2008年10月05日
[ビーチハウス](ホノルル、ワイキキ)
ハワイ最後の晩餐

旅行最後の食事をしくじるわけにはいかない。ベストの責任回避策は相手に店を選ばせることだ。彼女が選んだのはワイキキビーチに面するウエスティン・リゾートホテルのレストランだった。
プール周りはともかく屋内は高級レストランのような雰囲気のため、ドレスアップして来る客もいるが、銀髪は短パンにTシャツ。もちろん、予約時に確認しているので問題ない。メニューは昨日と同様に英語と日本語のものを一つずつもらった。さすがに高級ホテルのレストランだけあって、日本語のメニューも英語のものとまったく同じ。日本語のメニューで彼女が選ぶのに任せた。これで責任回避はほぼ完璧である。
ロミサーモン、帆立ケーキ

ハワイの代表的な料理のロミサーモンは鮭にたまねぎとトマトのミンチを混ぜて作るカルパッチョのようなもの。カリカリのポテトで挟んだ帆立貝。どちらもとても美味しかった。
ステーキを頼むと追加料金を払って魚介類を添えることが出来る。サービス価格なのでステーキを頼まなければ添え物も注文できない。彼女がブラックタイガーを食べたいというので、ミニヨンステーキを頼んであげた。これで彼女のオーダーは希望通り完璧である。
更にもう一品メインを頼んでも、食べ切れないのは分かっているので店員と相談した。彼も理解が早く、二皿に分けてくれると言う。5ドル余計にかかるが、納得のサービスである。
ステーキと海老ソテー

ステーキの焼き加減が絶妙だった。初日のdkステーキハウスのリブステーキは厚さが2倍以上あったとはいえ、切ると血が流れ出てきた。今日のステーキはミディアムレアでも上手に火が通っているので殆ど血が出てこない。生焼けが嫌いな彼女も、これなら食べられると喜んだ。
デザート

JAL でもらった雑誌についていたクーポン券でゲットしたデザート。11ドル得をした。2人で分けてもいい大きさだった。高級そうな店だがグラスワインも10~15ドルでタップリ注いでくれる。最後のコーヒーに至るまで、いいレストランのイメージは消えない。
とどこおりなく最後の晩餐の幕が下りた。終りよければ全て善し。満足そうな笑顔が銀髪には一番のご馳走だった。
Beachihouse
Moana Surfrider, A Westin Resort
2365 Kalakaua Avenue lop Honolulu, HI 96815
808-922-311
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2008年10月04日
[ロンギーズ](ホノルル、アラモアナ)
ショッピングの後にシーフード

ハワイに来てアラモアナのショッピングセンターに行かない人はいないだろう。ブランドショップやハワイアンな生活雑貨など、何でも揃う。11年前に来たときより大きくなり、更に膨張し続けている。閉店の夜9時までアラモアナで、それから11時までやっているデューティーフリーショッパーズに行くつわものもいるに違いない。男にとっては地獄の1日だろう。
JTBやHISなどのツアー客やJCBカードを持っている人は、市内巡回トローリーに無料で乗れるので便利だ。もちろんアラモアナショッピングセンターまで運んでくれる。タクシーに乗るより、風を浴びながら走る方がずっと楽しい。
我々は1時頃、アラモアナに着いた。銀髪は通路にあるベンチに直行した。それから我が財布にお呼びがかかるまで実に約4時間を要した。自転車で160km走った疲れを癒し、しばしの昼寝時間まで与えてくれたパートナー殿に感謝、感謝である。財布が多少ひどい目に遭うのは止むを得ない。
全ての買い物が終了した頃、夕食にピッタリの時間になった。アラモアナには多種多彩な飲食店が入っている。その中からシーフードのロンギーズを選んだ。

付け出しとしてピザが2枚乗った皿が我々のテーブルに置かれた。料理を頼む前でよかった。量を考えて吟味した結果、2品だけ選ぶことにした。
メニューは英語と日本語のものを1冊ずつもらった。何故か日本語の方が料理がたくさん載っている。ところが日本語のメニューからオーダーしようとしてもないものが多い。時々しか書き換えてないようだ。結局英語のメニューからオーダーした。
クラブケーキ

蟹の身を固めて焼いたもので、量も程ほどで味も悪くなかった。もう一品はムール貝の料理で、大きな皿に大量に乗ってきた。大量に見えたが、貝殻の中身だけでいえばこれも適量。最初のピザと合わせてそれなりにお腹一杯になった。
ムール貝

ロンギーズでは海からの涼しい風をたくさん浴びて気持ちよかった。店員もフレンドリーで悪くない。ショッピングの後にお奨めの店である。
Longhi’s
Ala Moana Center 2F, 1450 Ala Moana Blvd.
808-947-9899
http://www.alamoanacenter-jp.com
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2008年10月03日
ハワイアンフード
地元の料理も食べなきゃ

我が永年のパートナー殿はホノルルセンチュリーライドに興味はないと言いながらも、5時に起きて銀髪のスタートを見送ってくれた。その後は5時間にもおよぶエステを楽しんだようだ。観光には興味を見せず、他の日はショッピングと美味しい食事だけを希望した。
ディナーショーだけのつもりで予約を入れた。ところがポルネシアン・カルチャーセンターまではホテルからツアーバスで1時間半もかかると後で分かった。パートナー殿がむくれても、自動的に観光がセッティングされてしまった。仕方なく行ったにしては、トンガ村、サモア村でのミニショーも、食後の大劇場でのショーも面白かった。残念ながら一番楽しみにしていたハワイの伝統的な食事は正直がっかりした。

ポイという山芋みたいなもので作ったパンだけはなかなか味があって良かった。他はあまり褒められたものではない。ビールやワインがあれば何とか食べられたろうが、ソフトドリンクだけでは辛い食事だった。
ポルネシアン・カルチャーセンターからホテルに戻り、リゾートクエスト・ワイキキビーチの海に面した通りを歩いている時に、「ワイキキで一番美味しいロコモコ」の看板を見つけた。翌日のブランチにここでリベンジすることにした。
ロコモコ

メニューには書いてない日本人観光客向けの料理のようだ。日本で食べるロコモコと違い大胆というより大雑把な料理。それでもハンバーガーが売り物の店だけに、ごはんの上に乗ったハンバーグが美味しいと好評だった。
マヒマヒ(カジキマグロ)のサンドイッチ

メニューにはサンドイッチと書いていたが、ロールパンが出てきたのでちょっと驚いた。スパイシーにしてもらったので自分好みの美味しい料理になった。きれいに食べ尽くして大満足。ビールも飲んだのでさらに満足した。昨夜のリベンジは果たせた気分になった。
それにしてもこんな食事をたまに食べるのならいいけれど、毎日食べたらデブになってしまう。ポルネシアン・カルチャーセンターのダンサーたちはみんな筋肉質で格好良かった。我々がイメージするポルネシア人の体型に近いのは、むしろアメリカ人の方というのが実に面白かった。
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2008年10月02日
[えぞ鞠](ホノルル、カラカウア店)
ハワイで味噌ラーメン

新宿区戸山の母校近くにあったカウンターだけの小さな本店に初めて行ったのは高校生だった40年近く前になる。その後、ハワイに支店を持つと知って驚いたものだ。
1997年7月にハワイに来たときには、えぞ菊はワイキキの北のはずれにあったはずだ。
パートナー殿に付き合ってティファニーでお買い物。12時近くになったので食事をしようと周りを見てもラーメン屋ぐらいしかない。渋るパートナー殿をなだめすかして近くまで行くとなんとえぞ菊ではないか。移転したのだろうか前よりはるかに大きくて立派で驚いた。もちろん本店なぞ比べるべくもない。

メニューを見てまたまた驚く。カレーもあるし寿司ロールまである。郷に入れば郷に従えということだろうか。えぞ菊がいかに有名な札幌味噌ラーメンか説明する前に、パートナー殿はちゃんぽんを食べると決めてしまった。もちろん本店にはないものだ。

銀髪はもちろん味噌ラーメン。食べたいからというより、本店と比較したいので頼んだ。そもそもグルメ紀行のために店に入ったようなものだ。他の料理の味見もしたかったが、やはり看板の味噌ラーメンを食べなければ意味がない。

ちゃんぽんが大きな器で量も多かったので味噌ラーメンもアメリカンサイズと思ったが、本店より小さくて拍子抜けした。もやしの盛りも少ないし、メンマも乗っていない。代わりに鳴門が乗っていて不思議だ。不味くはないものの、本店とは比べられない。それでも辛子味噌を加えると、本店に少し近づいた。
東京の本支店に必ず置いてあるおろしニンニクがないのも残念だった。休みの日はたっぷりとにんにくを入れたかった。餃子を頼んだのにビールを自粛したのも後悔した。餃子はビールとセットでなければ味気ない。
「日本からのお客様へ」と15%程度のチップを置いていくように表示してあるのも可笑しかった。料金は日本よりかなり高くなる。ラーメンは日本で食べた方がよさそうだ。少なくとも旅行者は現地の食事にうんざりした後に訪れるべきだと思った。素晴らしく美味しく感じるのは間違いない。
えぞ菊 カラカウア店
2146 Kalakaua Ave.
808-926-8616
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2008年10月01日
[踊子](ホノルル)
疲れた時は日本食

「日本食にしよう!」と言ったらパートナー殿は驚いた顔をした。いつもは「日本食は日本で、海外では現地の食事を」と頑張る銀髪が、自ら日本食を食べたいと言ったのは初めてのことである。
ホノルルセンチュリーライドで160kmを走り、夜は馬鹿でかいステーキを食べようと計画していた。ところが胃の中は空っぽのはずなのに、食欲が湧かないのだ。「イタリアンはどう?」と言われても気が向かない。どんなにいい物を食べても美味しいと思えそうもない。
ハイアットリージェンシーホテル裏の踊子に行った。今年が創業から36年という老舗日本料理店だ。ビールとすぐに来るという料理の中からキムチを頼んだ。後で来ると思ったカルフォルニアロールもすぐにやってきた。

ビールをお代わりした。水分をどんなに摂ってもトイレに行きたいとは思わない。日本酒に移ろうか迷ったが、ひからびた身体と値段を考慮してビールを続けることにした。輸入品はさすがに高い。「魚は地のものですか?」と聞いたら「本土から」と言う。「本土?」と聞き返した。アメリカ本土の意味で日本のことではなかった。。

海鮮盛り合わせ($37.95)は立派である。ロブスターも、蟹も茹でたてなのだろうか温かい。身は簡単に殻から抜き出せて食べやすかった。食べていくうちに食欲が出てきたような気がした。疲れた身体には日本食がやさしくていい。

最後に踊子ロールを食べた。マグロ、サケ、イカ、アボガドなどが入って華やかなのが名前の由来らしい。満腹ではないがこの程度でおひらきにすることにした。勘定を終えても、客はまだまだ入ってくる。朝6時から夜12時までがレストランの営業時間だが、ラウンジは深夜までやっているそうだ。
ホテルに帰ってすぐ寝るつもりが、結局12時頃まで眠くならなかった。レース展開はほぼ予想通りだったが、その後次々と不思議な現象が起こる。人体のメカニズムはどうなっているのだろう。
「来年もセンチュリーライドに出るの?」と聞かれて即座に「もう来ない」と答えた。「オリンピック選手みたいね」と言われてうまいことを言うなと感心した。大きなイベントが終った直後に次のことなど誰も考えられない。昼食後の満腹のときに「今晩は何を食べる?」と言われても何も思いつかないのと同じだ。
いずれにしても、海外どこでも日本食が食べられるのは有難い。やっぱり日本人だなー
ワイキキ キングス・ビレッジ内
2400 Koa Avenue
Honolulu, Hawaii 96815 USA
(808) 923-7368
http://www.odorikohawaii.com/
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2008年09月29日
[dkステーキハウス](ホノルル)
アメリカのステーキはでかい

11年ぶりにハワイへやってきた。前回は祖父母の墓参りが主目的だったが、今回は自転車競技ホノルル・センチュリーライドに参加するためである。レースの前に特大ステーキにチャレンジした。
マリオットホテルの3階、寿司屋を併設しているステーキハウスには白人客で混みあっていた。テーブルにつくとすかさず日本語のメニューが出て来る。前菜にシーフードの盛り合わせとシーザースサラダを頼んだ。

外国だから正式にと思い各人に前菜とメインを頼んだが、料理は中央に、取り皿をそれぞれの前に置いてくれた。何も言わずに氷水を持ってきてくれるし、「箸はいるか?」と聞いてくれるなど日本人への応対は慣れたものだ。

特大のステーキが来ることを予想してメインの一つは前菜の中から選んだのは正解だった。600グラム超(22オンス)のリブアイステーキは思った以上に大きかった。30日間熟成したこの肉が看板メニューで、柔らかくジューシーだというが、霜降りの和牛とは比べられない。もっとも、本来のステーキらしくて美味い。

上から見ただけでも大きいのに厚さが3センチほどある。日本人なら二人で一人前を分け合っても充分であろう。昨年行ったニューヨークでは各人に前菜とメインをオーダーするように半ば命じられるような感じだったが、この店なら許してくれそうだ。
日本語のメニューにはなかったが、この店のウリは刺身や寿司も出してくれることらしい。前菜に刺身、メインにステーキを食べている白人が何組も居た。ワインもグラスで飲める種類が豊富で悪くない。ホテルの中にあるレストランとしては気取ってなくていい。
特大ステーキを見事に食べきった。デザートは入らないのでお開きにした。それにしても、アメリカ人の大食にはいつもあきれてしまう。メタボに悩む人たちも、ハワイに来れば安心するだろう。
dkステーキハウス
ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパ 3階
http://www.dksteakhouse.com/
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2007年08月20日
[BOBBY VAN’S](ニューヨーク)
ニューヨーク最後の夜はステーキを

「最後にステーキを」というのは、アレンジャーであるTAさんTOさんの粋なはからいだった。最初にステーキでは胃がもたれてその後の食事が美味しくないと思ったからだ。それでは、今夜は心置きなく特大ステーキを堪能しよう。
BOBBY VAN’Sは1969年創業で、ステーキハウスの老舗として人気の店だ。America’s Top Ten Hall of Fameの常連で、2007年のニューヨークにあるレストランのトップテンにも選ばれている。風格のある店だが、きらびやかではない。いかにもアメリカっぽい一流半の雰囲気だ。ウエイターも気さくで話しやすい。メニューを見るとステーキ以外の料理もたくさんあることが分かったが、迷わずステーキの欄に集中する。
前菜はシーザースサラダ

意外と小さいじゃないかと思ったが、これは1人前。4人で食べるにはちょうどいいが、一人では持て余したはずだ。ステーキに挑戦するには適量だった。
フィレステーキ

IさんとTAさんはフィレステーキを選んだ。Iさんは半分でいいと言ったがウエイターに拒否された。ステーキはどれも同じ値段(49.95ドル)で、量は約400グラム。残すのを覚悟で頼んだが、予想通りIさんは途中で朽ち果てた。
骨付きリブ・アイステーキ

他の2人はフィレステーキより大型のリブ・アイステーキ。本当はTボーンステーキを食べたかったが、この店には置いてなかった。従って骨付きのリブ・アイステーキにした。日本では狂牛病で食べられなくなった骨付きに固執した。感染しても発病するのは遠い先。その頃に脳がいかれても酒のせいか、牛肉のせいか因果関係の判断は難しい。
焼き加減は丁度良く、柔らかいながらも噛み応えがあり、噛むほどに肉の美味さが出てきて満足した。自分の分は完食して、TAさんとIさんの分を少し分けてもらった。リブ・アイの方が美味しくてますます満足した。
それにしても満腹だ。もう酒を飲む気もしない。早めにホテルに帰って寝た。翌朝3時に目を覚まし、銀髪グルメ紀行を書きながら夜明けを迎えた。飛行場に着き、ラウンジに入ったところから飲み始めた。機内食の1回目をワインや日本酒と共に終え、椅子を倒して寝ることにした。計画どおりの寝不足が機能して、日本時間の夜中には眠りに入り、その後6時間で目を覚ましたのは一度きりだった。
機内で日本時間の朝に起床して時差ぼけはほぼ乗り越えた。成田から帰宅して通常通りに過ごせば次の朝に時差ぼけは完全に消える。
翌朝、時差ぼけは解消できてもお腹の調子は今ひとつ。大食の後遺症はもうしばらく残る。
BOBBY VAN’S
230 Park Ave, S.E. Corner of 46th St & Park
212-867-5490
http://www.bobbyvans.com
ご参考
[2007 America’s Top Ten Hall of Fame]
Ben Benson’s / Bobby Van’s Steakhouse / Bob’s Steak & Chop House / Chicago Chop House / Gallgher’s Jackson’s Steakhouse / LG’s Prime Steakhouse / Peter Luger Steak House / Sam & Harry’s / Shula’s Steakhouse / Ⅲ Forks
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2007年08月19日
[自由の女神とハンバーガー](ニューヨーク)
ニューヨークで唯一の観光とアメリカに来たらやっぱりハンバーガー

平日の通勤ラッシュに巻き込まれないように、自由の女神の立つリバティー島に渡る船乗り場まで地下鉄を使った。2ドルの均一料金。改札入口で切符を機械に滑らせるだけで、出口のチェックはない。汚れて落書きだらけのイメージと異なり、駅も車内もきれいだった。
駅を出て船乗り場にあるバッテリーパークに向かう。フェリーに乗るとみんな一番上の席を狙う。席が埋まると手摺りや通路に人が溢れる。フェリーが動き出す頃には特等席に座って優越感に浸った人たちも結局は席を立つ。人垣で周りが見えないためだ。船内の席に座った人がもっとも賢い。銀髪は後方の手摺りに立ったお陰で写真が撮れた。

自由の女神像の入り口は長蛇の列。TOさんが事前にネットで入場券を入手していたが、列に加わらなければならない。入場券は既に売り切れで、列に並ぶ資格がない人たちは止む無く自由の女神像の下を一周して島を後にする。1時間半ほど並んでようやく謎のテントに足を踏み入れるとセキュリティーチェックだった。これまでしても今はもう自由の女神の冠までは上ることが出来ない。
自由の女神の台座からマンハッタン島のニューヨークビル群を眺めて観光終了。昼飯ハンバーガーにした。熱暑の中でやっとありついた食事にビールがないのは残念だった。

大きなパンに、マクドナルドの3倍ぐらいのボリュームの肉が挟んである。ハンバーガーが隠れんばかりにポテトを盛ってくれたので、出口の勘定場の人にポテトの下にもう一個ハンバーガーを隠しているのではないかと疑われた。ミネラルウォーターと合わせて9ドル50セント。結局ポテトは残すのだから、ポテトは別料金にして欲しかった。
翌朝、マクドナルドに行った。ソーセージエッグマッフィンにはハッシュドポテトもついてきた。アメリカではポテトはセットで出てくるのが当たり前なのかもしれない。コーヒーを頼んだら何か聞かれるが意味が分からない。聞き返すとミルクが1か2かと言う。1本指を立てると、頷いた黒人少女はミルクを少し入れてコーヒーを注ぎ足す。これがアメリカ流。合計で4ドル52セント。ロンドンではマクドナルドもかなり高いと聞くが、アメリカは日本とあまり変わらない。

サイズも同じなので安心した。コーヒーの器は日本より立派。滅多にマクドナルドに行かない銀髪には味の評価は分からない。
なぜマックだけが小さいのか不思議だ。他店のハンバーガーはマックの倍ぐらいある。「子供でも1個食べきれる、大人なら2個以上必要」なサイズこそがマックが世界制覇できた秘密かもしれない。
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2007年08月18日
[梓](ニューヨーク)
リーズナブルに食べられる日本食屋さん

帰国してから気付くのも間抜けな話だが、ニューヨーク情報満載のiSEENYというサイトを見つけた。→ http://www.iseeny.com
我々はニューヨーク駐在中または駐在経験者の方々におんぶに抱っこだったので必要なかったが、旅行者だけでなく現地在住の人にも便利なサイトである。
このサイトで紹介している日本食の店は130店以上あり、値段によって3段階に分けられている。稲ぎくが高級店、対馬が中級店のところに載っている。もっとも多いのは3番目のクラスで全体の過半数を超える。その中に梓も見つかった。
いわゆる庶民的な店のコンセプトは脱日本人客にあるのだろう。料理や味付けに工夫を凝らすのも必要だが、もっともアメリカ人向けにしているのは食事の量だろう。昼食に梓に連れて行かれてそれを実感した。
とんかつ定食

目の前に置かれて笑い出した。驚きが度を過ぎるとなぜか笑ってしまう。とんかつが2枚、その下にたっぷりの野菜とスパゲッティが敷かれている。これで9ドル50セント(約1,100円)だから、非常にリーズナブルである。
決断力が求められた。全部食べるか、何か残すか。残すとしたら何を残すか。もったいないから肉は全部食べよう。健康のために野菜も食べよう。水分は料理が出てくる前にビールを摂取したので、味噌汁は残す。スパゲッティとごはんは炭水化物で同類だから、食べながらトータルで量を調整しよう。
オーストラリアにも日本食レストランは山ほどあったが、これほど量の多い定食はあまり見たことがない。なぜ、アメリカ人はこんなにたくさん食べるのだろう。まったく理解が出来ない。出されたものは全部食べなさいと教育されたが、齢をとったら残す勇気も必要である。神様ごめんなさい。お百姓様ごめんなさい。
梓
3 East 44th Street, New York, N.Y. 10017
212-681-0001
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2007年08月17日
[MR K’s](ニューヨーク)
アメリカの中華料理屋はアメリカ人好み?

再びニューヨーク紀行に戻ります。
日本で食べる外国料理は日本人向けに味付けされているので本場の味と違う、とよく言われる。アメリカでも日本と同じことが言えるようだ。アメリカで中華料理でもないだろうと思わないでもなかったが、いい経験をさせてもらうことになる。
MR K’sはニューヨークの中心街にある立派な中華料理屋である。座るなり店員はメニューを銀髪に渡し、料理の説明を始めた。しきりにコース料理を奨めるのだが、量が多そうなので渋っているとTAさんが割って入る。店員を待たせて今宵の勘定を誰が持つかTAさん、TOさん、銀髪でしばしもめたが、結局この店を紹介したTAさんに落ち着いた。そこで料理を選ぶ決定権はTAさんに移り、店員推奨の一番高い1人前100ドルのコース料理を頼むことになった。
前菜盛り合わせ

くらげ、椎茸の湯葉巻き、蒸し鶏はともかく海老の天ぷらは中華では異色だ。2人で分け合っても多そうな量の前菜を見て、不安がよぎった。
フカヒレスープ

美しい器に入ったスープは少し濃厚な味付けに感じるが、なかなかの本格派。下からの炎のお陰でいつまでも熱く食べることが出来る。内装だけでなく、器や演出も豪華だ。
北京ダック

華麗に丸焼きダックを見せてくれると思ったら、大根で作ったアヒルの人形が出てきて笑えた。何度も使い回しするのだろう。見せただけでさっさとさげられた。タップリ身が付いた鴨の皮をたくさん包んでくれて、食べ応えがあるアメリカらしい北京ダックだった。
メインその1

中華でステーキ?と思ったが、日本では薄切り肉で出てくるオイスターソース炒めのようだ。ロブスターと共に出された皿は迫力満点で、若いTOさんのみが食べ切った。
メインその2

もう終りと思ったら、もう一品出てきて驚いた。前の皿で無理をしたTOさんはさすがにショックを受けている。とっても美味しいすずきの照り焼きだったが、もちろん味見しただけ。腹が弾けそうだ。
最初に懸念したとおり、量が多くて困った。これだけの量で100ドルとは格安に思えるアメリカン中華だった。
昔はたくさん食べてはジムに通って体重を減らそうとするアメリカ人を笑っていたが、今では日本でも良く見られる光景になった。悪いところは真似しなくてもいいのに、人種にかかわらず誘惑には逆らえない。
MR K’s
570 LexingTOn Avenue, New York, N.Y 10022
212-583-1668
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2007年08月14日
[THE SEA GRILL](ニューヨーク)
ロックフェラーセンターのシーフードレストランへ

3日目にしてようやく和食を離れた。ビジネスパートナーとなるTさんにお願いして予約してもらったのは、ロックフェラーセンターの地下にあるシーフードの店だった。ロックフェラーセンターはニューヨークのランドマークの一つだけに記念撮影をする観光客が目立つが、専用エレベーターで地下に降りると窓ガラス一枚隔てて喧騒から逃れられた。
周りを見渡して男だけでテーブルを囲むのが我々だけでなくて少し安心した。もっとも、殆どはカップルか女性を含んだグループだ。席につくと隣の正装したインド人老夫婦がこちらを睨む。「大丈夫ですよ、僕らは上品な日本人ですから」と目で話す。
きさくなウエイターの推奨を拒絶して、各人好きなものを頼んだ。まずアミューズから始まる。一流レストランらしくパンも立派。

前菜3種類

2人が蟹を選び、他は鶉と海鮮スープ。シーフードのお店なのに銀髪は鶉を選んだ。蟹を少しもらったが、鶉の方が正解。
メイン3種

本当はステーキを食べたかったが、Iさんが「歯が悪くて心配だけど、食べたい」というので彼に譲った。自分は別のものを頼んで、ステーキが固くて食べられなければIさんと交換することにした。結局量が多いからと1枚もらって食べたステーキの方が上だった。洗面器のような皿に入った丸ごとの魚はちょっと大味だった。
オーストラリア在住のときに悟ったことだが、シーフードの扱い方は日本人が一番上手い。他の人の好みは分からないが、銀髪にとっては鶉とステーキがこの店のベストの組み合わせに思えた。
食事を終えてロックフェラーセンタービル65階のバーに行った。夕暮れから夜景に変わる絶妙のタイミングだったが意外と空いていた。正面にエンパイアステートビル、遠くに自由の女神が見える。キング・コングがジェット機を追い払う場面が頭に浮かぶ。巨大なゴリラが人間の美女を愛した設定もおかしかったが、彼女の命を守ったダンディーなところは格好良かった。

写真撮影に一生懸命な銀髪をよそ目に、Tさんは隣のテーブルに座る家族連れのスイス人オヤジと意気投合している。Tさんは奥さんをグレース・ケリーみたいだと誉めそやし、30前後に見える娘にも茶々を入れる。これにオヤジさんが丁々発止と応ずる。ベラベラ話す二人を見て娘があきれた顔をして銀髪に目配せする。
美女がいくら親父さんにあきれても、ダンディーなゴリラが助けに来てくれる、なんてことはないよなー。
THE SEA GRILL
Rockefeller Center 19 West 49th St. between 5th & 6th Avenue
212-332-7610
http://www.patinagroup.com
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2007年08月13日
[稲ぎく](ニューヨーク)
ニューヨークで老舗の味を

「駐在員が日本食がいいと言うもんで…」ということで、今夜も日本食になった。銀髪がオーストラリアに駐在していたとき、出張してきた上司を寿司屋に連れて行くと、「お前たちが寿司を食べたいんだろう?」と嫌味を言われたものだ。
滅多に行けない高級和食を食べたいと思ったのも事実だが、地元の料理屋に行って不味いと非難されるよりはましだということもあった。最大の理由は夜の有名店で日本男児だけでテーブルを囲むと、居心地が悪かったからだ。周りのテーブルはどれもイブニングドレスが色を添えていた。
ホスト役のIさんの本当の気持ちは分からないが、ニューヨークの老舗和食屋に招いていただいた。格式の高いアストリアホテルにある立派な店で、料理も旬の素材が盛り込まれた美しい和食だった。



鮎や鱧をニューヨークで食べられるとは思わなかったが、食材が世界を駆け巡っている昨今では当たり前なのかもしれない。
コースの中で天ぷらが控えめなのが意外だった。稲ぎくと言えば天ぷらの老舗として有名だった。1866年浜町に開いた生稲を起源として、1904年浅草にお座敷天ぷらの元祖として創業した。名声を欲しいままとして拡張路線に走ったところからおかしくなる。ニューヨーク店は1973年に開店したが、本家の稲ぎくは衰退していき人手に渡った。稲ぎくの伝統は弟子たちによって引き継がれている。日本橋の八つ花やだぼ鯊の主人も稲ぎくの出身だ。
ニューヨーク在住のFはニューヨークに天ぷら屋が少ないと嘆く。彼は帰国する度にカウンターで天ぷらを食べたいと言う。

最後は寿司で日本食を堪能した。銀座だったらもう一軒となるところだが、大人しくホテルに戻った。日本でも人気の銘酒を飲みすぎたせいか、時差に悩まされることなくあっという間に深い眠りに沈んだ。
稲ぎく
At the Waldorf Astoria Hotel 111 E. 49th St. NY, NY 10017
212-355-0440
http://www.inagiku.com
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2007年08月12日
[METERAZUR](ニューヨーク)
グランド・セントラル駅構内にある洒落たレストラン

ニューヨークのイメージは近代的な高層ビルが林立する姿だ。そのイメージを持って中心街のミッドタウンを歩くと古めかしく重厚なビル群に驚く。東京駅に相当するグランド・セントラル駅も歴史的な風格を感じさせる建物だ。天井には大きな星条旗がかかっている。

グランド・セントラル駅には有名なオイスターバーの他にも素敵な店がいくつかある。その一つがMETERAZURである。東側の階段を上がるにつれて、きれいにテーブルセッティングされた店内が見えてくる。昨日のいかにもアメリカ的な昼食から、かなり格が上がった感じだ。
席につくとすかさずワインリストを持ってきてくれるが、日本人らしく我々4人はビールを頼む。庶民的なレストランと比較すると、高級レストランでは料理の量は少ないと分かってはいるが警戒は緩めない。前菜はサラダ、メインも前菜の欄に書かれたシーフードの盛り合わせを頼んだ。

予想は間違っていなかった。アメリカらしくない控えめな量のサラダが出てきた。唯一、サラダの上のポテトチップがアメリカらしい。

牡蠣が3つ、蛤(あさり?)が4つ、大海老が1つ、伊勢えびが半身と希望通りの量だ。氷の中にタバスコの小瓶が埋まっている。あさりの生は食べたことがあるが、蛤なら初めての経験。磯臭さもなく美味しかった。

デザートの量はアメリカらしかった。4人のうち2人だけがシャーベットを頼んだが大正解。巨大なシャーベットに度肝を抜かれた。こうじゃなければ面白くない。みんなで分け合って食べた
星条旗やポテトチップス、タバスコがなければロンドンを思わせるような素敵な雰囲気の中では、男4人の我々よりも隣の席のようなカップルに相応しいレストランだった。男ばかりで一番嫌だったのはご馳走してくれたSさんだったろう。米国在住16年のハンサムなSさん。どうもありがとうございました。
METERAZUR
Grand Central Terminal, East Balcony New York, NY 10017
212-687-4600
http://www.metrazur.com
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2007年08月11日
[対馬](ニューヨーク)
ニューヨークも日本食中心

海外旅行気分は機内食が出て来る頃から盛り上がってくる。日本発のときはいつも日本食を選ぶ。郷に入れば郷に従えで、機内食を最後にしばらくは日本食を絶つ覚悟である。JALでの選択メニューでとんこつラーメンを頼んだが、乾麺に替わっていて残念だった。2年前の北米便では生めん風だった気がする。

浅い眠りから覚めて何気なく外を見るとまさに太陽が翼の先の雲間から顔を出す瞬間だった。

現地時間11時前、ニューヨークに到着した。2年前のワシントンに比べると入国時の検査は厳しくない。州によって、空港によって対応が違うのだろうか。或いは2年の間にチェック体制は緩和されたのだろうか。
1時前にホテルに着いて昼食のため街に出た。駅構内のフードコートにあるレストランに入り、2種類のサンドイッチを頼み3人で分けることにしたが、半分近くを残す結果となった。
夜はニューヨークに住む中学時代の同級生Fと寿司屋「対馬」に行った。二食目で日本食断ちの決意はもろくも崩れた。昨年のオーストラリア旅行は身内だけだったので1週間1度も日本食を食べなかったが、今回はご馳走してくれるFの好みを遮るわけには行かない。
刺身盛合わせ1

地元の平目の他はハワイのかんぱち、地中海のまぐろ、シアトルのミル貝、日本のあじと多彩。
刺身盛合わせ2

Fは握りに移ったが、こちらはいつものように刺身にこだわる。 剣先いかの横はカナダのとこぶし、平目のエンガワ、地元のシーバス(すずき)。ワシントンでも思ったが、東海岸で獲れる魚ではシーバスが一番美味い。有名なボストン鮪は手に入れるのが難しいようだ。
なす、いか、巻物

他に食べた3品。水なすはもちろん泉州産で日本からの輸入物。客の殆どが地元住民なので、旅行者が地元のものにこだわっても限度がある。
九州出身のFが長崎の対馬を連想して入った店だそうだが、店名は土地の名前ではなく店主の苗字。Fは当てが外れた後も対馬さんの人柄に惚れて贔屓にしている。遠来の友人を大好きな店に迎えてくれた。感謝、感謝である。
1升酒を飲み次の店に向かった。初日のニューヨークは旧友との昔話に盛り上がり、果てしなく日本的であった。
対馬
141 East 47th Street New York, N.Y. 10017
212-207-1938
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2006年08月19日
[ミートパイ]
オーストラリアでの思い出のジャンクフードがこれだ。
銀髪がシドニーに居たときに、建国200周年を迎えた。メルボルン出身の人に「おめでとう!」と言うと、「200周年はイギリスから来た流刑囚たちの子孫が作ったシドニーの話」と乗って来ない。メルボルンは数年前に150周年を祝ったとのこと。メルボルンはゴールドラッシュで群がった人の子孫が作った都市。どっちもどっちだと思うが譲らない。
オーストラリアには先住民・アボロジニがいる。アメリカ同様に先住民を殺し迫害した結果の建国○○年は、ちょっと違う気がして仕方がない。オーストラリアの北、ダーウィンの酒屋には「アボロジニに酒を与えないでください」と貼り紙がしてあった。土地を奪った罪悪感からか生活保護を厚くしたが、働かなくてもいい(実際は白人から職を得るのが難しい)アボロジニは、毎日道端に座り込み酒浸りになっている。
インディアン、アボロジニやニュージーランドのマオリなど数百年前に侵略された民族の子孫が権利を主張しても、真剣に耳を貸す人は少ない。侵略した政府も人も遥か以前になくなっている。土地や自治権を取り返した国はまだいい方で、取り返す戦争はまだ世界中で続いている。それを擁護するのも非難するのも難しいが、取り返す術を持たない民族はむなしく酔っ払うだけなのだろうか。
アボロジニの食べ物として有名なのは、いもむしや蜜を腹に抱えた蟻などだが、どれも砂漠地帯でやっと口にできる貧しい食料だ。シドニーのサウスヘッドに行くと、アボロジニはその地の豊かな海で魚介類を獲って生活していたとある。逃げて行った砂漠の食事を名物と言うのは申し訳ない。
結局のところ、伝統的なオーストラリア料理とはイギリス料理になってしまう。ローストビーフ、フィッシュ&チップスなどだが、銀髪にとって忘れられないのがミートパイだ。パイの中身は何種類もあるが代表的なのはビーフパイ。フードコートで食べた。

ちょっと立派過ぎる。中身はしっかり煮込んだビーフシチューといったところだ。ミートパイの種類はチキンやホワイトシチュー、モツ煮込みなどはたくさんあるが食べたかったものとは違う。
思い出のミートパイはシドニーのセブンイレブンで見つけた。

中身は挽き肉で安っぽいがまさにこれだ。日本で食べるミートパイにも美味しいものはたくさんあるが、思い出は思い出だ。
アボロジニが食べるいもむしは以前ゴールドコーストで食べたが、今回はどの店のメニューにも見つけることができなかった。ちょっとホッとしたけれど。
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2006年08月18日
[ザ・キャプテンズ・テーブル](ゴールドコースト)
オーストラリアの代表的な食材はワニ、カンガルー、バラマンディ、マッドクラブ。
「ワニを食べよう!」銀髪グルメとして最大のテーマを成し遂げるためにゴールドコースト・サーファーズパラダイスの目抜き通りを歩いた。おみやげ物屋を覗き、レストランを探していると、15年前に比べてゴールドコーストが大きく変わったことに気が付いた。
以前はおみやげ物屋の殆どが日本人観光客向けであった。日本人経営の店でなくても必ず日本人の店員がいた。ところが今は日本語が通じない店が増えて、中国人の店員が圧倒的に多くなっている。大きな中華料理屋が何軒もある。
中国人以上に目立つのがスカーフのようなものを被った女性たちだ。最初はアラブ人かと思ったがよくよく見ればインド人で、中華料理屋ほど大きくないがインド料理屋もあちこちにある。
日本人が旅行する国が変わったのかもしれないが、観光客の主役交代は中国やインドの経済発展と無縁ではあるまい。圧倒的な人口を誇る両国が世界を席巻し始めている。
珍しいものが好きな日本人に比べて、彼らは食事に関しては保守的らしく、ワニを食べさせる店がなかなか見つからない。前はもっとあったはずだといらつく。ようやく見つけ出した店がキャプテンズ・テーブルだった。早い時間だったたが先客が一組。日本人の家族連れだった。
ワニのフライとカンガルーのステーキ

残念ながらフライにしてしまっては本来の味が分からない。カンガルーのステーキはフレッシュな肉を使っているようで、少しスジが気になったが皆には美味しいと好評だった。
マッドクラブは狂った蟹ではなく泥蟹。濃い緑色の蟹は茹でると鮮やかな朱色に変る。一匹約8千円と高めで、ズワイガニや毛がにより味は劣るが懐かしい味だった。

バラマンディはワシントンの「すし太郎」に行ったときに刺身で食べた。そのときは僅かな量で高かったが、もともと大きな魚で安い食材だ。これは別の店で塩焼きにして食べた。みんなにも評判が良かった。フィッシュ&チップスにも使われる魚だと思う。鱈に似た淡白な味の魚だ。

オーストラリアを旅して、昔と変らず感激したのはオーストラリア人のルールを守る姿勢だった。4車線もある高速道路ですら制限速度をオーバーする車は殆どいなかった。道路の状況により上限110キロまで制限速度を臨機応変に変えるなど実勢にあった規制をして、ドライバーも忠実に制限速度を守る。日本では高速は80キロ制限に固定されて誰も守らない。本音とタテマエが違う分かり辛い国だ。
オーストラリアでは横断歩道に歩行者が立つとすべての車が停止して、歩行者が渡り終わるのを待つ。例外はない。
中国人、韓国人、インド人などのマナーは日本人に劣る。その日本人もオーストラリア人に比べるとマナーは悪い。経済力を上げるためには、品格は犠牲にされるのだろうか? 武士道は世界が賞賛し、憧れる。規律、道徳、品格は日本が世界に誇れるものだったはずだが、海外旅行をしてみると自分も含めて反省させられることが多い。
ザ・キャプテンズ・テーブル The Captain’s Table
26 Orchid Ave, Surfers Paradise
07-5531-5766
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2006年08月17日
メルボルンのレストラン
海鮮以外の料理ではシドニーよりメルボルンに軍配が上がる。
メルボルン観光での一番人気は、フィリップ・アイランドのペンギンパレードだ。体長30センチの世界最小のペンギンは、外敵から身を守るために暗いうちに海に入って餌を探し、陽が落ちてから巣に戻る。海岸から巣までの数十メートを早足で駆けるので、パレードというような悠長なものではない。ペンギンにとっては命懸けの疾駆である。必死で走っているのがヨチヨチ歩きに見えて「カワイイ!」と言うのだが、ペンギンにとっては「ふざけるな!」と言いたいところだろう。
http://www.penguins.org.au
約15年前に行ったときはフラッシュさえたかなければ写真もビデオ撮影も許されていたが、5~6年前にいずれも禁止されたそうだ。心無い人達のフラッシュ撮影のためだ。シドニーのフェザーデイル動物園ではコアラが抱けなくなっていたが、後に来る人達の楽しみはどんどん減っていく。
ペンギンパレードが終わり、巣の近くに立つペンギンを見てから車に戻った。それから約1時間半かけてメルボルンに着いた頃には、お目当てのレストランではラストオーダーが終了していた。仕方なく遅くまでやっている中華料理屋で軽く食べてホテルに帰った。
メルボルンのお奨めはギリシャ料理、イタリア料理とユーゴスラビア人経営のステーキハウスだ。お目当てだったギリシャ料理屋は市内のロンズデール・ストリートに集中している。メルボルンは多数のギリシャ人が移民してきているため、いいレストランが多い。
翌日にライゴン・ストリートのイタリア料理店に行った。ここはイタリア料理屋が集中しており、週末は大変な賑わいを見せる。実はこの地域によく行ったギリシャ料理屋が目的だったが見つけられず、イタリアンになってしまった。
牡蠣のオーブン焼き(キルパトリック)、ラザニア、ラビオリ、サラダとTボーンステーキを頼んだ。
牡蠣とラザニア

ラビオリとTボーンステーキ

Tボーンステーキはメルボルンでのゴルフコンペの表彰式時にいつも食べたものだ。骨を挟んでサーロインとひれ肉があり、両方の味を楽しめる。
オージービーフならではの歯応え充分で美味かった。どうして日本ではTボーンステーキがメニューにないのか不思議である。
メルボルンにはアジア系の移民も多く、タイ、ベトナム料理なども安くて美味しい。中華街もシドニーより規模は大きい。BYO(Bring Your Own)という、お酒の持込が出来るレストランも多い。シドニーのBYOレストランは格が低いものが多いが、メルボルンでは一流レストランにもBYOがあり、リーズナブルな食事を楽しむことが出来る。
メルボルンまで行く人は少ないだろうが、もし行くようなことがあったら参考にして下さい。
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2006年08月16日
シドニーのレストラン
ブルーエンジェルの他に2軒の思い出のレストランへ行った。
移民の国、オーストラリアでは様々な国の料理を食べることができる。日本ではフランス料理、イタリア料理、エスニックなど日本人が料理するケースが圧倒的に多いが、オーストラリアでは殆どその国の出身者が料理する。従って、オーストラリアの方が本格的な外国料理を食べられると信じていた。
ところが、最近になってこれが勘違いだったことに気付いた。「日本の中華料理屋は日本人の舌に合わせているので、本場とは味が違う」という話を昔よく聞いたことを忘れていた。中国人が作るにしても日本人の口に合わなければ商売はやっていけない。オーストラリアでも同じことだ。
商売をやろうと思った人が最初に考えるのが食べ物屋だ。オーストラリアに来た移民も同じ発想を持っただろう。そんな移民が一流の料理人ばかりだとは到底信じられない。故郷で一流の料理を口にしたことすらない人が殆どだろう。
そう考えると思い出のレストランが本場の味を忠実に守っているわけでもなさそうだ。単に銀髪の気に入ったレストランとして読んでいただければ幸いである。
シドニー、メルボルンの中華街の規模は大したことはないが、リーズナブルな値段で飲茶が楽しめる。シドニーならMARIGOLD、メルボルンならSHARK FINがお奨めだ。今回シドニーでMARIGOLDに行ったが、場所は変わって大きくなっていた。
種類も豊富で味も香港の飲茶に引けを取らないと思う。

中華街近くのCasa Asturianaはオーストラリアでは数少ないスペイン料理屋である。メルボルンではスペイン料理屋が殆どなかった。味は特級とは行かないが、比較的リーズナブルな値段で楽しむことができる。海産物が豊富なシドニーだからこそ、スペイン料理も活きてくるのだろう。
ムール貝のトマト煮込みガーリック風味、パエリア

イタリア料理屋もあちこちにあるが、本格的なリストランテに行くよりは気軽にパスタ。お奨めはやはり魚介類を使ったスパゲッティ・マニラーナだろう。
シドニー名物・ロック・オイスターは是非食べたい。
地元の魚を生でと思うなら寿司屋に行くのが一番だ。フィッシュ・マーケットには回転寿司もあった。
フィッシュ・マーケットで魚屋を覗いて生牡蠣を食べて、寿司をつまむのがベストかもしれない。地元産のものかどうか確かめながら食べるのが肝要だ。
お金がある人はホテルの寿司屋へ。トロばかり食べると怒られるかもしれない。いいマグロは世界中から築地に集められる。近海のミナミマグロだって築地からの逆輸入品の可能性が高い。
高級料理を食べたければ、お金持ちを気取りたいなら、東京で食べればいい。オーストラリアでは庶民が行く店の方が満足度が高いと思う。
MARIGOLD
Citymark Building Heymarket
Level 4&5, 683 George St, Sydney NSW
02-9281-3388
Casa Asturiana
77 Liverpool Street, Sydney NSW
http://www.casaasturiana.com.au
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2006年08月15日
[ブルーエンジェル] 巨大ロブスター
日本人観光客にとって、シドニーといえばこの店だ。
シドニーに住んでいたのは85年夏から89年初頭まで、つまりバブル最盛期だった。日本人の旅行者がみるみる増えていき、新婚旅行で行きたいところNO1がオーストラリアだったこともある。そしてブルーエンジェルはいつも日本からの観光客で一杯だった。宣伝に一役買ったのが郷ひろみで、彼が最初の奥さんと一緒に来たことでも有名になった。
ブルーエンジェルは色んな食材があるイタリアレストランといったところだが、一番の売りはロブスターのコースだ。店内に複数ある生簀には特大ロブスターが多数入っている。これを先ず刺身にして、刺身を食べ終わったら殻ごとオーブンに入れて焼くのが定番になっていた。
今日は4人で小さめのロブスターを頼んだ。それでも1.9㎏もある。

最初にロブスターのミソの味が香ばしいスープ。次に刺身。スパゲッティを挟んで、最後にロブスターの殻のオーブン焼き(バリバリと呼ぶ)。これが銀髪が好んで食べたコースである。

これで充分な量の筈だ。店員のお奨めに従うと、4人なら3㎏のロブスターにシドニー名物ロック・オイスター、あわびの刺身、スープ、スパゲッティ、バリバリとなるが、間違いなく食べきれない。当初はお奨めを頼んでいつも残った。残ったバリバリはテイクアウトして家で身と殻を分けて、殻でダシを取ってカレーにしたものだった。
ロブスターの刺身を作るのは意外と簡単である。ブルーエンジェルのように頭ごと半分に割る芸当は無理だが、頭と胴体をつなぐ薄皮をはさみで切ると簡単に分離する。胴体の身はスプーンで抜いて、包丁で食べやすい大きさに切る。たったそれだけ。バリバリはオーブンに放り込むだけ。翌日はカレーだ。

久し振りに食べたブルーエンジェルの刺身は、ノスタルジックのせいかこれまでで一番美味しく感じた。図体がでかいから大味だということはない。
スープはもっと濃い味だったような気がするが勘違いだったのだろうか。でも期待は裏切っていない。
スパゲッティは昔は大皿でドンと持ってきたが、今回は上品に一人一皿。清算後に値段を確認したら滅茶苦茶高かった。オーダーの際に値段を聞かなかったのも拙かったが、清算時にチェックしなかったのも悪かった。
昔と同じものもあれば、違うものもある。約20年ぶりに訪れたが、ブルーエンジェルは今も昔と変わらない寂しい場所にぽつんとある。階段を下りて店に入ると、店内も以前と同じ。壁には多数の有名人のサイン色紙が飾ってあるのも同じだが、郷ひろみのものが今もあるのか確認しなかった。店の配慮で既に撤去されているのかもしれない。
ブルーエンジェルの変化は基本的にわずかで、我々の覚えていた味を裏切らなかったが、商売熱心なのも同じだった。
郷ひろみは離婚し、結婚し、また離婚した。今年は昭和30年生まれの同級生たちにエールを送る歌を出すそうだ。30年生まれは江川、掛布、千代の富士、具志堅など多士済々だが、無名の銀髪もその一人である。誰にもいいこと、悪いこと、たくさんあった50年だろう。その結果いい歳のとり方ができたのだろうか。
銀髪は? 「ちっとも変わらない。それどころか、ますますひどくなった」と言われそうで怖い。
ブルーエンジェル
223 PALMER STREET, EAST SYDNEY, NSW, 2010, AUSTRALIA
02-9380-5941
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2006年05月05日
ポルトガル料理
ポルトガルは大昔はもっとも日本と親密な関係の国だった。今は歴史教科書にしか出てこない。
30年振りにマカオを観光した。マカオには世界遺産の教会跡(外壁だけだが)があり、その地下が博物館になっている。

30年前はなかったと思われるこの博物館には作者不詳の絵が何枚もかけられており、長崎の絵もある。博物館の壁には長崎で殉教したキリシタンの名前が書かれている。宣教師だけでなく日本人の名前も多いが、誤字がたくさんあってちょっとみっともない。
海外旅行をすると観光地の説明やレストランの日本語メニューで日本語の誤りをよく目にするが、なぜ日本人のチェックを受けないのか不思議で仕方がない。日本に来る外国人も日本で同じ思いをすることがあるのだろうか。
ポルトガルと日本のつながりは、ポルトガル領だったマカオでも見ることができた。しかし、マカオでポルトガル料理を食べても日本食との共通点を探すのは難しい。
日本にはポルトガル語を語源とする食べ物は多い。よく知られている天ぷらやカステラ以外にもパン、キャラメル、金平糖、ザボンなどがある。
意外なところでは鯖寿司のバッテラ。ポルトガル語でボートのことで、鯖の押し寿司の形がボートに似ているところからバッテラと名づけられたらしい。
これだけ日本食の語源にもなっているのだから、料理や味付けにもっと共通点があっても良さそうだがそれがない。唯一の共通な料理はいわしのバーベキューだが、魚を焼いただけの料理をポルトガル伝来の料理とは言えないだろう。
ポルトガル料理の代表?

マカオのポルトガル料理の代表的なものはアフリカン・チキンとカニのカレー炒めだが、いずれも中華料理と融合して出来た料理で、典型的なポルトガル料理ではなさそうだ。
オーストラリアに居たときポルトガル領事館の下にあったポルトガル料理店に行ったが、いわし以外はあまり記憶に残っていない。ポルトガルの最大の旧植民地ブラジルの料理を何品か食べた気がする。
先日行った新宿のLUXOR Barの店員がポルトガル人だった。彼が推奨するポルトガル料理屋が四谷にある。日本とポルトガルの文化交流を料理でも見つけることができるだろうか。
Restaurant Vele Latina Portuguese Cuisine
356-888
教会跡から坂を下った広場に面する大通り沿いにある大衆的なポルトガルレストラン
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2006年04月08日
鳩の生菜包(サンチョイパオ) 鳩肉のレタス包み
香港で懐かしい食べ物を見つけた。しかも本場らしく使う肉は鳩だった。
香港のテレビ局が主催するパーティーに招かれての帰りで、夜10時を過ぎてホテルに戻ってもレストランは閉まっているので町に出た。街中でも高級レストランは既に閉店しており、止む無く最初に見つけた店に入った。
我が家の生菜包は豚挽き肉と筍が中心だったが、最近あまり食卓に上らなくなってしまったので、妙に懐かしく感じて即オーダーすることに決めた。本来の生菜包は鳩の肉を包む料理だとは知らなかった。
クイズ番組で「アグネス・チャンが日本に来たとき公園で発見した大好物は?」という問題の正解が鳩だったのに驚いた記憶がある。みんなが食べてしまうので香港には鳩がいないと言う。友人は鳩と聞いて気持ち悪いと言うが、食べず嫌いはもったいない。
ゲテモノ料理とは違い、平和の象徴を食べるのは不謹慎と思っているのかもしれない。鳩が平和の象徴になったのは「ノアの箱舟から放たれた鳩がオリーブの枝をくわえて戻ってきたことから、洪水が終わり水がひいて平和になったことがわかった」という旧約聖書の話に由来するそうだ。
たばこ「ピース」の鳩も確かに何か枝をくわえている。「オリー