2006年04月17日

憧れのゴルフ場 ~最終日(前)~

やっと来ることができたフェニックスカントリークラブ。
楽しみにしてたのに昨日は雷雨でクローズに。
あーあ、せっかく2ラウンドするはずだったのに。
宮崎まで来たのに何て運が悪いんだろう・・・やっぱり私には縁がないのだろうか?


只今の時刻、05:23a.m.

「晴れじゃなくいい。くもりで十分だから、どうか雨だけは降ってませんように・・・」

私は恐る恐るカーテンを開けた。

仕事の日の朝はいつまでも布団から離れられないのに
どうして旅先だと毎回早起きできるんだろう。ほんとうに不思議。
やっぱり多少は緊張&興奮してるのだろう。
しかも昨日が昨日だっただけに、早起きになるのは当たり前。
ここまで来てゴルフをしないで帰るのは絶対にイヤだった。

雲ひとつない空……穏やかな海……眼下には緑色のじゅうたん……
昨夜は飲みすぎで化粧も落とさず寝てしまい、目の下は真っ黒。
普段なら後悔しまくりなのだか、そんなことはどうでも良かった。
目の前にある景色に大満足の私はもう寝てなんかいられない。
スタートまで4時間近くあったがシャワーを浴びてさっさと支度を始めた。

隣りで寝ていた友人も、窓から入る光りに迷惑そうに目を覚ました。
彼女の目の下も真っ黒だったのは言うまでもない。
状況がつかめず、ボーっとしていたので

「見てよー!今日は大丈夫だね。梅雨時じゃあるまいし2日間雨なんてありえないもんね。昨日の分まで楽しまなきゃもったいないよ。せっかくだから1.5Rしよっか?」

と、朝からハイテンションの私。
すると自分がフェニックスに来ていることを思い出したのか、外を見て

「うわ~っ、やったじゃん!お昼ごはん何食べる?」

・・・おバカ。寝ぼけてるのに話しかけた私が悪かったよ。


07:45a.m.
朝食を食べに4人でレストランへ。夏休みというだけあって子どもが多い。
食べながら居眠りして、納豆ご飯に顔を突っ込んだ男の子には大爆笑した。
無理やり起こされてご飯を食べさせられたのだろうか。
顔には無数の糸が!まるでスパイダーマンのようだった。

おや?人の心配してる場合じゃないぞ・・・ちょっと雲が出てきたじゃない。
でもこれは夏雲(ってあったっけ?入道雲みたいなもの)だから大丈夫!
昨日のせいでちょっと天気に敏感になり過ぎてるかも。

待ちに待ったスタートまで約1時間 ♪

私たちは食事を済ませ、荷物をまとめてクラブハウスに向かった。

移動のバスの中、まったく口を利かない4人。
きっとそれぞれ同じことを思っていたに違いなかった。

「一体どういうこと!?さっきまで晴れてたじゃない!」

白い入道雲ではなく、灰色の怪しげな雲がだんだん近づいてきた。


私が朝見た青空は何だったんだろう・・・

【さらにつづく】

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2006年04月07日

憧れのゴルフ場 ~初日~

「今年こそ行こう!」と言いながら毎年行けなかった。
予定まで立てた年もあったのに実現しなかった。
きっと私には縁のないゴルフ場なんだ・・・と諦めていた。

しかし長年の夢が叶う時がきた!
遂に憧れのフェニックスカントリークラブへ行ってきた!!

昨年7月30日(土)、私たち4人は宮崎行きの飛行機の中にいた。
向かったのはフェニックス・シーガイア・リゾート。
1泊2日の、それはそれは短~い旅行だったけど私は大満足だった。
だって念願のフェニックスカントリークラブでゴルフできるんだから♪
この日、東京は晴れていたが宮崎の予報は雨。

「折角の旅行なのに…」

と思ったが、カッパを着れば問題ないので何も心配しなかった。
機内ではゴルフと食べ物の話題で盛り上がり、着陸を今か今かと待っていた。

宮崎といえば、私が連想するのは冷汁と地鶏炭火焼と芋焼酎。
とにかく本場で食べられることが何より嬉しかった。
とりあえず機内で出されたコーヒーとお菓子を食べながら
これから始まる楽しい2日間の行動を勝手にシミュレーションした。

どの辺りだっただろうか、確か広島とか山口だったような・・・
窓から外を見下ろすと、私たちの進行方向には
“これでもか!”というほど分厚い雲が広がっていた。

「マ、マジで?ちょっとひどくない?」

4人から笑顔が消えてしまったが

「大丈夫だって!そのうち雲もなくなるって。」

という友人の言葉に全員期待した。そう思いたかった。


そのうち飛行機は着陸態勢に入り、高度を徐々に下げていく。
分厚い雲に突入した窓からは何も見えない。
やっと雲から抜け出して宮崎空港に着陸したが外は土砂降り、灰色の世界。
さすがにここまで降られるとちょっと不機嫌になった。


とにかくターンテーブルから荷物を取ってタクシー乗り場へ。
ゴルフバッグは自宅から直接ゴルフ場に送ってある。
タクシーに乗り込み行き先を告げると、運転手さんが気の毒そうに言った。

「いや~こんな時期に雨降るの珍しいんですよ。ここんとこずっと晴れてたのになぁ・・・」

20分ほどでタクシーは目的地のフェニックスカントリークラブに到着した。
クラブハウスは大勢の人で溢れかえっている。
こんなに混んでいるゴルフ場は初めてだった。
(まぁ夏休みだし、全国から来るんだから混むのは当たり前か・・・)

カウンターも人で一杯だったが、今回の旅行の手続きをしなければならない。
代表で友人が1人並んでくれたので、私たちはショップであれこれ物色した。


「それにしてもさぁ、ちょっと多すぎじゃない?なんで立ってる場所もないくらい人がいるの?おかしいよね。」

しかし私のナゾはすぐに解けた。
館内放送があり、雨でスタートが1時間近く遅れていたのだ。
しばらくして手続きを終えた友人が戻ってきた。
もともとのスタート時間までには余裕があるし、さらに1時間遅れているので
私たちは2階のレストランで早めの昼食をとることにした。


レストランでは、それぞれスタートを待つ人たちが時間を潰していた。
私たちは空席を見つけて座り、早速メニューを見た。
おおっ!冷汁も地鶏炭火焼もあるじゃない。
なになに?タイガー・ウッズが好きなステーキ丼だって~!?
単純な私たちはすぐに機嫌が良くなった。

そうこうしているうちに再び館内放送が流れた。

「お待たせいたしました。プレイを再開いたしますので○○様、○○様、恐れ入りますがカウンターまでお越し下さいませ。」

やった~!これでゴルフができる!!
周りを見渡すとみんな笑みがこぼれていた。そりゃそうだよ。
ご飯を食べにわざわざ飛行機に乗ってきたわけじゃないんだから。
でも私たちには時間が有り余っていたので、ゆっくり食事した。

食事が終わってもまだ時間が余る。
レストラン横の広いスペースにはテレビやソファーが置いてあった。
お腹も一杯になったし、ちょっと眠くなったので私たちはそこで休憩した。

「ゴロゴロ・・・」

ん?なに?今の音。いい気持ちで寝てたのに!
慌てて外を見たが別にさっきまでと変わらない。みんな気持ち良さそうに寝ている。

「ゴロゴロゴロ~ッ!」

えーっ!みんな一斉に立ち上がって外を見た。目が点になった。
暗~い空は不気味に光り、雨はさらに強く降っていた。
私たちは慌てて下に降りたが、カウンター前はさっきより人が多くなっていた。

スタートした人たちは次々にクラブハウスに戻ってきた。
地元の人はどんどんキャンセルしている・・・私たちどうなるの?
そうこうしているうちに3度目の館内放送が流れた。

「お客様にお知らせいたします。航空自衛隊新田原基地に問い合わせたところ、今後天気が回復する見込みはありません。お客様の安全を第一に考え、誠に残念ですが本日はクローズとさせていただきます。」

「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
(言葉もない4人であった)

なんでこうなるの?せっかく宮崎まで来たのに・・・
みんなとスケジュール合わせるの大変だったのにゴルフできないなんて!
納得いかない私たちは暫くその場に残った。
1時間ほど経った頃、雨も少し弱くなり雷も聞こえなくなった。

「ハーフだけでもいいからやりたい!」

と言った友人がフロントに行って交渉したが無駄だった。
ゴルフ場は一度クローズにしたら、その日はもうやらないのだ。
それにスタッフの人たちも帰ってしまっていないと言う。
それってひどくない?4人とも今世紀最大に落ち込んだ・・・
すでに宮崎に着いてから4時間半が経過。

「とりあえずホテルに行かない?」

宿泊先のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートまでは
園内を走るシーガイアシャトルバスで移動した。
部屋に入ると目の前には海が広がっていた。
窓の下にはフェニックスカントリークラブとトム・ワトソンコースが見える。
まるで緑色の絨毯を敷き詰めたかのように見えた。
雨はまだパラパラと降っていたが、遠くの空はきれいな青空だった。

「あ~あ、本当だったら今頃ラウンドしてるのに・・・」

「明日があるよ!それよりせっかく宮崎まで来たんだからさ、今日はホテルで食事しないで、これから街に出て美味しいもの食べに行こうよ!」

食べ物の話になると途端に機嫌が直ってしまう4人。
夕食にはまだ早いけど、部屋でボ~ッとしてるのももったいない。
私たちはすぐにタクシーで出かけた。
運転手さんの話によると、どうやらお祭りをやってるらしい。
とにかくそこまで連れてってもらうことにした。


現場は妙に盛り上がっていた。
学校の先生のグループ、会社の若手グループなどが
それぞれお揃いの衣装を着てオリジナルの踊りを踊っている。
なんと言っても嬉しいのが地元酒蔵の“振る舞い酒”。
当然端から順番に飲んだが、氷の器に入った黒霧島は冷え冷えで絶品だった。
私たちの頭の中からは、すっかりゴルフの文字は消えていた。

この後、地元の人に聞いて美味しい郷土料理を堪能した。
女将さんも気さくな方で、東京から来た私たちに色々珍しいものを出してくれた。
ごちそうさまでした。

ホテルに戻ってまたバーで飲み直す。呆れるほど飲む。
ゴルフはできなかったけど、それはそれで楽しい一日だった。

「明日は絶好のゴルフ日和になりますように♪」

と願いながら毎度のことながら3分で爆睡した。

【つづく】

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