーハン

人気ランキングを書いた貼り紙を見て回鍋肉を選んだ。「ラー油をたくさんかけたら美味しいですよ!」と言う店の女性に素直に従った。餃子以外の料理もなかなか美味しい。今度は部下に夕方のアポを取らせよう。仕事帰りにこの店に寄って酒盛りをして帰りたくなった。
店を出て歩いて数分のところにある正嗣に行った。男3人が扉を開けて何やら店のおばさんと交渉していたが、すごすごと引き下がった。やはりランチ時に食べることはできない。
ついでに歩いて数十歩のみんみん本店に行こうとしたら、ここでも失望感を漂わせた男女数人と鉢合わせした。この日(火曜)は休業だったのだ。
めんめんで美味しい餃子を食べた我々は、正嗣でもみんみんでも落胆しなかった。少しだけ優越感を抱いてミーティング場所に向かった。
めんめん
栃木県宇都宮市二荒町5-13
028-638-5298
「宇都宮餃子①」みんみん&宇都宮餃子館
「宇都宮餃子②」青源みそしる亭&宇味家
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2008年01月13日
[獨一処餃子](海老名)
私のお墓の前で酔っ払わないでください

父の墓は海老名にある。父の墓の前で3兄弟が酔っ払えば、父が羨ましくて墓から出てくるかもしれない。大酒呑みだった父は、糖尿病と高血圧にもかかわらず、最後まで抵抗を続けて力尽きた。父が亡くなった年齢に近づいてきた長兄はやっと禁煙コールに白旗を上げた。今のままでは父の年齢までもたないと脅した医師の功績である。
次兄は随分前から飲酒の量を控えているように見える。銀髪も酒量を減らせば、父は妬ましさも心配もなく安らかに眠れるだろう。
海老名に墓参りした後は、以前に比べるとグッとかわいい酒盛りをする。いろんな店に行ったが、最近は「獨一処餃子」に行くことが多い。お子様ランチに喜ぶような子供もいなくなったので、ビールに餃子がベストの選択である。
豚耳、かに玉

餃子が焼けるまでは一番早く出てくる豚耳が一番いい。コリコリの食感とピリ辛がいい。
かに玉は随分にいい加減に作ったように見えるが、フワッとして悪くない。でもやっぱりいい加減に作ったように思える。
青椒肉絲、海老餃子(左端に焼き餃子)

こんな店といっては失礼だが、無理して立派な料理を頼む必要はない。周りの人は定食や麺類を食べている。豚耳以外に面白い食材が見当たらないので、いつもは家で食べられない青椒肉絲を選んだ。ピーマン料理が我が家の食卓に上ることは殆どない。最近の親は子供に優しすぎる。
そしてメインは餃子。餃子とビールの組み合わせに勝るものはない。
最近はターミナル駅周辺はどこに行ってもチェーン店ばかりが目立つ。それでも探せばお気に入りの店が見つかる。多くを望むわけではないので、チェーン店に入るより満足感はある。
たいした店ではないと思っていたが、店主の本業はオペラ歌手で知る人ぞ知る有名店らしいと最近知った。それでも、いつ行っても並ぶことがないのが何より嬉しい店である。
獨一処餃子
神奈川県海老名市中央2-9-55
046-233-4410
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2007年12月02日
[崎陽軒 中華食堂](横浜)
崎陽軒さん、大丈夫!?

崎陽軒は駅やデパートで売るだけと思っている人も多いだろうが、地元横浜には立派なレストランがある。崎陽軒本店には中国料理店だけでなくイタリアンや結婚式場・チャペルもあって驚く。
おば様たちと一緒にランチバイキングの列に加わる勇気がないので、我々はいつも地下の中華食堂に入る。
部下は海老チリが選択できる中華定食を食べた。もちろんシウマイも入っている。

銀髪はスペシャルランチにしてご飯ではなくビールを選んだ。餃子とチャーシューが目立って肝心のシウマイが少ないのが残念だ。各種シウマイ尽くしの方が嬉しいが、そんなランチセットはない。

最近、食品の虚偽表示等が問題になっているが、崎陽軒は大丈夫かな?と冗談交じりに話していた矢先にニュースが飛び込んできた。
社告

銀髪の周りには熱烈なシウマイ弁当ファンがいる。批判よりも食べられなくなる不安の声の方が多かった。幸いなことに今回の原材料不当表示の対象品目にシウマイ弁当は入っていなかった。
「原材料の表示順序が不適当だった」という意味をすぐに理解できた人は少ないのではないだろうか。銀髪は商品の裏面に書いてある「原材料名」を必ず確認して買う。殆どの場合、値段の差は「原材料名」を見れば納得できる。「原材料名」で添加物の有無を確認する人は多いが、順序を気にする人はあまりいない。
例えば蕎麦。安いものは「小麦粉、そば粉、食塩」の順で、蕎麦のはずがうどんに近い。もっと安いものはさらに混ぜ物が多くなり、添加物も加わる。
中華の高級調味料「XO醤」は「干し帆立貝柱、干しえび、…」の順が普通だが、廉価品は干しえびが最初に表示されている。
崎陽軒の不当表示に対して「???」の人には大した問題ではないだろうが、原材料表示を確認して買っていた人にとっては他社の「賞味期限」問題より怒り心頭かもしれない。
ともあれ、崎陽軒は材料をごまかしていたわけではないので事態は深刻化しなくて済んだ。シウマイ弁当ファンも胸をなでおろしただろう。
そんなファンに代わって、言いましょう。
崎陽軒さん! しっかりしろ! 頼んますよ!
崎陽軒 中華食堂
横浜駅東口地下街ポルタ
045-453-1351
追伸
ところで、シウマイ弁当のシウマイが原材料高騰のため一つ減ったと聞いたがホント?
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2007年11月06日
[伊勢錦](大宮)
大宮にも立派な料理屋がある

生まれて初めて夜の大宮で食事をすることになった。昼食をとることはあっても夕方には東京に戻ってくる。海がない埼玉県では魅力ある食材がない。せいぜい鯉、なまず、鰻などの川魚ぐらいである。そんな料理を地元の人たちが好むとは思われず、場所探しには苦労した。
それでも今の時代はインターネットがあるので便利だ。部下が持って来た候補の中から伊勢錦(イセキン)を選んだ。創業明治14年というから東京にも滅多にない老舗である。場所は大宮駅から歩くにはちょっと遠く、タクシーには嫌がられる距離だった。
店は9月4日にリニューアルオープンしたばかりで美しく、和室にテーブル・椅子席と洒落ていた。
まずは10,500円コース料理の写真を見ていただこう。




大宮随一の料亭だけあって、プレゼンテーションも鮮やかだった。

食事は焼きおにぎり、冷茶漬け、蕎麦の3種類から選んだ。おにぎりを選ぶ人がいなかったので、写真撮影のために部下に無理やり食べさせた。

デザートも2種類が各人に出てきた。
立派な個室、料理の質・量、仲居さんのサービスなどを考慮すると、東京で10,500円では食べられない内容。
なまずなどの地物を使っていないのが残念だったが、地元の客相手の店なので仕方がない。
もっとも、埼玉在住のお父さんたちの多くが宴会をするのは東京だろう。伊勢錦本店のホームページよりも、伊勢錦[仕出し会席]のホームページの方が立派なのも頷ける。
東京で働く人にとっては近くて遠い大宮の料亭である。
伊勢錦
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-37-1
0486-11-0023
http://www.isekin.com
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2007年06月03日
[萬里](野毛)
日本で最初に餃子を売り出した店?

駅を挟んで西と東、或いは北と南。駅を出ると別世界が現れることは、地方都市で何度も経験した。閑散としていた方が再開発で活気を呈し、昔ながらの街が時代に取り残された印象を受ける。
桜木町には何度も行ったが、いつも降りるのはみなとみらいの方ばかり。反対側に降りる機会はなかったし、行こうと思ったことすらなかった。グルメ紀行を書いてなければ一生訪れることはなかったかもしれない。
客先を出る時間がちょうど昼時になる。みなとみらいのホテルやオフィスビルにあるレストランは東京のそれとイメージが重なるので食指が動かない。ネットで探したら日本で最初に餃子を売り出した店という「萬里」を見つけた。萬里の住所は野毛。東京に住む者にとっては上野毛は知っていても、野毛は初めて聞いた地名だ。
餃子

元祖を名乗る大阪・珉珉の創業は昭和28年、萬里は昭和24年創業というから珉珉より早い。しかし全国展開した珉珉に比べると萬里は近くにある萬里放題亭と2店のみ。勢いの違いは味の違いと影響しているのかもしれない。もっとも、珉珉も萬里も銀髪にとっては特に美味しいという訳でもない。懐かしさを求める人にはかけがえのないものだろうが…
萬里に入って店内を見回すと、客層はネクタイ族は稀。近所のおばさんたちもちょっと食事に来たという感じで和んでいる。みなとみらい地区とは時間の流れ方がまったく違うようだ。ボリュームがあって、リーズナブル、料理の種類も豊富なので、夜は居酒屋感覚の客で盛り上がるだろう。
萬里に限らず野毛の街は、夜になると違った顔を見せるに違いない。ソープランドやキャバレー「ロンドン」もある。もちろん居酒屋もたくさんある。
食通は洋食屋がお目当てで野毛に来る。外国人が多く住んだ港町横浜らしく、洋食屋の名店があるそうだ。野毛の夜は、馴染みの客の案内で歩きたいものだ。いつまでも変わらない街、それはそれで存在感はあるのかもしれない。
萬里
神奈川県横浜市中区野毛町2-71
045-231-8011
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2006年12月28日
[せんば自由軒グリル](さいたま新都心店)
大阪で有名なカレー屋に連れて行かれた。
子供の頃、カレーをご飯に注ぐとすかさず万遍なく混ぜ合わせて食べたものだ。いつの日からかこれが下品な食べ方と言われるようになった。ご飯をフォークの背に乗せる、スプーンを使ってスパゲッティをフォークに巻きつける、などなど日本人が勝手に考え出した食事のマナーは多い。
自由軒のカレーは創業した明治43年当時のままという。出すときから混ぜてあるのは珍しかったかもしれないが、昔は誰もがこんな食べ方をしていたに違いない。ご飯とカレールーが同時になくなるように食べるのは結構骨が折れるし、本場でもグチャグチャに混ぜて食べるのが当たり前のようだ。

カレーライスとハヤシライスの2品が乗った皿を食べた。「熱いうちに卵を割り、ウスターソースをかけて混ぜ合わせて食べてください」と、紙に書いてあった。試しにそのまま食べてみたら味が薄い。ソースをかけてちょうどいい味になるように調理してあるというが、成る程そのとおりだ。ハヤシライスより名物インディアンカレーの方がいい。
家に帰って自由軒をインターネットで検索したら「自由軒」と「せんば自由軒」の2つが出てきた。「自由軒」のホームページでは「せんば自由軒」を非難している。創業者は共に吉田四一氏であると言う。「せんば自由軒」は孫の一人が「自由軒」の料理長を呼んで創業したようだ。親戚といえども何代も経れば赤の他人、ただの競争相手になるのだろうが、客にとっては骨肉の本家争いよりも味の争いを楽しみたい。
名古屋味噌煮込みうどんの「山本屋」、牛たんの「味太助」など商号に対する諍いは多々見られるが、自由軒も2系統あるとは大阪出身者でも知らないようだった。
自由軒のホームページによると、カレーに卵を乗せたのも、ソースをかけさせたのも、自由軒の発案だそうだ。卵もソースも高級品だった時代だけに、宣伝にはなっただろう。
我が家でソースをかけることはなかったので、カレーにソースをかける人を初めて見たときとても驚いたものだが、90年も前からの食べ方だったとは知らなかった。
感激してまた行きたいと思うようなものではなかったが、歴史を紐解く楽しさは味わえた。
銀髪はカレーに目玉焼きを入れるのが好きだ。昔、「カレー固め」と注文する声を聞いて耳を疑った。固めではなく片目つまり目玉焼き一個という意味と知って笑ったが、これを最初に使ったのはどこの店だろうか。
話はどんどん膨らんでいく。
せんば自由軒グリル さいたま新都心店
埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4-267-2
048-600-1691
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2006年11月20日
[三和楼](横浜中華街)
上海料理は蟹だけではないよ。
上海にはこれまで4回行ったが、上海料理と意識して食べたのは昨年蘇州に行った時のことだ。年配の方であれば蘇州夜曲を思い出すだろうが、東洋のベニスと呼ばれる運河の街は、世界遺産の有名な庭園もあり美しい。一通り観光をした後で、浙江・上海料理の店に入った。
上海は今では世界有数の都市になったが、15年ぐらい前までは農業都市と言ってもいいぐらいだった。蘇州は今でも地方都市の域を出ていない。街でも比較的大きな中華料理店に入ったが、上海のような華やかさはない。料理はすべてあっさりした味付けだった。
今日のメインはもちろん上海蟹。蒸しあがるまで20分ほどかかると言われたが、三和楼のホームページから上海郷土料理を書いていったので、待つ間に食べる料理のオーダーはスムーズにできた。
上海式海折皮(クラゲ)、蝦子海参(ナマコ)

上海式クラゲの冷菜は大連産の肉厚のクラゲで歯ごたえがある。エビの卵入りナマコ煮込みのナマコは柔らかく超美味。日本から中国に輸出される三大高級食材はフカヒレ、アワビ、そしてナマコの干物。久し振りにナマコを食べたが、すっかり忘れていた味だった。
龍井蝦仁(エビ)、炒排骨年糯(骨付き豚肉)

西湖名産の龍井(ロンジン)茶と芝エビの香り炒め、排骨と上海もちの炒めは共に上海料理らしい薄味で、特にエビの料理は蘇州で食べた料理を思い出させてくれた。
上海蟹

メインの上海蟹が蒸しあがった。上海から蘇州に向かう途中で見えた大きな湖が「陽澄湖」で、いわゆる最高級のブランド上海蟹が養殖されている。三和楼もここから仕入れる。雌雄2匹ずつ頼んで4人で分けることにした。オスの白子のネットリ感はまだ出ていないが、初めて上海蟹を食べた3人は、他の蟹とはまったく違う味に満足したようだった。
蟹肉入りフカヒレスープ、上海焼きそば

フカヒレスープは一皿を4人で分けたので、お得感があった。上海焼きそばもやはり薄味だった。
上海蟹は遅くとも12月中旬頃に、日本の料理屋から姿を消す。しかし三和楼では旧正月に食べたいとの要望が強く、今年2月に上海に行って味を確かた。その結果、客に出しても問題ないと判断したので、この店では来年2月まで食べることが出来るそうだ。
「上海料理」の看板を掲げていても、広東料理や北京料理がメインの店が少なくない。元気なおばさん二人が切り盛りする三和楼の1階席で、本格上海料理の講釈を聞きながら食べるのは楽しかった。
三和楼
神奈川県横浜市中区山下町190
045-681-2321
http://sanwarou.com/top.htm
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2006年11月19日
[山東](横浜中華街)
久し振りに横浜中華街に行った。
いつもはどこに行こうかと迷うが、今日は最初から決めていた。随園別館の記事にグロリアさんがコメントで勧めてくれた「山東」。ネットの口コミ情報を見ても、絶賛されている店だった。
中華街のメインストリートから横道に入ると、人だかりができていたので顔が曇った。なおも進むと懸念したとおり、人だかりの前に山東の入り口があった。失望して踵を返そうとしたら、外の丸椅子に座って待っていた客が声をかけてきた。「僕たちの次だから、すぐに入れますよ」と言うではないか。彼らを除く大勢の人達は、店を撮影しにきたスタッフたちで待ち客ではないらしい。親切な彼の言うとおり、5分も待たずに席に案内された。
頼んだのはまずビール。そしてお目当ての水餃子と小龍包。出てきたビールは大瓶だった。店は小さいものの、意外に多くの客でぎっしり詰まっている。パッと見た感じ、銀髪が最年長である。女性だけのグループも多く、客が賑やかで活気のある店に仕上げている。
客めしをするにはちょっと辛いかもしれない。

それほど待つこともなく水餃子が現れた。ちょっと変わった包み方で、コロンとしている。何もつけないで一口食べてみたら、成る程美味い。今度はココナツ入りというタレをつけて食べたら本当に美味い。そんなにお腹が空いていないにもかかわらず、どんどん食べてしまう。これは美味い。グロリアさんに謝謝!

次は小龍包に挑戦。随園で口の中を火傷したにもかかわらず、挑戦する魂は死んでいない。一滴もスープを逃したくないので、とにかく一口で放り込まなければ気が済まない。しばし小龍包とにらめっこをした後、意を決して口に入れた。小龍包を噛むタイミングをはかる。不用意に噛み砕くと熱々のスープに襲われてしまう。慎重に少しだけ噛んだら、僅かにしみ出したスープで右奥歯から3本目辺りの歯茎が悲鳴を上げた。しばらく口を動かすのを停止した。部下が妙な顔をして銀髪を覗き込んでいる。いやいや妙な顔をしているのは彼ではなく銀髪の方だろう。
頃合いを見計らって、もう一度噛んだ。今度は口内のどこからも抗議はやって来ない。そこでおもむろにしっかり噛んだら、スープの全てが口の中に広がった。ウマーイ!
危険が去ったことを部下に告げるが、彼は一口で食べる勇気は持ち合わせてないようだ。半分かじってスープが皿に流れ落ちるのを意に介していないようだ。銀髪の特攻精神は無視されたに等しい。
苦笑しながら銀髪は2個目を、今度は安心して口に放り込んだ、。至福のとき。
今日の被害は歯茎を一箇所。随園での経験が活きた。
ビール大瓶2本、水餃子、小龍包を食べて、2,100円を払って店を出た。今度は本当に行列が出来ていた。
山東
神奈川県中区山下町189
045-651-7623
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2006年10月10日
[湘南HANABI食堂](江ノ島) しらす丼
「体育の日」はちゃんと運動をしましたか?
3連休の中日に自転車に乗ることを決めていたが、生憎の強風で体育の日に延期した。翌日の仕事のことを考えると長距離は難しいと思った。距離の目標は置かず、取り敢えず家を出た。目指すは江ノ島方面。
昨年8月に一度行っているので道は間違えないと思っていた。世田谷を出て途中まで順調だったが町田付近で道に迷った。地図を見ながらやっと境川に着いた。河川敷のサイクリングコースは迷うことはないが退屈である。体力よりも気力が続くか心配になる。
しばらく走っているとコスモスが咲いていた。

最初は所々だったが、相鉄線境川鉄橋の北にある渡戸橋までの約2キロもの間、コスモスを楽しめた。これだけあると秋桜と書くのがわかるような気がする。山口百恵の「秋桜」を口ずさみながら走る。
コスモスが見られなくなったら、ススキが目立ち始めた。

数日前が中秋節だったことを思い出した。日本のお月見はススキに団子だった。中国語圏では今も月餅を食べたり送ったりして中秋節を盛大にお祝いするが、日本ではどうだろうか。最近お月見をした記憶がない。
ススキを見て走りながら吉田卓郎の「旅の宿」を口ずさんだ。♪浴衣の君はススキのかんざし 熱燗徳利の首 摘んで もう一杯いかがなんて 妙に色っぽいね♪ うろ覚えの歌詞を何度も繰り返した。月見同様、最近縁がないシーンだ。
コスモスとススキが退屈なサイクリングコースを救った。体力も、気力も切れずに、思ったより早く江ノ島に着いてしまったので、茅ヶ崎まで足を伸ばした。茅ヶ崎まで行けるとは思いもしなかった。望外の成果だった。
「烏帽子岩」を遠くに見て、サザンの「チャコの海岸物語」を歌いながら江ノ島に戻ったのはまだ10時前だった。開いている店は「湘南HANABI食堂」ぐらいしかないようだ。江ノ島に来たら「しらす丼」を食べないで帰るわけにはいかない。
「HANABI」のしらす丼

出てきた「しらす丼」を見て拍子抜けした。生しらすを食べたかったが、出てきたのは釜揚げしらすだった。店のオバちゃんに生卵を混ぜたら美味しいと言われ従った。味は予想通り。空きっ腹には美味かったが、特筆すべきものはなにもない。
前金制で、「セルフサービス」の紙が貼られていたが、客が少ないせいかちゃんとサービスしてくれた。オバちゃんたちがとても愛想良く、親切なので気分が良かった。昼時になると客が殺到して、オバちゃんたちを誉める人はいなくなるかもしれない。観光地とはそんなもんだ。
「秋桜」も「旅の宿」も「チャコの海岸物語」も歌い飽きたので、復路はちょっと辛かった。演歌を歌いながら走ったが、往路より随分と余計に時間がかかった。
HANABI
神奈川県藤沢市片瀬海岸2-17-17
0466-50-1388
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2006年09月19日
[いし内](成田)
知らない町で居酒屋探し
ゴルフコンペの前日、朝早いスタートなので成田で泊まった。ホテルをチャックインしてすぐに外に出た。成田駅前なので居酒屋はたくさんあるはずだ。下調べはしてない。のん兵衛の嗅覚が頼りだ。
どこに行ってもチェーン店が幅をきかせている。値段に対する安心感はあるが面白みに欠ける。味は値段相応だし、我々おじさんたちより客層は若くて落ち着けない。やはり、違う店を探したい。ひととおり歩いて決めた。決め手は入り口にあった手書きのボードに肉類の刺身が入っていたこと。レバー刺しもある。こんな店は鮮度にこだわっているので魚もOKのはず。階段を上がってドアを開けると満員で断られた。入れなかった悔しさよりも、我々の嗅覚が正しかったことに自画自賛。
京成成田駅前に戻り、すぐ近くのビル2階の「いし内」に入った。客は誰もいない。さっきまで自画自賛して高くなっていた鼻は早くも折れてしまった。「まだ早い時間なので‥」と店員に言われても、先ほどの店は満員だった。3人は顔を見合わせたが覚悟を決めた。
成田は東京の通勤圏内だからこだわるのも変だが、地方に来たら地のものを食べるのが主義のため枝豆を頼んだ。枝豆は千葉を代表する作物。野田は出荷量日本一だ。枝豆は大豆になる。大豆は醤油の原料。野田にはキッコーマンがある。
実際、先ほど通った居酒屋の看板には「枝豆つかみ取り」と書いてあった。
お通しと枝豆

魚も地物を食べたいと尋ねたが、店の女性からは明確な答えが帰ってこない。そんなことを聞く客はいないのだろう。成田に来て東京からの旅行者気分は失礼かもしれないと思い、気持ちを東京の居酒屋にいる気分に切り替えたら楽になった。
銀髪の気持ち的にはアラが一番の目玉になりそうだった。銀髪が刺身を、Mさんがあらちりを頼んだ。
しめさば、中トロ、あら

壁には各種の一夜干しが並んでいる。一夜干しが自慢のようだ。その中から二ギスと鯖を頼み、サトイモの煮物、肉豆腐を加えた。
鯖、サトイモ、肉豆腐

最後のあらちりは出てきた部位が良かった。一番脂が乗ったところだ。ヒレのところをしゃぶると美味い美味い。内臓も食感があっていい。豆腐、えのき、ほうれん草も味が染みて良かった。
あらちり

「客がいない、いない」と茶化す我々に、「いつもはもっとお客さんが入っているのですが‥」と困り顔だった店の人。帰るときには他の客も入って面目は保たれた。
我々のん兵衛3人の嗅覚は正しいとの評価も崩れなかったようだ。
店名は大将の名詞「石内秀典」を見れば一目瞭然。石内さん、お騒がせしました。
和食工房 いし内
千葉県成田市花崎町814-56 京成成田駅前かわいビル2F
0476-24-2611
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2006年08月20日
[いかり](川治温泉) 秘湯で中華
温泉郷で中華料理。変なことになってしまった。
草津温泉、鬼怒川温泉など近隣の大温泉郷はもちろん知っているが、川治温泉は知らなかった。仕事のついでに立ち寄ったが、温泉には殆ど興味がない。宿泊した旅館・東山閣では鹿料理などグルメ紀行の題材に使えそうな料理があるようだが、既に調理場が閉まっていては仕方がない。
何が悲しくて温泉郷に来て中華を食べなければならないのだろう。忸怩たるものがあったが他に腹を満たす術はない。料理に期待するのは止めて、腹が満たされることだけを期待して歩いた。
店に入ると意外なことに客が多い。旅館の従業員たちが仕事を終えて飲んでいるのだろうか。店の子供だろう、幼児が親しげに客の間を歩き回っている。田舎の飯屋でよく見る光景だ。我々、男ばかり4人組にとっては雰囲気やムードは必要ない。
おばあちゃん、店主夫妻、その子供と家族3代が料理、客の応対に忙しく働いている。子供が貢献しているとは思えないが、地元の人達にとってはこの子が一番の接待係かもしれない。
実はここに来るまでにある程度食べてきた。ところが、お酒も入っているのに、いやいや入っているからこそ無茶な量を頼もうとする奴がいる。食べるのもゲーム感覚だ。銀髪は押し止めるのに大変である。ところが制御されると分かっていると益々無茶を言う。
シュウマイ、ニラレバ炒め麻婆豆腐、酢豚

麻婆豆腐、酢豚

意外なことに(いや失礼)結構美味い。そうするとまた調子に乗って追加しようとする。銀髪が1人前と言うと、他の連中は2人前を主張。ビールをもう1本と言うと、もう5本と騒ぐ。まったくやってられないよ!
酔った、酔った。シュウマイや酢豚、ビールや酒、これらを銀髪の制止を振り切ってオーダーしていた彼は、翌朝、もっとも小食だった。食事は程々に、酒も程々にと願わずにはいられない。
温泉は全国各地にたくさんあるが、何十メートル、何百メートル掘って、汲み上げているところが多い。水を加えたり、沸かしたりするところもある。川治温泉では温泉郷で使う日々の湯が自然湧出だという。温泉好きには堪らないところだが、どうやら我々4人組の誰一人として興味がなさそうだ。猫に小判、豚に真珠であった。
いかり
栃木県日光市川治温泉川治22
0288-78-0115
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2006年07月27日
[宇都宮餃子Part2] 青源みそしる亭&宇味家
宇都宮は餃子しかないのかな?
客先に向かうタクシーの運転手さんに「餃子以外に何かないの?」と聞いたら首を傾げたまま返事がない。仕方がない。「お奨めの餃子やさんは?」と聞いたら「宇都宮餃子館」「みんみん」「正嗣(まさし)」が三傑と言う。客先訪問を終えて乗ったタクシーの運転手さんも同じ答え。宇都宮餃子館とみんみんは前回行った。タクシーは正嗣に連れて行ってくれた。
タクシーを降りて狭い路地を入った。みんみんの近く、先日も通った路地に正嗣はあったが定休日。地方都市でその地の名物店にタクシーで乗りつけて休みだったことが度々ある。観光客がタクシーに期待するのは飲食店情報。自分が奨める店ならば定休日ぐらい覚えておくのがプロではないだろうか。ましてや宇都宮は餃子を町をあげて売り込んでいる。宇都宮餃子会もタクシー協会も怠慢のそしりは免れない。
憤懣やるかたなく別のタクシーを拾ってJR駅に向かった。あてもなく歩くのも億劫なので駅の広告を見て隣接するパセオに行った。「みんみん」など数店あるがどれもアンテナショップみたいな小さい店だ。他を探そうかと踵を返したが、思いとどまった。
止む無く入った店は「青源みそしる亭」。ところがこれががヒットとなるのだから面白い。
意外と美味しいのに感心して説明書を読むと、寛永2年(1625年)創業の「青源味噌」が開いた店とのこと。さすが老舗だけにいい加減なものは出さない。自慢の味噌を随所に使っていい味を出している。
雷さま餃子とネギ味噌焼餃子

餃子を食べて他の料理も食べたくなった。メニューの酒のつまみコーナーに餃子ウインナー(5本で315円)なるものを見つけた。頼んだら「本数が足りないので出せません」と言われてがっかり。仕方なく定番の焼き餃子をつまみに飲んでいるとウインナーが4本入った皿が出てきた。客に出すには1本足りなかったらしい。4本分払うと言ったがサービスだと言ってお金を受け取らない。ますますこの店が好きになった。
青源焼餃子と餃子ウインナー

腹一杯になったが、グルメ紀行のノルマでもう一軒。駅前の「宇味家」に行った。おつまみの種類が多く、先客には酒盛りをしている若いグループがいた。
名物はパン粉をつけて揚げた餃子のようだが2軒目ではちょっと重い。定番の焼き餃子と水餃子を頼んだ。
焼き餃子と水餃子

にんにくとにらがこれまで食べた中では一番効いている。にんにく好きには堪らないだろうが、ちょっと不安がよぎった。案の定、家に帰ったら文句を言われた。
電車で周りに居た人には迷惑だったろう。
これまで宇都宮で4軒の餃子屋さんに行った。代表的な餃子館、みんみんが特別抜きんでていたわけでなく、青源も宇味家も悪くなかった。ランキングは個々人の好みに頼るしかないだろう。
個人的には青源みそしる亭が一番。その理由は?
そうです。ウインナーのおかげです。おばちゃんアリガトネ!
青源みそしる亭(パセオ店)
http://www.aogen.co.jp/
宇味家
http://www.umaiya.jp/
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2006年07月03日
[宇都宮餃子] みんみん×宇都宮餃子館
宇都宮に来たなら餃子。これを食べなきゃ来た意味がない。
宇都宮は東京から新幹線で1時間足らず。楽に日帰り圏内である。わざわざ泊まるほど期待できる食事も思いつかない。餃子をサッと食べてサッと帰る。宇都宮にとっては嬉しい反面、困った名物かもしれない。
客先を出て「みんみん」に着いたのは11時27分。店の前には行列が出来ていたが、11時30分にシャッターが上がると全員が席を確保できた。店内は意外と広い。
餃子は焼き餃子、揚げ餃子、水餃子の3種類だけで、いずれも一皿6個入り220円。ライスは100円、ビールは400円とリーズナブル。

出てきた3種類の餃子は、料理法が違うだけで同じ餃子のようだ。皮は薄く、具は特に変わったところもない。東京の亀戸餃子に近いような気がするが、亀戸餃子を食べたのは遥か昔だから定かではない。自家製と思われるラー油がたっぷり入った器が置いてあるが、辛いもの好きの銀髪にとっては高得点の材料だ。
銀髪グルメとしてはここで終わりにはできない。店の外にも人が溢れ出した「みんみん」を出てもう1軒行くことにしたが、近くの数店は客の入りが悪いのでJR駅の方に向かった。宇都宮を担当している部下は繁華街がJR駅の近くではなく、反対方向の東武駅周辺であることを知らなかった。JR駅までの大通りには餃子専門店はなく、長い道のりを汗一杯かいてようやく駅近くの「宇都宮餃子館」に入った。
「みんみん」では我慢したが、これだけの水分を体から失ったら補給しなければならない。餃子と言えばビールである。部下は「みんみん」でごはんを食べていたが、銀髪に餃子とごはん、水では可哀想すぎる。
「宇都宮餃子館」は「みんみん」と異なり、中身の具が異なるたくさんの種類の餃子がある。2軒目なので控え目に野菜餃子、スタミナ健太餃子、しそ餃子18個入り1,000円の3種盛り合わせを頼んだ。(写真ではどれがどれかわからないね)

単品で頼むと野菜280円、スタミナ380円、しそ380円。ビールは500円で「みんみん」と比べるとかなり高い。JR駅前の好立地なので客は地元の人より旅行者が多いようで、壁には有名人の色紙がたくさん貼ってある。
皮は「みんみん」と同じ薄い皮だ。2軒だけで判断するのは危険だが、宇都宮餃子は薄い皮が特徴のようで、にんにくが入ったものが多い。どちらも美味しいが、特別に感動するようなものでもない。餃子専門店なら亀戸餃子のように単品勝負の方が好ましい。
皮は手作り皮特有のもちもち感がある方が個人的には好きだが、パリッとした薄皮の焼き餃子も嫌いではない。
いずれにしても、宇都宮にはたくさんの餃子屋さんがある。高くても一皿数百円。夜なら一日4~5軒回っても、腹にも懐にも負担はないだろう。自分のナンバーワンを探し出すのも楽しい。
我が家の娘たちも、大好きな「お父さんの餃子→「うさちゃん餃子を作ろう」
」以上のものを見つけることができるかもしれない。
見つけちゃったら、ちょっと寂しいけど‥
みんみん 宇都宮市馬場通り4-2-3 本店 他10店舗
http://www.minmin.co.jp
宇都宮餃子館 JR宇都宮駅東口駅前店 他13店舗
http://www.gyozakan.jp
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2006年04月24日
[うえむら](浦安) 郊外の店で食べる特級品
茂原でゴルフをした帰りに浦安で一杯やることになった。地元に住むYが案内してくれた。
車だったので正確な地理はわからないが、浦安駅から7~8分程南に歩いた住宅街に入ったところにある。いい店を探すのがうまいYだから間違いはないと思ったが、ちょっと不安がよぎるような店構えだ。
中に入るとすぐカウンターで右奥に座敷のテーブル席が2つある。Yは巨人戦の中継を見たいため、カウンター席に居た先客に席を詰めてもらい、我々4人もカウンターに陣取った。
テレビが置いてある店となると、料理に対する期待も湧き上がって来ない。
ところがどっこい出てきた料理が一級品だから驚く。とにかく素材がいい。毛がには小振りながら甘味があって、かに酢をつける必要がない。ちゃんと身をほぐしてくれて食べやすいのが何より嬉しい。今年は不漁で卸値が上がっているホタルイカもぷくっとして美味い。

アジの干物は自家製でカツオとイカの刺身も悪くない。

ぶどうえびと白魚の刺身が出てきた。量がないのでぶどうえびは1匹ずつ。あまり聞いたことのないえびだが、なかなか美味い。

小柱のかきあげの煮びたしとあさり汁が続く。

このあさりは身がふっくらとして柔らかく滅法美味い。ひっくり返して貝殻を見ると白くて間違いなく千葉産の特級品だ。「千葉産ですね?」と聞いたら「三番瀬です」と来た。奥さんが主人は元漁師だったとフォローする。
三番瀬は船橋沖の東京湾最大の干潟のことで、さすが元漁師だけに言うことが違う。
ようやく謎が解けた。素材の目利きが、仕入れ先が、プロ中のプロだ。店は見かけによらないものだと痛感した。酒も美味く、4人で芋焼酎一升を空けてしまった。これにほうれん草のおひたし、そら豆、おしんこと生ビールを数本頼んで1人頭約7千円だった。
第一印象に反していい物をそれなりの値段で食べることができたが、さらに驚いたのは帰ってから「ぶどうえび」を調べたときだ。ぶどうのような色をしていることからぶどうえびと呼ばれるが、北海道知床で1日に数キロの水揚げしかない幻のえびだそうだ。ネット通販でもこんな小さなえびが最低1匹400円もする。
朴訥そうな「うえむら」のご夫妻。もっと勿体つけて出してもいい料理ばかりなのに、そんな素振りも見せないので驚いてしまうじゃありませんか!
季節料理 うえむら
千葉県浦安市猫実3-22-17
047-351-3488
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2006年04月10日
[玄](溝の口) 郊外のこだわりの店
「ビットストリート」という駅別の口コミ情報サイトがある。溝の口を検索すると「溝の口でもトップクラスの美味しい店」のコメントを見つけた。
いつも銀座・日本橋界隈で食べるので溝の口までわざわざ行くことはない。田園都市線、南武線が交差する大きな駅とのイメージはあるものの、乗り換えに使う程度で降りたことすらなかった。郊外の店は多くの住民を周辺に抱えながら、商売となると難しさがあるようだ。
溝の口駅南口バスターミナル前のビル地下1階に玄はあった。ドアを開けると正面にカウンター席、左手にテーブル席がある。棚を見上げると酒飲みなら誰もが知っているいろんな銘酒の瓶が並んでいる。主人が焼酎、酒にこだわりを持っていると聞いたが、なるほど本当らしい。
付出しも丁寧な仕事をしていて好感が持てる。友人が天豆を頼んだ。

天豆は剥かないで殻のまま焼いている。三軒茶屋の居酒屋で初めてこの料理法を見たときには感激した。早速家でやってみたが焼きすぎて失敗した。肝心の豆がかさかさになってしまったのだ。次にやったときは大成功。茹でるよりもはるかに美味しいと思うのでみなさんもトライして欲しい。
あさり酒蒸、筍、天城産わさび漬け

天豆以外の料理はお任せにした。仕入先は秘密(後で教えてくれたが)と言うあさりは、国内産で量も多い。近くで取れた筍は山椒の香りが効いている。先日行った「銀座小はれ日より」の店主の教えどおり、柔らかいところはすべて皮までしゃぶった。わさび漬けは尖った味がないやや甘口。
岩手産地鶏のたたきと平目の薄造り

みんなで意見を出し合ったが、地鶏の上に乗っている粒が分からない。店主に聞くと鶏の皮をカリカリに焼いたものとのことで、実に香ばしい。温泉たまごをかき混ぜ、柚子胡椒をつけて食べる。肉の刺身は食べられないと言う友人も思わず手を出して「美味い!」。店主の勝ちである。
これまで出てきた料理のこだわり具合を思い、平目は何もつけないで食べてみた。青森産の平目は小振りのものと言うが、甘味があって意外に奥行きが深い味だ。刺身は醤油がないと食べられないと思う人が多いが、そのまま塩をちょっとつけても美味しいものだ。醤油にどっぷりつける食べ方は遠慮したい。

最後に自慢のつくねとラーメンの鍋を食べた。これも情報サイトで絶賛していた品だ。ガスコンロを覆う木の箱は特注だそうで、こんなところにもこだわりが見られる。
食事と同様に酒も名前・産地・特徴などを主人の奥さんが説明しながら出してくれる。酒を変えるたびにきれいなガラスのお猪口も変えてくれる。随分いい酒をたくさん飲んだようだったが、一人6千円程度にしてくれた。多分「してくれた」んだと思う。
郊外の店は客足が読めないために、いつも豊富な仕入れをするわけにはいかない。今日はいきなり行ったため店主としては納得できる料理が出せなかったと残念がる。数日前に予約して予算と好みを言っておけば客も店主もより高い満足感を得られるだろう。
郊外で見つけた夫唱婦随のこだわりの店。笑顔がやさしい若くてハンサムな店主だから奥さんは近くで見張っていないと心配なのかもしれない。
食菜酒房 玄
川崎市高津区久本1-2-2 スキップスB1
044-888-6444
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2006年02月08日
[崎陽軒](横浜) 日本で一番売れているシュウマイ
横浜ロイヤルパークホテルでのパーティーで桜木町に来た。5時を過ぎたが夕食に行く店のあてはない。中華街に行こうかと思ったが一緒にいたAさんは好き嫌いが激しい。
Aさんが東京に戻ると強く主張するので、ホテルからタクシーで横浜駅に向かった。駅前に近づいたときビルの上方に「崎陽軒」の文字が見えた。そうだ閃いた。Aさんの大好物は崎陽軒のシュウマイ。毎日食べても飽きないと言う。崎陽軒行きを提案するとAさんは即座に同意した。
崎陽軒のビルには崎陽軒経営の複数の料理屋が入っている。以前来たときは地下の小さめの店に入った。ここには各種のシュウマイがあり、蒸したてはとても美味い。いつも食べる赤い箱に入った小ぶりのシュウマイのイメージとは随分違う。
今回も地下に行こうと思ったが、裕福なAさんは一番高級感がある2階の店を選んだ。席についてメニューも見ないで店員に「シュウマイ尽くしで行く」と告げると「シュウマイは2種類しかありません」とのこと。ガッカリした。地下の店に移ろうかとも思ったが、店員になだめられて諦めた。
出てきたシュウマイの一つはもっともポピュラーなシュウマイと同じ味だが一回り大きい。もう一つのシュウマイはくわい入りで、シャキシャキとした食感がいい。
2品とも期待を裏切らない味だ。

他にも何か頼むことになったが、Aさんにメニューは要らない。春巻き、麻婆豆腐、焼きそば、かにレタスチャーハン。定番のものしか頼まない。紹興酒は店推薦の古越龍山15年物。メルシャンが輸入しているこれも日本の中華レストラン定番の紹興酒。
麻婆豆腐は辛味を抑えた広東風。かにレタスチャーハンは米粒ぱらぱらで上手に作ってある。紹興酒は味見のためと5年ものをサービスで注いでくれたが、飲み比べるとあまりに違いすぎる。Aさんは25年物を土産に買った。500mlで3万円余。瓶と箱が立派だ。
翌日、羽田空港で空弁を買った。崎陽軒のシュウマイ弁当710円。シュウマイだけでなく、筍の煮付けが美味い。飛び立ってベルトを閉めるサインが消えたところで弁当を開いたら、すぐにフライトアテンダントがコンソメスープを持って来てくれた。熱いスープ付きのシュウマイ弁当はいつもより美味い。
Aさんに言ったらヨダレを垂らして羨ましがるに違いない。

もっとも、この弁当は東京駅でもデパートの地下でも、どこでも売っている。もしかすると日本で一番売れている弁当かもしれない。
ここまで読んで、ムッとしている人がいるに違いない。ご心配なく。ちゃんとわかってますよ!
崎陽軒を愛する横浜の人たちと話をしたら、シュウマイではなくシウマイだと怒られた。小さな「ュ」が入っているか、入ってないか程度の話で怒るなよと言いたかったが、それほど愛されているシウマイ屋さん、幸せですね。
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2005年09月01日
北海道~九州(東京23区を除く)
店を選ぶなら銀髪グルメ紀行 食べログ版で
ジャンル・エリア http://u.tabelog.com/ginpatsu/r/0/
地域別店舗一覧を作りました。料金の目安は下の星の数を参考にしてください。
酒代込み一人前料金ですが、頼む料理、酒のレベルによってはかなり差が出ます。
☆☆☆☆☆ 2万円
☆☆☆☆ 1万5千円超
☆☆☆ 1万円超
☆☆ 5千円~1万円
☆ 5千円未満
(更新日:2008年11月24日)
<東京/23区以外>
[吉祥寺]
「葡萄屋」ステーキ ☆☆☆
「あんど」洋風居酒屋 ☆☆
「ロブロス」カフェ ☆☆
「ボナペティ」フレンチ ☆☆
「アルトゴット」北欧料理 ☆☆
「イルキャンティ」イタリアン ☆☆
「いちゃりばえん」沖縄料理 ☆
「TALK BACK Galopin」</a>フレンチ ☆ランチ
<関東(東京を除く)>
[群馬]
「いかり」秘湯で食べる中華 ☆
○ 栃木県
[宇都宮]
「夢餃子」餃子 ☆
「めんめん」餃子・中華料理 ☆
「宇都宮餃子①」みんみん&宇都宮餃子館 ☆
「宇都宮餃子②」青源みそしる亭&宇味家 ☆
○ 埼玉県
「伊勢錦」料亭 ☆☆☆
「せんば自由軒グリル」カレー・洋食 ☆ランチ
○ 神奈川県
[横浜]
「大和屋」料亭 ☆☆☆☆
「梅の花」豆腐会席 ☆☆
「三和楼」上海料理 ☆☆
「崎陽軒」中華 ☆☆
「崎陽軒 中華食堂」中華料理 ☆ランチ
「山東」水餃子・山東料理 ☆
「萬里」餃子・中華料理 ☆
[溝の口]
「玄」和食・酒処 ☆☆
[海老名]
「アルエット」カフェ ☆ランチ
「獨一処餃子」中華料理 ☆ランチ
[湘南]
「HANABI食堂」定食屋しらす丼 ☆
○ 千葉県
[浦安]
「うえむら」海鮮和食 ☆☆
[成田]
「いし内」居酒屋 ☆☆
○ 北海道
[札幌]
「すし善」寿司 ☆☆☆☆☆
「さい藤」寿司 ☆☆☆☆☆
「政寿司」寿司 ☆☆☆☆
「たる善」寿司 ☆☆☆
「東寿し」寿司 ☆☆☆
「杉の目」郷土料理 ☆☆☆
「炙屋」炉端焼き☆☆☆
「李揚飯店」中華 ☆☆
「麺屋 三四郎」旭川ラーメン ☆
「一粒庵」ラーメン ☆
「ジンギスカン3店」マトン・ラム羊肉 ☆
「味の時計台」札幌ラーメン ☆
<東北・北陸・甲信越>
○ 宮城県
[仙台]
「伊達の牛タン本舗」牛タン料理 ☆☆
「すが井」居酒屋 ☆ランチ
「利久」牛タン料理 ☆
○ 福島県
「夢心酒造」酒蔵
○ 長野県
[長野・上諏訪]
「一心」ふぐ ☆☆☆☆
「美山亭」信州牛料理 ☆☆☆☆
「そおだ」会席・割烹 ☆☆☆
「Zen」そば・懐石 ☆☆
「游月」割烹 ☆☆
「高山亭」そば・居酒屋 ☆
「大善」そば ☆
「麦芽工房」居酒屋 ☆
「登美、元屋」蕎麦 ☆
「八幡屋磯五郎」唐辛子
○ 新潟県
「汐美荘」日本旅館 ☆☆☆
「大助」居酒屋 ☆☆新潟
「八海山」
「岡寮」そば ☆
「太洋盛」酒蔵
○ 富山県
[富山]
「難波」②寿司 ☆☆☆☆
「難波」寿司屋
☆☆☆
「銀鱗」その2いけす料理、料亭 ☆☆☆
「銀鱗」いけす料理、料亭 ☆☆☆
「漁火②」居酒屋 ☆☆☆
「たかた」割烹 ☆☆
「丸一」居酒屋 ☆☆
「雲海」鉄板焼き ☆☆
「漁火」海鮮・居酒屋 ☆☆
「十々八」割烹 ☆☆
「よしもり」居酒屋 ☆☆
「富山空港」白えび天カレー ☆
「マンテンホテル」ホテル
○ 石川県
[金沢]
「乙女寿司」寿司 ☆☆☆
「里の」郷土料理 ☆☆☆
「大名茶屋」郷土料理 ☆☆☆
「金城楼」料亭 ☆☆ランチ
「黒百合」おでん・郷土料理 ☆
○ 福井県
「北のおやじ」回転寿司 ☆
「越前おろしそばとかにずし」
<中部・東海>
○ 静岡県
[静岡]
「翠峰」②料亭 ☆☆☆☆☆
「翠峰」①料亭 ☆☆☆☆☆
「天文本店」天ぷら・郷土料理 ☆☆☆
「小沢」おでん ☆☆
「府中庵 待月楼」麦とろ ☆
[浜松]
「大國屋鰻店」うなぎ ☆☆
「アクトシティホテルオークラ山里」日本料理 ☆ランチ
「太助」うなぎ・すっぽん・活魚 ☆ランチ
○ 愛知県
[名古屋]
「可ん寅」ふぐ・割烹 ☆☆☆☆
「あつた蓬莱軒」うなぎ・ひつまぶし・懐石 ☆☆☆☆
「白壁茶楼」会席料理 ☆☆☆
「鳥銀本店」名古屋コーチン ☆☆☆
「香車」寿司、会席 ☆☆☆
「れんが家 桜庵」飛騨牛焼肉 ☆☆☆
「楽」名古屋コーチン・料亭 ☆☆☆
「西本」うなぎ ☆☆
「勝手屋」鴨・牛タン ☆☆☆
「勝手屋」鴨・牛タン ☆☆☆
「千代田」料亭 ☆☆☆ [閉店]
「キャンドル」中華料理 ☆☆☆
「胡豆昆」創作和食 ☆☆☆
「つじホルモン」焼肉 ☆☆☆
「ざぶん」居酒屋 ☆☆
「宮鍵」うなぎ・鳥料理 ☆☆
「梅園」中華料理☆☆
「よね一」うなぎ ☆ランチ
「フラワーホテル」喫茶・あんかけスパゲティ ☆
「ヨコイ」あんかけスパゲティ ☆
「山本屋総本家」味噌煮込みうどん ☆
「山本屋本店」味噌煮込みうどん ☆
「あつた蓬莱軒」ランチ元祖ひつまぶし ☆
「矢場とん」味噌カツ ☆ランチ
「大和田」鰻・ひつまぶし ☆
「若鯱屋」カレーきしめん ☆
「赤から」創作鍋料理 ☆ランチ
「風来坊と千寿」手羽先と天むす ☆持ち帰り
「夜来香」中華 ☆
「なんでんかんでん」ラーメン ☆
「とことん家」焼きトン ☆
「名古屋マリオットアソシアホテル」パーティー
[豊橋、蒲郡]
「豊橋四川飯店」中華料理 ☆☆
「甲羅本店」蟹料理 ☆☆
「山忠」うなぎ ☆
「和のリゾートはづ」旅館
「たかあしがに」
○ 三重県、津
「和田金」すき焼き・松坂牛料理 ☆☆☆☆「みつい」寿司 ☆☆☆
「赤い鳥」鳥・郷土料理 ☆☆
<近畿>
○ 滋賀県
[大津]
「文福」料亭・和食 ☆☆☆☆
「松喜屋」牛肉料理 ☆☆☆
「魚忠」料亭 ☆☆☆ 大津
○ 大阪府
[大阪]
「味吉野」ふぐ、会席 ☆☆☆☆☆
「太政」ふぐ ☆☆☆
「牛正」馬・熊・猪・鴨料理 ☆☆☆
「牛正」②馬肉・ジビエ ☆☆☆
「食道園」焼肉☆☆☆
「本家柴藤」うなぎ ☆☆☆
「上海新天地」中華 ☆☆☆
「がんこ」寿司・和食 ☆☆
「今井」うどん・おでん ☆☆
「今井」②うどん ☆☆☆
「玄」どて焼き、串かつ ☆☆
「かぶと」創作串焼き ☆☆
「本家 大たこ」たこ焼 ☆
「はがくれ」讃岐うどん ☆
「たこ坊」鉄板焼き ☆
「551蓬莱」豚まん・中華 ☆
「くくる」たこ焼き ☆
○ 京都府
「井筒屋」料亭 ☆☆☆☆
「たんたか」京料理 ☆☆☆☆
「まそほ」炭焼き ☆☆
「たまゆら」京料理 ☆☆
「壹銭洋食」京風お好み焼き ☆
「餃子の王将」中華 ☆
「元禄」ショットバー
○ 奈良県
「三厨」居酒屋 ☆☆
○ 兵庫県
[神戸]
「第一楼」北京料理 ☆☆☆
「銀平」鯛・ふぐ割烹 ☆☆☆
「なだ万神戸」日本料理 ☆☆☆
「老祥記」豚まん ☆
「義市商店」明石焼 ☆
「赤萬」餃子 ☆
「珈琲館」喫茶店 ☆
<中国・四国>
○ 広島県
[広島市]
「さかい」寿司・海鮮 ☆☆☆
「水軍の宴」海鮮・居酒屋 ☆☆☆
「きっ川」郷土料理 ☆☆☆
「くにさだ」郷土料理 ☆☆
「ばくだん屋&流行屋」広島つけ麺 ☆
「酔心」居酒屋 ☆ランチ
「がんす」☆ 広島ラーメン
「麗ちゃん」☆ お好み焼き
「こんべ」韓国料理 ☆ランチ
「元祖へんくつや&ふくちゃん」お好み焼き ☆
○ 岡山県
[岡山市]
「わたなべ」寿司 ☆☆☆☆
「わたなべ②」寿司 ☆☆☆
「吉備膳」割烹 ☆ランチ
「文福堂」ラーメン ☆
○ 島根県
[松江市]
「ろんぢん」しゃぶしゃぶ ☆☆
「川京」郷土料理 ☆☆
「一耕」居酒屋 ☆☆
「一耕」その2居酒屋 ☆☆
「やくも」うなぎ ☆ランチ
「一福」蕎麦 ☆ランチ
「みな美」料亭 ☆ランチ
「橘屋本店」そば ☆
○ 山口県
「福助」ふぐ ☆☆☆
○ 徳島県
「ししくい」海鮮居酒屋 ☆☆
「喜和美」割烹・居酒屋 ☆☆
「いのたに」ラーメン ☆
「東大」ラーメン ☆
「可成家」ラーメン ☆
「麺王」ラーメン ☆
○ 高知県
「こうじ家」居酒屋 ☆☆
「得月楼」料亭 ☆ランチ
「高知の夜」
<九州>
○ 福岡県
[博多・中洲界隈]
「博多 い津み」ふぐ・懐石 ☆☆☆☆☆
「チャイナ」中華料理 ☆☆☆☆☆
「さざんか」鉄板焼き ☆☆☆☆☆
「田無羅」焼肉・韓国料理 ☆☆☆☆
「河庄」寿司懐石 ☆☆☆☆
「稚加栄」生簀料理 ☆☆☆☆
「てら岡」あら・ふぐ・海鮮料亭 ☆☆☆☆
「天乃」ふぐ・あら・割烹 ☆☆☆☆
「河太郎」いけす料理・海鮮割烹 ☆☆☆
「がね屋」寿司・割烹 ☆☆☆
「春駒」料亭 ☆☆☆
「鹿六」割烹 ☆☆☆
「夢翔」割烹・和食 ☆☆☆
「大塚」ちゃんこ・あら料理 ☆☆☆
「鮨隆」寿司 ☆☆ 福岡
「やま中」もつ鍋 ☆☆
「やま田」五島料理 ☆☆
「久米」創作日本料理 ☆☆
「せいもん払い」居酒屋 ☆☆
「八千代丸」あら・海鮮居酒屋 ☆☆
「祥茶ん」家庭料理 ☆☆
「戻り駕」居酒屋・お袋の味 ☆☆
「うどん平」うどん屋 ☆
「長野」水炊き ☆
「本家奉天」餃子・ラーメン ☆
「因幡うどん」☆ 博多うどん
「稚加栄2」 ☆ランチ
「鉄なべ」餃子・居酒屋 ☆
「博多 だるま」ラーメン ☆
「宝雲亭」餃子 ☆「あきちゃん」ラーメン ☆
[熊本]
「菅乃屋」馬肉料理 ☆☆☆
「ホテル日航熊本」
「青柳」馬刺し・郷土料理 ☆☆ランチ
「瓢六天草&馬桜」 ☆☆
「桂花本店」熊本ラーメン ☆
[鹿児島]
「華凛」居酒屋 ☆☆
「華蓮」とんかつ ☆ランチ
投稿者 銀髪 : 固定リンク