17時10分に退社して、映画館に直行した。定時退社した後の時間の使い方は、人それぞれだろう。昔の典型的なサラリーマンは、定時退社など望めるわけもなく、残業の毎日となり、終了後も上司との《ノミニケーション》が続く。日本橋から地下鉄で5分の木場の映画館に向かう。
シネマコンプレックスなので、四つぐらいの映画から自由に選べる。この日は、「幸せのちから」を見たが、お客は10人足らずで貸切状態であった。こんな都心近くでゆっくり映画をみれるなんて最高の贅沢である。
さて、ストーリーは、米国でのこと、高卒で極貧の黒人が、証券会社の面接を受け、無給の見習い期間を乗り越え、見事入社を果たす。たった21.33ドルの所持金から億万長者になる実話を元にしたサクセスストーリーである。
20年前、駆け出しの頃、フランスにいたことがある。フランス人と結婚した若い日本人女性が、アルバイトに来ていた。コピー取りや電話番の仕事だが、明るく元気に働いていた。ある日、10フランの硬貨を机の下に落としてしまう。なかなか見つからず、不用意に一言つぶやいてしまった。正確になんと言ったか今は覚えていないが、あの時の彼女の涙は忘れない。その後、離婚、子供をつれて日本に帰り、外資系金融機関で働く。いくつか会社が変わったが、今や外資系企業の日本の幹部となっている。年収はいくらになっているのだろうか?でも彼女は、10フランの重みを今も忘れていないと思う。映画をみて身近なサクセスストーリーを思い出してしまった。
2007年02月07日 13:19
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