2006年05月25日

人口減少が現実問題に!

 フランスは、早くから人口減少問題に取り組み、少子化対策先進国である。きっかけは、第2次世界大戦にさかのぼる。フランスは戦勝国であるが、開戦当初、あっという間にドイツに占領された。その敗戦の要因を分析する中にドイツとの出生率の違いを見つけた。当時、戦える若者が少なかったようだ。

 それ以降、国力の観点から国を挙げて対策を講じる。移民を受け入れるとともに3人以上の子を持つ家庭への手当てをかなり厚くした。

 日本はまだ危機意識が足りない。日本は、統計上、2.07以上の出生率がないと人口は増えない。現在1.3に過ぎない。2への回復は、ほぼ無理で、少しでも上げて人口減少の度合いを少なくするしかない。

 人口減少の経済への影響が、すでに現われている。日本の食料消費量及び酒類消費量は、不況の影響も否定できないが、96年をピークに減少傾向になっている。国内需要の拡大は望めず、製造業は、国際競争力をつけ、輸出を増やし、非製造業は、観光産業を広め、外人観光客に魅力ある観光立国を目指すよう専門家は、提唱している。

 また高齢者の活用が急務で働ける社会環境を整備し、年金以外の収入も得られるアクティブシニアを育てたい。大企業でさえも新卒の若者が、確保できない時代が、もうそこに来ている。高齢者を上手に雇用できる企業が今後発展するようだ。

 人口減少は、納税者が減り、社会保険の納付者も減ることを意味し、財政及び年金の状況は、一層悪化するリスクがある。政府も民間も真剣に考えなければならない。ポスト小泉の争いが、マスコミ主導でますますエスカレートしていく。「人口減少」の重い課題を正面から議論してほしい。経済が衰退してしまったら、「所得格差」の問題も一層深刻にならないだろうか。今日も人口が減っている。

2006年05月25日 07:07

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